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  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】ディズニーを超えられるのか。ネットのEPCOTを目指せ!第23号

    2013-03-04 07:00  
    220pt
    岡田が大のウォルト・ディズニー ファンだということを、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
    『東大オタキングゼミ』
    http://www.netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/multi/... 
    の第一章ではディズニーランドを取り上げています。
    ディズニーランドやシーからニコニコ生放送で、その良さを熱く語ったこともあります。
    http://ch.nicovideo.jp/okadatoshio/live?&page=8
    http://ch.nicovideo.jp/okadatoshio/live?&page=9
    フロリダで、夢にまで見たシンデレラ城に対面し、大感動したのを昨日のことにように覚えている私としては、嬉しい限りです。
    こんにちは、のぞき見のミホコです。
    岡田は、ウォルト・ディズニーが目指した未来の実験都市EPCOTを、クラウド上で実現しようとしています。 一年半前にFREEexのメンバーに熱く語った「ビジョン」。先月に引き続き、第三回をお届けします。
    使われたメディアは、ボイスチャットシステム「TeamSpeak3」。
    FREEex内の会議や講義で前々から使用されていたものです。
    音声は岡田斗司夫のみ。メンバーはチャット欄で、質問や返答をする方式で進められます。
    第一回『僕らの担当は、「非モテ」など「評価経済社会」の問題です』はこちら。
    http://ch.nicovideo.jp/ex/blomaga/ar20210
    第二回『岡田スクールの原イメージ・適塾とECCOTの両立』はこちら。
    http://ch.nicovideo.jp/ex/blomaga/ar89164
    現在、FREEex内では、内部でだけ使える「社内通貨」を準備中です。まさに、未来都市としての実験です。日々、目の前の仕事で、精一杯になりがちな私ですが、未来都市への歩みは、案外一歩一歩着実に進んでいるのだと、あらためて感じられた講義でした。
    「TSビジョン講義 第三夜」。まずは、ハイライトをお届けします。
    ************************************
    EPCOTとは何か?
    「Experimental Prototype Community of Tomorrow」。
    Experimental Prototype。実験的プロトタイプ。
    Community of Tomorrow、明日のためのコミュニティ、共同体。
    つまり、実験的プロトタイプの明日の為の共同体、という意味です。
    正確に言うとこの場合、町なんです。それを作ろうとしたのです。
    当時、ウォルト・ディズニーは「科学力」に対してかなり自信があったんです。それはディズニーの力や開発力を持ってすれば、大企業の開発と同じようにいろいろな科学技術が持ってこれる。
    例えば、ディズニーが病院を運営すれば、普通の病院よりも楽しくて明るくて病人が治りやすい所をつくることが出来る。ウォルト・ディズニーが不動産をやれば、普通の不動産よりも楽しい町が開発できる。楽しい住宅が開発できる。そんな事を考えたわけです。
    EPCOTとは何かというと、そんな町で働く従業員数千人と、それ以外に、一般の人、数万人を入れた、1つの町を作ってしまおうというプロジェクトでした。その中の学校、病院、消防署、スーパーマーケット…いろいろなものをウォルト・ディズニーがプロデュースして造ってしまうという考え方です。
    そこでいろいろな実験をやってみる。Experimental Prototype ですから。
    その中で人がちゃんと生きている。
    例えば農業。当時はほとんど実験段階と思われた水耕農業、実験室栽培みたいな農業を本格的にやって、それだけでそこの人達の食事を賄う様にする。
    他にも、今の僕等が当り前に考えてるもの、例えばハンバーガーレストランの流れ作業です。食品衛生工場みたいな、セントラルキッチンもウォルト・ディズニーは考えていた。そういうものをいっぱい作り、実験的に、近未来的な町を1つ、運営する。
    実際に、これで人間がやっていけるかどうかをプレゼンテーションし、それをショーケースにしてしまおうと思ったんです。
    遊園地の次は、実際に人が住んでいる町そのものを1つのショーケースにして、そこにいろんな人が引っ越してきたり、ディズニーランドに来た人がついでに何日かホームステイすることで、未来の世界を見せる。あるいは、未来と現実の接点、折り合いの付け方を見せようとしたんですね。
    これを僕が初めて知ったのが大学の時です。SF大会の取材用…というより、取材と考えずにディズニーランド行った時に、何でこんな変なすごいものが出来るんだろうと思って。当時、日本語で分かる資料を探して探して、ようやくEPCOTセンターというコンセプトを知ったのです。ものすごく感動した。そんなスゴイものやってるのか、と。
    (中略)
    そして時代は下って「今」です。
    僕が、僕達がやろうとしてるのは、それのネット版なんです。
    ウォルト・ディズニーの何がまずかったかというと、それをリアルの世界でやろうとしたこと。リアルの世界でやろうとしたら、あまりにコストがかかってしまう。それに賛同する人を集めるのが凄く大変。おまけに維持するにも、一つのものを開発するにしても、ものすごく時間がかかってしまう。開発しているうちに、一番最初に集まった人達が年を取って、もう住めなくなってしまうんです。
    でも、ネット上、クラウドシティとかバベル(FREEexのSNS)でならできる。もう、みんな分かると思うんですが、この進化速度とか、人の居かた、人の居ることの速度というのはものすごく早いんです。
    これが僕達の出来る事じゃないかな、と思ってECCOT(エコット)、Experimental Cloud Community of Tomorrowというのをクラウドシティのコンセプトにしようと思ったんです。
    ディズニーが科学や技術で作ろうとした「夢の街」を、電子の世界・ネットの世界・クラウドの世界の中でやるんだったら可能じゃないか。
    それが、僕らが次の世界や次の世代へ見せられるものじゃないか。
    そう思いました。
    これがクラウドシティの構想です。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】岡田スクールの原イメージ・適塾とECCOTの両立第19号

