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記事 27件
  • 川尻達也と日刊スポーツ■「プロレス 点と線」

    2015-09-13 22:05  
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    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回は川尻達也UFCトンデモ記事について点を線に繋げます……(聞き手/ジャン斉藤)事情通Z 川尻達也選手の12・11UFCラスベガス大会出場を報じた日刊スポーツの記事が話題を呼んでますねぇ。
    ――記事見出しが「川尻達也、UFC契約目指し12・12TUF出場」ですよ!  川尻達也はUFCと契約してなかった(笑)。
    Z 格闘技情報に疎い私でも間違いであることはわかります(笑)。
    ――いや、もちろん報道に携わる身としては間違いを冒してしまうことは多々あるんですけど。中学生の頃からプロレス格闘技情報を求めて日刊スポーツを購入していた身としては悲しいかぎりですよ。
    Z 東スポよりも日刊スポーツ?
    ――ほら、地元が福島の田舎だから夕刊の東スポは1日遅れの配送になるんですよ。当時はネットなんかなかったからいち早く試合結果を知れる日刊スポーツはありがたい存在で。
    Z あの頃は試合結果と決まり手だけでご飯が何杯を食べられましたねぇ。あと『週刊プロレス』の試合結果テレホンサービス(笑)。
    ――3・11東日本大震災の大津波によって破壊された海辺のパスタ屋で高校時代にバイトしてたんですけど、店が取り置きしていた日刊スポーツで第1回G−1クライマックスの優勝が蝶野正洋だと知ってねぇ、ショックのあまりバイト途中で家に帰りましたから。
    Z ハハハハハハ! ショック受けすぎですよ!(笑)。
    ――いや、だってあのときの蝶野は橋本真也と決勝進出決定戦をやって武藤敬司との決勝戦に臨んだ。1日2試合だったでしょ。それなのに武藤が負けるんだってショックでショックで……。
    Z どうでもいい昔話はともかく、要するに川尻選手はリアリティーショー番組「The Ultimate Fighter」(TUF)のフィナーレイベントに出場する。この記事を書いた記者は川尻選手がTUFそのものに出ると勘違いしちゃったのかなあ。
    ――川尻達也がそんな立場の選手でないことも知られていない。これをもって世間の格闘技の関心度が下がってる……と思われがちですが、ここであえて逆張りしてみます。「世間の関心度が上がってる」からこうなったのではないか、と!(ドン)。
    Z ほほう。ひねくれ者らしい発想ですね(笑)。このインタビューの続きと西村修、ラッシャー木村、和術慧舟會、岡倫之、浜崎朱加、ヒョードル大晦日、棚橋vsHARASHIMA、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar883409 
  • 「東天の獅子/夢枕獏」■笹原圭一の書評やれんのか2015

    2015-09-13 22:01  
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    かつてはPRIDEやDREAMの運営に携わり、格闘技界一の読書家として知られる笹原圭一氏がお送りする書評コーナー。今回取り上げる本は「東天の獅子/夢枕獏」です!ラッシャー木村物語、青春の和術慧舟會……いま入会すれば読める!9月更新記事一覧  http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/201509ツイッターでもつぶやいたのですが、先日日刊スポーツにこんな記事が出ていました。
    ちょっと長いのですが、全文引用してみましょう。
    「川尻達也、UFC契約目指し12・12TUF出場」
    UFCは11日、日本人ファイター、川尻達也(37)が、12月12日に米ラスベガスで開催のTUFフィナーレ大会に出場すると発表した。
    TUFは「The Ultimate Fighter」の略で、UFC出場を目指す総合格闘家が、ラスベガスで共同生活を送りながら正式契約を目指す米国のTV番組。日本ではWOWOWで放送されている。川尻は、フェザー級マッチでミアド・ベクティック(ボスニア)と戦う。
    本稿をご覧いただいているような方であれば、「いやいや、川尻はUFCと契約して、これまで何度も試合してるよ!」と、ツッコミを入れるはず。
    記事を書かれた記者の方は、TUFに勝ち残った二人が決勝戦で戦う大会を「TUF Finale」といい、そこに他の試合も組まれる、ということをご存知無いのでしょう。
    「川尻達也、歌手を目指して『スター誕生!』に出場」
    日本テレビは11日、日本人ファイター、川尻達也(37)が、スター誕生にゲスト審査員として出演することを発表した。「スター誕生!」はプロ歌手を目指す歌い手が、歌を披露し、レコード会社との契約を目指すTV番組。
    くらいの勘違いですよ!
    うーん、怒りというか、呆れたというか、UFCですらこの程度の認知度なんだと暗澹たる気持ちにさせられます。
    想像するに、UFCの日本の窓口も、「当然相手はTUFや、大会の仕組みも知ってるっしょ」という前提で、情報をリリースしたのでしょう。そうしたら、相手は全然理解していなくて、トンチンカンな記事になってしまった。
    もしかしたら、我々が普通に口にしている「MMA」とか「マウント」とか「十字」みたいな言葉すら、相手は分かっていない前提で伝えないといけないくらい、現在の総合格闘技の一般的な認知度は下がっているのかもしれません。この書評の続きと西村修、ラッシャー木村、和術慧舟會、岡倫之、浜崎朱加、ヒョードル大晦日、棚橋vsHARASHIMA、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar883409
     
