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【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】 なぜ日本だけ?こんなにロリコンアニメが多い文化 第78号
2014-03-31 07:00220ptツイッターのアイコンは何にしてますか? ボクはかわいい似顔絵☆イラスト! かわいいの大好きな前田宏樹です(・ω<)
2013年12月26日に行われた『決着 2013 ~大臣、元総理、政治家、知識人らがおとしまえ~ in nicofarre』より岡田斗司夫の後半出演部分をお送りします。
後半戦は、岡田斗司夫が2013年オタク映画ベストを語り倒します!
ハイライトで取り上げるのは、おなじみ『劇場版 まどかマギカ[新編]叛逆の物語』。
なぜ、日本の男たちは美少女キャラクターに心を預けて、癒やされるのか。外国から見れば異常にも映る日本人のロリコン文化について、ついに岡田斗司夫は決着をつける!
さあ、2013年最後の決着!! ボクと契約してハイライトを読んでよ!
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『劇場版 まどかマギカ[新編]叛逆の物語』は、めちゃくちゃ面白いです。
なぜ、僕らは幼い女の子が絶望したり、死んだり、傷ついたりする話を観て、癒されなければいけないのか。
多分、よその国から見たら 日本人の特殊性や異常性でもあるんですね。
それよりも、「大人の男性が負けて傷ついて、それでも雄々しく立ちあがる姿」を見るべき。
「ロリコンだから」(コメント)
そうじゃないと思うんですね。
僕らが、自分の中の純粋性を見つめるとき、”子供やロリコン”という形を借りないと語れないんですよ。
なぜ『アルプスの少女ハイジ』が日本でできて、諸外国では一切できないのか。
それは簡単で、『アルプスの少女ハイジ』は、子供の目線から大人の社会の不条理とか切なさを描くんです。
子供の目を通すことで、そういうことができるんですね。大人だったら言えないような、
「なんでこんな大人がいるんだ」
「なんでこんなやりとりになっちゃうんだろう」
――というようなことを描いてしまう。
女の子や子供を出しているように見えて、僕ら自身のイノセントな部分を、ある種仮託している。つまり、仮に預けているんですね。
これは日本人の”ロリコン文化”であり、”かわいい文化”なのか。
確かに”かわいい文化”もあるんです。
例えば、皆さんは今、ニコファーレという場所で、”言論っぽい番組”であったり、”ニコ生でやってる番組”を真面目に観ている。
そして、ほんの少し熱くなっている。
その”熱い”ことを、ちょっと恥ずかしいと思っている。
それでもやめたくないから、2頭身の可愛いキャラクターや、メルヘンっぽいキャラクターに心を預けたうえで、いろいろ考えるんですね。
だから僕たちは、
ほんのちょっとロリコンぽかったり、
ほんのちょっと可愛いかったり、
ほんのちょっとゆるキャラっぽいもの、
――に心を映す。
でも西洋人は、”見た目=能力”の人たちなんですよ。
昔、『鉄腕アトム』をアメリカへ輸出したときです。アトムが巨大なロボットを破壊するところで、手塚治虫にクレームが入ったんです。
「小さいロボットが大きいロボットに勝てるはずがないじゃないか」
「もしアトムが強いんだったらパワーアップして巨大化してくれ」
――とアメリカ人のプロデューサーに言われたんですが、
「いや、そうじゃなくて」
――と言ったんですけども。
日本人が持っている「小さいものが大きいものに勝つときに、そこに本質がある」こと。
”柔よく剛を制す”で、技だけで力に勝ったときに、そこに柔道の本質が見えるということが、やっぱりアメリカ人にあんまりないんですよ。
これは、僕らの文化の面白さだと思います。 -
【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】 LINEを使うゆとり世代におきた怖い進化 第77号
2014-03-24 07:00220ptLINEやってますか? ちょっと前まで、個人情報の漏洩を理由にLINEはやってませんでしたが、今はスタンプ集めが楽しい前田宏樹です。ブラウンのスタンプが好きです。 2013年12月26日にニコファーレで行われた言論コロシアム『決着 2013』より岡田斗司夫の出演部分を2回にわってお送りします。 舞台はプロレスリングを思わせる特設ステ―ジ。岡田斗司夫が無数に飛び交うコメントを相手に、2013年エンタメ業界に決着をつけます。 ハイライトでお届けするのは、ネットメディアの決着。 ゆとり世代と、その下のLINEネイティブが成長するとどんな大人になるのか。未来を見据える上で興味深い視点だと思います。 それではハイライトを送信! 既読スルーしないでね! ************************************************* 今、LINEすごいですよね。特にグループ機能。 例えば4人の仲良しグループがいても、そのうち1人だけを、はみ出した残り3人だけのグループが作れる。しかし、それで安心してはいけない。 残りの3人に関しても、1人だけはみ出して2人だけのグループ作れる。そのほかの人たちも同じなんですよね。 自分はここで仲良しグループに入ってる。でも、自分以外で作っているグループがあるかもしれない。それが無数に階層状にある。そういうLINEを小・中学生くらいの頃からやってるとどうなるのか? 僕この間、はるかぜちゃんこと、中1の元子役女優の春名風花さんと話しました。「9歳からLINEやってると、こういうことができるんだ」というのが分かってきました。 