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  • <ビュロ菊だより>No.81『太ったり痩せたり+』

    2015-08-18 09:00  
    220pt
     いやあやっと猛暑も終わるんでしょうか、日本が東南アジア化するのは全く問題ないんですが、気がつくとエアコンディショナーの悪夢と言いますかクーラー病というか、冷たい房の病によって大汗かいたかと思えば寒気がしたりして更年期障害にでもなったかと思っておりまする菊地成孔52ですが、ちょいと前にソロライブも終えまして(御来場頂いた皆様に感謝します)、今月はもう本を書く月となり、しかし、世の趨勢を見るに本なんか書いてる場合じゃねえなあオレは。なあんて思ったりしています。ライブをやりたいですよねえ。やっぱねえ。   あとは「大丈夫、愛だ(超ウマウマ)」と「恋仲(激ヘタウマ)」だけ観ていたいんですけど「密会(韓国のドラマ。天才ピアニストと先生の不倫劇。と、あらすじだけ書いても一切伝わらない物凄い完成度)」が始まっちゃったからなあ。WOWOW一人勝ちですよワタシの中で、リングスとツインピークスの頃からね(それって開局のときだよ)。   とまれ「ユングのサウンドトラック」と「時事ネタ嫌い」の文庫化業務は終了、表紙デザインも完了し、どちらも後は出版を待つだけです。とても面白いので買って下さいね~~。最近ラジオやら町山保安官による不当な逮捕劇やらでワタシを知った。というビギナー(沖縄のバンド「ビギン」のファンの人たちの事。転じて、「初心者」。恋しく~て~)の皆様から、単行本の段階でかなり読み込みました、ちう方も、文庫版は別バージョンになっておりますので是非。ライブに来る事の次ぐらいにワタシの事が良くわかりますぞ(よくわかんなくなるかも知れないけど・笑)。知ってます?どっちもAmazonで買えます。   最近、お便りを頂く方の話題が、ほぼ100%ネットでのインタビュー記事、ネット内での発言、に関する物になっておりまして、「ネットを頑張れば声が届く世の中」である事はもう止められないのだなあ、と思いつつ、ネットに載るインタビューはやっぱ一番雑にやってる仕事ですし(笑)、この、無料で読めるブログも相当テキトーにやっており(笑)、なんていうんでしょうね、加齢の実感にワクワクするとしか言いようがありません。こればっかりはねえ、50過ぎないと醍醐味ないっすよ。自己愛を一回更新しないといけない。セミとかみたいに(あれって生物学用語で「変態」って言いますよね)。   とさて、そんなオレですが、今月はDJがありますね。夜電波「韓流最高会議」でもお馴染みのヴィヴィアンさんが招聘&主催する韓国のHI-LITERECORDのライヴがあるんですが、それのアフターパーティー(PAYDAY)で50minやります(歳の数だけ52minにしてしまう予定ですが)。       これ、物凄いメンツです。大韓民国がお嫌いな方も、HIP-HOP自体がお嫌いな方も、ダンスさえお好きならばグッチャグッチャ楽しめるハイクオリティです。ワタシも日本国代表としましてイルボンミッジョッソイセッキヤーと思わせるよう、無茶苦茶な選曲でクールジャパン魂を見せつけるべく頑張ります。   とはいえですね、こないでテレビ観てたら(まあ、こないだだけじゃなくていつでも観てるんですけど)、イモトがMCやってる、世界のランキングみたいな番組があって、「○○を一番食べるのは?」みたいな、日本は何位だ?みたいなの、あるじゃないですか?アレで、日本って「アニメが好きな国」でも「漫画が好きな国」でも「アイドルが好きな国」でも、ナンバーワンじゃないんですよ(まあ、テレビ番組の調査ですけどね)、んで、何がナンバーワンかというと  「日常的にダンスを踊らない国」   の世界ナンバーワン、なんですよ(笑)。   御存知の通り、ブレイキンもヒッピホップも、ヴォーギングでさえ日本人は世界のトップ5に入ってるんですけど、ダンスってもうスノボとかテコンドーとかと一緒で、好事家の特殊な仕事であって一般的にやるもんじゃなくなってんでしょうね、あと、「フェスで音楽を聴きながら動く」事を、恐らく、ですけど、「踊る」という行為にカウントしてないんじゃないかと思います。「キューバップ」観たら、キューバの人ってみんな気が狂ってると思うかもね日本人。   まあそんな中(笑)、今年中にはHOT HOUSE再開しますし、なんせ9月はヤバいですよ。「サウダーヂ」の冨田監督とのトークショーがあって(2)、キョウト・ジャズ・セクステットの東京ジャズの前哨戦に大阪のビルボードがあって(3)、そいで東京ジャズがあって(5)「大西順子電撃復帰」に関するインタビューやガサ入れがワタシんとこに全然こないんだけど・笑・それで良いんだろうか)、岩手でトークイベントがあって(12)、金沢で山下洋輔グループがあって(19)、仙台メディアテークでトークショーがあって(22)、月末には「モダンジャズディスコティーク」(26)があります(ゲストDJはスカパラの谷中さんです)。   そんなんしながら本書きながら(「今ジャズ本」が遅れちゃってるんですけど、遅れて良かったです。リチャード・スペイヴンと話が出来るしね)、TABOOの次回作やりながら、久しぶりで劇伴(まだ情報公開出来ませんが、人間じゃなくて、絵が動く奴ですね)の仕事やりながらの、完全ながら族ですよ。暑中お見舞い申し上げます。あ、そうそう。「ファミレスのドリンクバーでオリジナルカクテルを作る」っちゅうテレビ番組に出ます(笑・「遂に来たか」という感じ。いろいろな意味で)。        と、何も考えずにテキトーに書くと長く成るという癖をどうにかしたい訳ですが、ここから会員の皆さん用でして、どうすか皆さん?もっとニコ生とかやった方が良いんですかね?この調子で大丈夫でしょうか?インスタグラムって(まだそう思ってるのか)、ちょっと調べてみたら、エロい事とかしないといけないらしいですね。凄い世の中だよなあ。       

