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記事 27件
  • あの人はいま……姿を消したMMAファイターの第2の人生■MMA Unleashed

    2017-08-18 21:04  
    55pt
    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……「あの人はいま……姿を消したMMAファイターの第2の人生」
    主要な海外MMAニュースサイトを日々定点観測していると、時に、そう言われればしばらく姿を見ていなかった選手の近況が、ふっと報じられていることがある。特にビッグニュースでもなく、緊急性もないため、こうした記事はほぼバズることもないのだけれど、身体を張って熱い試合を見せてくれた選手が、どこかで元気にやっていることを知ることは、なかなかに心に染み渡るものである。
    そんな記事の中から、筆者の目に付いたものをいくつかまとめて紹介しよう。今回のお品書きは次の通りである。
    ●プロモーターに転身?ジェイソン・メイヘム・ミラー
    ●コーヒー好きが高じて会社を設立、カーロス・コンジット
    ●ブレンダン・ショーブの第2の人生はスタンドアップ・コメディアン
    <ジェイソン・メイヘム・ミラーの場合>
    まるで映画の世界の話のようにどこか現実味のない軽犯罪を繰り返し、MMAキャリアをすっかり断たれてしまった格好のミラーは、人生を立て直すべく、今はさまざまに活動に携わっている。この続きと、中村頼永・前後編、呪われた鉄の爪、グレート小鹿、RIZIN現実と理想トーク、堀口恭司、那須川天心…などの記事がまとめて読める「12万字・記事詰め合わせセット」はコチラ 
     
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1322625
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  • 【RIZIN談話】榊原信行「ワイルドカードとヘビー級は驚く選手をキャスティングしたい」

    2017-08-18 19:53  
    10月15日RIZIN福岡大会の記者会見が行なわれたが、会見後の榊原信行RIZIN実行委員長の囲み談話をお送りします。会見の模様は他のサイトを確認してください(投げっぱなし)。【関連記事】堀口恭司「UFCに残留していたら、まだ1試合もしてなかったかもしれない……」天才が敗北!? 那須川天心「車の免許を取ったんですが、仮免で2回も落ちてしまって……」「頑張った先にRIZINがあるとは、いまのところ思えない」…RIZINのモヤモヤは何なのか?■大沢ケンジ「UFC日本大会に選手を貸してもいいくらいです!」/笹原圭一の「理想と現実の間のRIZINトーク」(バンタム級GPの最後の1試合)
    先ほど高田(延彦)さんもおっしゃったように外国のプロモーションから、いろんなかたちでオファーをもらってまして。各団体の中から国が被らないようなかたちで組もうと。これもあと1週間くらいで決まってくると思います。
    あと
  • 怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■斎藤文彦INTERVIEWS

