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記事 5件
  • 「料理店の寝椅子 彼女たちとの普通の会話」4_4 SIMI LABのMariaさんと

    2014-08-28 10:00  
    220pt

    菊地成孔「料理店の寝椅子」4_4 Mariaさん

     

    ■母性とマゾヒスム

     

    菊地 Mariaさんが女性とお付き合いされたのは、前回にお話しされた彼女だけですか。

     

    Maria だいたいその一人だけですねー。

     

    菊地 男性の場合はどういうタイプが多いですか?

     

    Maria 自分でもびっくりするくらい、A型の、一人っ子か末っ子ばっかなんですよお。そのせいか、私が母親役になっちゃうんですよねえ。A型って几帳面じゃないですかあ。それに合わせて私も気を遣っちゃって、その状態がどんどん当たり前になってきて、気づいたら負担に感じてる自分がいるっていう。大変なんだけど、どこまで自分が相手に投資できるかで恋愛を決めてましたね。

     

    菊地 けっこうジャパニーズな恋愛観ですね。尽くす系じゃないですか。

     
    Maria マインドコントロールみたいですけどね。ちょっとでも相手の意に添わないと「そうじゃないでしょ」って言われそうな気がしちゃって、コップを置くことさえ不安になってくるんですよ。

     

    菊地 母親役が嵩じて娘役になっちゃう的な、労働力2倍の恋愛のように思えますけど。まあ、普通か、労働力2倍は。

     

    Maria 24歳くらいかな、だいぶ自分の人格もできてきて、男の人に左右されるのはよくないって思いはじめました。自分本来の姿っていうか、ラップしてる私のことも尊敬したり愛してくれなきゃ本当の愛じゃないなって。だから今は、ちゃんとギブ・アンド・テイクになってないと尽くせないですね。

     

    菊地 Mariaさんは恋愛関係以外に染み出して行く母性がありますよね。OMSBとパリに行ったとき、どこか行きたい場所はないかと尋ねたら、レコード屋って言うんですよ。パリまで行ってレコード屋なのかって驚いたんですけど、名所とか何も知らないからって。そんでサン=ジェルマン=デ=プレ教会に行ったんだけど、当然、そこにはマリア像があるわけです。OMSBは教会が初めてだったらしく、マリア像を何枚も撮りはじめましてね。「これをMariaに送るんだ」って。

     

    Maria かわいい(笑)。
     

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  • <ビュロ菊だより>No.35『どんどん文字を書く能力が弱く成っている(恐らく、読まなく成ったからだと思う。CDのライナーなんて、全く読めなく成ってしまった)』

    2014-08-23 10:00  
    220pt

     

     「どんどん文字を書く能力が弱く成っている(恐らく、読まなく成ったからだと思う。CDのライナーなんて、全く読めなく成ってしまった)」

     

     先日のソロライブに向けて7キロ減量したんですが、因に一番体重があったのが「cure jazz reunion」の時ですから、これはダイエットのコスパが悪すぎですなあ(笑)2000人の前から300人(というか、ブルーノート系列では1stと2ndの双方にいらっしゃるご贔屓筋がおられるので、250人ぐらいだと思われます)に向けて7キロ落とすという。そして「東京ジャズ」は5000人ですから、コレに向けて激しくリバウンドする様な予感がしており(笑)、何やってんだろうな我ながら(笑)、とか思いながら、今さっき和牛A-5の専門店で、サシ多めのザブトンを喰って「うわあ旨い」と思ってしまった菊地ですが、オレは知っている、ユヤマンこと湯山玲子さんが朝のテレビ番組のコメンテーターとなるべく、激しい減量に挑み、見事に打ち勝った事を(笑)。なんとコスパの良い女性だろうか。あやかりたい。そしてもうひとつオレは知っている、吉田サラ太郎もモーションブルーに向けてちょいダイエットに成功した事、そしてワタシとサラ太郎の分(ひょっとしてユヤマンの分までが、、、、)が全部オムスとジュマに行ったという事を(写真参照)。
     

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  • 「料理店の寝椅子 彼女たちとの普通の会話」4_3 SIMI LABのMariaさんと

    2014-08-20 00:00  
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    ■たった一つの罪悪感

     

    菊地 Mariaさんは罪悪感みたいなものがありますか。ずっと訊いてみたかったんです。

     

    Maria ええ~。罪悪感?っすかあ……罪悪感って超キライなんですよ。それがあると生きていけないってくらい嫌です。罪悪感が少しでもあると、どんなに楽しい場面にいればいるほど思い出しちゃうんですよね。「そういえば、あの子どうしてるかな」とか考えはじめてしまう。私は今でも拭い去れない罪悪感があって……。

     

    菊地 どんなことですか、それは?