    2013-02-04 07:00  
    220pt
    12月3日にTSビジョンの第一回をお届けしてから、少し期間があいてしまいました。
    覚えて頂いておりますでしょうか?
    (第一回はこちら。http://ch.nicovideo.jp/ex/blomaga/ar20210 )
    こんにちは、、のぞき見のミホコです。

    岡田斗司夫をFREEにすることを目的とする組織FREEexは、3年間所属するとメンバーは卒業すべしと決められています。
    もうすぐ、設立当時からのメンバーの卒業時期が到来します。
    それを記念して、私たちFREEex限定だったコンテンツを公開します。

    FREEexができて1年半弱経った2011年6月末のこと。
    岡田斗司夫が、 FREEexメンバーに向けて3夜連続の講義 を行いました。
    内容は、岡田自身の活動のありかた、メンバーの役割、SNSクラウドシティでの展開など、多岐にわたりました。フレームを引いたり寄ったりしながら、立体的に語られる将来像は、まさにビジョンと呼ぶにふさわしい充実した講義でした。
    それから1年半経った現在、読み返すと、なんと現在展開されている 「岡田スクール」 http://blog.livedoor.jp/cloudcityblog/archives/21752690.html
    の原型が、既に明快に語られていることがわかります。

    使われたメディアは、ボイスチャットシステム「TeamSpeak3」。
    FREEex内の会議や講義で前々から使用されていたものです。
    音声は岡田斗司夫のみ。メンバーはチャット欄で、質問や返答をする方式で進められます。

    一年半後、あるいはもっと先の未来を見据えた講義は、今まで外に出したことがない貴重な資料です。まさにニコ生では言えない話「TSビジョン講義 第二夜」。
    まずは、ハイライトをお届けします。