    2017-08-16 15:07  
    76pt
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「怪死、自殺、大事故! 呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇」です!イラストレーター・アカツキ@buchosenさんによる昭和プロレスあるある4コマ漫画「味のプロレス」出張版付き!Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー
    ■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1305252■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1289887■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去るhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1272423■『1984年のUWF』はサイテーの本!http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1244660■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1010682■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻るhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1022731■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1039248■超獣ブルーザー・ブロディhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1059153■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1077006■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1101028■ヤング・フミサイトーは伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』の構成作家だった http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1115776■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集いhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1131001■「現場監督」長州力と取材拒否http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1154386■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1167003■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1185954■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのかhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1218726――今回のテーマは「鉄の爪エリック一家」についてお聞きします。鉄の爪5兄弟が長男(実際は次男)を除いて怪死しているというエピソードは、プロレスファンの心の引っかかってるんですね。
    フミ 鉄の爪一家を語るなら、まずその父親であるフリッツ・フォン・エリックの説明から始めないといけないですね。フリッツは第2次世界大戦後、1950年代のアメリカマットに登場したんですが、最初は“ナチスの亡霊”キャラクターだったんです。
    ――現代の倫理観からすれば、とてもできないギミックというか……。
    フミ 現在はナチスのことを肯定的に取り上げることはもちろんのこと、ナチスのシンボルマークだった鉤十字いわゆるハーケンクロイツはアメリカやヨーロッパではその使用が違法になっていますから。当時、グレート東郷ら日系人レスラーが敵国ジャパンの“悪い日本人”を演じていたのと同じように、観客はその“ナチの亡霊”にブーイングを送ってたんです。
    ――娯楽として成立してたんですね。
    フミ 戦争は1945年に終わって、50年代から70年代くらいまで“ナチの亡霊”がリング上を闊歩してたんですが、そのキャラはフリッツのオリジナルではないんです。オリジナルがカール・フォン・ヘスという人物で、“地獄の料理人”ハンス・シュミットを筆頭に、もうたくさんいたんです。カールとクルトのスタイガー兄弟、ストロハイム兄弟、バロン・フォン・ラシク、新日本プロレス創成期に猪木さんのライバルだったキラー・カール・クラップもそう。
    ――昔のプロレスでは定番キャラだった。
    フミ 正体はアメリカ人やカナダ人なんですが、ドイツ人をそれらしく演じていて、フリッツも本当はテキサス生まれのアメリカ人。本名はジャック・アドキッセン。194センチ125キロの巨体で、単なるナチキャラではなく、鉄の爪アイアンクローという必殺技で一世を風靡した超大型ヒールだったんです。
    ――実力派だったんですね。
    フミ フリッツはカナダのフットボールリーグでプレイしていたんですが、引退後はのちに自分のライバルとなる荒法師ジン・キニスキーと共にスチュ・ハートさんにプロレスを教わったんです。
    ――師匠はハート一家の名伯楽。カナダの地でプロレスに巡り合ったと。
    フミ デビューしたフリッツはドイツ人という設定で活躍し始めます。鉤十字のマークが付いたマントを羽織って、頭は軍人カット、ナチス親衛隊のようなアヒル歩きをする。お客さんからすれば「本当にドイツからやってきたんじゃないの……?」と思わせる迫力があったんです。
    ――あのアイアンクローという必殺技もフリッツのキャラにぴったりでしたね。
    フミ フリッツは手を広げると、親指と小指のあいだが30センチもあったと言われています。それくらい手が大きかったから、相手の顔を掴むと画的に強烈だったんんでしょうね。有名なパブリシティの写真では、エリックが相手の顔を掴んだ指と指のあいだから血が吹き出しているものがあって。
    ――ああ、鉄の爪の象徴的なシーン!
    フミ 1950年代当時はまだテレビはモノクロだったんですが、テレビの力によって第一次プロレスブームが起きるんです。そこでフリッツはギミックというよりは実力でスターになっていきます。バーン・ガニアを倒してAWA世界王者にもなってます。
    ――フリッツは日本プロレス時代に来日していますね。
    フミ 初来日は1967年。どういう年かというと、初来日したビートルズが日本武道館でコンサートをやったんです。外国人のミュージシャンとして初めてビートルズが武道館を使用しましたが、プロレスの武道館初進出はジャイアント馬場vsエリックなんです。
    ――鉄の爪はビートルズだった(笑)。
    フミ プロレスはそれまでも蔵前国技館などで興行はやってましたけど、当時の武道館進出は90年代でいえば東京ドームで初めて興行をやるくらいの大ニュース。大興行に見合う超大物を連れてこよう。それが鉄の爪エリックだったんです。その強敵を当時インターナショナル絶対王者、ジャイアント馬場が迎え撃つ。
    ――超大一番だったわけですね。
    フミ 当時は事前に映像でどんな選手かを確認する術はなかったですから、東スポやプロレス誌に載ったモノクロ写真数点だけでイマジネーションを膨らませていたんですね。フリッツの主な技はアイアンクローにストマッククロー(胃袋掴み)、そして馬のような足での蹴り。
    ――フリッツのビッグフットは強烈だったそうで。
    フミ 馬場さんとの試合でもやってみせたんですが、場外にいた馬場さんの顔をアイアンクローで掴んでトップロープをまたがせてリング中央まで引きずり込んだ、と。
    ――凄い!!(笑)。
    フミ トップレスラーに昇りつめたフリッツは、60年代前半には生まれ故郷テキサスに帰って、エド・マクレモアというNWA系のプロモーターから興行地盤を引き継ぎます。フリッツ自身がダラスのプロモーターになるんです。団体名はNWAビッグタイム・レスリング。
    ――フリッツはナチキャラのヒールでしたけど、地元ではどういう扱いだったんですか?
    フミ テキサスではアメリカ人であることをカミングアウトしてるんです。というのは、ジャック・アドキッセンはカレッジフットボールで地元ダラスでは有名な選手でしたから。ダラスに腰を落ち着かせたフリッツはプロモーターとしても成功して、1975年にはサム・マソニックのあとを受けてNWAの会長にも就任してるです。馬場さんとも仲が良くて、全日本プロレスのレスラーがダラスで試合をしてましたね。
    ――ここまでは順風満帆な人生ですが……。
    フミ 鉄の爪一家の悲劇のプロローグは1959年、昭和39年に起こります。フリッツがニューヨーク遠征中に長男ジャッキーくん6歳が、雨の日に家のそばで遊んでいたところ、高圧電流に触れて感電死してしまうんです。プロレス史では「鉄の爪5兄弟」と言われていますが、じつは6兄弟だったんですね。この続きと、中村頼永・前後編、呪われた鉄の爪、グレート小鹿、RIZIN現実と理想トーク、堀口恭司、那須川天心…などの記事がまとめて読める「12万字・記事詰め合わせセット」はコチラ 
     
