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「いつかこの浜辺を」
2020-11-30 07:00110pt -
「ほんとうのことをおしえてあげる」
2020-11-27 07:00110pt -
「変われない人は生き残れないとダーウィンは言った」
2020-11-25 07:00110pt再び春のように殺伐としてきた。生命か財産か。いやどちらもだと異なる利害が真っ向から衝突している。衝突したり、どちらもだと言っているうちはどちらにとっても厳しくて惨い冬に向かっていくような気になってしまうのは悲観的過ぎるだろうか。だからこそどちらも手放した第三の選択肢にこそ望むべき夏があると考えている人がいるのも分からないではない。
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「言葉のナイフ」
2020-11-23 07:00110pt四歳の娘が最近話しているときに「その話わからない」と言い返してくるようになった。一日に三回くらいだろうか。そのたびに噛み砕いて説明するのだけれど、逆に言うとそれ以外のことは理解しているということなのだろう。保育園では先生たちとも対等に会話をしているみたいで、毎日先生から連絡帳に「今日はこんな話をしてくれました」というぼくらも驚くような報告がある。
泣くか笑うかしかできなかったのに成長したな、と感慨もひとしおだったのも束の間、先日喜んでばかりもいられないある事件があった。
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「佐島にて」
2020-11-20 07:00110pt保育園に娘を送ってから佐島の漁港に足を伸ばす。岸壁には帰ってきたばかりの漁船で網を片付けている漁師たちとまるまる太った漁港猫。数メートル先の市場に水揚げされたばかりの鮮魚や活魚が卸の魚屋に続々と並び始めている。
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「海辺で陽だまりの猫になる」
2020-11-18 07:00110pt娘を保育園に送った帰りに小型のワープロとTHERMOSに入れたコーヒーを抱えてここに寄る。立石海岸駐車場。自宅から数分のところにある海沿いの駐車場だ。平日の朝は駐車待ちの車列が途切れることのない週末が嘘のように閑散としている。
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「旅の効用」
2020-11-16 07:00110pt -
「東京」
2020-11-13 07:00110pt久し振りの旅先は、東京だった。
二日続けて東京に出る予定があったのと、二日目には仕事の前に芝公園での人間ドックが入っていたので一泊することにしたのだ。Go toトラベルなる支援策を初めて利用した。ホテル代は実質二千五百円程度だった。現地で貰えるクーポン券を使ってホテル脇のコンビニでコーヒーと炭酸水を買って車に乗り込む。
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「親が転ぶと思ったら子どもは大抵転ぶものなのだろうか」
2020-11-11 07:00110pt夏の浜にはカツオノエボシが打ち上げられる。秋には海辺の旧道沿いに彼岸花が咲く。どちらも自然が創造した色の鮮やかさを美しいと思う一方、その猛毒性に身震いする。触れるとショック死する危険性もあるカツオノエボシはもちろん、畑の作物を狙う小動物を殺す為に外国から持ち込まれた彼岸花は経口摂取すると死に至る毒花なのだ。
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「立ち止まって、考えろ」
2020-11-09 07:00110ptかつてない天災だと目を背けた朝もあった。こんなのただの人災じゃないか怒りに震えた夜もあった。
すべての人類が動きを止めればウイルスは三週間で地球上から消失するという唯一の正解が分かっているのに未だに断行することができない。いつまでこの非日常下で生きていけばいいのかと思い続けて気がつけば一年近くが経っていた。
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