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記事 4件
  • <菊地成孔の一週間/2018年2月第3週>

    2018-02-26 10:00  
    220pt

    2月12日  サロン・ドゥ・ショコラに関して、特にそれが、やがてコミケになる可能性について指摘したのは、銀河系で私が最初であり、最後であったと思うのだけれども、<バレンタインデーまで開催される>別イベントである<スイーツコレクション>については全く言及していなかった。  これは、プレ・メゾン・ドゥ・ショコラであるという以上に、「昔の、良い時代だった(とにかく今のメゾン・ドゥ・ショコラは、メゾン・ドゥ・ショコラではない)メゾン・ドゥ・ショコラのルネサンス」としての意義に固定している。

      もう新しいメゾン開拓といった若い情熱は失っている私はプレスタとバビとマゼを買うだけになってしまったが(それだと、都内で1年中買えるが。このイベントで伊勢丹の催事場で買う事に意義がある)。さすがにハローキティとのコラボは買わないが、結局自分は、バビが一番バビっていると思う。
     

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  • <菊地成孔の一週間/2018年2月第2週>

    2018-02-17 10:00  
    220pt

     レコーディング太りという言葉がある。最近はもう使う者もほとんどいないが、すげえ簡単に言うとハッピーターンとカントリーマアムによって肥満することだが、最近は「おもたせ」カルチャーもひと段落、誰もがお勧めの菓子屋だパン屋だ弁当屋だと言って、不味い物が根絶した、この星でも有数のディストピア、トーキョーシティーで、旨い物だけを貪り、世界最高のフォアグラの様になっている状況、やはりレコーディングスタジオには、コーヒーとコケインだけしか無いという、70年代のニューヨークに戻しましょうよコッチ市長。でないと私は、次回明らかになるが「薄毛で小太りで刺青が入っている地方のダメなヤクザ」という、何かちょっと憧れないでもない姿で「ブルータス」誌に載ることになるのである。

     

     もう情報が出ているからガンガン書くが、「素敵なダイナマイトスキャンダル」で荒木経惟先生をモデルにした「あらきさん」を演ずるにあたり、最も留意したのは体型である。役作りに体型の変化が含まれる事が名優の条件(デニーロ・メソッド。デニーロだから、「メソルド」とした方が良いかもしれない)と聞いたので、「80年代の荒木先生のような体型」にすべく、ガツンガツンにダイエットしたり、逆に腹をポッコリ出したりしない様、かつ、背中にはうっすら肉がついているという、非常に難しい体型作りに腐心した結果、大成功したのには我ながら驚いたが、現在、初代市川愛乃助氏のソロアルバム作りに腐心している私は、市川氏が典型的な「おもたせ&おもてなし」派の、しかも「肥り易い食い物だけが好き」という属性に飲み込まれ、前述の映画の倍ぐらいにまで肥満している。

     

     市川氏の、あとちょっと身長が高ければショーモデル行けるでしょうという程のスタイルの良さは、アメリカ留学経験者にありがちな、だらしない肥満のセッティングの直中におり、氏は日常的に、マラソン、ホットヨガ、八双飛び、荒事、宙吊り、などの激しい(マゾヒスティックとも言って良い)肉体鍛錬によってキープされているのだが、私は現在、ダイエットの時間が割ける状態になく、薄毛で小太りでチビで刺青が入っているダメな地方のヤクザから、レコーディング前の自分に戻すべく、今日から先ず糖質を抜く。それはまるで棘を抜く様に。何の為に?再び役作りである。撮影は3月だ。
     

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  • 【LIVE info】<俺様になにか言いたいカス共。DC/PRGのライブに来て、曲が終わった瞬間に叫べ。聞いてやるから>

    2018-02-17 09:30  

    DC/PRG×WONK 2MAN LIVE

     

    日時:2018年2月18日(日) open 17:45 / start 18:30

    会場:EX THEATER ROPPONGI

    金額:スタンディング 4,800円

    ※入場時ドリンク代別途必要

    ※6歳未満入場不可

     