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  • 堀口恭司「UFCに残留していたら、まだ1試合もしてなかったかもしれない……」

    2017-08-16 14:33  
    41pt
    RIZINバンタム級GP開幕戦のメインイベントを見事に締めた堀口恭司インタビュー!RIZIN参戦以前・以後の違いを語ってもらった。【関連記事】天才が敗北!? 那須川天心「車の免許を取ったんですが、仮免で2回も落ちてしまって……」「頑張った先にRIZINがあるとは、いまのところ思えない」…RIZINのモヤモヤは何なのか?■大沢ケンジ「UFC日本大会に選手を貸してもいいくらいです!」/笹原圭一の「理想と現実の間のRIZINトーク」――所英男戦は圧倒的な強さのTKO勝ちでした。
    堀口 ありがとうございます! しっかりと有言実行できました。
    ――堀口選手にとってKO・一本勝ちは約3年ぶりでしたけど、勝ち星は重ねていても、そこは気になるものですか?
    堀口 そうですね。やっぱりプロなのでしっかり決めないといけないなって。
    ――それはお客さんを満足させたいということですか?
    堀口 最初は自己満ですよね(笑)。
    ――相手を倒すと気持ちがいい!と。
    堀口 そうです(笑)。プロとしてやっていくうちに、お客さんのために……と思うようになってきました。自分がやっていた寸止め空手は倒しにいかないですよね。でも、MMAはお互い倒しにいく競技なので、だったら、最初からプロは倒さないといけないと思っていましたね。
    ――試合では所選手の左フックをスレスレで交わして、逆に右フックを打ち込んでからのTKOでした。
    堀口 (所英男の)あのフックは浅いんですよ。全力で振ってきてないので、そこまで危ないとは思っていなかったです。それより最初からもっと組み付いてくると思ったんです。組み付かれると面倒なので最初から距離を詰めていったんですよ。
    ――打撃戦は想定外だったんですね。
    堀口 まったく頭になかったわけじゃないですけど、打撃に付き合ってくれたので「あれ……?」って。だったら、このまま立ってるうちに決めちゃおう!と。
    ――右フックで倒して追撃するときもデフェンスを許さず。所選手は下になってからの攻めがうまいですよね。
    堀口 そこも全然問題なかったです。足か十字を取りに来るか、ガードに入れようとするか。そこの対策は充分に練ってきていたんで。
    ――想定外といえば、所選手がレスリングシューズを履いてきたことは気になりませんでした?
    堀口 いや、全然。「あ、履いていいんだ」くらいです。
    ――試合の影響も考えないですか。
    堀口 まったく考えないです。だってそこで動揺していたらマイナスじゃないですか。
    ――今回は通常のフライ級ではなくバンタム級でしたが、体調面に変化はありました?
    堀口 それが前回の試合(元谷友貴)より調子がよかったんですよ(笑)。
    ――えっ!?(笑)。
    堀口 前回は体重を落としたじゃないですか。なので体調はあまりよくなかったんですね。やっぱり減量があると体調の波が出てきますよね。100パーセントうまくいった減量ってなかなかないので。
    ――減量って身体に無理するわけですからねぇ。
    堀口 だから今回は楽でした。全然緊張もしなかったです。
    ――元谷戦もそうでしたけど、堀口選手は“外敵”として扱われてる感じがありますよね。
    堀口 うーん、まあ、いいんじゃないの?って感じです。“外敵”でいいよって。今回の勝ちで、よりそう思われるんじゃないですか? そう思わないですか?(笑)。「堀口を誰が倒すんだ?」って。 
    ――まあ、今回のバンタム級GPのテーマもそこなんですね。
    堀口 ほら、“外敵”じゃないですか(笑)。外国人とやってもそうなっちゃうんじゃないかな。
    ――じつは不満だったりします?
    堀口 いや、もう全然。「RIZINの好きようにしてください!」って感じで。それで注目されるならそれでかまわないし、いつかは自分にファンはつくと思うので。
    ――10月の福岡大会も出場する話はあるんですよね。この続きと、中村頼永・前後編、呪われた鉄の爪、グレート小鹿、RIZIN現実と理想トーク、那須川天心…などの記事がまとめて読める「12万字・記事詰め合わせセット」はコチラ 
     
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1322625
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  • 「UFC日本大会に選手を貸してもいいくらいです!」/笹原圭一の「理想と現実の間のRIZINトーク」

