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記事 2件
  • <菊地成孔の日記 2023年7月14日 午後5時記す>

    2023-07-14 21:00  
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     還暦から1ヶ月、歯医者に行き、精神科に行き、J-WAVEに行った。
     
     とうとう仮歯から本歯(の試作品。3Dプリンターを使い、「抜いた、元々の歯」の再現物がとりあえずはできる)が入り、まずは楽器を吹いてみて、2週間後にリクエストを出し、調整し、2つ目の試作品が入り、と、ダブルチェクの後、本歯の完成品が入ると、もう歯医者に行く必要はなくなる。なんということだろうか。僕の口内は完成するのだ。ホワイトニングとかに通ってしまおうか地上波出演も無いのに笑。
     
     ドクターが、「先ず、入れたらすぐにここで楽器を吹いて、具合を見てください」と言うので、アルトサックスを持って歯医者に行った。
     
     仮歯が入っている間に、歯列は真ん中に寄ってしまう。本歯を入れると、それがギギギギギギとか言って開き、思いっきり押し込むようにして本歯が入る。
     
     カチカチと数度、噛み合わせを確かめ、「あ、なんか懐かしい感じがします笑」と言って、サックスのケースを広げると、サーファーのナース(彼女がサーファーであることは、肌の焼け具合と、筋肉のつき具合、そしてバイブスですぐにわかったので「ひょっとしてサーフィンなさいます?」と言ったら「ええ!?なんでわかるんですか!!」と言われ、「いやあの、友達のサーファーにすごく似ててびっくりしたんですよ」と答えたのであった。勿論、ウソである)が、ドクターが何か取りに去った瞬間に、小声で「楽器なんか持ってると超カッコいいですね笑」と言った。
     

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  • <菊地成孔の日記 2023年7月3日 午前5時記す>

    2023-07-03 10:00  
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      クリシェだが、還暦フェアでバタバタしていたら7月が始まっっていた。突然ですが、不快暑中お見舞い申し上げます。とか言いながら酷暑が好きだ。「酷暑観光会」という会を作って、難しい本を読んで読んで読んで、死にたくなる限界まできたら全員でイビサに特攻をかける(reothexのスイムウエアで。この会社はフェティッシュ・スイムウエア界のTIK TOKで、我が国のrealiseとか優秀なブランドを、パクリから入って、現在市場を席巻している。止まんねえなあ中国。もうそろそろ止まるけど笑)。
     
     もうプールは入れないので、海に行くしかないんだが、流石にそんな暇はない笑。毎日これを聴いて凌いでいる 
    *大好きなフランキー・ゴース・ハリウッドの「リラックス」のMoreno Jミックス
      Moreno Jのことなんか何も知らないが、この人、80年代のヒット曲の、ほとんどのヴォーカルトラックを持っていて、とにかくその鳴らし方(音質と音圧)が凄い。元々、ゲイで癇癪持ちだったホリー・ジョンソンの癇癪玉が「リラックス」なのだが、このミックスを聴くと、今まで佃煮にして売るほどあった「リラックス」のミックス全てが、老人向けの優しいふわふわしたパンに聴こえる。ホリー・ジョンソンのヴォーカルトラックがダイナマイトみたいである。ちなみにこれはイビサではなく、なんとハンガリーの「BALATON SOUND」というレイクサイド・レイヴだけど。
     
    *「バンドーム・ラ・シック・カイセキ」で、コレにするか「フィジカル」にしようかどうか最後まで迷った、ヒューマンリーグの「ドンチュー・ウォント・ミー」(今聴き直すと、コッチにすれば良かったと思うがどうでしょうか)も素晴らしい。 
     「新音楽制作工房」は、常にネクストを探求しているが、全員の記名性が高まり、僕は何もしなくて良くなったら、コッチ(イビサ方面DJ)に移ろうかな、とか思ったりする。特に、とうとう勃たなくなったら完璧だ。全然問題ない。ただ、まだ勃つのでイビサで稼げない。勃つままイビサなんか行ったら死んでしまうだろう。
     
     ただ、「新音楽制作工房」で、まず次に当たるのが、「フジロックのDJ用に、音色も何もかもイビサ対応なのだが、実は5拍子とか7拍子」である(半分嘘です笑)。ほぼ間違いないが、音色がイビサになってれば、拍子なんか4じゃなくても誰も気が付かないと思う(フジでもイビサでも)。
     フジではQ/N/Kのライブも来て欲しいが、頑張って起きてて(中眠しても良い)、DJに来てほしい。最近ほぼ毎日、「新音楽制作工房」の音源だけでセットを組み直す作業をしているのだが、ニューグルーヴすごすぎて頭狂いそうだ。そのうち出てきたアイデアがさっきの「5、6、7拍子のEDM」である(どうせそのうちもう出てくるし)。
     

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