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  • マクガイヤーチャンネル 第154号 【科学で映画を楽しむ法 第6回「『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ』と減圧症】

    2018-01-17 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、先週みて面白かった『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ』について書かせて下さい。
    この映画、元々ダイバーだったリュック・ベンソンのこだわりというか矜持が、それなりに詰まっていると思うのですよ。
    ●ヨーロッパ・コープとは
    『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ』には、有名スターがほとんど出演していません。
    皆が顔を知っている俳優は、『セッション』のフレッチャー先生ことJ・K・シモンズ、『トレインスポッティング』のスパッドことユエン・ブレムナーくらいでしょう。いずれも本作では脇役です。ヒロインのシルヴィア・フークスは『ブレードランナー 2049』でレプリカントのラヴ役を務めていましたので、顔を覚えている人もいるかもしれません(全くイメージの違う役柄を堂々と演じていて天晴なのですが)。
  • マクガイヤーチャンネル 第148号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF」」番外編『のび太の恐竜』と『恋人製造法』】

    2017-12-06 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、これまで連載してきた「科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF」」の番外編として、『のび太の恐竜』と『恋人製造法』の類似点について書かせて下さい。
    『大長編ドラえもん』の第一作『のび太の恐竜』はのび太と恐竜のピー助の間の「友情」を描いた名作として知られています。
    『のび太の恐竜』が名作であることに異論はありませんが、果たしてのび太とピー助の間にある感情や思いは「友情」と呼んで良いものなのでしょうか?
    まず、ピー助がのび太に感じる思いは友情ではなく、子供が親に抱く愛着のようなものでしょう。卵から孵った後はじめてみた動物がのび太だからです。
    一方、のび太がピー助に抱く思いは友情ではないでしょう。
  • マクガイヤーチャンネル 第147号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その9 『のび太とガラパ星から来た男』あるいは『のび太の未来の想い出』」後編】

    2017-11-29 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」のまとめ後編になります。
    (前回から続けてお読み下さい)
    ●人生をやりなおしたい
    もう一つは、人生をやりなおしたいという欲望の発露です。
    藤子・F・不二雄は、どこからみても成功者です。
    『オバケのQ太郎』のみならず『ドラえもん』というメガヒット作品を二つも持ち、幾つもの作品がアニメ化・映画化され、世界中の子供たちが作品を読んでいます。
    にもかかわらず、Fが描くSF短編には、タイムマシンやパラレルワールドといったSF的ガジェットを使って、人生をやりなおしたいという話が多いのです。
  • マクガイヤーチャンネル 第146号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その9 『のび太とガラパ星から来た男』あるいは『のび太の未来の想い出』」前編】

    2017-11-22 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」のまとめのようなものを書かせて下さい。
    ●その後の「大長編ドラえもん」
    第16作『のび太と銀河超特急』は、『銀河鉄道の夜』や「テーマパーク」をモチーフとし、西部劇やメルヘンの世界まで取り入れたものの、どこか寄せ集め感の強い作品でした。
    第17作『のび太のねじ巻き都市冒険記』の執筆途中に、藤子・F・不二雄は亡くなりました。Fによるペン入れは3ページのみであり、遺されたネームや原案を用いて残りのページが描きあげられました。話が進むほどに明らかにFの手によるものとは思えないテンポの異なるコマ割りを目にすることとなり、(むぎわらしんたろう先生には申し訳ないのですが)藤子・F・不二雄のファンであればあるほど最後まで読み通すのが難しい作品です。
  • マクガイヤーチャンネル 第144号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その8 『のび太の創世日記』後編】

    2017-11-08 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」『のび太の創世日記』についての後編です。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    (前回から引き続きお読み下さい)
    ●藤子・F・不二雄と「創世記」テーマ
    それは、「創世記」テーマに対するこだわりです。
    宇宙や地球のはじまり、生命や人間や文明の誕生……そういったものをテーマとした作品が多いのです。手塚治虫にとっての『ファウスト』や、石森章太郎にとっての「新人類」のように、藤子・F・不二雄は「創世記」を何度もテーマとしているのです。藤子・F・不二雄自身も、創世記をライフワークだと公言しています。
    旧約聖書の創世記を持ち出しつつSF的視点から語ることが多い(というかほとんど)のは、映画とSFに造詣が深いことが関係しているのでしょう。
  • マクガイヤーチャンネル 第143号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その8 『のび太の創世日記』前編】