    2017-08-12 20:18  
    66pt
    RIZIN大会終わり恒例となった笹原圭一RIZIN広報インタビュー!! 苦戦する視聴率、ファンから批判を浴びがちな地上波中継の試合構成、大会内で突如告知されたUFC日本大会などについて語ってくれました!<関連記事>
    【1万3000字の激語り!!】RIZIN広報・笹原圭一インタビュー「RIZINはいま何を考えているのか?」
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1181513ラ・ラ・ライジン♪ 笹原圭一RIZIN広報インタビュー〜格闘技界の夢と未来を踊るように語る〜http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1255280
    ――笹原さん! 大会が終わったばかりですが、10月の福岡大会、そして年末の2連戦と息をつくヒマもない感じの日程ですね。
    笹原 いやあ、本当に気が遠くなりますよ……。大晦日に向けての仕込みもしなくちゃいけないですし。
    ――興行の基本は男子のバンタム級GPと、女子のスーパーアトム級GPですが、RENA選手はよくGP出場を決断しましたね。
    笹原 そうですね。よく決断してくれましたよね。ワンマッチで試合するのとでは、見え方も違ってきますし。
    ――MMAは本職じゃないですし、ワンマッチの出場でも、RIZINにとっては大きいことだと思うんですけども。
    笹原 とはいっても、RENA選手は自分から「本職ではない」とは言えないじゃないですか、もはや。本音のところでは、「本職じゃないのに無理矢理、RIZINのジョシカクを背負わせられている」という気持ちはあるのかもしれませんけど、まぁでもこれまでの彼女の活躍からすれば、当然じゃないですか、女子初のトーナメントの主役になるのは。
    ――正直RENA選手が出なかったら企画する意味が……と言えちゃうくらいの存在ですね。
    笹原 誰でも簡単になれるポジションじゃないですし。でも、RENA選手はMMAでも間違いなく強くなっていますよ。凄く進化しています。今回のレイディータパじゃないですけど……ってレイディータパに例えるのはどうかしていますが。
    ――いや、今大会で一番ビックリしたのはレイディータパの成長ですよ!(笑)。MMA2戦目とは思えないほど打撃が上達してて。
    笹原 いまレイディータパがギャビ・ガルシアと再戦したら勝ってもおかしくないですよ。身体のでかい人が本気で技術を習得すると恐ろしいなぁって感じました。それにしてもKINGレイナはよく相手の懐に飛び込んでグラウンドに持ち込んだなあ、と。
    ――女子三日会わざれば刮目して見よ!(笑)。
    笹原 KINGもタパも成長していますけど、RENA選手が4月の横浜大会で見せた踏みつけとか、あんなの男子でもすぐに出せない技ですよ。適応力というか、スイッチが入ったときの集中力はやはり傑出していると思います。
    ――女子といえば、世界最大の女子団体Invictaの浜崎(朱加)選手が同団体のアトム級のベルトを返上しましたが、RIZIN参戦はありえるんですか? 浜崎選手も「RIZIN女子GPに出たい」というツイートもされていて。
    笹原 浜崎選手はまだInvictaとの契約が残っているとも聞きますし。そこが完全に明確にならないと……やっぱりみんな出たいんでしょうね。ありがたいことですけど。
    ――浜崎選手はRENA選手のセコンドについていてRIZINの熱気を感じてますね。
    笹原 今度石岡(沙織)選手がジュエルスで(浅倉)カンナちゃんとGP出場決定戦をやりますよね。GP優勝賞金の額を聞いて「700万円ですか!!!!!!」って目ん玉ひんむいてたって聞きますし(笑)。いまの女子のファイトマネー相場からすれば破格ですよね。
    ――女子格闘技の環境がガラリと変わってるわけですよね。みんな稼いでほしいですよ!
    笹原 男子でいえば、パンクラスの石渡(伸太郎)選手が参戦します。石渡選手は今回リング上から挨拶しましたけど、始まる前に「会場でオープニングを見ていいですか?」って聞いてきて。あの雰囲気や高揚感を感じたかったのかなって思ったんですけど。
    ――やることはこれまでと同じMMAなんですけど、別世界的なところはあるかもしれませんね。
    笹原 石渡選手や、浜崎選手たちの反応を見ていると、あらためてやっぱり日本にもメジャー団体は必要だなって思いますよね。いままでに自分の選択肢になかった世界があれば、それはやっぱり覗いてみたくなる。覗いてみたら、なんか思ってたよりキラキラしてるぞ!みたいな感じですよね。
    ――実際RIZINで人生が変わった選手は多いですよね。中井りんや北岡(悟)選手が地上波に間に合った感はありましたし、RENA、那須川天心、堀口恭司が柱になるとは旗揚げ時には想像もできなかったですし。
    笹原 本当そうですよね。特に天心くんに関しては一昨年の大晦日からボクが熱心に推薦して、RIZINに出てもらえることになったので、これは明らかにボクの功績ですよね。
