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岡田斗司夫の解決!ズバっと「横文字を使うのはなぜですか?」
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岡田斗司夫の解決!ズバっと「横文字を使うのはなぜですか?」

2014-12-05 06:00
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2014/12/5
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    おはよう! 岡田斗司夫です。
    メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
    かたっぱしから答えてみましょう。
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    ヒロキさん/29歳/独身の会社員/クラウド市民
    「横文字を使うのはなぜですか?」
    【質問】
    “社会学や哲学思想系の先生が、横文字を使うのはなぜですか?社会学や哲学思想系の先生の、小難しい話を聞くのが好きです。ただ、その先生方のお話を聞い ていると、決まって横文字を使っています。教科書のことを《テクスト》と言ったり、持続のことを《サステナブル》と言ったります。なぜ教科書や持続と言わ ず、横文字を使うのでしょうか?
     ぼくはそういう横文字を「カッコイイから」という理由で使いたいのですが、きっとその先生方はそういう理由じゃないと思います。日本語である言葉なのに、わざわざ横文字を使う理由を教えて下さい。”

    【回答】
     お前知ってるくせに聞いてるだろ!(笑)
     そんなのカッコイイからに決まってんじゃん(笑)。

     社会学とか哲学思想って正解がないんだよ。正解がないから、話してる時って、”誰かが言った言葉を引用するしかない”悲しい学問なんだよ。これを聞きたいなら「東浩紀に聞けよ」っていうのが俺の本音なんだけども(笑)。

     ただ、俺が今言ったのは本音風に聞こえる理由の半分だな。もう半分の理由だけど、テクストとかサステナブルって言う時には理由があるんだ。それは、ただ 単に教科書という意味で使いたいんじゃなくて、このジャンルでは定説になってるときに使う。「現在、研究されてる皆さんは知ってますね。でも、一般常識で ありませんね?」っていう時に”テクスト”って言うんだ。
     次に、単なる持続ではなくて、社会学的な持続行動。つまり、”新しく入ってきた人や生まれた人が、その社会制度を維持しながら続けていける”って事が、 ある程度実証されてる。もしくは、色んな方面の学者が検討した上でOKを出してるという時は”サステナブル”っていう言葉を使うんだ。このカタカナ表現で 言う時には、「私達の業界では約束事を一応クリアしてますよ」とか。いわゆる理系で言うと、「一応学会で揉まれたことになってるので、一応これを提出して おきます。ただ、まだ証明はされてません」というようなカッコ付きで喋る。英語ではこういうふうにやっちゃう。

    (岡田、クォーテーションマークのポーズをとる)

     つまり、それは私は知ってるけどもとか、まあそれは日本人にとって常識なんだけども、とか。アメリカ人とか、英語でこういうふうにしたり、シンプソンズでこういうふうにやってるの見たことないかな?

    (岡田、クォーテーションマークのポーズをとる)

     これはクォーテーションマーク。いわゆる、カギカッコ(””)で繋いで閉じてるっていう意味なんだ。つまり、「ここの部分はちょっと疑問があるけど、私 はこの言葉を使ってますよ」とか。もしくは「あえてこの言葉を使ってますよ」というノンバーバル表現。言語でない表現なんだ。俺が今、”ノンバーバル表 現”っていうカタカナ言葉を使ったのも、言語でない表現って言うより先に、ノンバーバル表現って言った方が、「この用語で一応社会学とか言語学の世界では 通用してるので、皆さんもこの機会にお勉強してちょ!」っていうニュアンスもちょっと込めてるわけだ(笑)。
     これらのニュアンスがサステナブルやテクストになると思ってください。よろしくお願いします。

    (岡田、クォーテーションマークのポーズをとる)(会場笑)

    【まとめ】
     その用語が社会学や言語学の世界で通用しているけど、一般常識ではないときに、横文字を使います。この機会に勉強してね、というニュアンスも込めています。



     
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