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記事 14件
  • 「50歳の貌」

    2019-05-31 07:00  
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     ミシェル・ウエルベックの処女作に心から共感した一節がある。
     

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  • 「父性が戦争に利用されるようなことがあってはならない」

    2019-05-29 07:00  
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     先日、ラジオで「男の美しさ」であるとか「本質的な男らしさ」について話していて、頭の中にはある人物のことが浮かんでいた。
     

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  • 「どうしてうんちもおしっこもトイレでするの?」

    2019-05-27 07:00  
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     君が不満そうな顔をしていることが増えた。もともと愛想の良い方ではなかったけれど、その表情には明らかな不満があるような気がした。
     

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  • 「失敗学」

    2019-05-24 07:00  
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     娘が暴力を振るったことを教えてくれたのは家に帰って開いた保育園との連絡帳だった。
     

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  • 「いつか、このちいさな手で」

    2019-05-22 07:00  
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     最近、娘の泣き顔を見るたびにふと頭を過る光景がある。結婚式場の末席で旅立つ娘を見守りながら「小さい頃はあんな風に泣いてばかりいたのにな」と目頭を拭っている自分の姿だ。誤解のないように書いておくけれど結婚だけが幸せだと言っているわけじゃない。結婚はあくまで人生の選択肢のひとつに過ぎない。就職だってしたくなければしなくてもいい。それでも娘が健康である限りは何らかの道を選び、親元を離れて自立することは人生の必然だ。 

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  • 「吃音」

    2019-05-20 07:00  
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     僕は吃音症だ。転校先の小学校では「どもり」とからかわれたし、心配した親と学校の相談で話し方教室にも通った。今でも時に思っていることの半分も喋れずに終わることもある。だから言葉が出て来ない辛さと恥ずかしさは自分のことのように理解できる。
     

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  • 「ちょっと寄り道だよ」

    2019-05-17 07:00  
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     海沿いの国道から家の前を通り過ぎた先で右折すると里山に抜けていくトンネルだ。
    「どこいくの?」
     後部座席の娘が水筒の水を飲みながら聞く。
    「ちょっと寄り道だよ」
     保育園の帰りだった。
    「いーねいーね」娘がうれしそうに笑った。
     

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  • 「楽しくないのは楽しいものがないからじゃなくて楽しんでいないからじゃないか」

    2019-05-15 07:00  
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     所用の為に、都心部からは外れた、ある町の、ある駅前にひとつしかないビジネスホテルに泊まった。全国チェーンのビジネスホテルだった。室内の調度品もさることながら、窓の外がすぐ隣りのビルの壁ということもあって部屋に入るとそこがどこなのか、ましてや昼か夜なのかも分からなくなってしまった。
     

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  • 「出発する前の園児さんの様子はどういったものでしたでしょうか? いつもと変わらない様子でしたでしょうか?」

    2019-05-13 07:00  
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     記者の会見での質問が激しく批判された。個人的には擁護も批判もする気はない。それでも記者がその質問をしなければならなかった背景だけは想像できる。
     

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  • 「月葬」

    2019-05-10 07:00  
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     父の49日法要が終わった。つつがなく、滞りなく。 

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