    ――(無視して)こうして人材が揃いつつありますが、RIZINのひとつの生命線といえる視聴率が……。
    笹原 ……そうなんですよねぇ。
    ――一転して苦渋の表情! 今回は平均6・3パーセントでした。
    笹原 イベントとして改善すべきところは多々あるんですけど、やっぱり日曜日19時からという時間帯が……裏番組が超強力じゃないですか。
    ――とくに日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』はオバケ番組ですね。
    笹原 RIZINの前番組は『サザエさん』です。アットホームな内容から、リング上の殴り合いを見せるわけじゃないですか。堀口選手や天心くんは『サザエさん』に出てきそうファミリー感溢れるキャラではありますけど、まるで違う世界観ですからね。
    ――堀口恭司はカツオ、KINGレイナは花沢さん、那須川天心はワカメちゃんの怪しい同級生・堀川くんに見えなくもないですけど(笑)。
    笹原 視聴者の方が「あれ?これサザエさんの実写版?」と思って、チャンネル変えずにいていただければ良いんですけど(笑)。
    ――高齢者は『世界の果てまでイッテQ!』ではなかったら、NHKの大河ドラマを見ますよね。
    笹原 潜在的に格闘技が見る人たちがテレビの前に座っている時間帯じゃないんですよね。PRIDEもこの時間帯で数回放送したことがあるんですけど、そのときもやっぱり視聴率では苦戦しましたから。
    ――笹原さんは今回どんな結果が出ると予想してましたか?
    笹原 目標は7パーセントくらいでしたけど、予想は……。もうちょっとなんとかなるんじゃないかと思ったし、かといってすべて枠のせいかといえばそういうわけじゃないし。
    ――RIZINファイターの中で一番知名度のあるRENA選手が出なかったので、前回の5・4パーセントを維持できるのかなっていう不安はありました。
    笹原 そこは真珠オークライヤー選手が“野沢直子の娘”という触れ込みと美しさ、そしてファイターとして可能性を示したことで視聴者の興味を繋いだり、堀口選手や天心くんの存在が浸透してきたりしたことで、数字アップに繋がっているところはあるでしょうね。
    番組の瞬間最高視聴率は前番組『サザエさん』から切り替わった番組冒頭の8.9パーセント。選手としては野沢直子の長女・真珠オークライヤーの7.6パーセント。――判定勝ちだった山本美憂選手の試合を3Rフルで流したじゃないですか。格闘技ファンの立場からすると、そこまで見どころはなかったので「えっ、この内容をフルで流すの?」って驚いたんですけど。でも、美憂選手は知名度もあるし、家族愛がテーマだったりするから、この時間帯の視聴者層には合うんですかね。
    笹原 それはあると思いますし、判定のほうが視聴率が取れるケースも多いですし。KOだと一瞬で終わっちゃいますから。名前が知られている選手の試合が長引けば「どうなるんだろう?」とチャンネルを変えづらくなりますから。
    ――今回は番組冒頭と終わりに真珠選手の試合を繰り返し流したり、那須川天心衝撃KOミニ特集をやったり、なんとか工夫して視聴率を取った感じはあります。でも、格闘技ファンからはこの構成に関して「ふざけるな!他の試合もちゃんと流せ!!」という声が上がってて。
    笹原 うーん、皆さんの気持ちは凄くよくわかるんですけど、そもそもの話で言うと、自分の好きなものを興味のない人に説明するのって凄く大変な作業だと思うんですね。くりぃむしちゅー有田哲平さんがAmazonプライムで『有田と週刊プロレスと』という番組をやってるじゃないですか。
    ――毎回一冊の『週刊プロレス』を取り上げて、非プロレスファンやビギナーにそのときに何があったのかを面白おかしく紹介する番組ですね。
    笹原 あの番組って豊富な知識と巧みな話術がないと伝えられないですよね。「こんな素晴らしい試合や面白い事件があったんです!凄いでしょ!!」と熱量だけでプレゼンしても無理。格闘技もそれと同じで、ストレートに伝えればいいかというと……そういう簡単な話ではないと思うんですよ。やはり伝え方を考えなくちゃいけない。
    ――興味のない人を振り向かせ、さらにそこから興味を持たせるには簡単じゃないっていう話ですね。
    笹原 そうです。我々もフジテレビもRIZINを地上波に流すうえで、アーでもないコーでもないと何時間も話し合いながら、どのカードをどうやって流すかを考えてやっているんですね。作っているスタッフたちもコアな格闘技ファンばかりですよ。誰よりも格闘技を好きな人たちがどうすれば世間に届くかということで知恵を絞っているわけです。・大晦日は悪魔に魂を売ってでも……・桜庭和志、UFC日本大会告知のウラ側・矢地祐介に足りなかったものとは――インタビューはまだまだ続く!
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  • 【全文公開中】2人でできる! 楽しく疲れる運動!!■二階堂綾乃