  • ヴァンダレイ・シウバ戦直前の悲劇■金原弘光のゼロゼロ年代クロニクル②

    2015-09-11 20:59  
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    伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光がゼロゼロ年代を振り返る連載インタビュー。第2回はリングス休止後、復帰戦となったPRIDEヴァンダレイ・シウバ戦までのお話! 前回はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar859093――前回でもお話されていた柔整の専門学校の勉強でお忙しそうですね。
    金原 こないだテストが終わったばかりなんだけど、今度研修があるんだよね。実際に接骨院で業務をするんだけど。
    ――えっ、金原さんが! どの接骨院でやられるんですか?
    金原 学校に接骨院が隣接されてるんだよ。そこの院長が松井大二郎の大学の後輩なんだけどね(笑)。
    ――UWFインターの後輩だった松井さんの(笑)。
    金原 「大学の頃、松井さんと一緒にUインターの試合を見に武道館に行きました」って言ってて凄くやりずらそうだよ(笑)。接骨院の研修を見てたらね、患者さんに対して低姿勢というか、ひざまずいて「今日はどうされましたか?」って聞くんだよね。キャバクラのボーイのような感じで「そこまでしなくていいんじゃないの?」って思うくらいでさ。
    ――金原さんも研修のときにひざまずくんですね(笑)。
    金原 それがなんだか憂鬱なんだよね(苦笑)。その研修ではお客さんのストレッチもやるんだけど、Uインター時代を思い出すよね。付き人として高田さんのストレッチをいつもやってたから。昔、高田道場の練習に行ったときに高田さんが若い子にストレッチをやってもらってたんだけど、あまりにもヘタクソで「おまえちょっとどけ! 俺が代わりにやるから」と言い出しそうになったよ(笑)。
    ――ハハハハハハ! リングス休止後は高田道場で練習されてたんですよね。
    金原 よく高田道場に練習に行ってたよね。打撃は大橋ジムで大橋(秀行)会長に教わって。
    ――高田道場はどういう経緯で行くようになったんですか?
    金原 サク(桜庭和志)が「練習に来ていいですよ」と言っていたんで。いま思うと高田さんにはお願いはしてないかもしれない。あれはマズかったかなあ(笑)。
    ――金原さんが高田道場に所属する話はなかったんですか?
    金原 それは全然ない。あったのは……これ、言っていいのかなあ。
    ――大丈夫です! たぶん(笑)。
    金原 リングス所属で、PRIDEが始まったあとくらいに高田さんから「ウチに来い」という話はあったんだよね。これ、言っていいのかね?
    ――もう10年以上前のことですから(笑)。
    金原 リングスで12連勝してる頃かなあ。PRIDEに勢いが出てきてさ。ああいう瞬間が人生の分かれ道なんだよね〜(しみじみと)。
    ――ハハハハハハ! 誘いを受けたときはどう思ったんですか?このインタビューの続きと西村修、ラッシャー木村、和術慧舟會、岡倫之、浜崎朱加、ヒョードル大晦日、棚橋vsHARASHIMA、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar883409 
  • 孤高の求道者デミトリアス・ジョンソン 最強王者の不人気のひみつ■MMA Unleashed

