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記事 13件
  • 「社会的な価値観というOSはアップデートできているだろうか。」

    2016-10-31 07:00  
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     ここに1970年製のパソコンが2台ある(たとえ話だ。1970年に一般ユーザーが使えるようなパソコンは存在していない)。そしてもう一台、2010年製のパソコンがある。こちらは出荷時から新しいOSを搭載している。1970年製の2台のパソコンのうち1台は新しいOSにアップデートした。中には対応していないアプリケーションもあったけれど、それでもなんとかアップデートを完了した。もう一台の方はアップデートされていない。いや、OSがアップデートされていることさえ通知されていない。だから1970年製のままだ。 さて、この3台のパソコンがネットで繋がってコミュニケーションを取る(くどいようだがたとえ話だ。1970 年製のアップデートされていないパソコンもネットには繋がるとする。電話回線を使ったおそろしく遅いものかもしれないけれど)。3台のやりとりの間でそれぞれどういった問題が発生するかパソコンを使っている人であれば大方予測がつくだろう。  前置きが長くなったけれど、同じようなことが僕らの社会でも起きている。
     

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  • 「いい女」

    2016-10-28 07:00  
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     革張りの茶色いソファーの上に白髪が一本落ちていた。それは僕にある想いを甦らせた。
     

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  • 「空からウニが降って来る」

    2016-10-26 07:00  
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     空からウニが降って来た。もう少しで頭に刺さるところだった。134号線をランニングしていたときのことだ。 海辺の町で「空ウニ」と呼ばれている現象だ。
     

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  • 「真夜中、君が見つめていた二人の影」

    2016-10-24 07:00  
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  • 「びっくりした、全然知らなかった。」

    2016-10-21 07:00  
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     ベビー用品のテレビCMでも紙おむつが断トツで多い理由が今更ながら分かった(もしも僕が紙ナプキンを使う女性だったらもっと早くに気づいていただろうか)。
     

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  • 「十三夜月」

    2016-10-19 07:00  
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     指先の肉を削いでしまった。夕食を作ろうと包丁を握ったときのことだった。玉ねぎを剥こうとして刃先を滑らせた瞬間に押さえていた左手の薬指まで切ってしまっていた。
     

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  • 「TSUMUGI」

    2016-10-17 07:00  
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  • 「君の名は③」

    2016-10-14 07:00  
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     誰もいない事務所でひとり原稿を書いていた時、何の前触れもなく、流れ星みたいな閃きがあった。すぐにお母さんに伝えた。実を言うと僕が思いつかなかったらこれ、という案をお母さんがひとつ用意していたのだけれど、僕の閃きを訊いた瞬間に「いいと思う」と笑ってくれた。何ならたった今自分が閃いたとでもいうくらいの笑顔で。
     

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  • 「君の名は②」

    2016-10-12 07:00  
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      沖縄に近づいていた台風18号の影響による生暖かい強風で漆黒の海上はひどく荒れていた。
    「そういえば俺が産まれる10年くらい前にも『君の名は』って映画が大ヒットしてたんだって」
    「どんな話?」
    「若い男女がなかなか再会できない話」
    「同じ話なの?」
    「まさか。そっちは戦争の混乱が原因」
     他愛もない話をしていたのは少しでも気を紛らわせようとしていたからなのか、それとも映画を観た後の青天の霹靂みたいな急展開にまだ気持ちがついて行けていなかったからか。たぶんどっちもだったと思う。
     

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  • 「君の名は①」

    2016-10-10 07:00  
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