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記事 674件
  • 「海辺のハーモニカ」

    2025-06-04 07:00  
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     56歳の誕生日にハーモニカを買った。自分のと娘のをひとつずつ。
     

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  • 「手が小さくなったね」

    2025-05-23 07:00  
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     娘はまだ手を繋いで歩いてくれる。
     それでも話すことはだんだん複雑になっている。大人でも返答に困ることだってあるし、時には「そういうの、よくないんだよ」と注意されることもしばしばある。
    「パパは極端なんだよ」と。ぼくのアドバイスは半分くらいで聞いておいた方がいいこともしっかり理解している。
     今朝、ふと握った娘の手を大きく感じた。「手が大きくなったね」 保育園まで送り迎えしていた頃に握っていた小さな手を思い出していた。
     ほんの数年前のことだ。 「違うよ、パパの手が小さくなったんだよ」という言葉が娘から返ってきた。「えー?」と自分の掌を見る。手だけじゃない。ぼくの背中だって小さく見えてきているのかもしれない。
     通学時の送り迎えの距離もだんだん短くなっている。
     見送った娘の背中がまた少しだけ大きく見えた。
     手を繋いで貰っているのは、ぼくの足下が覚束なくなって来たように見えているのかも

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  • 「一週間遅れのカーネーション」

    2025-05-21 07:00  
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     週末に長年お世話になっている南房総の農家さんを訪ねた。我が家の米は100%こちらの農家さんに依存している。農業の師匠であるかしこおばあちゃんの田んぼだ。おつきあいを始めた頃は娘のさつきさんが営んでいたが、今は孫の司さんが継いでいる。御礼も兼ねて今後も農業を続けていく上での困り事などを伺いにいった。
     

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  • 「昨日のわたしへ」

    2025-05-05 07:00  
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     今朝、通学路のあちこちに子どもたちの登校を見守る保護者の姿があった。ぼくもそのひとりだった。いつもは行かないところまで子どもの背中を追い掛けていた。
     

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  • 「反抗期の見分け方」

    2025-04-23 07:00  
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     反抗期なんだろうか。
     

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  • 「カラーひよこ」

    2025-04-21 07:00  
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     YouTubeの子どもに対する広告が問題視されているのを聞いて、子どもの頃、学校の校門の前で色のついたひよこが売られていたことを思い出した。生き物に抵抗感が強かったぼくは欲しいと思うことはなかったけれど、当時何人もの同級生が親に買ってくれとせがんでいた。その様子は半ばヒステリックですらあった。
     

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  • 「うるさい親」

    2025-04-14 07:00  
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     子どもの頃、生徒を殴る教師がいた。ルールを逸脱する生徒を暴力で従わせようとしている大人のようでもあったし、ただ感情的になっている子どものようでもあった。
     

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  • 「もう三年生だから」

    2025-04-11 07:00  
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     地位が人を育てる。子どももまたそうみたいだ。
     

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  • 「また春がきた」

    2025-04-02 07:00  
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     学校が休みなので娘がいつもより30分遅くまで眠っている。おかげでぼくらも30分遅くまで眠っていられる。学校があるときは前の晩どんなに遅くまで仕事をしていても子どもと一緒に起きている。「遅かったんだから寝てていいよ」と妻は言ってくれるのだが、娘より先に起きて朝食の支度をしてくれているのに自分だけ寝ているわけにもいかない(ぼく程度の仕事ではという話だ)。何より一日の大半を学校で過ごす娘と朝の僅かな時間にコミュニケーションも取っておきたいというのもある。
     

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  • 「久し振りだな、こんなに飲んだの」

    2025-03-28 07:00  
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     父親三人で酒を飲む機会があった。娘の学校の同級生のお父さんたちだ。それぞれ娘や妻を通じて面識はあったけれど、父親だけで集まるのは初めてだった。
     

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