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記事 5件
  • <菊地成孔の日記2024年10月28日記す>

    2024-10-28 11:00  
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     3年越しで「天使乃恥部」を完成させ、久しぶりでいつもの街中華に行ったら、なーんと、客が僕しかいなかった。この店は外から中が見えるタイプで、昨日まではいつものように客でパンパンだったのであった。
     
     「えー。どうしたのかな」僕はそんなに不安が強い方ではない(精神分析を受けてからは特に)たいていのことはどうにかなるだろと思う方だが、いつでも客でいっぱいの店がさ、行ったのは夜の9時とかよ。まるで人類が滅亡したかのようだ。日曜の夜とはいえ。だ。
     
     まあまあ、そのうち客も入ってくるだろう。それで結局、だらだら11時まで居た。エビスの中瓶1本、茄子の唐揚げ、エビ蒸し餃子、豆苗炒めと、クォーターポーションの北京ダック、サンラータンの刀削麺。いよいよ明日から、「コロンボ研究」の前書きから執筆に入る。膨大な資料とメモをまとめていると、「M/D」よりも厚いかも?と思えてくる。
     
     とうとう僕が会計を済ますまで、客は1人も入ってこなかった。えー、なにこれ気持ちわるー。またコロナでも流行ったのかしら。
     
     雨がそぼ降っていて、僕は、ラディカルな意志のスタイルズのパーカーを着ていて、フードを被り、歩いて帰ることにした。
     

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  • 「天使乃恥部」限定パッケージに関しまして

    2024-10-22 08:12  
    「天使乃恥部」限定パッケージ、10月中旬の発送とご案内しておりましたが、香水の製造、および特典の制作に予定よりも少し時間がかかりまして、ようやく本日、商品が入荷される運びとなりました。 
    商品入荷後、速やかに発送作業に入りますので、今週中には発送作業を終了できる見通しです。 
    お待たせして申し訳ございませんでした、今しばらくお待ちください。 
    尚、24日、25日の公演に香水を纏って行きたかったのに商品到着が間に合わなかったという方には、会場に試供品をご用意しておりますので、そちらをご利用ください。 
    また、会場では若干数ですが、パッケージの販売も行いますので、ご購入がまだの方はそちらも併せてご利用ください。 
    では、商品到着まで、今しばらくお待ちくださいますよう、何卒、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。 
    ビュロー菊地SHOP

    長沼裕之

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  • <菊地成孔の日記 2024年10月19日記す>

    2024-10-19 10:00  
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      まあ、ホモソと言えばホモソだ。文句がある奴は好きなだけ言えばいい。男友達が集まるというのは本当に気分が良い。2度言うが、本当に気分がいいものだ。
     
     女性が嫌いな訳がないし、セクシュアル・マイノリティにはそれ相応の理解があるつもりだ。その上で敢えて敢えて言うが、「まあ、女にはわからないよな」という特別な気分、その領域が自分の中にあることは、その領域が遠からず絶滅することは(「絶滅させられる」わけではない。ということでさえ)理解した上で、誇りに思うし、年齢を鑑みるに、絶滅種として大切にしないとな。とすら思う。
     
     僕はまあ、言ってしまえば便利だからビッグカンパニーもマスメディアも使う。僕は彼らにとっては、実のところ一番タチの悪い厄介者で、極めて扱いづらいので、最後にはクビは切られてしまう。にしてもだ。
     
     なので、タフビーツやブラックスモーカーといった、悪い友達でいてくれる、小さいが真にイルでインテリジェントなレーベルとシンジケート関係である事を、僕は誇りに思うし、かなり実直に言えば、大変な安堵感がある。現代ほど「友達」という言葉を軽んじている社会はない。
     
     パードン木村さんは、ペンギン音楽大学が創設される前、僕がマンツーマンで音楽理論を教えていた時期の、最初期の生徒である。木村さんは一番最初、ヤン富田の弟子筋であるというプロフィールで現れた。
     

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  • <菊地成孔の日記 2024年10月11日記す>

    2024-10-12 10:00  
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     いよいよ資料も執筆メモも全部揃ったんで、、、、と、そんなモン揃えたことが今まで一回もなかったんで自分でも驚いているんだが「刑事コロンボ研究」の執筆に取り掛かった(因みに「第二昭和の日本映画音楽」は、来年からリスタートしますんで、来年書き下ろし2冊出ます)。
     
     還暦ちゅうのは読んで字の如くどこかに還るわけで、自覚レベルでも「確かになー」と思うことも多々あるのだけれども、還るばっかりじゃタイムマシーンになってしまう。
     
    「全く新しい」ことも生じるわけで、僕にとってそれは何とコンサバなのであった。そもそも<いよいよ資料も執筆メモも全部揃ったんで>とか言っちゃってそんなモン揃えたことねえわ今まで一回も!!!と自分でも驚いているんだが、検索はしまくるは、翻訳ソフトは使いまくるは、関連動画は買いまくるわ、しかも単著!!
     
    まだ誰にも言わないで、というか単なる計画の段階でぜーんぜん未定だ、普通こういう研究本とか論文とかは平均そんなモンだということで以下

     

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  • <菊地成孔の日記 2024年10月7日記す>

    2024-10-07 10:00  
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      「天使乃恥部」が配信され、「クチから出まかせ」が出て、あれをやって、これをやって、これもやって、あれをして、これもして、もっともっとして、ああして、こうして、これでしばらくリリパ以外は人前に立つライブもしばらくない、という状態になって、いよいよ「<刑事コロンボ>研究」の執筆に着手したら、前の日記から10日近く経っていて本当にびっくりした。
     
     体感で5日ぐらいしか経っていない。倍速で動いていたのである。今まで黙っていて、というか、隠すつもりもなかったのだけれども、この10日の間に、自動車免許も取得していたので、倍速感が強かったんだろう。
     
     にしても、免許取得後の最初の運転が、法的には盗難したに近いタクシーで、しかも犯罪者と同乗する事になるとは思わなんだ。更にしかも、である。書いても信じては頂けないだろうな、と思いながら書くしかないのだが、僕、犯罪者、僕らとは全く関係のない運転手、の3人が午前3時の首都高を逆走の時速130キロで爆走した理由は、拉致られた元AKB48の前田敦子さんを救出するためなのであった。
     
     前田さんは「素敵なダイナマイトスキャンダル」の完成披露の舞台挨拶で1度だけお会いしたことがある。この映画は本当に出演者が豪華で、今をときめく左大臣、柄本佑さん、今をときめくドライブマイカー三浦透子さんを始め、ほとんど有名な人しか出ていない、今は俳優業は廃業されたのかどうなのか、知る由もない(由はあるよな検索だ。しないが)神聖かまってちゃんの方もいらして、しかも撮影現場では左大臣(何故、伊周の発狂するほどの呪詛を受けても熱一つ出さないのか)としか一緒でなかったので、舞台挨拶はエグい事になったわけだ。
     

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