    2015-09-11 20:10  
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    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回は勝っても勝っても人気が上がらないUFCフライ級王者デミトリアス・ジョンソンの奥深さについて!「僕のことを退屈だなどと言っているファンは、無教養な愚か者だ。僕のやっていることがさっぱりわかっていないわけだからね。僕が披露しているすばらしいテクニックが理解できないんだ」
    9月5日(米国時間)に開催されたUFC191では、DJことデミトリアス・ジョンソン(29)がジョン・ダドソンを危なげなく下して、フライ級タイトルの7回連続防衛に成功した。これまでUFCでは、アンデウソン・シウバが10回連続防衛、GSPが9連続、ジョン・ジョーンズが8連続を記録しており、7連続防衛はジョセ・アルドに並んでUFC史上第4位である。まさにDJもこれらP4Pファイターに名前を並べるようになってきたのである。
    フライ級創設以来、一人でベルトを独占し続けているDJであるが、何度タイトルを防衛してみても、ジョセフ・ベナビデスを完全KOしても、堀口恭司を最後の1秒でタップさせても、人気がまったく上がってこない。米MMAメディアでも、DJの試合や技術に関してではなく、なぜ人気がないのか、どうすれば人気が出るのかという議論ばかりが盛り上がっているありさまだ。DJがレベルの高い試合をしていることはもはやだれの目にも明らかなのに、それでもやはり、試合は正直あまりおもしろく感じられないし、会場でも断続的にブーイングが聞こえていた。このDJの報われなさには、なんだかこちらが罪悪感を禁じ得ないほどである。
    こうした現状や評価にはDJ本人もイライラを募らせており、DJの言葉にはだんだんと角が立ち始めている。
     
  • 【特別企画】語ろう青春の和術慧舟會!〜ゼロゼロ年代格闘技界の裏側〜

    2015-09-07 21:52  
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    好評連載・大沢ケンジ師匠の格闘技談義。今回は特別企画として、大沢師匠がかつて所属していた和術慧舟會について、後輩の「X」氏と激語り! 全国に支部を展開、多くのプロ格闘家を送り出し、「ケージフォース」や女子格闘技などのイベントを運営。PRIDEやK−1などメジャー団体にも影響力を与えていた格闘技集団とはなんだったのか? 1万字対談で迫ります!■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■非会員でも購入できるインタビュー詰め合わせセット par19http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar863994◉みんな大好き!破壊王伝説!

    元・新日本プロレスレフェリー田山正雄が明かす橋本真也笑撃のエピソード乱れ打ち!

    ヘビ取りからコンビニ豪遊まで、読めば橋本真也がますます好きになる!!

    ◉これでわかった合気道・徹底分析! 

    ヤノタクこと矢野卓見が武道の幻想と現実をわかりやすく語る!

    まだ諦めるな、武道の達人はたしかに存在する!

    ◉新連載! 金原弘光のゼロゼロ年代回顧録!

    Uインター、リングス、PRIDEを渡り歩いた金ちゃんがいまだからこそ明かす格闘技黄金時代!

    第一回は「リングス休止後に真っ先にやったこと」……えっ、そんなことなの!?

    ◉好評連載中!小佐野景弘の「プロレス歴史発見」

    今回のテーマは新日本プロレスの「IWGP」……

    歴史を知らないあなたにぜひ読んでもらいたい呪われたIWGP物語!

    ◉デビュー25周年! 正義のヒーローウルトラマンロビンインタビュー

    ネットで叩かれながら地球のために戦い続けたロビンさんのウルトラ物語――

    あの詐欺事件で世間を騒がせたあの女と結婚寸前だった!

    ◉発掘! アントニオ猪木実兄・猪木快守インタビュー

    ホイスが「兄は私の10倍強い」と語るならば、我々は「快守は猪木寛至の10倍ヤバイ」を声高に叫ぶだろう。アントニオ猪木の事業欲は「猪木家の血」であることが伝わってくる。人生は死ぬまでの暇潰しなのか……。

    ◉ベネエズラ生まれ、日本育ち、強い奴はだいたい友達!UFCファイターマキシモ・ブランコ!!

    「日本は最高の国。街を一人で歩いても殺されない」……外国人だからハッキリわかる日本という国の素晴らしさ!

    ◉マット界一の読書家笹原圭一の酔いどれ書評! 

