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記事 607件
  • 「共育」

    2024-02-23 07:00  
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     ちょっと油断すると娘に「パパ」と呼ばれて顔を綻ばせてしまっている。その擽ったさは初めて「パパ」と呼ばれたときと少しも変わらない。子供時代の自分自身がタイムマシンで大人になった自分の前に出現したような感覚。これが奇跡でなかったら何が奇跡なんだろうと彼女が生まれた日からずっとそう思っている。
     

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  • 「今日は昨日の続き、明日は今日の続き」

    2024-02-19 07:00  
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    「二年生になりたくない」 娘が言ったのは月曜の朝だった。足下に伸びた影法師も心無しかしょんぼりしているように見えた。
     

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  • 「負けてうれしい」

    2024-02-14 07:00  
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     娘と久し振りにオセロをした。手加減なしでやった。最初にやったのは三歳くらいだっただろうか。もちろんルールも知らなかった。縦や横で相手の石を挟んだときに「斜めのここも獲れるんだよ」と教えながらのスタートだった。  あれから四年。
     

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  • 「自己を見つめる」

    2024-02-09 07:00  
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     風邪で寝込んでいた7歳の娘の表情が大人びたものになっているのを感じた。自己を見つめているのだろう。思考を巡らせているのだろう。世界に思いを巡らせているのだろう。
     

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  • 「悲しいことがあった日はプラネタリウムに行く」

    2024-01-31 07:00  
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     百貨店の屋上遊園地にノスタルジーとともに物悲しさを感じるのは子供の頃に見たテレビドラマの影響だろうか。離婚を決めた両親。何も知らない子供が遊具で夢中に遊んでいるうちに父親がそっと姿を消す。何のドラマだったかは忘れてしまったけれど、なぜかそのシーンだけが強く記憶に刻まれている。調べてみたら、「親との別離」という子の悲しみを和らげる為に離婚後の親権のない親との面会なども遊園地などで行われることが多いという。「悲しい事実」を「楽しい体験」で上書きすることで「悲しい記憶」を「楽しい記憶」の下に埋めるという、心理学的にも理にかなった方法なんだそうだ。
     

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  • 「花のように」

    2024-01-29 07:00  
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     紫陽花が朽ちていく姿に美しさと儚さを感じるようになったのは、ぼく自身の年齢のせいでもあるのだろうか。
     

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  • 「小さな世界」

    2024-01-26 07:00  
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    「大縄飛びが30回跳べたんだよ!」とうれしそうに報告してくれたその日夜、娘が突然発熱した。夕食中に「眠い」と言い出したのが前兆だった。一緒に寝ていた妻が「なんか熱いの」と体温計を取りに来る。計ってみると38.5度あった。
     

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  • 「汚れちまった悲しみに」

    2024-01-24 07:00  
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     聞いておけば良かったと後悔することがある。たとえば、良かれと思って行動したことが相手を不快にさせてしまった時。親切が仇になった時。ありがた迷惑と思われてしまった時だ。
     

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  • 「夕暮れの境内で」

    2024-01-22 07:00  
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     風呂場から娘の啜り泣きが聞こえた。心配した妻が様子を見に行くと、その日学校であった嫌なことを思い出して泣いていたという。「なんで帰ってすぐに言わなかったの?」 妻が慰めながら質問した。帰ってきたときは笑顔だった。娘がその日あったことで泣くときは大抵そうだ。ずっと笑っていたのに、夕食の途中とか、寝る間際になって、不意に思い出したようにさめざめと涙を見せる。「だって忘れてたんだもん」 そういうものなのかもしれない。
     

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  • 「感情の引き出し」

    2024-01-17 07:00  
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     娘が母親に嫉妬していた。
     

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