    2017-08-12 18:21  
    新日本プロレスの選手イラストを描いてキャッキャしていたプオタ女子・二階堂綾乃がいつのまにかMMAジムに通いだし、ついに格闘技デビューをしてしまったこのコーナー。今回は「2人でできる楽しく疲れる運動」です!先日、ソフマッチョさんが自転車を運転中蝉が狂ったように叫びながら大胸筋に突進してきて、しばらく「ビビビビビ!!!!」と大胸筋にくっついて痙攣していたそうです。気持ち悪いですね。
    そんな蝉の死体が増え始めた今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。小さなお子さまのいるご家庭では元気キッズたちがありあまるエネルギーを持て余し家の中で大暴れすることもあるかと思います。
    今回はそんなキッズたちを自宅で簡単に楽しく疲れさせる、2人でできる運動をご紹介します。
    今回もご協力頂いたソフマッチョさんです
    ■ぐるぐる
    まずおんぶをします。そしておんぶされている人が、落ちないようにおんぶしている人の身体を1
  • 300本以上……非会員でも購入できるDropkickバックナンバー!

    2017-08-11 17:58  
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    1位 桜庭和志、UFC殿堂入り!! 歴史的スピーチを読もう!
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  • 「ONEにはコナー・マクレガーはいらない」 UFC中国大会発表に先立ち、UFCとONEの広報戦争勃発!

    2017-08-11 17:51  
    51pt
    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……「ONEにはコナー・マクレガーはいらない」 UFC中国大会発表に先立ち、UFCとONEの広報戦争勃発!UFCが11月25日に初の中国本土興行となる上海大会を開催することを発表した。上海と言えば、ONE Championship創業者で取締役のビクター・クイが在住しており、ONEのオフィスも設置されている都市であるから、まさにONEのお膝元にUFCがいきなり殴り込む格好となる。そのONEも、9月2日には上海で、10月21日には北京で、さらに12月23日には深圳(しんせん)で大会を予定しているので、期せずして中国本土の利権を争う両団体による興業戦争の様相だ。
    この興業戦争に先立ち、実は両団体はお互いを意識して、我こそはアジアナンバーワンMMA団体であるとの広報戦争を繰り広げていたのだった。ONEの言い分はこうだ。
    「西にUFCあれば、東にONEありだ。アップル対サムスン、YouTube対Youku、Twitter対Weibo、Facebook対Renrenのように、東西対決はどの業界にもある。確かに米国ではUFCが90%のシェアを占めているだろう。しかしアジアでは、我々が90%のシェアを占めている。UFCは90%が白人向け、我々は90%がアジア人向けだ。我々はすでに大会場を埋め尽くしている。入場料収入記録も、観客動員数記録も打ち立てている」(ビクター・クイ取締役)(Manila Standardより)この続きと、中村頼永・前後編、呪われた鉄の爪、グレート小鹿、RIZIN現実と理想トーク、堀口恭司、那須川天心…などの記事がまとめて読める「12万字・記事詰め合わせセット」はコチラ 
     
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  • 運命のバリジャパ、安生道場破り、幻の長州戦真相――中村頼永インタビュー<ヒクソン来襲編>

