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記事 13件
  • 「弱虫の金曜日」

    2016-12-30 07:00  
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     情けなくなるぐらい、閉じた人間だ。実際に声帯を震わせ、空気を振動させている言葉は考えていることの百分の一、いや、千分の一くらいだろう。
     

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  • 「由比ヶ浜通りのサンタクロース」

    2016-12-28 07:00  
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     12月25日、横浜に里帰りしている妻と娘と一緒に鎌倉へ出掛けた。駅の西口を通る御成通りは八幡宮のある東口の小町通りと違って観光客も少ないローカルな雰囲気だ。老舗の商店や古民家をリフォームした小さな雑貨店やカフェなどが軒を連ねる細い道を抜け、江ノ電と並行して走る由比ヶ浜通りに出たところにあるのが『おもちゃだいすき』だ。
     

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  • 「頑張って松ぼっくりを拾い集めた人々にだけでなく」

    2016-12-26 07:00  
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      12月に入ると、午後の陽光の下、ビニール袋いっぱいに松ぼっくりを詰めた子供たちを目にする機会が多くなる。海岸沿いの公園に植えられた松の木の落とし物だ。時折り強く吹く潮風と塩害に負けない樹木のひとつであり、風除けにもなってくれる松の木がこの海辺の町には数多く植えられているのだ。
     

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  • 「そして、彼女の右腕に意志が宿った。」

    2016-12-23 07:00  
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      生まれたばかりの人間は自分に「手」があることさえ認知していないのだということを改めて彼女から教わった。
     

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  • 「サンタロクースって本当にいるの?」

    2016-12-21 07:00  
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     いつかそう訊かれたら何て答えよう。
     

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  • 「心が生まれた日」

    2016-12-19 07:00  
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     彼女は笑う。目と目がぴたりと合ったときににこりと笑う。まるで磁石のS極とN極が合わさったときに小さな扉が開く機械仕掛けの玩具みたいに。 

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  • 「相変わらず、僕は僕だ。」

    2016-12-16 07:00  
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     相変わらず、僕は僕だ。何かが劇的に変わるのではないかと思っていたけれど、案外そうでもない。それがここ2ヶ月における一番の実感だ。
     

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  • 「口笛の子守歌」

    2016-12-14 07:00  
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     子供の頃、空を見上げて口笛を吹くと、鳥になったような気持ちになった。規律を重んじる群れを離れ、風の吹くまま、気の向くまま、自由に空を舞う名も無き鳥のような。そこには孤独や淋しさ、虚しさも同時につきまとっていた。そして、溢れ落ちる涙を必死で堪える強がりも。
     

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  • 「この悔しさが伝わらないのはどうしてだろう。」

    2016-12-12 07:00  
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     人は生まれて来る場所を選ぶことはできない。真夜中に米軍機が不気味な灯りを明滅させながら我が物顔で低い空を飛ぶあの町で育っていなかったら僕は、大人社会の矛盾に振り上げた拳を降ろすことのできない、子供のような青臭い理想論を歌い続ける人間には、なっていなかったかもしれない。
     

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  • 「母乳男子」

    2016-12-09 07:00  
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     義母に訊いた。
    「子育てで一番心掛けたことはなんですか?」
     義母はこう答えた。
    「色々あるけど、一番は子供が学校から帰った時にいつも家にいるようにしてたことね」
     1990年代の話だ。
     

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