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記事 8件
  • 春の行革その1 官報

    2016-05-27 20:39  
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    熊本地震や伊勢志摩サミットの陰に隠れて、行革が粛々と進んでいます。
    行革の春のレビュー、「公開プロセス」が六月に各省で始まります。
    霞が関の様々な手続きの見直しも大きな成果を挙げようとしています。
    そして個別案件も動いています。
    例えば官報。
    この春、警察は、神戸山口組を一日も早く、暴対法で指定しようと総力を挙げて努力していました。ところが最後に立ちはだかったのが官報の壁。
    原稿を入稿してから官報掲載までに中五営業日を挟む必要があるというのです。
    もはやデスクトップパブリッシングが当たり前になったこの御時勢に。
    そこで行革推進事務局と内閣府、そして独立行政法人国立印刷局で協議した結果、今年の秋から官報の原稿は原則として電子入稿とし、掲載日前日の午前十時半を締め切りとすることになりました。
    また、国立印刷局の官報情報検索サービスでテキスト表示すると、二重傍線が単なる傍線になっていました。

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  • 火事場泥棒

    2016-05-17 20:18  
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    熊本地震の被災地で、5月12日までに45件の空き巣などがあり、そのうち4件5人が逮捕されました。
    東日本大震災でも常総の水害でも被災地での窃盗がありました。
    こうした「火事場泥棒」は、財産を奪うだけでなく、窃盗におびえるあまり避難が遅れ、人命にもかかわることがありうると、与党内でも強く非難されています。
    現在、刑法235条は、「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する」とされています。
    さらに盗犯等の防止及び処分に関する法律第3条で、「常習累犯窃盗犯(常習として窃盗を犯した者であって、過去10年以内に窃盗等で3回以上6月以上の懲役の執行を受けたもの)は、3年以上の有期懲役(20年以下)に処する」とされています。
    本来ならば、現在の刑法のもとでも「火事場泥棒」にはもっと重い刑罰を科すことができるという声もあります。
    しかし、例えば平成25年1年

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  • スーパーカミオカンデ&カグラ

    2016-05-15 16:29  
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    国の施設の開放の関係で、スーパーカミオカンデとカグラを視察しました。
    なかなか両施設とも実験に影響が出ないように見学者を受け入れるのは難しいようですが、実験の端境期などに見学の期間を設けられたらと考えています。
    スーパーカミオカンデの有名な光電管を並べた水槽の上。 水槽の中は見ることができません。
    スーパーカミオカンデの光電管が検知した信号を処理する部分です。
    大型低温重力波望遠鏡KAGURAの心臓部である鏡を入れる部分です。
    KAGURAの心臓部である鏡。 赤外線の鏡で最も重要な部分のものはサファイア、その他のものは石英でできています。
    重力波の観測をめざすKAGURAのトンネル部分です。 全長3kmもあるので、研究者は自転車で行ったり来たり。

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  • 修学院離宮と桂離宮

    2016-05-15 08:35  
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    国の施設の開放の対象となっている京都の修学院離宮と桂離宮の視察に参りました。
    修学院離宮は、1659年に後水尾天皇によって造営された山荘で、上中下の3つの離宮からなり、その間をつなぐ松並木と水田で構成されています。
    桂離宮は、1662年までに八条宮智仁親王と智忠親王によって造営された山荘で、ドイツの建築家ブルーノ・タウトが絶賛したことから、欧米にもその美しさが広く知られるようになり、外国からの観光客も少なくありません。
    修学院離宮の上離宮の隣雲亭から浴龍池を見下ろす。
    修学院離宮の中離宮の客殿のある霞棚。 桂離宮の桂棚、三宝院の醍醐棚とならび天下の三棚とよばれます。 まるで霞がたなびいているような。
    霞棚の地袋の引手。 羽子板の形になっています。
    釘隠しは花車。
    客殿のふすまの引手には葵の紋と菊の御紋が。 後水尾天皇の皇后、東福門院は徳川秀忠の娘和子でしたので、幕府のバックアップ