     

    Maria 高校のときに付き合っていた女の子がいるんです。私にはレズ時代があったんですよお。

     

    菊地 相手はおいくつだったんですか? 年上でしょうね。

     

    Maria めっちゃ年上でした。私が17歳くらいで、向こうが27歳くらいかな。地元の携帯ショップで働いていているお姉さんだったんですけど、出会ってしばらくして彼女は地元に帰ったんですよお。私が高校生でお金がなかったからあ、彼女が地元までのチケットをくれて遊びに行ったりしてて。そのうちにコクられて、私は彼女の優しさを愛として感じられるようになったから付き合ったんです。

     

    菊地 どうして別れちゃったんですか?
     

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  • 「料理店の寝椅子 彼女たちとの普通の会話」4_2 SIMI LABのMariaさんと

    2014-08-13 21:00  
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    ■サクセスは考えてますよ

     

    菊地 Mariaさんは今、制作欲求は高まっているけれども、いいビートに巡り会えないというお話でしたね。

     

    Maria 全体的にビートメイカーは増えてて、私も新しい曲を聴いて探しているんですけど、なかなかインスパイアしてくれるビートに巡り会えなくて。それでスランプ気味になってるんですよお。

     

    菊地 ビートメイカーとDJは今や女性も多いですよね。JAY-Zの新譜にもビートメーカーは女子高生みたいなのいるじゃないですか。ラッパーももっと出てくればいいのにねえ。どのぐらいいるんですかね。

     

    Maria 最近はDJ Mustardばっか聴いてます。シンプルだけどセンスがよくて、なんだかんだ言ってクラブでいちばん踊りたくなるのがDJ Mustardなんですよ。さっきのKOHHの話にも通じますね。リリックの内容はチャラくてテキトーで、全然深くないんだけど。

     

    菊地 深けりゃいいってもんじゃないですからね。ドブじゃないんだから。

     

    Maria そう、チャラいノリでかっこよく仕上げるのって、案外難しいんですよね。

     

    菊地 そこがオーバーグラウンダーの腕が鳴るところだと思いますよ。まあ、いま(6月)ツタヤに行くと、あすこって「今週のツタヤミュージックなんとか~」とか言って、リコメンを30分ぐらいのサウンドティーザーにしてレギュレイトするじゃないですか。少女漫画を借りにきた女の子の耳にも15分に1回のペースでANARCHYのラップが入り込む月ですよ。ANARCHY、PUNPEE、SIMI LAB、SALUといった面々がこれからオーヴァーグラウンダーになるかならないか、気になるところじゃないですか、そんな中でもKOHHは全員にマークされてるんじゃないですかね。

     

    Maria そうですよね。私は昔、KOHHの「HELLO KITTY」を聴いて、そのビートにどんどんハマりました。KOHHはSIMI LABの「Uncommon」を聴いて、私を気にかけてくれてたみたいでえ。私がナメくさった笑い声で入ってくる曲あるじゃないですかあ。この前、「aaight feat.KOHH & MARIA(from SIMI LAB)」のPVを撮影してたら、「ずっとMariaさんとやりたかったんですよ」って声かけてくれて、嬉しかった。

     

    菊地 いやあ、この年齢でKOHHと同じ発言しますが(笑)、ワタクシもずっとMariaさんとやりたかったんですよ。まさに同じく「Uncommon」を聴いてから気になってました。

     

    Maria えー、すごい嬉しいです!

     

    菊地 そんでDCPRGで「Uncommon Unremix」(アルバム『SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA』収録、DCPRGがSIMI LABの「Uncommon」を演奏し、SIMI LABがその上でラップしている)やったんじゃないですか(笑)。ところでFlakoってご存知ですか。Fatimaというボーカルのビートメイカーです。FlakoのビートにMariaさんのリリックが乗ったらやばいだろうな、なんて想像していたんですよ。っていうか、ワタクシでよければビートをつくりますよ。

     

    Maria 本当っすか!? マジお願いします! 私が今いちばん着眼点を置いているのはあ、誰でも楽しめるものなんですよお。オタクっていうか、コアなのが好きな人はどんどん突き詰めていけばいいけど、でもやっぱり私は、もともと六本木で遊んできたし、踊りたい! 騒ぎたい! 飲みたい! みたいなシンプルな欲求を大事にしたい。そこを突き詰められたらいいなって思ってるんです。

