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2020年9月の記事 4件

<菊地成孔の日記 令和2年9月28日午前6時23分記す>

 相変わらず小忙しかったのがだんだん大忙しになって参りまして、やっと無事に夜電波本最終巻も出ましたし、ヒルズライフの連載「次のオリンピックが来てしまう前に」も1ゲラ終わり、次の戻しで校了となりますし(年内に発売します)、実は今、書き下ろしの新刊が、、、、、遅々として進んでいないのですが笑(お待たせ中の「リズム本」ではありません)、これも出来たら来年のお正月あたりに出したいところであります。    ぺぺのサントリーホールの先行前売りも開始されまして、PV(といっても、公式でぺぺの演奏が丸々1曲使われるのは、実は初めてなのですが。こちらの会員の方で、マニアの方であれば、いつの演奏かお分かりになると思います)も公開され、ファイナルスパンクハッピーのMV撮影も快調で、ボスくんもODも自粛で貯めたエネルギーを大いに発散しておりまして、楽曲、MV共にご覧になったら驚くと思います。    また、まだ公式アナウンスは出来ませんが、今シーズンの「今週の1曲」を担当している菊地、林、宮嶋、トオイのカルテットをコアにした、シングス&プレイズ&スキャッツのライブも予定しています。また、詳細はまだ何も書けませんが、中規模の劇伴仕事も(「ハムラアキラ」以来)久しぶりでやらせて頂きます。ピットインの3デイズも決定しています。恒例の「お楽しみの中日」は、まだ発表できませんが。あと、リアルサウンドの映画評連載もシーズン3として再開します。年内は概ねこんな感じですかね。時勢が時勢なのでインタビュー単発仕事も増えており、ちょいちょいアップされてゆくと思います。  

<菊地成孔の日記 令和2年9月10日午後5時46分記す>

  「レクイエムの名手」を出版したので、追悼の文章はもう書かないつもりでいまして、日々というものは、人が死んでゆく流れでもありますから、そうですねえリーコニッツなんかは、個人的に凄く堪えたので、追悼文ではなく、「レベッカ」を此処とブルーノート東京で演奏しましたけれども、それでもどんどん、最近は、不勉強にして全然存じ上げないお若い方などが亡くなったりして、ウチも両親(育ての親。は元気に生きていますが)も亡くなってかなり経ちますし、あとは愚兄がくたばって、テメエが死ぬだけですから、悲しませる人々の数が最小になるように生きてゆこうと思うばかりです。    僕が初めて、観光ではなく演奏でパリに行ったのは、ティポグラフィカというバンドが解散すると決めた、その解散ツアーでした。海外ツアーというものは、リーダーとメンバーでは忙しさが違います。僕が世界中で旨いもん喰って、陶酔しながら勉強してる間に、山下洋輔や大友良英はプロモーターと打ち合わせだ、現地のメディアで取材だと大忙しで、僕の役割は、さながらツアーコンダクターというか、どこで喰っていいかわからないメンバー達を従えて、此処が旨い、彼処が旨いと、それはもう楽しく、毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれてやんなっちゃいながら食い歩いていただけで、ガンダムでニューヨークに行ったときは、何日滞在したかもう忘れましたが、ウルフギャングのニューヨーク本店ででっかいビフテキ1枚喰うのが精一杯で、毎日ぶっ倒れるほど取材やパネルがあって、シャワー浴びたらもう起きて。と行った感じでして、50過ぎてから山下や大友の大変さを知ったものですが、30代のパリなんかもう大暴れで、一人だけでアランデュカスの本店に行ったり(そのためだけに、演奏で使わないスーツとタイを持って行ったりしました。一番おしゃれなのは、現地で買う事だったでしょうが)、新旧のカフェ巡りで、腹がカフェオウレでチャポチャポになったほどでしたが、ティポグラフィカの解散ツアー(これは、フランスで3箇所演奏し、帰国して東京で一回だけ演奏する。というアクロバチックなものでしたが)で巡業した時、パリで同じフェスに出ていた渋谷毅オーケストラが<デュック・デ・ロンバール>というパリで最も有名な老舗ジャズクラブで演奏するので、聴きにゆこう、ということになりました。  

ビュロ菊だより

「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。

著者イメージ

菊地成孔

音楽家/文筆家/音楽講師 ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

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