• このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年6月の記事 8件

怒りの神龍誠インタビュー「あの人とは師弟関係ではないです」

扇久保博正戦が決まった神龍誠インタビュー!(聞き手/ジャン斉藤)【1記事150円から購入できるバックナンバー】・MMAでも天才か? 久保優太「斎藤裕選手を乗り越えられる自信はあります」 ・鶴屋浩 ロマンと執念の「THE BLACKBELT JAPAN」 ・「すべらせろ!」と叫んだ山田武士が明かす「桜庭和志vs秋山成勲の真相」 ・笹原圭一の「泣いて、笑って大晦日RIZIN」を語ろう【17000字!!】 ――お久しぶりです! 神龍 お久しぶりです。 ――タイに到着した当日なのに取材で申し訳ないです。 神龍 全然大丈夫です。 ――まだ練習はされてないんですよね? 神龍 明日の朝からですね。 ――宿泊先はジムのゲストハウスみたいなところなんですか? 神龍 いや、普通のホテルですね。でも、予約したところが写真詐欺でエアコンが効かない(笑)。本当は今日の夜から練習したかったんですけど、別のホテルを探す羽目になってしまって。 ――到着早々!  神龍 それで体力を持ってかれましたね。1ヵ月も住むのにエアコンが効かないのはヤバイですよ。外を歩くだけでもめちゃめちゃ汗をかくし、暑くて寝られない。練習に支障があるんだったらホテルを変えたほうがいいかなと思って。 ――返金はできるんですか? 神龍 1泊分だけ払って他はキャンセルできましたね。 ――まあ、この手のトラブルはありがちですから「1ヵ月分はいただきます」は大問題ですよね。 神龍 さすがにマズイですよね(笑)。 ――どちらに練習に行かれるんですか? 神龍 バンタオ(・ムエタイ& MMA)です。 ――日本人ファイター御用達の。 神龍 イ・ジョンヒョン(RIZIN46)との試合前には、マネジメントのシュウ(・ヒラタ)さんとタイ行きの話はしていて。ジョンヒョンは勝つだろうと思っていたし、6月の超RIZIN3にも向けて行こうかなと。ツイッターを見ていたらヴォルカノがいますね。会えたらいいなと思って。ヴォルカノスキーとご対面! ――元UFCフェザー級王者のヴォルカノスキーはバンタオ所属ですね。行き先はタイ一択だったんですか? 神龍 アメリカも考えてたんですけど、ファイトキャンプの関係で選手がいなかったりすることもあるので。そのへんの事情を考えたときに軽量級がまあまあ揃っていて、レスリングが強い奴が多いのがバンタオなんじゃないかと。 ――たしかにアメリカに行っても試合に向けての練習ができなかったら意味ないですもんね。 神龍 練習相手も階級が合わなかったりしたら困るんで。アメリカもどっかのタイミングで行こうと思うんですけど。 ――タイには世界中から選手が集まってくるそうですけど、チームメイトとしての配慮がないぶん、練習でムチャなことを仕掛けてくる選手もいるみたいですね。 神龍 それはそれで新鮮で面白いですよね。ボクのこともみんな知っているから日本にいたら、そんなことは起きないですけど。ひとりの選手として、海外の強い奴らと練習できることはワクワクしますね。 ――いつも以上の緊張感をもって練習ができるというか。 神龍 その刺激はありますね。何かまた振り出しに戻った感じで「今日はコイツを倒そう、アイツを倒そう」みたいな楽しみがあります。 ――やっぱり海外で練習することは経験としては大きいと。 神龍 まだやったことがないのでわかんないですけど(笑)、大きいんじゃないですかね。17歳か18歳のときにタイで1週間くらい練習したことがあるんですよ。そのときはTEPPENジムの合宿だったんですけど、やっぱり刺激はあったので。 ――いま誰か日本人も来てましたっけ? 神龍 さっき外で●●さんに会ったんですけど……。 ――あ、じつは来てるみたいですね。 神龍 同じタイミングで来るという話は聞いてて、明日ジムでも一緒になるかもしれないですね。 ――クレベル・コイケがタイでキャンプを張ったときはいろんなジムに足を運んだそうですけど。バンタオ以外でも練習する考えもあります? 神龍 そうですね。やってみて合わなかったらタイガームエタイに行ってもいいのかなって。何でも試してみないとわからないじゃないですか。せっかくタイに来たし、週3バンタオ、週3タイガームエタイでも面白いのかなって思います。 ――そこは何がなんでも計画どおりに進めるんじゃなくて、臨機応変に対応すると。 神龍 やっぱり何事も思ったとおりにはいかないですからね。いままで一番ショックを受けたのは神龍マスクを忘れたことで。DEEPの藤田大和戦(2022年5月8日)のときにマスクを持ってくるのを忘れたんですよ。 ――入場するときのマスク。そんなにショックだったんですか? 神龍 もうショックすぎて……「ヤバイ、負けるかも」と思って、東京ドームシティのジェットコースターを乗りに行ったんですよ。 ――なぜですか!たしかに後楽園ホールの隣にありますけど!(笑)。 神龍 ルーティーンが崩れたりしたときに精神的に影響があって負けたりすることがあるじゃないですか。 ――ルーティーンにこだわるスポーツ選手って多いですよね。やることをやって、あとはいかに自然に勝負できるか。だから神経質なほど「いつも通り」を求めるのかなと。 