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記事 649件
  • 「木の上に立って見ている」

    2024-11-20 07:00  
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     木の上に立って見ているのが親なのだとつくづく思う。見ていると心配になることも多いけれど簡単に介入することもできない。それが子どもの世界だ。大人が介入してさらに面倒なことになったという話もたくさん聞くし、介入しなかったことで取り返しのつかないことになった話も数多く目にしてきた。
     

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  • 「いつかの夕暮れ」

    2024-11-13 07:00  
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     不登校の小中学生が1年で4万人以上増えて34万6000人になったという。先生が忙しく子供同士の関係にまで手が回らないこと。嫌がる子を無理に通わない保護者が増加したことなどが理由として挙げられていた。
     

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  • 「視点を変える②」

    2024-11-11 07:00  
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     オールの持ち方と漕ぎ方を習い、ボードを抱えて浜に出る。予感は見事に的中していた。氷が張ったように穏やかな凪の海だった。水底まで見渡せるくらい透明度も高い。海鳥が小魚を求めて水面に集まっている。黒鯛の魚影が岸辺からでも確認できる。
    11月の朝だというのに23℃もあった。空は澄み渡り、伊豆半島まで見渡せる。「いこうか」 中腰でボードの上に乗ってオールで漕ぎ出していく。水の上を滑るように沖に出ていく。「ゆっくりでいいからね」 妻が立ち上がって振り返る。「うん」 娘が中腰のままついていく。「遠くを見るんだよ」 ぼくも立ち上がって背中に告げる。「わかった」 自転車も車も手元ではなく遠くを見て運転するのがコツだ。そして目線を向けた方へ車体は進む。SUPも同じです、とショップの方が教えてくれた。「ママの背中を見て」 娘が先をゆく妻の背中に視線を固定する。「掴まり立ちだと思って」 海に突き立てたオールを

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  • 「視点を変える①」

    2024-11-08 07:00  
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     いつもそばに海がある。そのしあわせを娘にも実感して欲しかった。 生まれたときから公園よりも近い浜辺で砂遊びをしていた彼女にとって海は当たり前にそこにあるものだ。朝採れの生しらすも、歯ごたえの強い黒鯛の刺身や紋甲烏賊など新鮮な海の恵みも、彼女にとっては当たり前の日常だった。
     

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  • 「58-24-4と58-(24-4)の答えが違う理由は?」

    2024-10-23 07:00  
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     娘が算数でかっこ付きの計算を学んでいた。かっこ付きの部分を先に計算するというルールだ。加えて計算をラクにする為に自分でかっこを付けることも学んだ。たとえば「48+17+3」なら自分で「48+(17+3)」とし「48+20」にすることで筆算を使わずとも暗算で答えを導き出すというように。 
     問題は娘がそれを引き算でもやってしまったことで起きた。 「58-24-4」は? 娘はこの問題を「58-(24-4)」とかっこを付けることでラクに解こうとした。当然答えに間違いが生じる。そう「58-24-4」は「30」だが「58-(24-4)」にすると答えは「38」になるのだ。
     

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  • 「こころってなあに?」

    2024-10-18 07:00  
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    「こころってなあに?」 朝、学校に向かう道で娘に聞かれた。同級生が書いた「ピアノのこころ」という詩を読んでふと思ったのだという。
     

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  • 「雨のドライブ」

    2024-10-14 07:00  
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     秋の冷たい雨が降っていた朝、娘を車で学校まで送っているとき、ふと自分の車人生を振り返っていた。
     

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  • 「子供が親に嘘をつくようになる理由」

    2024-10-04 07:00  
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  • 「夢に縛られるか、夢に齧り付くか」

    2024-09-30 07:00  
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     先日渋谷のラジオで話を美容師の方に話を伺う機会があった。美容師になりたいと思ったのは三歳の時だったそうだ。きっかけは美容師だった叔母さんの仕事振りがかっこよく見えたこと。そこから一度もよそ見することなく一直線で美容師になったという。親御さんからは何度も「他のことにも触れてみたら」と助言されたそうだ。我が子が自分の言葉に縛られているのではないかと危惧されていたそうだ。最初に夢を口にしたとき、親である自分たちが喜んだせいで期待を裏切れないと思い込んでしまっているのではないかと。
     

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  • 「ちいさな詩人」

    2024-09-27 07:00  
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     娘が詩を書き始めた。国語の授業で初めて詩に触れたのがきっかけだ。
     

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