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記事 13件
  • 「夢に縛られるか、夢に齧り付くか」

    2024-09-30 07:00  
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     先日渋谷のラジオで話を美容師の方に話を伺う機会があった。美容師になりたいと思ったのは三歳の時だったそうだ。きっかけは美容師だった叔母さんの仕事振りがかっこよく見えたこと。そこから一度もよそ見することなく一直線で美容師になったという。親御さんからは何度も「他のことにも触れてみたら」と助言されたそうだ。我が子が自分の言葉に縛られているのではないかと危惧されていたそうだ。最初に夢を口にしたとき、親である自分たちが喜んだせいで期待を裏切れないと思い込んでしまっているのではないかと。
     

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  • 「ちいさな詩人」

    2024-09-27 07:00  
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     娘が詩を書き始めた。国語の授業で初めて詩に触れたのがきっかけだ。
     

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  • 「伴走者」

    2024-09-25 07:00  
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     三連休の最終日。午前中の休みを利用して妻と娘と海辺をランニングをした。
     

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  • 「親離れ、子離れ」

    2024-09-23 07:00  
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     遅れることは滅多にない。5分前行動をいつも心掛けている。待つことはあっても待たせることはない。大人になってからはそういう風に生きて来た。仕事でもプライベートでも。
     

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  • 「菜飯」

    2024-09-20 07:00  
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     中秋の名月を過ぎても猛暑日が続いている。それでも畑では夏野菜の片付けが終わり冬支度が進んでいる。端境期だ。収穫できる野菜は夏から秋を生きるナスやピーマンくらいしかなく、直売所の棚も閑散としている。
     

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  • 「人間嫌いの海」

    2024-09-18 07:00  
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    「人間嫌い」
     人間嫌いの主人公アルセストがよりによって自分が一番嫌いな類いである社交界の女性セリメーヌに恋心を抱いてしまうという矛盾を描いたモリエール作の恋愛悲喜劇だ。書かれたのは1600年代。おそらく「人間嫌い」という言葉を定着させたのもこの作品ではなかっただろうか。思春期の頃、ぼくが自身が抱えていた言語化できない思いが「人間嫌い」と呼ばれるものであることを自覚したのも。
     

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  • 「知らないということはなんて素晴らしいんだろう」

    2024-09-16 07:00  
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     学校帰りの娘と134号線沿いを歩いていたときのことだ。背後から走り抜けていったトラックに自動販売機が3台積載されているのを見て娘が大きな声を上げた。「どうしたの?」 娘の意外過ぎる答えにぼくは言葉を失う。
     

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  • 「世界がこんなにも美しいなんて」

    2024-09-13 07:00  
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     空が青い。湿度が下がってきたおかげだ。空気中の水蒸気が減って薄い空色だった夏空が秋の色を纏っている。 
     さわやかな秋晴れの朝をランドセルを背負った娘と手を繋いで歩いていく。もう二年生だ。そろそろひとりで登校させた方がいいんだろうなと思いつつ、心配症なのと、一緒に歩くことのできる季節の短さを思うとあれこれ言い訳して友達との待ち合わせ場所までは同行してしまう。
     5分、10分の程度の短い時間ながら、家では聞くことのできない学校での生活ぶりを話してくれるのも同行してしまう大きな理由だ。
    「昨日ね、すごい発明したんだよ」
     今朝も唐突に話し始めた。
    「牛乳を配るときに白衣のポケットに2つ入れれば一度に4つ運べるんだよ。運ぶ回数が半分で済むんだよ。お友だちに教えたらね、さすが親友って言われたんだよ」
     給食当番をがんばっている娘の姿が浮かんだ。ちゃんとクラスの一員として生活しているんだな。がんば

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  • 「メヒシバ」

    2024-09-11 07:00  
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     ジャンヌダルクに領土を占領されてしまった。
     

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  • 「言葉にできないこと」

    2024-09-09 07:00  
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     茜色に染まる海上に三日月が浮かんでいる。その真上で金星が輝いている。逆光の中に富士山のシルエット。ぼくはベランダでビール片手に妻と娘とその景色を見つめている。秋の涼風が肌を撫でていく。
     

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