神龍 だったら崩しちゃおうと。 ――でも、試合前にジェットコスターに乗る人は初めて聞きますよ(笑)。 神龍 本当に試合直前に乗りましたよ。それで後楽園ホールに戻ったら、セコンドの人も「マジかよ!」ってビックリしてました(笑)。 ――それで気分が晴れました? 神龍 晴れましたねぇ。あそこをきっかけにいろいろ崩せた自分もいるんで。そこまでルーティーンにこだわらなくなったし、精神面でも強くなったのかなって思いますね。 ――超RIZIN3の扇久保博正戦は記者会見から大騒ぎになっていますけど、精神的にきてないですか? 神龍 全然大丈夫です(笑)。 ――神龍選手はかつてパラエストラ千葉(現ブラックベルトジャパン)所属で扇久保さんとは先輩・後輩の間柄ですけど。まさかこういうトラッシュトークが展開されるとは想像していましたか? 神龍 いやあ、していないですね。「どういうパターンで来るのかな」と思っていて。ボクはRIZIN46のときに「あえて言わせてください。扇久保先生、俺はあなたを超えます」と言ったんですけど。まあ端から見たら師弟関係に見えると思うので……。 ――ちょっと待ってください。「端から見たら」ということは神龍選手本人は師弟だとは思ってないってことですかね(笑)。 神龍 思ってないですね(キッパリ)。でも、師弟だと思われるなら、そういう関係としてやってもいいのかなと思ったんですけど。それは扇久保さんが望まなかったんで、ああいう風になりました。 ――このあいだのRIZIN46のやりとりも「俺を殴れるのか?」「扇久保先生!」ってお互いに言いたいこと言ってるだけで、噛み合ってない面白さがあったんですけども(笑)。神龍選手の「扇久保先生」というマイクは事前に考えていたんですか? 神龍 いや、言うつもりなかったですね。他に言いたいこと、考えてたんですけど、やっぱり試合をやったあとだと飛ぶじゃないですか。 ――興奮状態ですもんね。 神龍 ちょっとした煽りも入れようかなと思ったんですけど、飛んでいるのにやって変な感じになるくらいだったら「これでいいかな」みたいな。 ――RIZIN46は“師弟対決”のいい雰囲気が伝わってきたんですが、記者会見でああいう風に挑発してきたのはどう思いました? 神龍 いや、びっくりしたっすよね。「やめた理由を言ってみろ!」と言われて喋ったら「喋るな!」って(笑)。 ――ハハハハハハハ! 神龍 一応先生だから「はい」みたいな感じになっちゃいましたけど(苦笑)。 ――いまだに先生という意識はあるんですね。 神龍 実際に「扇久保先生」って呼んでいたし、そこでブチ切れる感じではなかったですけど。 ――扇久保さんのああいう一面を初めて見たんですか? 神龍 いや、あんな感じで言ってきますよ、「マコト!」って。そこは変わってないですよ。 ――神龍選手がジムをやめた理由は扇久保さんが言ったように「親と一緒に来るな」と言われたことに反発したからなんですか? 神龍 それもイヤな理由ではありますよね。「次の日から親を連れてくんな」って言われたのは、DEEPの和田竜光戦(2018年4月28日)で負けたあとで「だから負けたんだよ」みたいな感じで言われて。でも、お父さんは自分のことを見てくれる先生だったし、プロ練になるとみんな練習してボクのことを見てくれないから。お父さんは本当に立ってるだけなんですよ。ボクが休憩で水飲みに行ったときに「こういう風にしたほうがいいんじゃないの?」って小声で言うくらいで、べつに圧かけるようなことは一切してないですよ。そんなお父さんをああいう風に言うのはムカつきますよね。だから反発して、扇久保さんに「連れて来るな」と言われた次の日にもお父さんを連れて行きました。 ――そこは譲れなかったわけですね。扇久保さんからすると家族がいると指導しづらいところがあったんじゃないかなと思います? 神龍 いやあ、パシリにできなかったんじゃないですか(笑)。 ――いいように使えないと。 神龍 いまだから言えますけど、トイレ掃除にしても……扇久保さんのことは取材してるんですよね? どういう風に言ってるんですか? ――ええと……なんか告げ口してるみたいでイヤですね(笑)。 神龍 言ったほうが面白くなりますよ。 ――まあ扇久保さんからすると、目にかけてる選手、光ってる選手に別のことをやらせたというか。扇久保さん本人は若手時代、鶴屋(浩)さんにそう命令されて嬉しかったから、神龍選手にもトイレ掃除をやらせたとは言ってますね。 神龍 ……それ、絶対に後付だと思う(笑)。 ――後付けですか! 神龍 だと思いますよ。だってあのとき「オマエは一生トイレ掃除しとけ!」って言われたんですよ。会見後の他のインタビューでは「毎日トイレ掃除しろって言われた」と答えてるんですけど、そこまで言う必要はないのかなと思ってて「毎日」にしてました。でも、そのあとSNSでさらにお父さんのことを言ってきて、ホントにムカついたのでこっちも言いますよ。当時言われたのは「毎日トイレ掃除しろ」じゃなくて「一生トイレ掃除しとけ」です。 ――神龍選手としてはブレーキを掛けたんですね。・目にかけていたら「●●●」なんて言わない ・ジムに溶け込めなかったのは…… ・お父さんのことは言ってほしくない ・扇久保さんに優しくしてもらった思い出 ・いまだにどうすればわからないこと……11000字インタビューはまだまだ続く  

