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記事 5件
  • 2 社会の幸福の定義 人権と民主主義が拡大し続ける理由 人間の社会的な欲求を最大限満たす制度

    2014-07-08 06:15  















    「社会が根であり、幹であるとすれば、自由とはその果実である。したがって、どの時代においても、人間は自己の自由を歴史の初めにではなく、終わりにさがすべきであり、各人の真実にして完全なる解放こそが、歴史における真に偉大なる目標であり、最高の目的なのである。」ミハイル・バクーニン「神と国家」(前掲書)247頁<リンク>Philosophy of Development ~第6章 ロシアの近代化に伴う思想展開











    今回は、前回に続き、社会が目標とするべき幸福の定義について。・何故、目標が必要なのか。社会の目標は構成員たる市民の幸福の実現にある。そもそも社会とは人間の欲求に応えるために作られているものだ。・生存、食事、結婚、育児、社会保障などなど。欲求するのは幸福感をえるためである。社会の存在目的が構成員の欲求の実現にあるならば、欲求の実現=幸福の実現
  • 民主主義社会の目標をどこに置くか 幸福の定義と目標の明確化を行わなければ始まらない

    2014-07-07 10:47  














    今回は、民主主義社会が思想的な目標を持たなければならない理由について。
    これから紹介するのは私の知人の国際政治研究家の後輩の方の思想である。以前、私に意見が似ていると言うことで紹介してもらった。 大和思想(第一章、第二章) http://w-n-j.com/index.html以下に重要な理論が書かれているので紹介する。まずは、思想の社会への影響について。(大和思想から転載)「P24 『世の中に存在する全ての社会システム』『世の中で起きている全ての出来事』『世の中そのもの』というのは、人類の歴史上に存在していた『思想、考え』または、現存している『思想、考え』が原因で作り出されたものである。」ということがわかるのです。そしてその事から、「もし世の中に存在している全ての人が、『まともで正しい思想、考え』を持って生きているのなら、そういう人達は、まともで正しい社会シス
  • 民主の原理である4つの権利(真理、自由、平等、友愛)を統合させ発展させる方法

    2014-03-29 08:15  








     
    先日、東洋哲学を専門にされている知人の方から、私の思想(民主主義社会の4つの原理である真理、自由、平等、友愛のバランスのとれた発展を目指す上記の図)に関して以下のような貴重な意見を頂いた。
    「真理、自由、平等、友愛の4つの権利を同時に考えるのは無理だ。自由や平等のように一つ一つなら考えることは出来るが、4つの権利を同時にバランスさせることはできない。」ことの本質を捉えた見事な意見である。多くの方が指摘しているように、自由と平等は多くの点で対立する。自由を拡大させれば、平等が抑圧される。一方、平等を拡大させれば、自由は抑圧される。さらに友愛や真理まで含めて、別々の権利をどのようにして統合して考えるのだろうか?まして発展させるとはいかなることか?そういう疑問が出るのは当然だ。



    今回はその疑問に対しての解説である。何故、民主主義で真理、自由、平等、友愛の4つの権利が発生
  • 民主主義の手段と方向性の問題について 民主の原理から解説

    2014-03-05 15:10  


    人権と民主主義のヒューマニズムを掲げる日米欧などの自由民主主義諸国が、人間よりもマネー中心の社会になる原因を考える。前回は<リンク>現状の認識(真理)を歪ませる国際金融軍事権力によるマインドコントロールにてマネーの管理者に支配される社会へと誘導される民主主義の説明をおこなった。
    (下記の図2の項目)
    今回は、下記の図の民主主義の目標を実現させるための「手段と方向性」についてお伝えする。


    結論から先に言うと、 

    ・手段は、普通選挙で民主主義の目標に沿った政治を選び続けること。その制度の改善

    ・方向性は、民主の原理(人間の尊厳という目標。現状の認識という真理。選挙に基づく民主制度から発生する諸権利)の結合から導かれる、真理、自由、平等、友愛のバランスのとれた発展

    まずは手段から解説する。
    「誰もが支配されない社会の実現」という近代民主主義の目標が意識化されており、その目標に照らし
  • どのようにすれば、誰もが支配されない社会に到達できるのか。その道筋について

    2014-02-06 15:35  



      民主主義の目標である「誰もが支配されない状態」はどのようにすれば実現が可能なのか?

    単に目標を意識化するだけではダメなのは、同じような目標をたて、実質的民主主義を標榜していたソ連型一党独裁社会主義の失敗をみれば明らかである。

    民主の目標を担保する制度である普通選挙がソ連型社会主義にはなかったためである。

    選挙を否定し国民が政治に参加することができない一党独裁社会主義では、最初から党独裁、官僚独裁になることは必然であった。選挙制度に基づく民主主義でどのようにすれば目標を達成できるのか?

    答えは簡単で、選挙によって良い政治家を選び続ければ可能になる。
    逆に悪い政治家を選び続ければ、マネーの支配者やカルトに支配されるようになる。
    ここで良い、悪いの基準が必要になるのだが、良いのは民主の根本規範である「誰もが支配されない社会を目指す政治」であり、悪いのは「特定の利権(マネーの支配