調子はどうですか皆さん。どのぐらい麻痺して来た?ま、それはともかくワタシは比較的ビンカンに生きてる方だと思ってるんですが、さすがに52・7歳(あと二ヶ月で53。ドナルドトランプと同じ誕生日。という事は、ゲバラとブロディと大塚寧々さんはドナルド・トランプと同じ誕生日という事ですね)ともなると、単に年齢的にもボケて来ます(母親アルツハイマーだしね。もう遺伝してるかもしれない。こないだ、タクシーに乗ってる最中に「ああ、タクシーつかまえなきゃ」と思って、ビックリしました)。
そこにもってきてSNSまったくやらないと、とうとう一般語とかでさえ解らなく成って来て、思い出すに「テレビの黄金期」と言われたあの頃、「あんなもん見たら白痴になる」とか言って頑に見なかった人。みたいな感じかあ(そういう人は、まあ、そうですなあ、一律「頭は良く、品もいいし、趣味さえも良いけど、詰まる所ダサい(から、そのうち消える)」といった感じだったので)。といった次第。
いろいろな場所で、隣に座った人の会話が、だんだん解らなく成って来ました。とても良い調子です。
「結局、バズるだけじゃん。そうやってやってても」と言うのが聞こえてきて「ははあん、あの、テレビで宣伝してるパズドラとかいうゲームかなんかの事だな。勘で解りますよ、そのぐらいは。ふふふふ」と一瞬思ってしまった。そういう感じですよ。良いなあ、エッジが解らない自分。
とさて、そんなワタシが代表をつとめて務めておりますTABOOレーベルの今年のプロダクツラインナップ、並びに、そんなワタシが代表を務めておりますビュロー菊地の夏までのステージラインナップが揃いつつあるので、ご紹介に上がりました。
一応、「意味解らない」という人(まあ、こういう人はどこまで説明してもいなくならないんですが)の為にご説明するとですな
(*「いつまでお前は、初見の人にご丁寧な説明を続けるつもりだ。こっちは80年代から見てるんだ、もう良いだろニワカに説明は」と、かれこれ10年ぐらい言われ続けてるんですが・笑・しょうがないじゃん。ラジオやったりアニメやったりすると、「こないだ初めてdCprGというもののライブに行きました。みんながバラバラに踊っててビックリしました。っていうか、踊っててビックリしました」とか、「映画評論家だと思ってたら、サックスが凄い上手いんですね」とか「歌舞伎町に住んでらっしゃるんですね。怖くないですか」とかガチで言われんのよ!!ブレイクスルーした事が無い人間の特権!!有り難い話しじゃないかあっ!!)
<TABOOレーベル>
SMAさん、つまりSONYさんのレーベルの中にVillage(ヴィレッジ)というジャズ・フュージョンのレーベルがあって、更にその中にワタシの個人レーベル「TABOO」がありまして、これはつまり、「CD出す所」です。
<ビュロー菊地>
これはワタシの個人事務所ですが、CDは作っておらず(過去「タラード1&2」「ドミュニストの誕生」と、二つの名作を世に送り出したのですが、その後、上記TABOOの立ち上げとともに、そちらの方――自主レーベル――は破棄しまして、純粋に「ライブ活動を仕切る所」になりました(それ以外の、ワタシの副業活動――文筆とか、講師とか、マスメディアに出るとか、ブロマガの運営とか――も、全部、こっちがやってます。因にフェイスブックやってますよ!!ワタシは見た事ないけれども)。
お解りに成りましたかな?
と、TABOOの方ですが、CDは最早もう、株券じゃない状態から株券になって、もう、なくなりますけどね(有価証券としての、紙という実体を持った株券の方が早くなくなりましたが)、まだ、「自分が欲しいうち」は作ります。ワタシ。
因にTABOO過去ラインナップは
「戦前と戦後」菊地成孔とペペトルメントアスカラール
「夜の歴史(*ベスト盤)」菊地成孔とペペトルメントアスカラール
「歴史は夜作られる(*DVD)」菊地成孔とペペトルメントアスカラール
「南へ」 ものんくる
「ドミュニストの誕生(*2曲入れ替え、ボーナス一個のリイシュー)」JAZZ DOMMUNISTERS
「戒厳令」 Rinbjö AKA 菊地凛子
「フランツカフカの南アメリカft W・シェイクスピア」 dCprG
と、まだ傑作しか出してなくて(音専誌がどこも褒めてくれないので、自分で言うしか無いんですが・笑・これは単なるホントでしとつも面白くなく、申し訳ないぐらいです。「MMと揉めると、評論家全員を敵に回してしまうのかしら、みんなMMの傘下なのね怖いわ~きゃ~」と、乙女の様に震えて暮らしています)そろそろ駄盤の一枚も出さないと、レーベルとして恥ずかしいんですが、そこは畜生の浅ましさ、更なる傑作がどんどん出ちゃうんですね。多産の南米人の様に。
既に現在
「大西順子/Tea times(仮)」 *6月中旬発売予定
という、笑うほどヤバいのが控えてますし、
「ペン大生のビート集」 *4/27配信発売開始
はラジオで特集した通りですし、以下、これはまあスリップもスリップですが
「機動戦士ガンダム/サンダーボルト」のOST
もウチから出ます(詳しい事は10日後ぐらいになりますけどね)。意味解んないですよ。カッチョ良過ぎて。
また
<けもの>のメジャー第一作
も準備中、あと、こないだラジオで流した