     

    菊地 その意味では、SIMI LABはみんな同じことを言いますね。けっしてアンダーグラウンドでは終わらない、と。OMSBも、世の中は金じゃないのだ、マインドオーヴァーマターだと言いつつも、自分のスタジオをもって50セントみたいにサクセスをきちんと見せるという展望があったりする。若いから夢を多角的にもっているのかもしれないけど。ハワイにクラブをつくるって言ってましたから。

     

    Maria 私もクラブをつくりたいですよお。私がいちばんやりがいを感じるのは、お客さんが喜んでいる顔なんですよ。普段の生活のこととか忘れてパァーッと騒いでくれている顔を見ると、やっててよかったって思えるんでえ。

     

    菊地 それがないと続けられないですよね。Mariaさんならクラブ経営もうまくいきますよ。

     

    Maria ダンス規制法がどうなるかと思ってたけど、どうもダンスOKになりそうだし。そもそも思うのが、日本はストレス社会だって言われているじゃないですか。ストレス発散にいちばんいいのは歌って踊ることだって、脳科学者が言っているんですよ。それなのに、どうしてダンスを規制するのかなって。

     

    菊地 脳科学者が認めるくらい、歌とダンスの効能が強いからでしょうね(笑)。国民が好き放題に遊んじゃうから。

     

    Maria あ、なるほど(笑)。でも踊れなかったら死んじゃうよ。

     

    菊地 たとえばの話ですけど。明日、エイベックスと契約しないかという話が来たらどうしますか。実際に来ても全然おかしくないと思うんですが。

     

    Maria 全然考えたことがないですね。正直、SIMI LABのメンバーは今、働きながらSIMI LABの活動をしています。そういう意味では、契約すれば生活を変えられるでしょうね。それに大メジャーレーベルはいろんなコネクションがあるから、幅広い音楽に触れるきっかけになるかなって思う部分もある。言葉の制限さえされなければ楽しいかな。

     

    菊地 Fワードはだめ。とかはあるだろうけど、今はもう禁止ワードがあるとは思えないですよ。Mariaさんだってメジャーレーベルに検閲を受けるようなことが言いたいわけじゃないでしょう。○○○に○○!とか、○○○は○○○!とか(笑)。キワキワな質問ですけど、Mariaさんだけ呼ばれたらどうですか。音楽業界によくある話ですが。

     

    Maria どうするでしょうね。ええ~。わからないです。

     

    菊地 SIMI LABとしてみんなでフックアップされるとしたらハッピーストーリーだと思うんです。ただ業界の人間に話を聞くと、SIMI LABはアンダーグラウンドであることに活動の意義を見出していると、自動的に思われちゃってる。彼らは誠実にサクセスを考えている人たちだと思いますよ、とワタクシは答えているんですけどね。

     

    Maria サクセスは考えてますよ。

     

    菊地 ですよね。SIMI LABは全員スター性ありますよ。JUMAなんてジャスティン・ビーバーくらいかわいいですよ。

     

    Maria 最近、JUMAとクラブとかに毎週がんがん行ってんですよお。私とJUMAは考え方が近くて、ノリとか勢いとかを大事にしてる。だからきつくても楽しむことを優先したいし、若い子が乗れるムーブメントをつくりたい。そういつも話しているんです。

     

     
     

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  • <ビュロ菊だより>No.34『親等数について(去年と今年が余りにも同じなのは偶然)』

    2014-08-04 10:00  
    220pt
     今、QNから送られて来た最新アルバムを聴きながら書いてます。一言ちょっと危険なぐらいハンパないですね。危ないモノを感じます。正式にリリースされてから正規にコメントしようと思いますがいろいろある注目点の中、一個だけフライング情報を。 このアルバムはネタ使いよりもシンセサイザーによるエレクトロのがずっと多いんですが、そのシンセサイザーの使い方(コードとかを自分で弾いてる訳ですけれども)が、かなりアウトサイダー的、つまり頭が狂っていて、今シンセサイザーで「手探りで弾いてみて、頭がおかしい感じがする」というのは非常に難しいのですね(自動演奏機能が発達しすぎて)。   とはいえ「頭がおかしい」といっても、ノイズやクラスターがグジャーっと鳴るとかではなくて、音数は少なく、調性がズレてて、所謂「クール無調」になってるんですが、それが80年代マイルスみたいなんですよね。絶対狙ってる訳ないんで驚きました。80年代マイルスにボカロが乗っかってます。第一印象は「恐ろしい」という物でした。 

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