    2017-11-01 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」『のび太の創世日記』についてです。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    ●後期『大長編ドラえもん』随一の異色作
    『大長編ドラえもん』がシリーズとして歴史を重ねていくにあたって、二つの「敵」がありました。
    一つは、藤子・F・不二雄の体調不良です。86年と92年の癌の発症と治療以降、クオリティ低下は誰の目からみても明らかになりました。
    もう一つはマンネリズムです。恐竜時代、宇宙(とみせかけた西部劇世界)、ロストワールド、海底、魔界……と様々な世界を冒険してきたドラえもんたちですが、秘境や魔境のバリエーションには限度があります。10作を越えれば、話の展開にも行き詰っていくものです。そもそも、『大長編ドラえもん』が下敷きとする元ネタのバリエーションも有限なのです。
  • マクガイヤーチャンネル 第140号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その7 『のび太と雲の王国』『のび太とブリキの迷宮』『のび太と夢幻三剣士』】

    2017-10-11 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」その7になります。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    ●『のび太と雲の王国』
    『のび太と雲の王国』は、ファンの間でも評価の割れる作品です。
    自分は、老いと病気のためにクリエーターとしての力の落ちた藤子・F・不二雄が、それでも力を振り絞って書き上げた秀作なのではないかと考えています。
    特に、終盤の安全保障と、それが内部的問題から破綻を迎える展開は秀逸です。
  • マクガイヤーチャンネル 第139号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その6 『のび太の日本誕生』『のび太とアニマル惑星』『のび太のドラビアンナイト』】

    2017-10-04 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」その6になります。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    ●藤子・F・不二雄の体調不良
    1986年、53歳の藤子・F・不二雄は検査入院で胃癌と診断されます。当初、告知はされなかったそうですが、これ以降、体調を崩しがちになり、藤子・F・不二雄は自らの身体の変化に気づいたのでしょう。
  • マクガイヤーチャンネル 第138号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その5 『のび太と竜の騎士』】

    2017-09-27 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」その5として、『のび太と竜の騎士』の解説になります。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    ●マンネリズムとの戦い
    『のび太と竜の騎士』は『大長編ドラえもん』シリーズにおける8作目の作品となります。8作目といえば、どんなに優れた作品シリーズでも、そろそろマンネリズムが影をみせはじめる頃です。本作も、モチーフの一つである「恐竜」は1作目の『のび太の恐竜』とかぶっています。
    ですが、本作は8作目にしてシリーズに新しい要素や展開を入れた結果、新しい地平を切り開いた作品といえます。
    本作は、迷い込んだ地底世界で独自の文明を築いていた恐竜人たちと出会い、なにか企んでいそうな恐竜人の秘密を探ろうとするものの……という、中盤まではこれまでのシリーズと似たような展開をみせますが、決定的に異なる(しかしながら前作『鉄人兵団』を発展させたような)結末を迎えるのです。
  • マクガイヤーチャンネル 第136号 【科学で映画を楽しむ法 第5回「『大長編ドラえもん』と科学 藤子・F・不二雄とSF その4 『のび太と鉄人兵団』」】

    2017-09-14 14:30  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第5回として書いている「『大長編ドラえもん』と科学」その4として、『のび太と鉄人兵団』の解説になります。
    (基本的に、藤子・F・不二雄が100%コントロールしていると思しき原作漫画版についての解説になります)。
    ●大長編ドラ史上一、二を争う傑作
    ある日、スネ夫から従兄弟に作ってもらったロボット「ミクロス」を自慢され、羨ましくなったのび太、いつものようにドラえもんに泣きつきます。コストを考えないのび太のおねだりと夏の暑さに耐え切れなくなったドラえもんはどこでもドアで逃避しますが、それを追いかけたのび太は北極で巨大なロボットの足と、超空間を通じてロボットのパーツ送付を誘導する装置らしきものを発見します。
    次々と送られてくるパーツを、ドラえもんが用意してくれた鏡面世界で組み立て、遂に巨大ロボット「ザンダクロス」が完成します。しずかちゃんも加わり、誰にも迷惑がかからない鏡面世界で巨大ロボットを乗りまわして遊びまくるのび太たち。
    ところが、ザンダクロスは地球侵略の尖兵として、知性にあふれたロボットたちが棲むメカトピア星の鉄人兵団から派遣された土木工事用ロボットでした。共に派遣された少女型スパイロボットであるリルルはザンダクロスを回収し、鏡面世界で前線基地を建設しはじめます。のび太とドラえもんはジャイアンやスネ夫と協力し、鉄人兵団の地球侵略に対抗しようとする……というのがあらすじです。