オーニソロジーこと辻本くんね。
と、ものんくるもそうなんだけど、この人たちのデモテープ凄いんだもん。もうオレ一生Pだけでいいわー。ゴルフの合間にスタジオに寄って「やあ、元気してるう?これ陣中見舞い」とか言って高いシュークリームとか出して「うわー!有り難うございます!!」とか言いながら暮らすのが一番似合ってるかも。と、たまに思うほど。あー、つまんないCD作りたいですよー!JAZZ DOMMUNISTERSの二枚目に賭けるしかないか!!(いやでもこれもねえ、困った事にヤバいんですよねえ。揃って来てるビートもリリックも)
ただまあ、ヤバいからつって売れるかっちゅうとね、そこはまたねえ(笑)、
「えーこんなに良いモン作ってるのに、こんだけしきゃ売れないのか、じゃあもういいわ。わははははははは!!」とか言いながら、マイルスのクッキンとかスティーミンとかをフリスビーみたいにびゅんびゅん投げてますけどね、部屋の中で(子犬がいて取って来てくれるんですよ)。
全部の作品をインターナショナルリリースにして貰えれば、SONYさんにも、もうちょい貢献出来ると思うんですけどね。なんだかしんないけど、外人に渡すと、社交辞令なのかなんなのか、「なにこれ全部ヤベーじゃん。すげーなオメエ」的にワナワナしたりするのアメリカ人もフランス人も韓国人も、まあ、ビフテキや寿司喰わせてるからお礼だと思いますけどね(笑)。律儀よね外人って。
しかーしですなあ、最近あまり言わなくなりましたけど「ねじれ」って言うじゃないですか。ねじれ国会とか、ねじれ正一とか、ああいう感じで、ワタシんとこも捩じれ現象が起こってて、
「よくあんな音楽で、あんなにライブに客が入るな」
って言われんの(笑)。
さっきの外人の話に戻りますけど、とにかくそれ言われますね。アート(リンゼイ)に「お前の音楽がヤバいのはもう知ってたけど、こんなに客が踊るとは思ってもいなかった。音楽よりもそっちに衝撃受けた」とか言われて(笑)。「そこかよっ!!」っていう英語が全然思いつかなかったんで「I AM A BOY!!!」って言ってやりましたけどね。今思えばあながち間違ってない。
そういえば濱瀬元彦先生が、野音のDCPRG(当時)にお越し頂いた時、「あの音楽に、あれだけの観衆が集まり、真剣に聴いている事、その事に先ず驚きました」というお便りを頂いて「やっぱ外人枠!!」と膝を打ちましたし、ウニオール(テリー)とテリオン(ガリー)も、dCprGやペペのDVD見て「日本人はこんな音楽が好きなのか?」ってました(笑)。
「たまにしきゃやんないからだよー!もっと入って欲しいんだよオレはー!」と言うんですが、アフロアメリカン式と亡命キューバ式で「ないない」みたいなジェスチャーされるばかり。「バードマン」でドラム叩いてたアントニオ・サンチェズも、キョウト・ジャズ・セクステットで共演したリチャード・スペイヴンも「ヤバいなあ、これ、お前のレーベルか?SONYって書いてあるけど?」とか言っちゃって「オレのレーベルだけどSONYなんだよ!!」と言っても「ふーん(ニヤニヤ)」みたいな、これは「こんなんメジャーから出せる訳ねえじゃん」といった意味です。
ということはつまり、こういう事ですよね。少なくともワタシの音楽を、グローバルな視点から見直す限り、としますが、評論家コンシャスじゃなくて、ユーザーコンシャスですらあんまなくて、滅茶苦茶クラウドコンシャス(ヘッズいないからね)だって事になっちゃう。すげー!!ローリングストーンズみたいじゃないか!!あの人たちの1億分の1も入ってないけど!!
でも今、「評論家受け」する音楽って何だ?CERO?岡村ちゃん?女王蜂?いやいやいや彼等はユーザーにもクラウドにも気に入られている筈だ。わかったクラムボンでしょう!!古い!古い上にいろいろ間違ってるのオレ?やったー!!
という訳で、「凄い入っている」事になるらしい、ワタシのライブですが、GW中にペペトルメントアスカラールの三井ホール(昔、ホットハウスやった所ですよ)、ピットイン50周年ではちょっとだけだったダブセプテットがガッツリモーションブルー横浜で2セット、GW明けてもJAZZ DOMMUNISTERSのft無し2人ライブ(ナニゲにこれが一番ヤバいです。観客全員を凍り付かせる自信あるネー)、5月末には久しぶりでソロライブJZBrat、と、要するにdCprG以外全部のカード切るので、全部来て下さい。東京オリンピックを前にもっと外人を驚かせましょう。エンブレムは前のパクりのが良かったし、聖火台は立たないし、もう充分驚かしてるとはいえ、「昔よく行ってたけどね~」なんていう半可通の後頭部を踏み越えて、現在のリアルちゅうもんを経験しに来て下さい。来ないと何も解んないんだホントに。
*5月5日のトレーラー出来ました。映像ソースの殆どが、モロッコかブエノスアイレス。みんな「歴史は夜作られる」に入ってます。去年の誕生日以来ICIが姿を現すぞー。
*ダイエットがまだ始まらない。昔、開店当時のブリッコラでセカンドにいた臼井クンが店を出したというので行ってみたら何とブルーノートの隣!!
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