    2017-08-09 19:58  
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    大反響だったUSA修斗・中村頼永師父インタビュー前編! シューティング黎明期の知られざるエピソードが続々と披露されたが、後編となる今回はヒクソン来襲編! 渡米した中村師父がグレイシー一族と出会ったことが日本の格闘技界を大きく変えることになる……13000字のロングインタビューでお届けします!<前回はコチラ>「佐山先生に言われたんです。俺の影になってくれと」…中村頼永インタビュー<シューティング黎明編> http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1307583
    ――中村さんはアメリカではジークンドーの学校に通ったんですね。中村 89年1月にアメリカに渡ったときに私がシューティングの人だと知った向こうの格闘技関係者から「グレイシー柔術という連中は誰にでも挑戦してくるから気をつけろ」と注意されたんですよ。
    ――喧嘩上等のヤバイ奴らだったんですね(笑)。
    中村 「クレイジー柔術?」「そうなんだよ。クレイジーなんだよ」と(笑)。アルティメットの4年前のことですよ。
    ――まだバーリトゥードが知られてない時期ですね。
    中村 佐山先生とは「バリツーズ」について話はしたことがあるんですけど。佐山先生が新日本プロレスにいた頃、イワン・ゴメスというブラジル人のバーリトゥードファイターが留学してたじゃないですか。ボクらは「バリツーズ」とはブラジルの格闘技という認識で「なんでもあり」を意味するとは思ってなかった。
    ――グレイシー柔術とはどういう出会いをしたんですか?
    中村 ボクは2つの学校でジークンドーを習ってたんですけど、89年のある日、1つの学校のオーナーが「俺の知り合いにシュートレスリングを教えてくれないか?」って頼まれたんです。向こうではシューティングは射撃を意味するのでボクは普段「シュートレスリング」と呼んで説明していたんですね。その知り合いの人に2〜3時間丁寧にシューティングのグラウンド技術だけを教えていたら、最後にオーナーが「じゃあ2人でスパーリングをやってみて」って言われて。スパーしてみたら寝技がとにかくしつこかったんです。シューティングは当時寝技30秒ルールだったり、膠着したらブレイクで、積極的に速攻で極めないといけないからポジショニングの考えがなかったんですね。
    ――ポジションの概念が広まるのはUFC以降ですね。
    中村 ポジションを取ってバランスを取って、ちょっとずつ崩して極めるのは30秒じゃとても足りないですから。でも、その人はいまで言うガードポジションを取ってジワジワと攻めてくる。「変わったペースで攻めてくるなあ……」と思いながら、ボクは相手の攻めをすべてブロックしてたんですよ。ボクたちも下から極める関節技のトレーニングをたくさんしてたので防御は知ってて。あのスパーはギじゃなくてTシャツでやったので、Tシャツを着た汗まみれのドロドロした戦いはボクのほうがうまかったので、最後は横四方固めをとってから手で肩を掴んで前腕で首を絞めたんですね。それで相手はタップ。
    ――そして、その相手の正体は……。
    中村 じつはその人はホリオンの道場の黒帯のちょい前の人間で。当時のホリオンのところにはヒクソンもホイスもいますからね。
    ――知らないあいだにグレイシーの使い手とやらされていたんですね。
    中村 そのオーナーは「誰と誰をやらせたら面白いか」みたいなことをやらせる人なんですよ。でも、やらせる前にボクのほうの種明かしをさせるのはね(笑)。こっちは相手が何をやるか知らないですから。
    アメリカでUSA修斗を立ち上げ、一時帰国した中村氏。佐山先生の顔もほころんでいる。――グレイシーは当時は未知の格闘技ですもんね。それでよく勝ちましたねぇ。
    中村 一本取ったことで何が起きたかというと、オーナーとダン・イノサント先生(ジークンドー最高師範)が評価してくれまして。アメリカの格闘技界隈でも話題になって、ボクが格闘技雑誌の表紙になっちゃったんですよね(笑)。
    ――日本から凄い格闘技がやってきた!と。
    中村 巻頭特集もされて、アイドルみたいにピンナップになったり、シュートレスリングという技術本も出すことになったんです。向こうは実証すると認めてくれる人種なんですね。そこからボクのシュートレスリングのクラスにいろんな人が来るようになって、アルティメット出場前のホイスも見学に来たんですよ。
    ――メジャーデビューする前のホイス!
    中村 当時はホイス・グレイシーと言われてもピンとこないですから「ああ、この人がグレイシー柔術の人なんだな」って感じで。向こうは「いつか戦うんじゃないか……」って青白い炎を燃やしてたんですよ。フレンドリーじゃないというか、あきらかにバリアを張ってるんです(笑)。
    ――ギラギラしてたんですね(笑)。
    中村 そうこうしてるうちにヒクソンもやってきたんです。
    ――おお!
    中村 ヒクソンはボクと同じ89年にブラジルからアメリカに渡っていて。アメリカの永住権を取るには何人かのサインが必要だったんですね。ボクのクラスに来てる生徒の中にはヒクソンの道場に通ってる子もいて、共通の知人がいたこともあって、イノサント先生がヒクソンの身元引受人の一人になってくれることになったんですよ。ダン・イノサント先生には確固たる地位がありますから。
    ――ヒクソンの身元引受人がイノサント先生。
    中村 その御挨拶でヒクソンがイノサントアカデミーを訪れて、一緒にご飯を食べに行ったんですね。ヒクソンとはそこからの付き合いなんです。当時はまだチョンマゲ頭の冴えない兄ちゃんって感じですよ(笑)。強いんでしょうけど。
    日本来襲直前のヒクソン。名前を上げたいヒクソンはこの席で「第2回シューティング・オープントーナメント」(バーリトゥードジャパンに改称)参戦を持ちかけたという。――その出会いがヒクソンの日本登場に繋がっていくわけですね。
    中村 そうなんです。93年に織田無道さんがシューティングのスポンサーになって賞金を出してくれて第1回オープントーナメントをやるんですけど。それまでシューティングのリングは8角形だったのに6角形になったんです。なぜかというと、織田無道さんのマークが6角形なんですね。
    ――そんな理由が!(笑)。・シューティングの賭けだったヒクソン招聘・安生洋二道場破り映像公開の裏側・幻のヒクソンvs長州力、笑撃の交渉決裂理由――13000字インタビューはまだまだ続く!
    この続きと、中村頼永・前編、呪われた鉄の爪、グレート小鹿、RIZIN現実と理想トーク、堀口恭司、那須川天心…などの記事がまとめて読める「12万字・記事詰め合わせセット」はコチラ 
     