怒りの神龍誠インタビュー「あの人とは師弟関係ではないです」

UFCはなぜ堀口恭司との契約を見送ったのか

UFCはなぜ堀口恭司との契約を見送ったのか(語り/ジャン斉藤)【1記事150円から購入できるバックナンバー】・【MMA2戦目迫る】平本蓮「みんなが手のひら返すことはわかってる」 ・朝倉兄弟とYouTube論■菊地成孔 ・RIZINのテーピングが悪いのか?■笹原圭一RIZIN広報 ・00年代の怪しい目撃者“Show”大谷泰顕■松澤チョロの「脱線プロレス」 UFCの再チャレンジを掲げていた堀口恭司選手の口から「UFCサイドが契約を見送っていた」ことを匂わせる発言が飛び出しました。もしUFCフライ級王者アレッシャンドリ・パントージャと戦えば、フェイバリットに位置づけられるだろう実力者がなぜ契約できないのか……。UFCの判断に対して国内外から疑問の声が挙がってますが、Dropkickでは「いまのUFCは堀口恭司クラスでも契約は簡単ではない」という解説を繰り返してきました。これを機にあらためて契約事情を整理してみたいと思います。まず現在のUFCは、他団体のトップファイターを大金で引っ張ってくるケースが激減しています。最近でいえばPFLからケイラ・ハリソン、ベラトールからマイケル・ヴェノム・ペイジ(MVP)を獲得していますが、ケイラ・ハリソンは柔道五輪ゴールドメダリストにして女子部門の目玉になりえる大物。MVPは37歳と峠を越していますが、そのネームバリューは高く、手駒がやや欠けてきたウエルター級のカンフル剤になるからVIP扱いでした。いまはこのようなスタールートどころか本戦契約の数すらも減少している。UFCがどうやって選手を補充しているかといえば、ワンマッチ査定試合形式のダナ・ホワイト・コンテンターズ・シリーズ(DWCS)や、アジア選手発掘企画Road to UFCから。要するに若くて安く契約する路線にシフトしているわけです。・ベラトールの2連敗 ・出戻りのネック ・デメトリアス・ジョンソンvs堀口恭司が黒歴史? ・UFCフライ級はマッチメイクに苦しんでいるのに……まだまだ続く この続きと超RIZIN3、川尻達也vs鈴木芳彦、朝倉海、ケイト・ロータス……などの「12本13万字・格闘技記事」が600円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2202629この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