    今回取り上げるのは「沢木耕太郎/凍」と「貴志祐介/黒い家」

    ◉事情通Z「プロレス 点と線」

    業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せる大好評コーナー。今回のテーマは「ヒョードル復帰の舞台」など……http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar863994■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
    大沢 今日は和術慧舟會時代の後輩を連れてきたんですよ。
    X どうも。諸事情により名前は明かすことはできないんですけど(笑)。
    ――よろしくお願いします(笑)。ゼロゼロ年代の格闘技事情について話せる範囲でいろいろとお伺いしたいんですが、和術慧舟會って全国にジムのネットワークを持っていて、多くの選手を輩出して、自前で興行をやりながら、PRIDEやK−1にも食い込んでいた。独特の存在感がありましたよね。
    X ケージフォースにはあのドナルド・セラーニが来てましたしね(笑)。
    大沢 スゲーな!(笑)。いやあ、もうあんな集団は二度と出てこないでしょ。俺も和術慧舟會とは何だったのかを知りたいんだよね!
    X 大沢さんだって慧舟會には長いこといたんですから、詳しいでしょ?(笑)。 
    大沢 いやあ、それがそこまで深くは知らないんだよ。俺は久保(豊喜)社長にはそんなにかわいがられてなかったから。
    ――久保さんはGCMコミュニケーション代表として慧舟會のジムやイベントを運営されていた方ですね。
    大沢 いま全国各地で活動している慧舟會は、それぞれ独立採算制でやっててかつての和術慧舟會とはもう関係ないんだけど。俺は当時の慧舟會の中心で何があったのかはよくわからない。XはGCMのスタッフとも仲が良かったでしょ。
    X そうですね。でも、話せないことのほうが多いですよ(笑)。
    大沢 まだ慧舟會の関係者も業界に残ってるし、昔話ってけっこう危ないのかあ。
    X いい話もたくさんありますけどね。慧舟會はやたら新しいもの好きというか、インターネットのサイトの立ち上げも早かったじゃないですか。当時は「何をやってるんだろ?」って感じで眺めてましたけど(笑)。
    大沢 ああ、たしかに早かったね。
    X ほかの格闘技団体と比べても5年くらい早かったですよ。それは映像やネットに詳しいスタッフが内部にいたからですけど。
    大沢 大会DVDもすぐ作って販売していたし。
    X Tシャツもあの当時はバッカみたいに売れてたみたいですよ。一番いいときはまだ慧舟會に入ってなかったから知らないですけど、スポーツアパレルショップに1000枚近く卸してたみたいで。
    ――1000枚!
    大沢 凄い売れてたよね。
    X PRIDEの会場にもグッズを卸してましたし。
    大沢 桜庭さんが最初のPRIDE GPに出たとき、俺はまだ慧舟會に入ってなかったんだけど。そのときグッズ売り場でシールを買ったんですよ。そのあと慧舟會に入って1年くらい経ってから「あれって慧舟會のシールじゃん!」って気付いて(笑)。
    X 慧舟會の選手が誰も出ていないのにグッズだけを売ってたときもあったみたいですよね(笑)。GCMは格闘技以外にも事業をやってましたけど、カレー屋をやってましたよね?
    大沢 ああ、あった! カレー屋、あった!(笑)。
    X 美味しかったですよね。カレー屋のときは千葉支部軍団が駆り出されて、床のタイルやクロスを張ったりして(笑)。
    大沢 カレー屋に限らず選手たちがいろいろと手伝うんだよなあ(笑)。社長ってとにかく行動力は凄かった。いろんなことを思いついて、すぐに動いていた。やりたいことを先に決めて、人材は「誰か働いてないでフラフラしてる奴いるだろ!」って感じで。
    ――ハハハハハハ!
    X 一事が万事そうでしたね(笑)。大沢さん、スキー場に放り込まれませんでした?
    大沢 あ、新潟のスキー場?(笑)。
    X そうですそうです。スキー場のホテルのバイキングの配膳、片付けをやるという。スキーシーズンのかき入れ時に連れて行かれた選手がいましたよね(笑)。
    大沢 ◯◯関係のビラ配りもやったこともあったなあ(笑)。