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  • 国立公文書館の展示

    2016-05-13 18:57  
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    国立公文書館の春の特別展「徳川家康-将軍家蔵書からみるその生涯」が37日間の開催期間を終えました。
    この間の来場者数、17,124人。
    国立公文書館の今年度1年間の来場者数の目標が40,000人ですから、その三分の一以上をこの37日間で稼いだことになります。
    5月3日から5日までの日本国憲法の原本の特別展示期間中の来場者は3,348人。
    誠にありがとうございました。
    さて、今後の展示のお知らせです。
    5月21日から7月2日 「栄典のあゆみ 勲章と褒章」
    7月16日から8月27日 「ようこそ地獄、たのしい地獄」夏休みの楽しい展示です。ぜひお子様と御一緒に。
    8月8日から8月15日 「終戦の詔書原本展示」
    9月17日から10月16日 秋の特別展「時代を超えて輝く女性たち」
    10月29日から12月17日 「書物を愛する人々」
    ぜひ、カレンダーに印をつけてください。(なお、詳しい展示会情報は、国立

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  • 国家公務員の採用

    2016-05-11 12:24  
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    国務大臣としての私の担当の一つが国家公務員制度です。
    日本の行政を担ってきた国家公務員の人材確保に異変が起きています。
    今から20年前、平成7年には国家公務員総合職(I種)の申込者の数は43,431人、倍率は26.5倍でした。
    そこから申込者数、倍率ともに下がり続け、平成27年にはとうとう24,297人、12.9倍までその数字が下がりました。
    さらに気になることがあります。
    平成17年に、総合職の合格者を10人以上出した大学を首都圏と首都圏以外に分けてみると、首都圏の大学の卒業生の割合が、59.9%、首都圏以外の大学の卒業生が40.1%でした。
    それが平成27年には67.2%と32.8%にまで首都圏に偏ってきました。
    さらにこの裏では、首都圏の大学に進む学生の出身地も首都圏に偏ってきつつあります。
    なんとかこの動きを反転させ、地方の大学の卒業生を増やしていかなければならないと思っています。

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  • 熊本城復旧

    2016-05-06 22:21  
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    熊本城には、特別史跡である石垣に加えて、櫓、長塀、不開門など十三の重要文化財、天守閣を除く復元建造物、コンクリート造りの天守閣などの施設があり、全体が熊本市が管理する都市公園になっています。
    熊本を代表する史跡であり、外国からの観光客に最も人気のある日本の城です。
    塀が倒壊し、外壁が剥落、石垣などの多数が崩壊し、瓦は落下するなどという大規模な被害を受けました。
    熊本市、熊本県からもこの城の復旧に対する国の支援の要請があります。
    国は文化庁を中心として、余震が収まり次第、復旧を支援して参りますが、文化財であるため、壊れたものを回収し、それを材料として修理することになります。
    石垣も、一つずつ番号をうち、積み直していきます。
    現在の制度を前提とすれば、国は下記のような支援を行うことになります。
          文化財指定 所有者 管理者 災害復旧への支援石垣    特別史跡  国等  熊本市 70

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  • 熊本地震から2週間

    2016-05-06 22:10  
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    熊本地震から二週間が経ち、対策本部のマネジメントをやりながらも、消費者庁の法案審議をはじめ、他の業務も動き出してきました。
    4月28日(木)
    06:50 宿舎発
    8号館大臣室07:00 衆・消費者問題特別委員会答弁打ち合わせ
    消費者庁から国会に提出している消費者契約法改正案と特定商取引法改正案をそろそろ参議院に送付しないと、この国会で成立させることができません。
    与野党の筆頭理事にご努力をいただき、本日、委員会で採決する運びになりました。
    午前中の質疑に関する答弁の打ち合わせです。
    07:40 参・法務委員会答弁打ち合わせ 刑事局
    刑事訴訟法の改正案の審議とヘイトスピーチ規制法案の審議が並行して行われ、例外的に国家公安委員長が法務委員会に出席して答弁することになりました。
    午後の委員会の答弁の打ち合わせです。
    08:00 熊本地震被害状況説明
    現地の最新状況の報告です。
    官邸閣議室08:2

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