UFCはなぜ堀口恭司との契約を見送ったのか

“奇跡の復帰戦”関原翔インタビュー 空白の726日間

大ケガ奇跡の復帰を果たした関原翔インタビュー!!(聞き手/松下ミワ)【1記事¥150から購入できるバックナンバー】・井上尚弥、那須川天心の拳を守る「バンテージ職人」永末ニック貴之インタビュー ・笹原圭一のRIZIN46を「バーンといってドーン!!」と語ろう! ・手塚裕之1万字インタビュー「田舎と米をナメるな!!」 ・RIZINに外国人を取り戻す■RIZIN海外事業部・チャーリー柏木信吾 ――5月3日DEEPマサト・ナカムラ戦は、生死をさまよう大ケガを負った伊藤裕樹戦以降、2年ぶりの試合でした。見事な勝利で再スタートということで! 関原 ありがとうございます! というか、あの試合も序盤にちょっとトリッキーな打撃をもらって、じつはあんまり覚えてないんですけどね(苦笑)。 ――そ、そうだったんですか!? 復帰戦の序盤も序盤だったので、クリーンヒットを受けたときはこっちもヒヤっとしましたが……。 関原 でも、復帰までの期間はずっと寝技の練習をやっていたので、その動きが自然と出てなんとか勝てたかなという感じでしたね。 ――ひさびさにケージに立って感慨深い感情はありました? 関原 ケージに入ったときには試合に集中していたのでアレですけど、やっぱり後楽園ホールに会場入りしたときですよね。「ああ、2年前はここでブッ倒れたんだな~」とか思って。 ――あの伊藤戦も後楽園ホールだったんですよね。 関原 しかも、ちょうど同じ5月だったんですよ。だから「ここでやり返すか……」という感じで。まあ、復帰戦なので自分も「最初の1分だけは気をつけよう」という話はしてたんですけど、見事にもらっちゃいましたねえ。 ――でも、そこは覚えてないという。 関原 そうなんです。相手がミドルキックを蹴ってきて、ボクがそれをキャッチしてタックルに行こうと思ったときにもらっちゃってる打撃なんで。だから、1ラウンドが終わってセコンドに帰ったときに「ダウン取られたから」と言われたんですけど、「え、俺ダウンしてないよ」と。そのダウンした・してないの会話で1分間が過ぎちゃいましたね(苦笑)。 ――ラウンド間にはドクターチェックも入って。 関原 だから「誰のチェック?」と聞いたら「関原さんだよ」と。それで会場の画面を見たら、顔がこんなに腫れてるから「あ、そうなんだ……」という感じでした。2ラウンド目以降の試合展開はちゃんと覚えてるんですけどね。 ――そこからは、2年間やってきた柔術で優位に試合を進めて、判定3-0という結果でしたね。そして、試合後のマイクが本当に素晴らしかったです! 関原 あ、そうっすか?(笑)。 ――「2年前に生死をさまようなケガをして、復帰できるかわからなかったけど、歩けない状態からコツコツやってきた」という内容でした。 関原 まあ、会場のお客さんも凄い声援をくれたんでビックリしました。入場したときにもワーッという感じでしたし、試合後はファンの方からもDMみたいなのが100件以上来て。「感動した!」とかそういう声はいろいろともらいましたね。 ――DEEPのお客さん、優しいですよね。 関原 「ああ、みんなが応援してくれてるんだな」って。でも、ボク自身は一本極められなくて悔しいという気持ちしかなかったんですけど(苦笑)。あの試合は絶対に極めたかったので。 ――ただ、顔の腫れも凄かったですし、試合後はそれどころじゃなかったんじゃないですか? 関原 だからすぐに病院に行きましたね。MRIとか全部受けて「大丈夫だよ」と。でも、あらためてMRIをとったら、昔にもいっぱい骨折をしてたっぽくて。鼻も何ヵ所も折れてるし、もうどこが今回の骨折かわからないみたいな感じでしたね。 ――そうだったんですか……。でも、格闘家の方って、いつのまにか骨折していたことはよくあるみたいですよね。 関原 だから一応、今回殴られたところも折れてはいるんですけど、折れてる箇所が多すぎて、よくわからないという。じつは、鼻もここから下は骨がないんですよ、ほら(拳で鼻をグリグリしながら)。 ――うわっ! 見てるほうが痛い! 関原 いや、もう痛くもなんともないんですけどね。 ――ということで、今日はその復帰に至るまでの2年間のことをいろいろとうかがいたいなと思うんですが、まず2年前の伊藤戦は覚えてますか? 関原 あれはもう全部覚えてます。3ラウンド全部覚えているし、その後のことも覚えてますね。 ――伊藤戦は3ラウンドの最後の1分が本当に激しい打ち合いになって。いつレフェリーに止められてもおかしくない状態でしたが、関原選手自身はどんな感覚だったんですか? 関原 単純に「おお、伊藤くん強えなー」って。ただ「こっちも負けねえぞ」という気持ちがあったんで、「お互いに出し合おうぜ」みたいな感じだったと思います。 ――自分がめちゃくちゃ被弾していることもわかっていた、と。 関原 わかってましたし、意識もはっきりしてました。だから、レフェリーとも目が合って「止めないでくれ」とアイコンタクトして。「まだやれるぞ」というアピールですよね。ボクが打たれて、レフェリーが止めに入ろうとしたときに「まだいけるから」というのを目で伝えた感じでした。 ――うーん、それだとレフェリーもなかなか止められないですよね……。以前、伊藤選手にお話をうかがったときも「関原選手の目が死んでなかったから自分も行かなきゃと思った」と言われていて。 関原 ああ、そうだと思います。伊藤くんとも目が合って、お互いに「来い!」という感じでしたし。伊藤くんもいい男なんでね。だから、最後の1秒まで勝つか負けるかじゃなく、ボクは勝つことしか考えてなかったです。 ――試合後はそのまま病院に行かれたんですか? 関原 そのあとは、酸欠気味だったんでちょっと休んでて、病院に行ったのも救急車じゃなかったんですよ。普通に車で向かったんですけど、そしたらどんどん……なんか地球に吸い込まれていく感覚というか。 ――地球に吸い込まれていく!? ど、どういうことですか? 関原 なんかもう普通じゃないな……と。もの凄く重力を感じて吸い込まれていくような。だから「これ危ないな……」と思いました。 ――感覚としては、やはりどこか痛みがあったり? 関原 もう頭が落ちていくイメージですよね。で、救急じゃなかったし、夜だったんでドクターには最初「明日、診るから」と言われていて。だから「いや、いますぐ診てくれ」とお願いしているあいだも、だんだんしゃべれなくなってきてました……。 ――病院は、どなたと行ったんですか? 関原 自分の両親と行きました。両親は試合も会場で観てくれていたんで。それで、そのあとドクターもすぐにMRIをとってくれて対応してくれて。 ――そういうことも全部覚えてるんですね。 関原 覚えてます。あの試合はいっさい記憶は飛んでないですよ。 ――その後、即入院ということだったんですか? 関原 そうっすね。その日は1日入院して……?(首をかしげながら)。 ――え、そこは覚えてないんですか? 関原 いやー、なんか1回退院したかもしれないですねえ。というか、抜け出しちゃったかもしれないです。 ――ぬ、抜け出した!? なんでですか? 関原 なんか、もう大丈夫かなって(笑)。 ――ええーっ! めちゃめちゃ危ないですよ! 関原 でも、そのあとすぐに病院に連れ戻されました。なんか、病院のすぐ目の前の道で倒れてたみたいですね。 ――やっぱり危ない……。 関原 そこでナースの方が発見してくれて、強制的にまた入院という。抜け出したときは「まあ大丈夫っしょ」みたいな感じで意識はあったんですけどね。でも、また入院になっちゃって。 ――そのときって、もう検査結果とかは全部聞いていたんですよね? 関原 脳出血という診断でしたね。最初、CTには出血は写らなかったんですけど、MRIでは脳出血が発覚して。でも、最初はそんないきなり開頭手術するようなところまでじゃなかったんですよ。そのあと徐々に血が出てきてたらしいんですけど。だから、同じ硬膜下血腫でもいきなり手術しないといけないパターンと、ボクみたいに急性から慢性みたいな、緊急手術はしなくていいものもあるみたいですね。最初の衝撃で血が出てはいるんだけど。 ――じわじわ出てくるということなんですかね。 関原 で、その日は手術もしてないし、実際に普通に歩けてもいたんです。でも、次の日に道で倒れていたというのは、たぶん脳からの出血が脊髄を伝って尾てい骨あたりに血がずっと溜まっていったみたいで。そのあたりに足の神経があるらしいんですけど、そこにぼっこり血が溜まっちゃって、それで足が動かなくなって倒れちゃったという。 ――歩けなくなった原因はそれだったんですか……。 関原 血が徐々に降りてきたからですね。だから、背中のMRIとかでも血が全部脊髄に流れていく感じが写っているんですよ。 ――それは結局、どういう手術をしたんですか? 関原 ええっと、結局は脳の手術はしてないですし、尾てい骨の血もずっと痛み止めの注射を打ってもらって、それで治ったという感じです。だから、手術したのは顔のこめかみとか、いろいろ骨が折れてたところだけでした。・まずは寝技からの復帰 ・MMA復帰の条件 ・脳テストの詳細・穴口一輝選手の試合を現地観戦していて…11000字はまだまだ続く この続きと超RIZIN3、川尻達也vs鈴木芳彦、朝倉海、ケイト・ロータス……などの「12本13万字・格闘技記事」が600円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2202629この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

