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2022年11月の記事 7件

<菊地成孔の日記 2022年11月29日正午時記す>

 あっという間に11月も終わろうとしている。一般的にオーヴァーワークは良く無いとされており、まあまあ、人に強要されてオーヴァーワークをするのは疲れるだろうが、自分で好きにオーヴァーワークするのは、、、、、えーとやはり疲れる(さだまさし「関白宣言」のノリで。げええ)。    というか、やはり加齢は感じる。僕は大村崑(91)のライザップを見て、流石にちょっと驚いたし、あんなんなりたいとは露とも思わないが、一応ボディケアはしており(それでも流石に、寒くなったら2月にやった靭帯が、再び痛み出したので、やっぱ一歩飛ばしに青年から老人になったとつくずく思う)、特にラディカルな意志のスタイルズのアー写に向けては減量とボディラインの書き直し(服に合わせて。服が似合わないとHATRAさんに失礼なので。しかしあの衣装は素晴らしい。デザインセンスだけではない、機能性もだ。一見演奏しずらそうに見えるかも知れないが、全員、演奏に全くストレスがない)もしてきたのだが、9月の「半解釈0」から、トークイベント含め、ライブ皆勤賞の方いらっしゃいますか?いないんじゃないだろうか。僕が知っている男性1名を除いて。  

<菊地成孔の日記 2022年11月17日午後4時記す>

  今、のぞみ49号の5号車15番E席に着席して、すべての荷物を整えたところだ。    *     *     *     *     *    <前々夜 某時某分>     まだ全てが未決事項だが、ある映画プロデューサーから、作品一本を丸々「新音楽制作工房」に任せたい。という申し出があった。「キクチカメラ 高崎編」にある、僕がPC2台を使ってフラフラになっていた作業は、この作品に新音楽のカタログサイトから、画面に当たると効果を発揮するだろう楽曲をほぼ徹夜で選択し、貼り付ける工程である。    以下は、誰の名誉も誹謗するものではない。ただ「日本映画の最大の欠点は、作品そのものよりも、制作現場の方がずっと面白い。という点だ」というのは本当だ。    プロデューサー氏、並びに脚本家氏が、やや困った顔で現れた。なにが困っているかは考えるまでもない。両氏は僕の貼り付けた音楽により、映画が良くなったと判断したが、監督がしていない。もちろん監督はジェントルで、ヒステリックに否定したりはしていないが、別の撮影で東京におらず。なので直接話せず、音楽の微調整リクエストシートを送り、プロデューサー氏が代読する、という形になった。  

<菊地成孔の日記 2022年11月11日午後5時記す>

 今年はエグいことになるぞと予感してからもうのヴェンバーステップスとなったが、今年はなんかもう久しぶりでクリスマス返上(ライブはライブでいつも通りピットインでやるんですけどね)で大晦日までオフ無しとなった。あとは睡眠のコントロールさえうまくできればコンディションは維持できると思うのだが、一番難しいところである。    まあでも逆に、靭帯損傷以降の連続的な負傷やコロナ感染とかがあって良かったと思う。今年、煉獄の様に襲い掛かった(まだ一ヶ月以上あるから油断はできませんが。とはいえビクビクしていたら逆に怪我や病の元だ)負傷や不調が一切なく、元気一杯で今年が来たら、なんか別のとんでも無いことでも起こったかもしれない。    まあまあ、こういう発想(「運」を量的に還元して、経済的に思考すること)がどれだけ無意味かは嫌という程わかっているのだが、体幹を始め、身体の中枢から作り直し、見つめ直す機会を得たし、まあ結果的に、ではあるが、仮歯こそおにぎりで抜けたけれども笑、ステージはこなせたわけなので、まあ悪童に悪運恵まれるといったところだろうか。    昨日は、東京FMのブース内で浅田彰さんと初めて対談した。特に箝口令が敷かれているわけでも無いだろうから書くが、ゴダール追悼の特番のメインパーソナリティーとなった。流石にオンエア日や内容は書けないけれども、企画からガッツリ参加しているので、こないだのα-stationの様な(なんで最近、こんなロートルのやることの一つ一つにYahoo!ニュースが食いつくのだろうか。芸能ニュースソースなんていくらもあると思うが、「菊地成孔 α-stationで単独番組を」とかいって、<夜電波飢餓みたいなもんがあったら、思いっきり食わせますよー>的なニュースが出た時には、額に手をあててやや仰け反り「おい、ちょちょちょちょ。それは。ええええええ」と困窮の表情になった。様子はキクチカメラでご確認致されし)リラックスしたイージーワークにはならない。  

ビュロ菊だより

「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。

著者イメージ

菊地成孔

音楽家/文筆家/音楽講師 ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

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