    ――ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ! 絶対に載せられない(笑)。
    X 場所は忘れましたけど、警備関係の仕事もありましたよね。
    大沢 それ、いろんな選手がやってたじゃん。
    X でも、選手全員クセがありすぎてケンカしてやめちゃうんですよ(笑)。
    ――警備になってないですよ!(笑)。そういう仕事って久保社長が持ってくるんですか?
    X そこは久保社長の出身だった拓大柔道部人脈とかじゃないですか? 拓大のOBの紹介で仕事が回ってきて。
    大沢 そもそも社長が格闘技関連の仕事をやることになったのも拓大方面の話だしね。
    ――和術慧舟會って全国各地に支部がありましたよね。
    X 北海道、岩手、福島、富山、群馬、山梨、兵庫、九州総本部……。
    大沢 静岡と沼津、あと愛知にもあった。
    X 直轄道場以外の地方支部からは看板料を取ってなかったらしいんですよね。そこは久保社長が凄かった。
    大沢 だって昔は月謝もろく払ってなかった選手が多かったでしょ(笑)。
    X そうなんですよね(笑)。
    大沢 あの当時の慧舟會って会費を払わない奴が多かった。社長がホントに凄いなと思ったのは「プロになりたくて頑張ってる奴だったら払わなくていい」と。そうなると会員さんの中でも払わずに通おうという奴が出てくる。俺たちから金を取らないから、いろいろと手伝いをしても社長はお金を払わないんだけど(笑)。
    ――いい話になりそうだったのに!(笑)。
    大沢 誤解しないように言っておくと、ファイトマネーはちゃんともらってましたよ。社長からすれば、お金の関係じゃないから「気持ちでやれんだろ!」みたいな感じだったと思う。
    X その関係が成立しなくなったから、慧舟會って終わっちゃったと思うですよねぇ。
    大沢 俺もそう思う。社長は東京本部のプロ練を毎日、見に来るとか、格闘技への愛情は本当に凄いというか、選手を育てたい気持ちは強かったと思うんだよね。強い選手はどうやっても生き残るんですけど、そうでもない奴は勝ち癖をつけて這い上がらせるとかね。それは自前でイベントをやってたから可能だったんだよね。
    ――GCMは、FEGのMMAイベントHERO'Sの運営も関わってましたよね。
    X 要するに慧舟會の人間が競技運営を仕切ってたみたいですよね。
    大沢 慧舟會の選手がバイトとして現場でもそれぞれ動いてたんだけど、俺は社長とレフェリー陣の小間使いに配属されて。社長からはそんなにかわいがられてなかったから、けっこうイヤだったんだよ(笑)。
    X 大沢さん、カメラリハでリング上でスパーやってましたよね?
    大沢 やってた(笑)。HERO'Sって常に何か問題が起きていた記憶があるんだよなあ。
    X 毎回何かしら事件は起きてましたね(笑)。
    大沢 社長が「今日は凄いことが起きるぜ!」って言ってて、何が起こったかといえば桜庭(和志)さんが突然リングに登場したり。
    ――代々木第一の電撃移籍のときですね。
    X 有コロのときも凄かったじゃないですか。
    大沢 秋山(成勲)さんと金泰泳選手の試合?
    X ああ、あの試合もレフェリーストップで一悶着ありましたけど。桜庭さんの試合もヤバかったじゃないですか。
    ――桜庭さんのHERO'S移籍第一戦となったケスタティス・スミルノヴァス戦ですね。パウンドを食らった桜庭さんが半失神してるのにレフェリーが試合を止めないという。
    X 「レフェリーが止めないと桜庭さん、死んじゃうよ!」という状況で。リングサイドで赤いジャケットの大男が「おい、何をしてるんねん!止めなきゃアカンだろっ!!」って怒鳴ってたって聞きました(笑)。
    ――前田日明!
    X そこからなんだかんだで桜庭さんが蘇生して、逆転勝ちを収めたんですけどね。大会も終わって控室の片付けをしているところに、壁をドンドン殴りながら競技運営の控室に近づいてる人間がいたそうなんですよ……。
    ――うわあ(笑)。
    X 何かと思えば、前田さんが勢いそのまま「どうなってんじゃ、コラァ!!」って怒鳴りこんできたそうで。    このインタビューの続きと西村修、ラッシャー木村、岡倫之、浜崎朱加、ヒョードル大晦日、棚橋vsHARASHIMA、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar883409
     