“奇跡の復帰戦”関原翔インタビュー 空白の726日間

アイルランドで見たコーナー・マクレガー■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回も12000字で語ります(この記事はニコ生配信されたものを編集したものです) 【1記事200円から購入できる過去記事】・業界再編ならず? UFC集団訴訟は和解へ…■シュウ・ヒラタ ・【ONE】セージ・ノースカット問題とは何だったのか?■シュウ・ヒラタ ・堀口恭司、朝倉海はUFCと本戦契約できるが…■シュウ・ヒラタ ・驚愕のMMA大革命、迫る/RIZIN大晦日あれこれ■シュウ・ヒラタ ――ロック様ことドゥエイン・ジョンソンが伝説のMMAファイター、マーク・ケアーを演じる映画ですけど、日本人格闘家も出演するということでシュウさんも関わってるんですよね。 シュウ どこまで話せるかはわからないですけど、ドゥエイン・ジョンソンとエミリー・ブラントが出るってことは皆さん知ってますよね。 ――エミリー・ブラントはケアーの恋人役ですね。あとベラトールのライアン・ベイダーがマーク・コールマン役、ボクシング世界ヘビー級王者ウシクがイゴール・ボブチャンチン役とか。 シュウ そのマーク・ケアーが転落するきっかけはPRIDE GPじゃないですか。 ――コールマンが優勝したGPですね。ケアーは藤田和之にアップセットの判定負け。 シュウ そのへんをかなり詳しく描くらしくて、当時の選手や関係者役のオーディションが行なわれたんですよね。皆さんが知っている日本人格闘家が某日本人選手役で決まりました。 ――おお、やっぱり日本人選手は日本人が演じるわけですね。 シュウ 榊原さん役以外は決まってるんじゃないかなと思います。 ――榊原さん役があるのは驚きですよね(笑)。まだ決まらないということは、けっこう重要な役なんですかね。 シュウ 重要かどうかはわからないですけど、どんな役柄にもオーディションはあるじゃないですか。たとえば古くは『ブラック・レイン』の佐藤役で最後まで残ったのは松田優作、ショーケン(萩原健一)だったりとか。最近ヒットした真田広之主演の『SHOGUN 将軍』も最後はオーディションで決められるんですけど、名のある俳優さんが受けてるんですよね。 ――榊原さん役も有名どころが受けている可能性があるってことですね。 シュウ 大谷翔平と『SHOGUN 将軍』のおかげもあると思うんですけども、ハリウッドでは日本関連のプロジェクトがどんどん進められていて。韓国とか他の国のエンターテイメントもちょっと落ち着いてきて、また日本への関心が戻ってきてると思うんですけど。PRIDE関連のドキュメンタリー番組の制作も始まっていたり、ケアーの映画もそうですけど、1~2年後にはいろいろと発表されると思いますね。やっぱりPRIDEはあんだけ人気があって、世界一の団体だったのに、あっという間になくなってしまったじゃないですか。そこはドラマチックですよね。あとですね、現在PRIDEの映像ライブラリーを持っているのがディズニーなんですよ。ESPNはディズニー傘下じゃないですか。それもありESPNでも2年後オンエア・配信でPRIDEを取り上げるドキュメンタリーの制作がもう決定しているんです。 ――2年後!(笑)。じっくり制作するんですねぇ。 シュウ そのプロデューサー2人とは、先月会いました。2人ともニューヨーク在住なんで。すでにESPNからは正式なゴーサインも出て予算も決まっているんで、いまはリサーチ段階だそうです。撮影に入る前に1年半ぐらいかけてみっちりといろんな人たちに会い、リサーチをして、誰に出て語ってもらうか決めるということなんです。「かなり力を入れているな」と感じました。・RIZINフライ級の鍵を握る堀口恭司の動向 ・中井りんRTUに出られなかったのは? ・RTUはUFCではない ・平本蓮inアイルランド ・マクレガーを日本に呼ぶ方法 ・井上直樹の次戦はやっぱり……12000字の続きは会員ページへ いま入会すれば読める6月更新記事!・扇久保博正「マコトのことは……どこまで言っていいのかわからない」 ・神龍誠「あの人とは師弟関係ではない」・アイルランドで見たコーナー・マクレガー■シュウ・ヒラタ ・UFCはなぜ堀口恭司との契約を見送ったのか ・“奇跡の復帰戦”関原翔 空白の726日間 ◎笹原圭一、シュウ・ヒラタ、水垣偉弥ゲスト配信予定 ・日本の陽気な奴らJJジャックス解散の理由■AKIRAインタビュー③ ・プロレススポンサー撤退騒動/新木場1stRINGの現在 https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/202406  

