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日本外交の小さな勝利
2017-09-30 23:00105pt9月29日、ジュネーブで日本外交がまた一つ、小さな、しかし、明るい光をともしました。
ジュネーブで開催中の国連人連理事会で、日本はカンボジアの人権状況を改善させるために、対立する欧米諸国とカンボジアの間を調整し、カンボジアも参加した決議案をコンセンサスで採択させました。
日本は、カンボジアにおける人権状況を懸念し、カンボジア政府自身による人権状況改善の取り組みを促すために、国連とカンボジア政府が協力し、来年3月に国連から書面で人権状況の改善について報告させるという決議案を人権理事会に提出しました。
アメリカは、来年7月に予定されているカンボジア国政選挙を前に、カンボジア国内の人権状況が懸念されると、来年3月の人権理事会において国連による口頭の報告とインタラクティブダイアローグを実施すべきと主張し、これらを追加する修正案を提出しました。
これに対してカンボジアは非常に強く反発し、この決議修正 -
国連総会
2017-09-25 23:09105pt国連総会外務大臣の会合には二国間(バイ)と多国間(マルチ)の二種類があります。多国間で最大の会合がトランプ米国大統領をはじめ世界から首脳級、閣僚級が集まる国連総会のハイレベルウイークです。
9月17日(日)10:35 ニューヨーク着
14:45 ヨルダン国王特使面会ヨルダンの国王、皇太子、サウジアラビア外相をはじめとする中東のジョージタウン大学の人脈を最大限に生かしています。
17:40 メディアインタビュー
19:00 日本人国連関係機関職員との意見交換国連関係機関の中で戦略的に日本人の職員数と幹部を増やしていきます。
9月18日(月)07:30 コーン米国経済会議議長主催気候変動に関する朝食会@The Smith前日にアメリカがパリ協定に戻るのではという観測が流れましたが…。国連本部近くのレストランの個室に閣僚のみが集まり意見交換しました。
08:45 日米印外相会談インド太平洋地域で -
ウラジオストック出張
2017-09-16 00:30105ptロシアのウラジオストックで開催された東方経済フォーラムに出席する安倍首相のお供でロシアに出張しました。
世耕経産相、加藤厚労相、松山国務相、野上官房副長官も同行しました。
9月6日
12:20 羽田発
15:35 ウラジオストック着
16:05 日本人抑留中死亡者慰霊碑献花
日本政府建立の慰霊碑と民間による慰霊碑の双方に、総理他とともに献花しました。
17:20 日本企業との懇談
北海道知事、鳥取県知事も参加されました。
18:00 日モンゴル首脳会談陪席
新大統領は柔道の黒帯です。朝青龍関もモンゴル側で陪席。現役時代に平塚で合宿をしていたときからの友人です。
18:45 ぶら下がり記者会見
19:15 内輪の夕食会
東方経済フォーラムは、ウラジオストックにある大学の構内で開催されます。
宿泊は大学の寮と聞いていましたが、私の部屋は教授用の部屋で、快適でした。
9月7日
朝食に、干しブドウ -
電話の日
2017-09-16 00:13105pt9月5日は終日電話会談の日でした。
電話会談は、まず事務方が相手政府と電話会談の時刻を設定します。
相手国によってやり方が変わりますが、スピーカーフォンを使って自分で英語でやる場合、通訳を入れる場合などがあります。
07:30 韓国北方経済協力委員会 宋永吉委員長との朝食
十数年来の友人で、韓国国会議員からインチョン市長になり、国会議員に戻った後、大統領から北方経済協力委員会の委員長に任命されました。
08:10 国会答弁打ち合わせ
北朝鮮の核実験に関する閉会中審査の答弁の打ち合わせです。
09:00 ニン・ノボア ウルグアイ外相との電話会談
常任理事国、非常任理事国に関わらず、安保理のメンバー国の外相と北朝鮮問題、新決議案に関して意見交換をしています。
09:15 国会答弁打ち合わせ
10:00 閣議
10:15 ぶら下がり記者会見
10:40 クリムキン ウクライナ外相との電話会談
ウ -
中東出張
2017-09-14 22:24105pt5日で5か国を回り、ヨルダン、サウジアラビアの国王陛下に拝謁し、エジプトの大統領に表敬し、サウジアラビアの皇太子と懇談し、カタール,ヨルダンの首相と会談し、5か国の外相と会談し(そのうち3か国を1日で訪れて3人の外相と同じ日に会談し)、史上初めての日本・アラブ政治対話を行って、さらにこの政治対話に参加したなかから4か国の外相とバイ会談を行い、その他にもいくつかの懇談・会談を行うという非常に中身の詰まった中東出張を行いました。
日本とアラブの関係を経済的なものから政治的、戦略的なものに一歩踏み出すという大切な初めての政治対話が共同宣言を発出し、成功裏に終わりました。
日本の中東外交の四つの原則と五つの河野イニシアティブを発表することもできました。
さらに外相会談等を通じて、中東の国々との二国間関係をさらに緊密なものにする努力をすることができました。
旧知のヨルダン国王陛下やサウジアラビアの皇 -
信任状捧呈式
2017-09-05 22:59105ptこの記事、事情により配信が遅れました。信任状捧呈式という式典があります。
日本に赴任してくる各国の大使が、天皇陛下に前任者の解任状と自分の信任状を捧呈する式典です。
大使は、これを行って初めて正式な大使として認められます。
この式典では各国の大使が陛下の前に進み出て信任状を手渡すのですが、必ず大臣が一人、侍立します。
信任状捧呈式における侍立大臣の服装はモーニングコートベストの色は黒、ネクタイの色は無地の銀鼠色靴は黒のフォーマルな紐付きという、宮中でのモーニングコートのルールです。
ちなみに女性はロングドレス着用、ただしデイドレスも可。デイドレスの場合は膝が隠れる丈が望ましい。半袖は不可帽子及び手袋は不要色や柄については奇抜なものや黒一色は避ける。アクセサリーの着用は随意靴についてはドレスにふさわしいデザインであれば可。
今回は南アフリカのサイレンス・ロモ大使とアメリカのウィリアム・ハガテ
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