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  • <ビュロ菊だより>No.80「夏のソロライブ(フェスに背を向けて)+」

    2015-08-03 10:00  
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     最近は暇さえあれば、否、暇なんかなくとアナタの管所蔵のFKAtwigsの動画ばかり見ているので或は頭の中がFKAtwigsで一杯になってしまい、来週のソロライブに影響が出たらどうしよう、出る訳ねえじゃん。と行ったり来たりすれ違いなあなたとワタシですが、一方であとはテレビドラマしか見ておらず、ひとつは韓国の「大丈夫、恋だ」と、日本の「恋仲」という、どっちも恋がくっついてるんで、人類って他にやる事無いのかね?と思う訳ですが、とにかく、日本人全員に、黙ってこの2作品を見比べて欲しい。絶対に。そして、胸に手を当てて、いろんな事を考えて欲しい、すぐには指を動かさないで。いや、ポルノではありませんよ。

     

     「大丈夫だ、恋だ」は、自らもセックス恐怖症である精神科医のヒロインと、猟奇的な小説でベストセラー作家/人気DJの、スーパーイケメンなヒーローの話(こっちも父殺しに関するトラウマで狂っているが、症状を全く人に見せないので、本人にも病覚がないし、周囲も気がつかない)で、もう韓国のテレビドラマの脚本レベルは、アメリカをも超えたと思わせる物凄いハイクオリティ(大韓民国がお嫌いな方は、恐らく「韓国ドラマ」なんて、みんな「冬のソナタ」みたいなモンだろ。ぐらいな認識だと思われますが、まあしょうがないですね。そう思っていて下さい)。

     

     そして我が国の「恋仲」は、先ず、タイトルが「恋と仲間」の略語という、エクストラハイパーなトホホ題で<7年前に卒業した高校生活にしがみついている20代前半の群像劇(特にストーリーは無し。「仲間」という事で、重要な小道具に「ワンピース」の51巻が使われる)>という、完全な空虚すなわちクールジャパン、つくっている人々が「ロンバケ神」とか言いながら、携帯小説みたいな脚本なので、もう、ぐるっと回って稚拙やヘタウマが我が国に帰って来た!!と、1秒も眼を離せない=1秒も観なくても何も問題ない、ある意味で一番ヤバいドラマです。録画して3回ずつ観ています(何が起こっているのか解らないので=演技をしているのが吉田羊さんだけなので)。

     

     ワタシはヘタウマラヴァーなのでこういうのが大好きですが、世の中シリアスラヴァーばっかりなんでしょうか、月9が記録的なローレーティングをたたき出したと言ってニュースになるほどです。

     

     何でダメなものを観ないんだろう?タダなのに。コスパ?優れたものだけを観たい?それはウソでしょー。そんな筈ないよー。ユニクロの商品と有吉の冠番組が突如として株価を急落した事とリンクしてるの?してるわけないか。何に飽きたの?平和?