アイルランドで見たコーナー・マクレガー■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

プロレススポンサー撤退騒動/新木場1stRINGの現在■事情通Zの「プロレス点と線」

プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する事情通Zのコーナー。今回のテーマはプロレススポンサー撤退騒動/新木場1stRINGの現在です! 【1記事から購入できるバックナンバー】・00年代の怪しい目撃者“Show”大谷泰顕■松澤チョロの「脱線プロレス」 ・7月は「超サイバーファイトフェス」か■事情通Zの「プロレス 点と線」 ・最高のプロレスラーだった曙さん■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」 ・K-1参戦、安生洋二の前田日明襲撃……リングス退団後の長井満也 ――Zさん! 年始からいろいろと騒ぎが起きていた全日本プロレスですけど、いまはどこの団体も集客に苦戦する後楽園ホールが超満員だったとか。 事情通Z 調子いいみたいだね。まあデトックスされたというか(笑)。 ――いろいろなものが吐き出されたと? Z これは中嶋勝彦選手が悪いわけじゃないんだけど、彼の全日本プロレス参戦以降、バックステージはかなりカオスだった。「船頭多くして船山に登る」じゃないけどね。それでファンから本当に反感を買ってしまったけど、フラストレーションが溜まりに溜まったところで、騒動の象徴的存在だった中嶋勝彦が放出されたこともあって、結果的に風通しがよくなったという。 ――カタルシスがあったわけですね。 Z あんまり表沙汰にはなってないけど、それとは別の問題を抱えた人たちもやめたことで、現場はいい感じなんだと思う。「いまの全日本はこれで面白くなる」と期待を込めて見に行ったら実際に面白かったってことで、お客さんがどんどん増えていってる。 ――こうなったら方向性の違いで退団した石川修司選手が戻ってくる可能性も……。・Sareeeのキャッチフレーズ問題 ・新木場1stRINGの現在 ・「激落ちくん」スポンサー撤退問題 ・GLEATvs日本プロレスリング連盟 ・UWFルールはもうやめろ……まだまだ続く   この続きと長井満也、JJジャックス、リンダマン、都電プロレス……などの「プロレス記事9本7万字」が500円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2202633 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

プロレススポンサー撤退騒動/新木場1stRINGの現在■事情通Zの「プロレス点と線」

【プレイバック】“日本の陽気な奴ら”JJジャックス解散の理由■AKIRAインタビュー③

野上彰として新日本プロレスでデビューしたAKIRAインタビューシリーズ第3弾(聞き手/ジャン斉藤) AKIRAインタビューシリーズ ①新日本プロレス入門、野上彰だった頃 ②海外修行で感じた異様な新日本プロレス☆この記事は2021年4月に掲載されたものです  ――ヨーロッパから凱旋帰国したAKIRAさんはIWGPジュニアのベルトを獲りましたよね。 AKIRA そうでしたっけ? 何か忘れちゃいましたよね。 ――ご本人としてはヘビーとジュニア、どちらでやって行こうと考えていたんですか? AKIRA どうだったかなあ。帰ってきたときはジュニアでしたよね。だからジュニアのベルトを獲ったのか。 ――かなりボンヤリしてるんですね(笑)。 AKIRA あの頃のジュニアの体重は幅が広かったですよね。105キロとかがリミットだったはずなので。体重が全然足りなかったので「ジュニアなんだろうなあ」とは思ってましたね。憧れの人がダイナマイト・キッドや藤波(辰爾)さんだったので、そのつもりもありましたけど。 ――それなのにそんなに時間が絶たず、ヘビー級に転向することになるわけですね。 AKIRA そこは会社側の意向もあったのかな。それとジュニアはあの頃から上限を知らない技のオンパレードになってきたので「これはちょっと違うな」「あまりやりたくないな」と自分で思ってましたね。 海外で学んだプロレスは、その技にたどり着くまでの過程を見せるというか、そこがプロレスの醍醐味だと。日本に帰ったら、そういうプロレスをやっていきたいなと思っていたので、上限知らずの技のびっくり箱みたいなプロレスとは違うし、身体もしんどいなあと思っていたのかもしれないですね。 ――飯塚高史(当時・飯塚 孝之)、エル・サムライ(松田納)の3人で「闘魂トリオ」というユニットも結成されましたね。 AKIRA  あれ自体の活動は、ほとんどなかったですよね(笑)。 ――でも、いまだに印象に残ってるからすごいです! AKIRA なんとなく括られて、そういう名前が出てきただけで。海外修行に出てるときに松田くんとはイギリスでタッグを組むはずだったんですけど。湾岸戦争が始まったあたりぐらいでセキュリティーが厳しくなって。イギリスのプロモーターから労働ビザじゃなくて観光ビザで入国してくれという手紙をあろうことか空港で係員に見せちゃったらしいんですよね。それで松田くんはイギリスに渡ることができなくなったらしいです(笑)。  ――ハハハハハハ! じゃあ、闘魂トリオには、なんの思い入れもないわけですか。 AKIRA ないですねぇ。トリオってなんだよって、コント集団かなって(苦笑)。 ――「闘魂トリオとして頑張ろう!」と3人で話し合いもなかったんですか? AKIRA なかったですよねぇ。本当に名前だけで。3人で写真を撮ったのかなあ。6人タッグで試合に出たことすら覚えてないです(苦笑)。  ――闘魂三銃士と6人タッグで試合をしていたことはおぼえてますよ!(笑)。新日本って選手に何かきっかけを与えて、あとは選手に任せっきりみたいなところもあるじゃないですか。 AKIRA  そこは会社が何かちゃんとしたものを用意するのは怖かったところもあったんじゃないですかね。もしそれでダメだったら、誰かが責任を取らなきゃいけないし。  ――それに、いまみたいに会社がストーリーをガッチリと提示する時代ではなかったですね。 AKIRA そうですね。いまのプロレスみたいに「こういう方向性で、キャラ作りがあって……」みたいな指示があるわけでもなく。あくまで自然発生的に起きたものを尊重しましたからね。女子プロレスなんかも、そういうことがよくあったらしいですけど。 ―― プライベートのトラブルや上下関係をリングに持ち込むわけですよね。  AKIRA とくに新日本はリアルな路線じゃないと受け入れられないなって選手や会社側もたぶんに思っていたし。だから、そのあとボクがJJジャックスを組んでも周りはうまくいかないことはわかっていたし(苦笑)。――飯塚選手との伝説のタッグチーム、日本の陽気な奴らこと「ジャパニーズ・ジョウリー・ジャックス」ですね。 ・管理主義だった長州・新日本道場 ・三銃士誰ひとり合同練習に来なかった ・「あっと驚くものを用意してるからな」(長州) ・JJジャックスどっちがリーダーだったのか ・解散のきっかけは小林邦昭さん……まだまだ続く   この続きと長井満也、JJジャックス、リンダマン、都電プロレス……などの「プロレス記事9本7万字」が500円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2202633 この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事200円から購入できます!  