  • 「UFCファンクラブイベントに潜入してみた」■二階堂綾乃のオールラウンダーAYANO

    2015-09-07 21:44  
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    新日本プロレスの選手イラストを描いてキャッキャしていたプオタ女子・二階堂綾乃がいつのまにかMMAジムに通いだし、ついに格闘技デビューをしてしまったこのコーナー。今回は「UFCファンクラブイベントに潜入してみた」!
    ディファ有明から帰宅する電車内でのこと、私の隣の席にエグザイルファンの女子二人組が座りました。
    「○○ちゃんがエグザイルファンじゃなかったら絶対友達にならなかった~」
    「私も大学の友達と遊びに行くの初めて!」
    「同じメンバーのファンの子と話すとなんか気まずいよね 笑」
    「仲良くなれないよね 笑」
    「ジャニファンみたいにライブにうちわ持ってったりして 笑」
    「ジャニファンと一緒にしないでほしいわ 笑」
    私はいままでジャニーズファンもエグザイルファンもプロレスファンの女の子もだいたい同じようなもんだと思っていたのですが、この二人の会話を聞いてジャニーズファンとエグザイルファンにはけっこう違いがあることを知りました。まるでプロレスファンと格闘技ファンのようです。プロレス会場ではデコレーションされたうちわを見かけますが、パンクラスやDEEPの会場では見たことがありませんし。
    私は元はプロレスオンリーのファンだったので、いまだに格闘技の会場へ行くとちょっとアウェーな感じがします。中でも「プロレスファンとは違うな」と思うのがUFCのファンです。先日UFCのファンクラブイベントに潜入したときは、あまりにもアウェーすぎてちょっと混乱してしまいました。

    私が8月24日のUFCファンクラブイベントへ行こうと思ったきっかけは、マイコラスの嫁です。野球はまったくわからない私ですが、巨人のマイコラスという選手の奥さんがものすごく綺麗だという噂は耳にしていました。もともとUFCのファンクラブイベントには興味があったのですが、ファンクラブ限定らしく諦めていました。しかしイベント前日になって「マイコラスの奥さんが来る! しかもイベント参加者を追加募集している!ファンクラブに入ってなくてもいいっぽい!」という情報を得て、選手の話を聞ける上になんの関係があるかわからないけど「マイコラスの奥さんが来るなら、ちょっと見に行くか!」と思いミーハー心丸出しで応募をしました。
     
  • 世界ナンバー2の団体はいかにして生まれたのか?ベラトールMMAヒストリー②■高橋ターヤンのMMA予備校

    2015-09-07 21:38  
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    映画ライターにして北米事情通の高橋ターヤンが気になるMMAファイターやニュースを取り上げ、過去と現在を繋げて未来を見据える。今回は『世界ナンバー2の団体はいかにして生まれたのか?ベラトールMMAヒストリー』その2! 日本人選手では所英男、ISAOが契約中のベラトールとはどんなイベントなのか?前回はこちら! http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar855420
    その内容を評価されながらも、短期間でESPNとFOXスポーツというテレビディールを失ったベラトールMMA(当時はベラトールFC)。
    しかしベラトールMMAには、ビヨン・レブニーがいた。レブニーはオハイオ大学でスポーツマネジメントを勉強し、NFLやボクシングのマーケティングやマネジメントを担当した経験を持つレブニーは、ボクササイズジムの経営者だったUFCのデイナ・ホワイトや、K-1で日本式のMMAイベントを学んだストライクフォースのスコット・コーカーとは違い、スポーツのビジネスを学問として習得。アメリカの王道スポーツの現場で活躍してきたという、MMA界に現れた最初の本物のスポーツマネージャーだった。 
  • ヒョードルのインスタグラムはブラフなのか?■「プロレス 点と線」

    2015-09-04 07:44  
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    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回は、インスタグラムでUFC参戦を示唆(?)したヒョードルについて!(聞き手/ジャン斉藤)――MMAへの現役復帰を宣言したエメリヤーエンコ・ヒョードルが、自身のInstagramでUFCとの契約を示唆するコラージュ写真をアップしました。https://instagram.com/emelianenko_mma/
    事情通Z なんかこれ、なんJの雑コラっぽいですね(笑)。
    ――ヒョードルはなんJ民だった!? 「よっしゃ、UFCと契約したからアピールしたろ!」という感じでアップしたんですかね(笑)。
    Z 毎度言ってるように私はMMA方面はそんなに詳しくないんですが、ヒョードル争奪戦はUFCと榊原(信行)さんに絞られてたんですよね。このインタビューの続きと西村修、ラッシャー木村、和術慧舟會、岡倫之、浜崎朱加、ヒョードル大晦日、棚橋vsHARASHIMA、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar883409 
  • 数字で見る日本格闘技〜最もチャンピオンを輩出する町〜■「MMAオレンジ色の手帖」