     我々がデビューした頃、「あんな劣化マイルスのコピーバンド」「あんなもんがダンスミュージックの筈が無い。踊ってるのは菊地のブログを読んで心酔しているだけの信者だけだ」と言われた。メンバーが変わると「情念がなくなった」「カオスが薄くなった」と言われた。全員がクソめんどくさい俄のジャズマニアで、今頃は実家に帰り、生きるのに必死だろう。とても良い事だ、物を見誤ったまま得意になって語る様な環境汚染者は、一度、生きるのに必死になるべきである。

     

     バンドのコンディションは結成以来最高で

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  • <菊地成孔の約一週間/2018年1月第4週&5週&2月第1週>

    2018-02-09 10:00  
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     インフルエンザの大流行と大寒波の関係はどうなっているのか?知る由も無し菊地成孔。とにかく恐ろしい事には、AをやってBをやって風邪をひく、というグランフルコースの方も居るとか居ないとか。そしてかく言う私も現在「B来たかな?」と戦々恐々としているのである。来たとしても知りたくないので検査は受けない。現在の私は電話で指示を出せば有能な部下が動いてくれる、という状況では残念ながら、無い(積年のビジネスパートナーである長沼は除くが)。これは誰彼が無能だと言っているのではない、あえてここでの無能性が一番高いのはこの私だ。

     

     私は、アカウンタビリティが極端に低い事で一部有名である。アカウンタビリティとは説明責任の事で、要するに最初のミーティングで、企画意図のプレゼンを完璧にこなし、周囲を巻き込める能力の事だが、あれを持っている人間が、所謂成功者だと思って間違いない。私は、自閉症の天才児の様に(自分を天才だと言っているのではない)、黙って1人で考えついて、黙って1人で行動して、どんどん実現してしまう。というタイプで、周りの者はたまったモンじゃないと思う。

     

     音楽家とは阿吽があるのでまだ良いが(それでも、私がバンドを立ち上げるとき、メンバーは口を揃えて「最初は何が何だか解らなかった。やっと最近解って来た」と言う)、スタッフである。私は脳内で着想した段階で殆ど作品は出来上がっているので、他人にあれこれ説明するのはめんどくさい、というか能力的な不全によって、そもそも出来ない。ので、「黙ってアイツにやらせておこう」という状態に耐えられない人々の苛立ちを買い続けることになる。

     

     従って、私の現場は私が直接赴かないと動かないし、ただ単に作業的に動かないのではなく、私が居ないと、誰も、何をしておけば良いのか解らない状態が固定される。「この歳でインフルA型(高熱が出る方。6日間の蟄居が強要される)はキツいぜ~」と言うのは、体がキツいのは言うまでもないが、私は壊死性リンパ結節炎という熱病で死にかけた経験があるので、実際の所、39度が3日間ぐらいだったら何でも無い(その病気の時は、42度が2ヶ月続いて、体重が30キロ代まで落ちた)。

     

     それよりも、進退ここに極まったのは、私が検査によってイン振るA罹患と診断された日が、市川愛氏のアルバムレコーディングのホットスポットだった事である。現場は停止を余儀なくされ、発売は若干日だが延期された。第一には参加ミュージシャン、市川愛氏、スタッフ諸氏に謝罪したい。この混乱の収拾は、やっと本日(2月8日)に着いた。ギリもギリである。

     

     更には、私が蟄居を余儀なくされた6日間のうちに、オーニソロジーのライブとジャズドミュニスターズのロングタイムDJセットがあったことである。第ゼロには音楽的な成果とは別に(私が入らない方が良かった場合、というのも存在する訳なので)、とにかく私の演奏の為に対価を支払って下さった上に、回収されなかった方々(そういう方々がいらっしゃったのかどうか、いらっしゃったとして、額がいくらなのか、不勉強にして解らないが)に謝罪したい。健康管理も仕事のうちとは言うが、人間ドックの結果が良かった事で慢心していた。人間ドックには疲労の蓄積や、それによる免疫力の低下までは細かく出ない。私は歌舞伎町を出てから睡眠時間がどんどん減っており、離/再婚してからは更に減った。私の人生は明らかに間違っている。今年中に何とか修正しないといけない。
     

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