【プレイバック】“日本の陽気な奴ら”JJジャックス解散の理由■AKIRAインタビュー③

扇久保博正インタビュー「マコトのことは……どこまで言っていいのかわからない」

大きな反響を呼んだRIZIN記者会見の扇久保vs神龍の「言ってみろ!」「喋んな」劇場! その記者会見が行われた数週間前、扇久保博正はDropkickの取材に「難しい……」と漏らしていた。いったいオギちゃんは何を悩んでいたのか(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・「RIZINに潰れてほしくないから箱庭のままでいいよ!」■川尻達也 ・笹原圭一のRIZIN46を「バーンといってドーン!!」と語ろう! ・RIZINフェザー級王者・鈴木千裕インタビュー「RIZINを舐めるな!」 ・鈴木千裕vs金原正徳から見えた「スーパータイガーセンタージム」■塩田“GoZo”歩 ――ゴールデンウィーク中も練習なんですね? 扇久保 もちろん試合(神龍誠戦)が決まったんで。 ――どこか遊びに行く予定もないと? 扇久保 まったくないです。あっ、明日から沖縄に1週間行きますけど、松根(良太)さんのジムが改装したというか、移転したみたいで。すごく広くなったし、平良(達郎)選手もそろそろUFCで試合なんで。どのくらいの仕上がりか一緒に練習しようと思って。 ――ブラックベルトジャパン繋がりで沖縄に。沖縄のジムはかなり広くなるみたいですけど、沖縄って家賃が高いから松根さんが頑張ったってことですね。 扇久保 大きいお風呂もついたみたいなんで、ちょっと入りに行こうかなと(笑)。 ――7月の超RIZIN3で対戦する神龍選手との因縁めいたものはぼんやりとは伝わってはいるんですが、2人のあいだにはいったい何があったのかと。 扇久保 どうなんですかね。こっちからすると、そんなに因縁という感じはしないんですけど。 ――因縁はないですか? 胸ぐらをつかんで殴り合いをしたとか、そういうわけではなさそうですね(笑)。 扇久保 「殴り合いをした!」と言ったほうが盛り上がるのかな(笑)。 ――数年前に神龍選手が扇久保選手に対戦アピールしたツイートが物議を醸したことはありましたよね。 「RIZIN最高でしたね🔥 ここで大晦日喧嘩売りたい相手がいます 扇久保先生、適正の58Kgで僕とやりましょう 元同門で中1の頃から指導を受け特別な思いがあります。 あなたは言った、僕が日本MMAの未来だと。 時は来た あなたを倒さないとフライ級最強は名乗れません フライ級最強を決めましょう」 扇久保 あれ、何年前ですかね。すごい前ですよね。 ――2020年の9月ですね。 扇久保 あの挑発にボクはまったく反応しなかったんですよね。ボクはバンタムで試合は決まってたんですよ(RIZIN瀧澤謙太戦)。しかもアイツ、(パラエストラ柏を)やめてまだ1~2年しか経ってなくて。それに「あなたは言った、僕が日本MMAの未来だと」と書いていたけど、俺、そんなこと言った覚えがないんですよ(笑)。 ――えええええ!?(笑)。 扇久保 「オマエにそんなことを言うわけねえだろ!」って思ったんですけど、よく振り返ったらツイートしてるんですよ(笑)。 ――ハハハハハハ! 物的証拠がありましたか(笑)。 扇久保 全然そんなつもりなかったんですけど(笑)。まあでもアイツの言ってることは気持ち悪いし、もう絡みたくねえっていう感じで無視したんです。あのときの俺は堀口恭司選手を倒すためにバンタムで来てるわけだから「あなたの適正の58キロでやりましょう」って、なんでオマエに合わせなきゃなんねえんだよって。でも、彼からすれば「無視された!」みたいな感情があるんですかね? ――キッズの頃から神龍選手のことをよく知る鶴屋怜選手をインタビューしたときに思ったのは、ジムの中で神龍選手はいじられキャラだったのかなって。 扇久保 というか、彼がウチにいるときから浮いてましたよね。かなり浮いてましたけど……うーん、どこまで言っていいのかわからない。いやあ、誠と因縁があるのかな。 ――因縁のあるカードとして発表されてますよ!(笑)。 扇久保 うーん、誠に対してあるのかなあ。でもまあ言いたいことはあるんですよ。もうちょっとしたら記者会見をやる予定だし、そこで言ったほうがいいのかなあ。どういうふうに試合につなげてるかはまだ模索中ですね。わざわざ柏まで取材に来てもらって申し訳ないんですけど。 ――いえいえ。どうせ言うんだったら、本人や映像で語ったほうがいいときもありますよ。 扇久保 なんかすいません。 この取材から3週間後、記者会見が行われ…――そもそも先輩後輩の関係ってすれ違いが生まれやすいですよね。 扇久保 ああ、そこは思いますね。