     

     と、クソ暑い中、画面の中で動く絵はこの3つしか観ないという状況、即ち、発狂する為の逆治療でも受けているような状況で、来週末にソロライブをやるんですが

     

     8/9 モーションブルー横浜 菊地成孔ソロ(リンクしてません・笑)

     

     今回は、リズム周りがFUYU/鈴木正人のソウルR&Bスクワッドではなく、千住宗臣/織原良次というJAZZスクワッドなので、ジャジーHHとして新曲等書いてみました&演奏もかなり端正かつブロークンになると思われますので、お馴染みの方も、お初の方も是非。あ一応メンツ書いておきましょうか。

     

     菊地成孔(ヴォーカル、ラップ、サックス)

     TZBO aka 坪口昌恭(ピアノ、キーボード)

     宮嶋洋輔(ギター)

     

     に

     

     千住宗臣(ドラムス)

     織原良次(フレットレスベース)

     

     で、FTが

     

     吉田沙良(frものんくる)

     OMSB(fr SIMI LAB)

     JUMA(fr SIMI LAB)

     

     ですよ。現在アルバム制作に向けてソングライト中なんですが、なかなかスランプですね。今回も書けて2曲。といった感じで、あとはアレンジ変えたりして、ちょっとオフェンシヴにしています。dCprGのツアーとペペトルメントアスカラールの10周年コンセール2DAYSを放って、レスポンス受けて。の影響もありますね。別にウソでも餌巻いてチケット売ってやろうとかじゃありませんが、このぐらいの状況がコンディションとしては一番良いとも言えますね。

     

     今回なんと、みんなが忙し過ぎてリハーサルが組めなかった。という、もう、ジャズドミュニスターズで生きて行くという、ベルグソン的な状況を生きて行くしか無いのか。と思うほどです。要するに、ヘタウマラヴァーもシリアスラヴァーも面倒観るタブーレーベルですよ。別に「戒厳令」と「南へ」の事を言ってるんじゃ、、、、ないですよ!ほとんど!!!ワタシの作品は総て両義性なのだと言っているのであります。両義性はマイノリティだなんて百も承知でですよ。

     

     ビギナーの方に於かれましては、バンドとソロではまた全然違いますんで、横浜旅行がてら是非お越し下さい。これ終わると9月に東京ジャズでちょこっと吹いて、モダンジャズディスコティークやって、Aは終了ですね、Wからまた増えて行きます。もう、毎回言うのもとっくに飽きているのですが、ライブ観た方が、最低でもリアルは保証されますよ。動画サイトでスパンクハッピー観て、スペインの宇宙食読むだけで、ひょっとしたらアナタにとっての一生分の仕事、ワタシ、終わってるかもね。でもその一生、100%余計なお世話ですけど、アナタって小学校4年で終わっていて、それから現在を経て、未来までずっと亡霊だというのと同義ですよほとんど。

     

     でもわかんない「ぜんぜんそうですよ。その通り。大正解」という人も多いのかもね~。とにかく、こんなにベタな戦前(しかもかなり屈折した、新しい)は、ベタ過ぎてちょっとねえ。ネタとかベタとかメタとかじゃあ、もうおっつきゃしないヤバいサウンド、メガとかギガとかテラとかじゃあ、もう間に合やしないでかいサウンドですよ。要するにこんなご時世にエログロになったり、ポリティックに成ったりするのは19世紀末と20世紀末が同じ世紀末だからといって同一視してしまった人々の牧歌性すなわち1+1=2ぐらいの話しだっちゅう事ですよ。そこから「ススト」とか、生まれますかね?進撃の巨人実写版の感想?「<大日本人>の続編にしては、若干ユーモアに欠けるし、ストーリーもそんなに面白くない」ってな感じですよ。では横浜で!!
     

     

     と、以下、やっと現在に追いついた写真日記ですが、まあとにかくダイエットします。dCprG用にダイエットしようとしてたんですけど、本書きが5冊平行といった異常事態に加え、パーカッションの練習とか、マーティーさんと一回しかリハ出来ない事への準備とか、いきなりプーさんと相倉先生が亡くなった事なども相まって、音楽に集中するのが精一杯で、身体をストイックに絞る事が全然出来ませんでした。今結構体重が「ある方」なんで、そうですなあ、一週間で3キロはいきたいですよね。
     

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