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記事 3件
  • 「料理店の寝椅子 彼女たちとの普通の会話」3-3ソプラノ歌手の林正子さんと(全4回)

    2014-04-21 10:00  
    220pt

    ビュロ菊だより「料理店の寝椅子──彼女たちとの普通の会話」3-3 ソプラノ歌手の林正子さんと

     

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    ├○ 対談メモ

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    ├○ 於)新宿某所

    ├○ 開始時刻) 2014年03月01日午後09時半

    ├○ 終了時刻) 2014年03月01日午前03時

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    ■山岳に花が咲いてたりすると、もうダメ

     

    林 菊地さん、フランスにはいついらっしゃいますか? うちは使ってない部屋が二つありますので、ぜひ寄ってください。

     

    菊地 去年の今頃はパリにいたんですけどね。ワタシね、ヨーロッパの田舎の風景が苦手なんですよ。山岳に花が咲いてたりすると、もうダメ。息が詰まってしまうんですよね。

     

    林 じゃあうちはバリバリにダメです(笑)。居間からジュラ山脈が見れるように吹き抜けにしたんですよ。パリから飛行機でたった50分、25ユーロで来れるのですが。東京–大阪くらいの感覚ですよ。

     

    菊地 ジュラのワインは大好きだし、食べ物は地方のものもみんな好きなんですけどね。

     

    林 そうそう、この前ノルマンディに行ったとき、お城を買い取ったシードル農家と出会ったんです。夕食に誘われて遊びに行ったら、おいしい地鶏料理が出てきました。まずカルヴァドスでフランベして、水を一滴も使わずにシードルだけで煮込むんですって。添えられたオニオンとキノコ、自家製のクリームもおいしかった。ワインとシャンパンは飲み放題で、最後のチーズまで自家製。最高に幸せでしたよ。

     

    菊地 いやあ、ものすごく贅沢かつシンプルなお話ですが、言葉がしゃべれるのも大きいですよね。林さんは何か国語を話すんですか?

     

    林 3か国語、日英仏です。ジュネーヴでは、英語もしゃべれないとお話にならないんですよ。
     

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  • 「料理店の寝椅子 彼女たちとの普通の会話」3-2ソプラノ歌手の林正子さんと(全4回)

    2014-04-09 10:00  
    220pt
      菊地成孔「料理店の寝椅子──彼女たちとの普通の会話」3-2 ソプラノ歌手菊地成孔の林正子さんと 
     
    ■日本酒でデギュスタシオン
     
    給仕 ヒラマサとヒラメの造りになります。今日は店内が騒がしくてすみません。(臨席の団体様は)もう少しでお帰りになられるかと思うのですが……。
     
    菊地 景気が良くて結構な話ですよ(笑)。ぜんぜん大丈夫です。造りに合わせて、玉川のVINTAGE(*菊地注 実際にこういう名前なんです)でもいこうかな……。
     
    給仕 睡龍の純米酒も超オススメです。
     
    菊地 おお、では睡龍をお願いします。
     
    給仕 かしこましました。
     
    林 ここは料理のお皿に合わせてお酒を変えるスタイルですか。和食屋さんでは珍しいですね。
     
    菊地 ええ、まあ、この人数で1合づつだったら、いわゆるデギュスタシオンになりますね。っていうか、一皿で1合ずつ消化するように飲んでるんですよ、われわれが無意識のウチに(笑)。
     
    林 フランスの自宅の傍にあるレストランもそうなんですけど、デギュスタシオン形式はイタリアに多いですよね。トリノを見下ろす丘の村に泊まったとき、村にはレストランが1軒しかなくて、予約の手配をしてくれたホテルの人が忠告するんです。「店に着いたらテーブルの上に山ほど野菜が載っているが、半分しか食べるな。あとは行けばわかる」って。
     
    菊地 押しの強い店ですね(笑)。
     
    林 客は全員19時半に集められて、メニューはありません。で、ワインも料理もわんこそば状態で、お店のオススメが延々と出てくるんです。3時間ずーっと前菜が続いて、プリモピアットが22時半。それも4種類のパスタが出てきました。途中で、やめたいって言ったんですけど、ダメだって。
     
    菊地 ダメだって言われるんですか(笑)。ラテン系の人がとにかく食べるというのは話に聞きますが、まわりの人はどのくらいついていっているのでしょうか。
     
    林 これが、まったく余裕でついていくんです。私はメインを半量にしてもらったりして、なんとか終わったのが午前2時。その夜は満腹で眠れませんでした。
     
    菊地 アジア人だからついていけないんでしょうかね。
     
    林 いえ、うちの旦那(フランス人)もついていけてませんでした。おそらく、イタリア人の胃袋がすごいんです。ただ、お店自体はエル・ブリにも匹敵する味でしたから、菊地さんもぜひ(笑)。私が生まれてはじめて「あと何皿出てきますか」と弱音を吐いたのがエル・ブリでした。
     
    菊地 エル・ブリは1皿が少ないじゃありませんか。スプーンにひとくちとか。
     
    林 でも20も30も出てくるでしょう。うんざりですよ(笑)。
     
    給仕 睡龍をお持ちしました。
     
    林 あら、きれいな色ですね。
     
    菊地 ヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)みたいですよね。前回の対談で出てきたウンブリアの白も黄色っぽかったし、この対談、書籍化するんだったら「(黄色い)酒と(黄色い)薔薇の(黄色い)日々」にしたらどうですかね。ダメか(笑)。いただきましょう。
     

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  • <ビュロ菊だより>No.27

    2014-04-03 10:00  
    220pt

    ドウモドウモ菊地です。速報!!ちゅうほどの話しでもないんですが(無料の方で、日記的な事もやってますし。←ご存じない方は「菊地成孔 第三インターネット」で御検索を。「N/K blog」ちゅうのが、所謂ブログ日記にあたります)、月報みたいな物も含めて、こちらの会員様用に書いてみますが、まずですなあ、4月は明日の(掲示される事には「昨日の」になってる可能性が高いですが・笑)「CURE JYAZZ REUNION」が終わると、月末24日にペペのツアーの初日が名古屋ブルーノートであるのを除けば、公演はおとなしいです。名古屋ブルーノートは新生ペペの初ライブとなります(ストリングスが全員、サポートメンバーの方に成るので→過去ログ参照→いつのだよ→すんませんわかりません・笑)し、FT(いまfeatはFTと書きますね)こそおらず、純正のペペ公演となりますが、ワタシの場合、初物は大体ヤバいので、是非お越し下さい。
     

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