Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマはニック・ディアスが帰ってくる!?
「オレはカルマに従う。もう理由もなく誰かを痛めつけたりしない」
出場停止期間満了のニック・ディアスは開口一番に何を語ったのか
2015年1月のUFC 183(アンデウソン・シウバ戦)当日の薬物検査でマリファナ代謝物の陽性反応が検出され、ネバダ州アスレティックコミッションから5年間の出場停止処分を受けていたニック・ディアス(32)。その後処分の不当性を訴えた裁判で勝訴し、出場停止期間は18か月に短縮され、2016年8月1日に無事、出場停止期間が明けることとなった。
同じ試合でステロイドが検出されたアンデウソン・シウバがそれ以来すでに2試合もこなしていることを思うと、ニックに対する処分は短縮されたとはいえ、なお不当に重い処分であったとの印象は残る。そのニックはさっそくESPNの番組に出演、久しぶりにファンに肉声を届けてくれた。おりしもウェルター級は戦国時代に突入しており、さっそくにもニックの活躍を期待したいところなのだが、果たして本人はこの出場停止期間をどのように過ごしていたのか、そして次の試合についてどう考えているのか、本人の発言内容をじっくり紹介してみたい。言葉の端々に引退すらちらつかせつつ、その実まだまだやる気満々でいながら、マネーファイト・ビッグファイトに照準を合わせていきたいとの意向が読み取れることだろう。
(出場停止期間中、早く試合をしたいと思っていたのか、それともこのまま引退でも構わないと思っていたのか)
出場停止はまるで呪(のろ)いのようなものだった。オレはプロになってからというもの、どうしてもMMAファイターを続けていきたいと思ったことなんてないんだよ。みんなはオレがMMAに情熱を持っているなどと言うが、オレが情熱を持っているのは女性だけ。それも1人で落ち着けばいいんだがな。MMAは糧を得るための仕事にすぎない。
出場停止期間には、良いこともあったし、悪いこともあったが、オレにとってはちょうどいいバケーションだった。バケーションというのは金がかかるもんだなあというのは実感だが、一歩下がって人生を楽しむのも悪くなかった。以前のオレは、試合以外のことで友だちと出歩いたり、飲んだり、人に会ったり、新しい場所に行ったりということがなかったからな。それが今では生活を楽しんでいる。出場停止中もいつも何かをしていて、忙しかったんだ。
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