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アメリカの輸入制限措置
2018-05-31 23:21105pt日本からアメリカに輸出される鉄鋼に対して、アメリカが25%の追加関税をかける輸入制限措置をとっています。
日本の国内鉄鋼生産量は1億517万トンですが、その58%は国内で消費され、輸出されているのは42%、そのうち対米輸出されているのは171万トンと全体のわずか1.6%にすぎません。
しかもアメリカに輸出されている鉄鋼製品の約6割は自動車向けの素材だったり、パイプ用だったりとアメリカ国内で生産される鉄鋼では代替が困難です。
日本製品は25%の追加関税をかけられてもアメリカ市場では十分に競争力を維持できると考えられていましたが、中国や韓国などからアメリカに輸出できなくなった製品がアジアの市場にあふれて、鉄鋼市場に値崩れを起こすのではないかと心配されていました。
今年の初め、熱延鋼板のアメリカでの価格はトン当たり718ドルに対して、中国市場では約660ドルでした。アメリカが輸入制限措置を取った -
ニッポンブランド
2018-05-29 23:26105pt「ニッポン」そして「ニッポン」ブランドが元気です。
平成23年に我が国を訪れた外国からの旅行者は622万人でした。
安倍政権になり、訪日外国人旅行者の数を平成32年に2,000万人まで増やそうという目標を掲げました。
平成25年には1,036万人と初めて1,000万人を超え、翌26年には1,341万人、27年には1,974万人と2,000万人に迫る勢いでしたので、新たに32年までに4,000万人という目標を28年に掲げました。28年に2,404万人、去年は2,869万人となっています。
アジアからの訪日客が大きく増加し、全体の9割近くはアジア各国からの旅行者です。
実は様々な国の首相や外相も、日本に家族と一緒にお忍びで旅行されています!
外相会談の中でも、先週家族とニセコにスキーに行ってきましたとか、金沢に行きました、別府で温泉に入りましたという話を実際にうかがいました。
中には家族で来日 -
中南米出張
2018-05-26 23:17105ptG20の外相会議に出席するため、初めての中南米出張になりました。 まずは日程から。
5月19日 00:30 羽田発 06:45 ドバイ着 08:00 ドバイ発 15:55 サンパウロ着 18:15 ブラジル日本文化福祉協会(文協)着 18:15 ブラジル日本移民史料館視察(文協ビル内)19:00 若手日系人との懇談会@文協 19:30 日系団体主催歓迎レセプション@文協 21:00 在サンパウロ邦字紙インタビュー@文協
5月20日 08:30 開拓者先没者慰霊碑参拝@イブビエラ公園 08:50 日本館視察@イブビエラ公園 09:45 ジャパンハウス・サンパウロ視察@ジャパンハウス10:15 打ち合わせ@ジャパンハウス10:30 講演会@ジャパンハウス11:50 昼食@フォゴ・デ・シャオン14:35 サンパウロ発 17:30 ブエノスアイレス着 19:15 G20外相会合カクテル@サンマルテ -
日本の「国際化」
2018-05-17 00:26105pt日本の「国際化」がどれだけ進んでいるか、人口25万8066人(5月1日)の神奈川県平塚市に住んでいる外国籍の人を国・地域等別にみてみると..
項番 国籍名 合計1 中国 869人2 フィリピン 7623 ブラジル 6744 ベトナム 4485 韓国 3806 カンボジア 2867 ボリビア 2168 ラオス 1699 ペルー 16510 タイ 9211 インドネシア 7712 米国 6113 台湾 5714 ネパール 5215 サウジアラビア 4616 モンゴル 3917 パキスタン 3418 イラン 3019 ロシア 2820 インド 2721 朝鮮 2322 アルゼンチン 1723 英国 1424 フランス 1325 ドイツ 1226 ルーマニア 1227 アラブ首長国連邦 1128 ミャンマー 1029 マレーシア 1030 イタリア 93 -
アカバ・死海・アンマン
2018-05-08 22:20105ptヨルダンに外務大臣としては三回目の出張となりました。
密度の濃い三日間でした。
今回の主な日程は、アワダラー国王特使との昼食、アカバプロセスで国王陛下と共に共同議長を務める、「平和と繁栄の回廊」構想に関する日本・パレスチナ・イスラエル・ヨルダンの四者による閣僚会合の開催、そして承認されたばかりのポンペオ新米国国務長官との会談の四つです。
ヨルダンで計画大臣や国王陛下の侍従長などを務めたバセム・アワダラー国王特使は、サウジアラビアの皇太子とも若いころから非常に親しく、また私のジョージタウン大学の同じ学部の一年先輩でもあり、中東での広い人脈を持っています。昼食を食べながら、中東情勢に関する非常に有意義な意見交換をすることができました。
アカバプロセスは、アカバにある王宮府で、アブドッラー国王陛下が自ら議長を務められるテロ対策の会議です。
今回は東南アジアのテロ対策がテーマでしたが、以前からアジ -
G7外相会議
2018-05-02 20:30105ptG7外相会合、NPT運用検討会議第二回準備委員会、シリア支援国会合と三つの会議をはしごする出張でした。
4月21日16:10 宿舎発トロントは寒いとの情報で一番厚手のコートを急遽持っていきます。
17:40 羽田発機内では映画「デトロイト」を一本見て、あとは必死に寝ます。
最近は目隠しと耳栓でかなりぐっすり眠れるようになりました。
16:45 トロント着快晴!
次官級で行われているG7外相会合の声明文の調整が続いているとの報告。
18:05 日加ACSA署名式、日加外相会談@トロント大学先月に続いてのフリーランド外相との会談です。
議長としてのフリーランド外相と声明文の調整を行います。
19:00 アウトリーチ外相向け夕食会@ジョージレストランいきなり今回のG7の目玉の一つ、アウトリーチ夕食会です。
今回のG7外相会合の特徴は、ジェンダーを重視するカナダらしくジェンダーがそこここに散りばめ -
財政法改正せず
2018-05-01 20:32105pt在外公館で受け付けるビザや旅券などの手数料は、これまで現金納付に限っていました。 しかし、今日、それはいくらなんでも、と外務省の領事局でクレジットカードによる納付を実現させるべく検討をしてきました。 本来、手数料は同時納付が原則ですが、クレジットカードだと、一般的にはクレジットカード会社が一時立て替えて、手数料が事後納付されるということになります。 その際、一番ネックになるのが財政法だろうと、財政法改正を財務省にお願いする理屈をしっかり準備していました。 ところが...
財務省から、「事後納付であっても、特段の財政法の改正は不要であり、現行の規定の範囲内で対応は可能」という返事がきました。 思わず、「えっ」。 つまり、今、行政の手数料は現金や収入印紙で支払うのが原則だと考えていた省庁、自治体が多かった、いやほとんどだったと思いますが、財政法上も手数料をクレジットカードで支払えるという判断で
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