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    【26:20】

    (レジュメに) 「適塾とECCOTの両立を目指す」 と書きました。
    “適塾”と昨日は言ったんですけども、表現を変えることも可能なんですよ。
     適塾というのは、お互いが先生になって教え合うところなんですね。それを具体的にクラウドシティの中で考えると、サロンのカデミーでお互いが教壇に立って教えるってことです。
     ここ何ヶ月か、クラウドシティで進行してることをずーっと見てると、面白い事件は誰かの日記とそのコメントで必ず話し合われている。
     その結果、それがどっかにまとまってないのが問題なだけなんですね。
    だから「適塾というよりは“家庭教師のトライ”かもしれねぇな」っていうふうに思ってます。
     誰かが日記で何かを書くと、僕がコメントするだけでなく、****(社員)なり誰なりかが「それはこうですね」っていうふうにコメントを書く。相手の日記のコメント欄で、そのまま続けることもあるし、自分の日記に書いてURLで誘導することもある。
     リンクさえ貼れば、実は誰の日記でやっても、どのサロンでやってもいいんじゃないのか?それぐらい、 クラウドシティ全体を“教室” って考えた方がいいのかもなと思ってます。
     これを「適塾って形で最終的にはちゃんとサロンで話そうよ」っていうふうにするのか、もしくは「家庭教師のトライ形式でそれぞれの御宅にお邪魔して、みんなでわいわいやって、じゃあここんとこまとめて全部サロンのとこに転載しようか」っていうふうにするのか。これはちょっと今後の流れに任せてみようかなというふうに思います。
     これが適塾の部分です。

     それとECCOTの両立を目指す。
    『ECCOT』っていうのは何なのかというと、昨日ちょっと話した、“Experimental Cloud Community of Tomorrow”ですね。
     僕たちが、今後、世界に提示するクラウド型の拡張型家族とか拡張型組織、サロンですね。「それはこういうものじゃないのか?」っていう実験体を、僕たちはクラウドシティでやっています。
     今ちょうど僕が、クラウドシティの中でやってる「市民はどうあるべきなのか?」とか、「社長は本当に権力者なのか?」とか、あのへんは、僕たちにとって実は絶好の教科書なんですね。
     鬱陶しいと感じるかもしれませんが、こういうことを話し合う場もクラウドシティにあるべきだと思ってます。毎日毎日、みんなの楽しいこともあれば、 4タイプとかスマートノートに関しての報告 もある。それだけじゃなくて、「市民とはどうあるべきか?」とか「クラウドシティっていうのはどうなるべきか?」っていうめんどうな話もある。それは、僕たちにとってもすごく勉強になるんです。

     ちょうど今、市民の人たちが色んなところに引っかかってます。
     それを“お客さん意識”って言ったら彼らにとってちょっと悪く言い過ぎなんですけども、彼らは「なんで僕たちは岡田斗司夫に急に怒られたりするんだ!」っていう理不尽さを感じています。それに関しては「あの人の言い方が怖いからいけないんじゃないのか?」っていう、ものすごくありがちな所に落ち込みそうになりながらも、「そうじゃないかも」って色んなことを考えたりもして、、こう、ぐるぐる回ってる。
     で、こういうことをやってくれるから、僕らも分かるわけですね。実はオタキングexの社内でも「社長とはなんだろうか?」、「社員とはなんだろうか?」っていうふうに考えることは出来るんですけども、これ“近くに寄りすぎて分かんなくなっちゃう時”があるんですね。僕らには。
     それをクラウドシティでは、僕らからはちょっと離れた、客観的に見れる場でやってくれるていると。その反射光で自分たちの問題とか、立ち位置がすごくよく見えると思うんです。
     だから、両者の関係っていうのはですね、オタキングex(現在のFREEex)がすごいコアの部分だとすると、クラウドシティっていうのはなんだかんだいっても“僕たちの分身”であるなあ、というふうに思います。
     オタキングex(現在のFEEEex)が未来に対して僕たちが提示する拡張型家族とかですね、評価経済型組織のあり方だとしたら、クラウドシティっていうのはもうちょっと軽く、いろんな人がこれから将来複数所属することになる、サロンとか、コミュニティのプロトタイプだと考えてくれればいいと思います。
     そのための実験をしてるわけですね。

     だから “塾”として僕たちのメソッドをちゃんと理解できて、そして他の人に教えられるようにする っていう部分と、未来型のクラウド組織、クラウドコミュニティだっていうようなことを、“実験・実践”する。
     この両方の部分を忘れないでください。