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記事 2件
  • どのようにすれば、誰もが支配されない社会に到達できるのか。その道筋について

    2014-02-06 15:35  



      民主主義の目標である「誰もが支配されない状態」はどのようにすれば実現が可能なのか?

    単に目標を意識化するだけではダメなのは、同じような目標をたて、実質的民主主義を標榜していたソ連型一党独裁社会主義の失敗をみれば明らかである。

    民主の目標を担保する制度である普通選挙がソ連型社会主義にはなかったためである。

    選挙を否定し国民が政治に参加することができない一党独裁社会主義では、最初から党独裁、官僚独裁になることは必然であった。選挙制度に基づく民主主義でどのようにすれば目標を達成できるのか?

    答えは簡単で、選挙によって良い政治家を選び続ければ可能になる。
    逆に悪い政治家を選び続ければ、マネーの支配者やカルトに支配されるようになる。
    ここで良い、悪いの基準が必要になるのだが、良いのは民主の根本規範である「誰もが支配されない社会を目指す政治」であり、悪いのは「特定の利権(マネーの支配
  • 現代民主主義への警告 相対主義が腐敗させた民主主義を批判し、「真理」を追求したソクラテス

    2014-01-20 15:59  



     
    史上最強の哲学入門 (SUN MAGAZINE MOOK) [ムック]
    飲茶 (著), 板垣 恵介 (イラスト)
     
     
    現在読んでいる上記の本は、欧米を代表する古代ギリシャから現代までの31人の哲学者の思想を、わかりやすく、かつ面白く解説してくれる大変ありがたい本だ。
     
    中でも古代ギリシャで価値相対主義がはびこり、真理が軽視され民主制が腐敗したことを批判したソクラテスについて述べられている内容に大いに共感したのでご紹介。
     
    この問題は、現代の民主主義を考える上でも大変参考になるからだ。
     
    (史上最強の哲学入門より転載)
     
    ・実際のところこの「人それぞれ」の相対主義は、ある困った弊害を生み出すことがある。
    それは、「人それぞれで」、絶対的な真理なんかないんだから、そんなもの目ざさなくてもいいんだ」となって真理を追い求める熱い気持ちを失ってしまうことだ。

    ・相対主義の考