    2015-09-04 07:07  
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    格闘技ブログ「MMA THE ORANGE」の管理人オレンジがディープなエピソードをお届けする「MMAオレンジ色の手帖」! 今回は「最もチャンピオンを輩出する町」を調査してみました!社会人のお盆休みも学生の夏休みも終わってそろそろ日常生活に戻った頃だと思いますが、皆さんはどんな休みを過ごしましたでしょうか。私はと言うと格闘技観戦三昧の合間を縫って、体力づくりとダイエットのために意を決してプール通いを開始。気の向くままに泳いだりウォーキングをしていたのですが、あくる日から胸に「USA」とプリントされた水着を着たババアが盛んに泳ぎを教えようとしてくるのでホトホト参っています。やんわり断ったり、聞こえないふりをして乗り切ってきましたが、ババアの気持ちの強さは大したもの。打たれても打たれても前に出て来る気持ちの強さは往年のチェ・ムべやコリアンゾンビことジョン・チャンソンを彷彿とさせ、毎晩うなされて眠れません。どなたか良い断り文句かゾンビ系にも有効な一撃を教えていただけると幸いです。そんな歪んだプール生活を送っていますが、それ以上にハマったのがやはり夏の高校野球・甲子園大会。前回も少し触れましたが、早実の清宮くんの華麗なるホームランや関東第一のオコエ瑠偉の快足はどこへ行っても話題独占。社交性ゼロでいつもコミュニケーションを取るのに困る私も、とりあえず甲子園ネタを振っておけば会話が成立したので大いに助かりました。そして相手が野球マニアともなるともう大変。お互いの出身地の出場校の話題に始まり、同郷のプロ野球選手ネタでテンションが上がってもうひと盛り上がり。それ以降は収拾がつかなくなる事もしばしばありました。オラが町のプロ野球選手。都道府県別に見ると大阪出身の選手がダントツに多いそうで、2015年の統計では798人のプロ選手のうちなんと75人が大阪出身。およそ10人に1人が大阪勢が占めるという驚きの結果が出ています。これがプロ野球選手ならぬプロ格闘家だったら果たしてどんな傾向があるか?そこに隠れた法則はあるのか?調べてみると何やら興味深い結果が見えてきたではありませんか。そこで今回の「MMAオレンジ色の手帖」はプロ格闘家の出身地をフィーチャー。「数字で見る日本格闘技~最もチャンピオンを輩出する町~」をお届けします。今宵も電波と充電の続く限りよろしくお願いします。今回の統計はパンクラス・修斗(環太平洋王者含む)・DEEPの歴代王者117人のうち、どうしても出身地を突き止められなかった2人を除く115人で集計を行いました。まず、プロ野球では最大の供給源となっている大阪は意外や意外の第4位。修斗の黎明期を支えてきた坂本一弘、石川義将を筆頭に生駒純司、パンクラスの國奥麒樹真、タクミ、DEEPの池本誠知など、引退したレジェンドか大ベテランの7名の輩出に留まっています。お隣の兵庫も6人。三島☆ド根性ノ助、須田匡昇、外薗晶敏、大石幸史らベテラン勢の名前が並び、現役のチャンピンはパンクラスウェルター級を制したレッツ豪太のみ。数字上では関西出身の選手は最近少し元気がないようです。その関西勢にとってかわって勢いがあるのが東海地方。 
  • 「リオの沈まぬ太陽」アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ勇退■MMA Unleashed

    2015-09-04 07:04  
    33pt
    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回は引退が正式に発表されたアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラについて!
    アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(39)が9月1日、引退を発表し、同日付でUFCブラジルの「Athletic Relations Ambassador」というポジションに就任した。ブラジルの選手やスポンサー、メディアなどとUFCとの間を取り持つアンバサダー役といった内容のポジションで、若手選手の育成やスカウトも担うことになるという。