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新型コロナウイルスの変異
2020-12-25 22:06105pt2019年末に中国武漢で初めて確認された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、2020年1月に国内で初めて感染者が確認されました。
この新型コロナウイルスの変異速度は、24.7塩基変異/ゲノム/年、(1年間で平均24.7カ所の変異が起こる)と推定されています。
当初は武漢由来の系統の新型コロナウイルスが日本に流入しましたが、その後消失しました。
また、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客、乗員を起点とするウイルス株も現在、日本では検出されておらず、終息したものと思われます。
3月下旬に、欧州系統の新型コロナウイルスが日本国内に流入し、さらにそれが300を超える系統に分岐、派生しましたが、5月下旬頃には収束へ向かいました。
その後、6月下旬に欧州系統から6つの塩基が変異した系統が、国内で確認されました。
この系統と流入してきた欧州系統との直接のリンクとなったウイルス株は発見され -
RE100を目指して
2020-12-17 22:55105pt菅総理が2050年カーボンニュートラルという方針を打ち出し、再生可能エネルギーの拡大が急務となっています。
しかし、日本における再生可能エネルギーの拡大は、この他の理由からも急務です。
AppleやGoogleといった企業や各国の主要な自動車メーカーなどは自社の調達電力をいつまでに100%再生可能エネルギーにするという目標を定めています。
たとえばGoogleは2017年、Appleは2018年に再エネ100%を達成し、Facebookは2017年にデータセンターの再エネ化100%を達成しています。
BMWやFCA(Fiatとクライスラー)などの自動車メーカーなども全社で、あるいはヨーロッパ・中近東・アフリカ地域で2020年の再エネ100%を目指すといった目標を掲げています。
そしてこうした各社は次の段階としてサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルを目指すとして、サプライヤーに再エネ -
中小企業のM&A
2020-12-16 23:59105pt近年、中小企業の経営者が高齢化し、70歳以上の経営者が245万人いると推計され、そのうち127万人は後継者が未定とされています。
中小企業の黒字廃業率が49%であることを考えると、M&Aなどで第三者に事業継承する可能性のある中小企業は60万社程度あると推計されています。
実際に、足下でも中小企業のM&Aは増加しており、年間に3000から4000件が行われていると推定されています。
こうした中小企業のM&Aを仲介する専門業者の数も2000年代から拡大し、現在、300社程度が活動しています。
しかし、こうした中には売り手と買い手の双方から手数料を取ってM&Aを仲介する業者がいます。
この場合、売り手は一回限り、つまり自分の企業を売却すればそれ以上売り物はありませんが、買い手はその後も企業を買い取る可能性があります。
仲介者にとってみれば、一回限りのビジネスにしかならない売り手に寄り添うよりも、 -
おすすめの一冊
2020-12-13 23:07105pt不定期にお届けするおすすめの一冊、今回は
兵器の科学1「弾道弾」 多田将著 明幸堂
著者の多田将は、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所の准教授で、ニュートリノなどの研究者だと思います。
著者が2011年に書いた「すごい実験 高校生にもわかる素粒子物理の最前線」という本が非常にわかりやすく、面白かったのを覚えています。こちらもおすすめです。
本書は、その著者がミサイルについて書いた入門書です。
なぜ、防衛大臣在任中にこの本を紹介しなかったのかといわれそうですが、この本は、つい最近、2020年11月22日に出版されたばかりです。
入門書ではありますが、防衛大臣時代にもこんなに詳しく説明を受けなかったぞというレベルの説明をわかりやすくしています。
発射角や発射速度、最高高度や到達時間の求め方から固体推進剤の充填方法、ミサイルの誘導や姿勢制御、発射手順から弾頭の切り離し、再突入等々、ミサ -
次回生放送「たろうとかたろう」のお知らせ
2020-12-06 00:13105pt次回生放送「たろうとかたろう」のお知らせ
12月15日夜9時から
ご質問は下記のフォームからお寄せください。
qa.taro.org
Youtubeのアドレスは
https://youtu.be/06Pd4oVVMdE
ニコ生のアドレスは
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv329359537 -
沖縄出張
2020-12-06 00:03105pt沖縄担当大臣として二回目となる沖縄出張をしました。
沖縄の入域観光客数は、2012年の584万人から2019年には1016万人へと74%増え、外国客数も2012年の38万人が2019年には293万人へ約8倍となりました。
有効求人倍率も2012年の0.40が2019年には1.19へと大幅に改善しました。
残念ながらコロナ禍の影響で、2020年度上半期の観光客数は97万人と前年同期比8割減となってしまい、9月の県内主要52ホテルの客室稼働率は28%と厳しい状況が続いています。
有効求人倍率も0.64まで下がりました。
コロナ禍以前でも沖縄の一人あたり県民所得は全国最下位にとどまり(2017年度 全国平均330万円に対して沖縄県は235万円)、若年層(15-24歳)の完全失業率は、2019年に全国平均の3.8%に対して6.3%となっています。
沖縄県の産業構造をみると、企業の収益力が低い第三次
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