格闘技以外のこともいろいろと教えてあげたけど、もしかしたら彼にとっては意地悪されたというふうに捉えてるのかな……ってちょっと思って。 ――神龍選手からすれば、怒られたことに納得できないと。 扇久保 ですね。彼がやめたあとにこんなことを言っているということがこっちに伝わってきて驚いたんですけど。ボクは当時指導員で昼間、誰も来ていない時間に道場の掃除は指導員のボクらがやっていたんですが。夜の全体練習が終わるとみんなでジムの中を掃除するじゃないですか。 ――どこのジムでもそうですね。 扇久保 まず全員が雑巾掛けをするんですけど、たとえばシャワー室やトイレは誰が掃除するかは決まっていない。そういうときに、光ってる子や目にかけてる子に「君はあの棚をちょっと整理して」とか「君はシャワー室やトイレ掃除担当ね」って言っていたんですよ。それはボクが若手の頃も、鶴屋さんに言われてやっていましたし、それを言われて嬉しかったんですよね。みんな雑巾掛けをしてるのに俺は違うことを頼まれた、目にかけられてるってことだなって。 ――つまり扇久保さんも神龍選手を目にかけていたってことですね。 扇久保 そうなんですよね。でも、彼はマイナスに捉えちゃったんだなと。「便所掃除をやらされたことがとにかく悔しくて」という話が伝わってきたときは悲しくなりましたよ(苦笑)。 ――ふと思ったんですけど、「トイレ掃除」と「便所掃除」だとだいぶ印象が違うなって。「便所掃除」というと何かイヤなものを押し付けてくる感じがあります(笑) 扇久保 俺もどっちで言ったかは覚えてないですよ(笑)。 ――この話を聞いたブラックベルトの若い子は「俺はトイレ掃除を命じられていないから、扇久保さんに目をかけられていない」と慌てるかもしれないですよ! 扇久保 誠がそんなことを言ってるという話を聞いてから、俺は誰にも便所掃除させなくなったんですよ(笑)。 ――ハハハハハハ! 扇久保 「そういう風に捉える子もいるんだ……」って怖くなっちゃったし、俺がイジメてるみたいじゃないですか。だからいまはもう言わないです。自分で便所掃除してます(笑)。 ――ジムのあり方を知らない人だと一方的に便所掃除だけ命じてるように聞こえますけど、練習後はみんなでジムを掃除するし、それは感謝の表れですもんね。 扇久保 そうなんですよ。だから、それが因縁なのかなっていうと……ただ、彼にとっては「扇久保、許せない!」ってショックだったんですかね。たぶん17歳18歳ぐらいだったのかな。あの子は格闘技選手としてはとても強かったし、若い頃から上には行くだろうなと思ってたんです。でも、普段の行動が伴わないと成功しないじゃないですか。気になるところをたまに言ってあげたりしてたんですよ。でも、それが合わなくて、やっぱりやめちゃいましたね。 ――神龍選手がやめるときは何か挨拶はあったんですか? 扇久保 挨拶はたぶんなかったです。メールもなかったかな。覚えてないですけど。 ――さっきの「MMAの未来」じゃないですけど、あとからメールボックスを検索したら発見されるかもしれないですよ!(笑)。 扇久保 ハハハハハハハ。それぐらい覚えてないですけどね、正直。 ――やめたときはどう思いました? 扇久保 やっぱりやめたなあっていう……うーん。これはどういうふうに試合に結びつけるかホントまだ考えてるから、記者会見とかで言おうかなって考えてるんですけど……。彼が18歳になったときに親と一緒に来るのをやめろって言ったんですよね。ひとりで道場に来いと。でも、そこから来なくなったので。 ――ああ、なるほど。それはたしかに煽り方が難しい。 扇久保 誠はまだ10代だったじゃないですか。ボクなりに彼の気になるところを注意してたところは、親父の言うことを聞いてたんじゃないかなって。・俺はマジで腹立ってますよ ・あのマイクはアイツが考えたとは思えない ・銭湯で一度、会ったときに… ・キッズの頃から変わっていない ・短期の海外練習で強くならない ・ドーピングの件……11000字インタビューはまだまだ続く  

扇久保博正インタビュー「マコトのことは……どこまで言っていいのかわからない」
Dropkick

プロレス格闘技マガジン『Dropkick』公式チャンネルです。【更新コンテンツ】スペシャルインタビュー/斎藤文彦INTERVIEWS/小佐野景浩の「プロレス歴史発見」/プロレス点と線/OMASUKI FIGHT/アカツキの『味のプロレス出張版』/大沢ケンジ/二階堂綾乃/オレンジ色の手帳/中井祐樹日記/ジャン斉藤……のコラムなど。週一の音声配信もやってます!

著者イメージ

Dropkick編集部

プロレス格闘技のトピックを扱うブロマガです。

メール配信:なしサンプル記事更新頻度:ほぼ毎日※メール配信はチャンネルの月額会員限定です

月別アーカイブ