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  • 「頑張った先にRIZINがあるとは、いまのところ思えない」…RIZINのモヤモヤは何なのか?■大沢ケンジ

    2017-08-09 18:17  
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    和術慧舟會HEARTS総帥にしてAmebaTV格闘技チャンネルで解説を務める「おしゃべりAmeba野郎」こと大沢ケンジの格闘技談義! 今回のテーマはRIZINです!――大沢さんがRIZIN女子GPの出場メンバーに納得がいってないツイートをしてたので話を伺いに来ました〜!(この収録はRIZIN7月大会以前に収録されたものです)
    大沢 いやあ、主催者の立場もわかるんですけどねぇ。なんかねぇ。
    ――“格闘技原理主義者”の血が騒ぎますか(笑)。
    大沢 地道にやっていたら、お金持ちの人がやってきて「盛り上がりそうだからやってみよう!」と動いたら実際にうまくいきかけて。でも、地道にやってきた選手は使われない……みたいな感じがしません?
    ――うーん、いわんをすることわかりますけど。まずですね、RIZINから「俺たちはお金持ちじゃないぞ!ふざけるな!!」という抗議が入りそうですね(笑)。
    大沢 まあUFCやベラトールと比べたらお金はないんでしょうけど。たとえばRIZINはJEWELSアトム級王者の黒部(三奈)とか出さないでしょ。
    ――RIZINの大会数がいまの2倍に増えれば出られるような……。
    大沢 ホントですかあ?
    ――女子って選手は少ないから大会が増えれば需要は出てくると思います。
    大沢 そう言われればそうですね。RIZINで女子格をやりだしたら、「出られるかもしれない!」ってことで復帰してきた選手もけっこういるし。
    ――ただ、いまのRIZINは「ちょっとでもコケたら死ぬ!」というスペランカー状態だから、RENA選手や山本美憂選手で確実に興行を組み立てるしかないと思うんですよね。男子もそうですが、競技であったうえで商品としてどう成立させるかと。
    大沢 それもわかります。でもっ!!
    ――「でも!」(笑)。
    大沢 トーナメントだけはやってほしくないんですよねぇ。
    ――ほほう。どういうことですか?
    大沢 これはあくまで一般のイメージですよ。トーナメントというと、なんかの最強が決められてると思いません?
    ――どうですかねぇ。そういえばHERO'Sは「世界最強王者決定トーナメント」と大げさに銘打ってましたね(笑)。
    大沢 言ってましたね(笑)。HERO'Sも地道にやってきた人は使ってなかったですよね?
    ――それが前座で菊地昭vs井上克也という修斗・パンクラス王者対決が組まれたりしてました。なお地上波では一切触れられてませんでしたけども(笑)。
    大沢 あー、そうなっちゃうんですよねぇ。まあ、それは仕方ないと思うんですよ。でも、トーナメントだけは……。
    ――トーナメントにやけに拘りますね(笑)。
    大沢 拘りますよ!(ドン)。「最強」と言わなくても、ああやって女子を集められてトーナメントをやったら、最強を決めるというイメージが付くと思うんですよ。「最強と言ってないじゃん!」じゃなくて、やっぱり地上波の影響力は大きいし、そして乱暴すぎるから。
    ――榊原さんや高田本部長は「ポテンシャル」という言葉を使えば、なんでも許されると思ってる節がありますからね(笑)。でも、大沢さん理想のメジャー団体が日本にないってこと……。
    大沢 そこなんですよねぇ。できれば“ホンモノ”を入れてほしいですよね。でも、“ホンモノ”を入れたら一掃するから入れたくないでしょ。
    ――“ホンモノ”の“ホンモノ”だったら入れたいと思ってるんじゃないですかね。インヴィクタとの契約に問題なかったら、浜崎朱加選手とか出したいと思ってそうですけど。
    大沢 つまり堀口恭司みたいな存在ですね。
    ――金魚じゃない外国人選手を平気で倒せる日本人選手だと、興行側も計算しやすいから大歓迎だと思うんですね。やっぱり「日本人が勝つ!」というのは盛り上がる要素の一つですから。
    大沢 昔のK−1でいえば、実力派タイプの佐藤嘉洋的な感じで。この続きと、中村頼永・前後編、呪われた鉄の爪、グレート小鹿、RIZIN現実と理想トーク、堀口恭司、那須川天心…などの記事がまとめて読める「12万字・記事詰め合わせセット」はコチラ 
     
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