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記事 3件
  • <菊地成孔の日記 令和2年 10月25日 午前4時記す>

    2020-10-25 10:00  
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    27
     「鬼滅の刃」から話を始めたら「何だよ、こないだまでみんなトップコンテンツにしか興味がないと嘆いていたじゃないか」と言われそうですが、ご存知マンガ音痴、流石に「鬼滅の刃がどうしてこんなにヒットしたいるのか分析してください」というオファーも来ませんが、一言、「久しぶりの<がっつり純子供向け>だからじゃないスか?」としか言えませんが、勿論<純子供向け>が悪いわけでも、また、<鬼滅の刃を見てる大人はいない。と断じて>いるわけでもないし、<大人の鑑賞に耐えうるマンガ>も、もう力を失い、マンガが子供向けに戻ってきた>云々、全く言うつもりもありません(これは「口を噤んでいる」のではなく、「そう思っていない」と言う意味です。念のため)。
     
     それよりも僕が、責任を持って、しかも僕にしか立てられない視点で、しかも厳正な事実である。というポイントを見つけるならば、コレまた一言「東宝がムチャクチャ儲かっている」という事です。東宝は、以下書くことの内容も含め、現在、日本一の映画会社(配給会社)ですから、「鬼滅」によってハイプに儲かったわけではなく、21世紀に入ってからずっとそうですが。「五社協定があった頃」の旧五社とは「日活」「東宝」「東映」「大映」「新東宝」ですが、その旧五社の興亡史、並びに、革命児としての「角川映画」については詳述しませんが、歌舞伎を持っている松竹と、東宝が覇権を振るい、東映がそれに続く。そしてそれが、「TVアニメ、漫画」の劇場版(「実写版」まで係数に入れると、話がいたずらに複雑になるので、ここでは度外視します)という、旧五社視点に立った日本映画史上の現状は、日本映画ファンの方なら誰でもご存知かもしれません。
     

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  • <菊地成孔の日記 令和2年 10月15日 午前6時記す>

    2020-10-15 10:00  
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    10
     ここんとこ紙媒体で対談を3つやったんですね。山下洋輔さんと文學界で「ジャズと文學」(収録時間3時間)、佐々木あっちゃんとゴダールについて(収録時間3時間)、まだ出ませんが、大谷君とアルバートアイラーについて(収録時間3時間)、と、全部綺麗に3時間ずつなんですが、3時間喋ると分かりますが、編集の方に文字起こしして頂くと、まあ大体、読後の体感時間1時間分ぐらいになります。ほとんどがカットなのね。
     
     この中で、一番ヒットするのが「文學界」であることはデータなんかなくても間違い無いんですよ。村上春樹さんの話をしているからです。次がまあ、どっちもどっちだと思うけど、僅差であっちゃんのゴダール本かな?これはムック本ですし、あっちゃんはその昔ゴダール本書いて映画批評からイケズな目に遭った事を今だにマグマにしているから笑、執念で行くでしょうね笑
     

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  • <菊地成孔の日記 令和2年 10月11日 午前6時記す>

    2020-10-11 10:00  
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    28
     僕は見てない(見せてもらわないと見れない)んですが、「ラジオデイズ」開始とともに、結構な数の方の新入会が増えまして、ありがたい限りですが、あれ(管理者画面)って、もうマーケのモロ出し画面で笑、いつも言ってますが、僕は自分の年収も知りたくない方なので、というのは、商売が嫌いではないし、マーケティング分析なんて、もう大好物なわけです笑。
     
     なので見ないようにしてるんですね笑、依存症の患者が、依存物質を自分の近辺に置かないようにしてるのと同じようなものです。Twitterなんてやったら1日中やってると思うので笑。やってる方には想像つかないかもしれませんが、やってなくても、タイムラインに極例が現れると、ファンの方や生徒さんや友人、知人がチクってくれるので、たまに見る分には良いですね笑。お酒やタバコのように、ほどほどが一番です。今僕が、柄にもなく世を憂うとしたら、「ほどほどで止めることができな

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