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<菊地成孔の約一週間/2018年1月第三週>
2018-01-31 10:00220pt
*既にご存知の方も多いと思うが、去る1月24日からインフルエンザA型に罹患したこと、それによって、公演としてはオーニソロジー並びにジャズドミュニスターズのそれに対し、関係各位に多大なる迷惑、そしてコアなファンの皆様に於かれましては、ご心配、あるいは具体的な金銭的損失(その実数は計上できないが)を被らせてしまった事を、先ずはこの席で速やかにお詫び申し上げます(次回、改めて深く正式にお詫びしたく存じます)。
実際この年齢にインフルエンザA型は容赦がなく、現在、軟禁生活4日目だが、なんとかキーパンチぐらいはできるだろう(指ぐらいは動くだろう)、とう事で、試験的にこれを書いている。
しかし、書かれているのは1月第3週、つまり15日から21日にかけて事であって、インフルエンザに罹患するなど、誰も知る由もなかった、という時期である。とはいえ保菌はしていたかもしれない。次回詳しく書くが、私が発症したのは「日本で一番寒い日」その日だったからだ。
久しぶりで私は大当たりを引いた。精神分析治療を受ける前は、ひと月に1回ほどの頻度で大当たりを引いていた。一番大きい物の一つが「DCPRGのレコ発ライブの5日前にアメリカ同時多発テロ」「二枚目のレコ発ライブ中に米軍がバクダッドへ侵攻」「秋葉原連続通り魔事件の最中に新宿のグランドキャバレーで演奏中」等々であるのは言うまでもないが、最近は落ち着いたものである。「恥ずかしながら大人になった」と言って良い。しかし、油断はしていない。私の未解決の部分によって、私のライブ中に北朝鮮はICBMを誤射(或いは斉射)しているかも知れない。私が繰り返し「ライブに来てくれ」という理由には、そう言った意味合いも込められている。家にいるより良かろう(勿論、冗談に違いない。最近は、「ただ口調(文体)がシリアス」という理由だけで、このエッセイをシリアスなものだと考える、ウイーン少年合唱団員の両親のような知性の日本人が増えているという。日本人がウイーン人と似て被る恩恵は何一つないと思われる。
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菊地成孔、インフルエンザによる休演のお知らせ
2018-01-25 11:51いつも菊地成孔へのご声援、誠に有難うございます。
株式会社ビュロー菊地で菊地成孔のマネージャーをしております、長沼裕之と申します。
菊地成孔ですが、昨晩より発熱しておりまして、病院で診察を受けましたところ、インフルエンザA型との診断を受け、1月29日(月)までの自宅療養を余儀なくされましたため、大変申し訳ございませんが、
1月26日(金) 代官山「晴れたら空に豆まいて」オーニソロジーwith菊地成孔
1月27日(土) 青山Club ZERO ガパオ食堂10周年記念 JAZZDOMMUNISTERS
の出演を見送らせていただくこととなりました。
これにより、
26日(金)はオーニソロジーの単独公演
27日(土)は谷王 a.k.a大谷能生 によるジャズドミュニスターズソロ公演
へと変更させていただきます。
尚、両公演の菊地成孔休演によるチケット払い戻しに関するお知らせは追ってこ -
<菊地成孔の約一週間/2018年1月第二週>
2018-01-20 09:00220pt
菊地成孔の一週間(1月第2週)
<1月12日>
我がTABOOレーベルの18年度第1作は、Ai ichikawaもしくはI.C.I改め(I.C.Iは継続するが)市川愛氏のソロ第1作である。リリースは3月下旬になるが、現在が政策のホットゾーンである。この週は基本的に、レギュラー仕事以外は氏のアルバム制作に費やされた。こう書くと作曲したり録音したりしていると思われるだろうが、録音は1月第4週であり、現在はコンテンツの整理と全曲のリアレンジメント(編曲の手直し)、作詞のブラッシュアップと、あとはジャケット並びにアーティスト写真のアートワークである。結構思い切ったルックの変化を行うので、発売の際にはマーケットの判断を仰ぎたい。
音楽の具体的内容や、あらゆるバックヤードに関する言及は「粋な夜電波」にゲストとして出演して頂く時間以外、私からはしないことにしているので、ここでは契約までの経緯を、若干時を遡って記すことにする。一言でまとめれば、アルバムはTABOOレーベルクオリティ、すなわち傑作になるので、ぜひお買い求めいただきたい。
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<菊地成孔の約一週間/2018年1月第一週>
2018-01-13 10:00220pt
ここまでさんざ書いて来たが、写真を撮る意欲に不全が出て来てしまった。なので勢い、偽インスタグラムの更新が遅れるという悪循環を生んで来てしまったので、写真はもう、無理矢理撮る事にして(今までは、結構自然に衝動的にーーある意味、プロのカメラマンに近い感じでーー撮って来たのだが、このブログ用に、広告ページの物撮りのように)、初心に戻り、週刊形態にしてみることにする。懐かしいなあ「素晴らしい内容なんだけど、量が多過ぎて苦しい。退会します」とか言われていたのだ。このブロマガの初期の頃は。
<1月1日~3日>
ワーカホリカーが正月に風邪を引く。という話しほど凡庸な物はない。私は正月に倒れた本人からこの話しを聴くという事を、最古では獅子文六のエッセイ、思春期には坂本龍一のラジオ、昨日はテレビで綾瀬はるかから聞いたが、芸があったのは獅子文六だけだった。
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