彼女のTwitterのクオリティは、とても高いんです。 どんなコメントが来たら、どんなレスを返すのか、っていうのを何回も自分で書いて、書き換える。それを9歳とか10歳から繰り返すと、状況コントロールがすごくうまいんですね。 さらに下、小学校くらいの”LINEネイティブ世代”っていうのかな。 つまり、ありとあらゆるコミュニケーションが限定されていて、それが自分に対してオープンにされていない。 ”自分をはみ出しにしているようなサークル”がいくつあるのかわからない世代が、どんどん成長してくるとどうなってくるのか。 ネットネイティブの次の”LINEネイティブ”が、ちょっと怖くなってきていますね。 文藝春秋の新年号の取材で答えたたんですけれども、 「やっぱりゆとり世代の教育っていうのはよくなかったですか」 ――っていうのを聞かれて、僕は、 「あ、そうは言えないんだけどな」 ――と思ったんですよ。 なぜなら、人間の能力って実は一定なんですね。つまり、”あるところが伸びるとあるところが下がる”みたいなものです。 ゆとり世代と言われる人たちは、一見学力が下がったように見える。おそらく、学力は下がっているんですが、 「ゆとり世代の人たちは、学力が下がったとしたら、何が上がったのか」 ――ということがまったく論じられていないんですね。 そうじゃなくて、人間の総合力は大体一定だから、何か1カ所が下がれば、どこかが上がるんですよね。 コミュニケーション能力が異常に上がっています。 でも、”自分が考えていることを喋る”とか、あと”ブログやTwitterに書く”とか、そういうコミュニケーション能力じゃないんですよ。 今のLINE世代たちは、どのようなスキルを伸ばしているのか。 LINEなどで"誰かをはみ出し"にするときに、"自分がその中に巧みに入らない"。または”はみ出されても、なんとか生き残るような人間関係の空気読む能力”というのが異常に高いんです。 より社会性の生物になってきているんですね。 その分、”自我がすごく薄く”見えちゃう。「EQが上がっている」という意見がありましたが、同時にそれは自我がないんですね。自我がない人間がたくさん集まると何にも決まらないんですよ。 皆さん、1回フランスに行ってください。 フランスの小中学校に行ったら、議論しかしてなくて、何も決まらないです。 フランス人は自我が強くて、自分が何を主張するのかというのを強く持ってる。つまり自分を強く持ってる分、”自分たちの主張をかみ合わせて適当なところで落としどころを作る”という のが、とても下手です。 日本人はフランス人とまったく逆ですね。 今、LINE世代の人たちは、自分が主張する前に「全員がどういう主張をするようになるのか」というのを読んでやってるんですね。 自分の意見を持たずに、流れの中から自分の考えを探す。 ”自分で考える”ことをしなくなっています。自我が消えつつあり、溶けつつある。そういう時代になりつつある、と思います。 -
【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】作家になりたきゃAmazonで1位を取るしかない!? 第76号
2014-03-17 07:00220pt光文社新書『「風立ちぬ」を語る』の英訳版『The Review of Hayao Miyazaki's "The Wind Rises"』がKindleで発売されました。クラウドシティでの英訳作業は見ていただけの無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』最終回になります。 電子出版、映像配信に続いて最終回は紙の本の話です。 『「風立ちぬ」を語る』他、数々の岡田斗司夫の書籍に携わってきた『ビンワード』山路さんに、昨今の出版事情について伺っていきましょう。 Amazonで電子書籍の実績を作れば、紙の本でも出版できるかも。 英訳版も目指せ紙の本! 最後に質疑応答パートもあります。 まずはハイライトからどうぞ。 ************************************ 光文社新書『「風立ちぬ」を語る』の英訳版『The Review of Hayao Miyazaki's "The Wind Rises"』がKindleで発売されました。クラウドシティでの英訳作業は見ていただけの無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』最終回になります。 電子出版、映像配信に続いて最終回は紙の本の話です。 『「風立ちぬ」を語る』他、数々の岡田斗司夫の書籍に携わってきた『ビンワード』山路さんに、昨今の出版事情について伺っていきましょう。 Amazonで電子書籍の実績を作れば、紙の本でも出版できるかも。 英訳版も目指せ紙の本! 最後に質疑応答パートもあります。 まずはハイライトからどうぞ。 <岡田> で、今日の話。 電子出版と紙の書籍と両方やってる山路さんに聞きたいのは。 「ここに来てらっしゃる方で、電子書籍やりたい人?」って聞いたら、さっき手が上がったんだけども。 その中で、紙の出版の方に“上がって”行ける……って言い方は、今さら「電子=下、紙=上」みたいなんで嫌なんだけどさ。 でも、やっぱり、さっきの「書評は~」って話でもわかる通り、 やっぱり紙の出版の方にはステータスがあって。 対して、電子出版の方は「売れてるかもわかんないけど、まだ紙で出てるわけじゃないでしょ?」みたいな扱いですよね。 で、どうやれば、紙になるんですか――? <山路> Amazonでトップ取ると良いですね。電子書籍で。 <岡田> はあ……Amazonでトップ取る。 <山路> ええ。 <岡田> 言い方悪いけど、Amazonでトップ取れるんだったら、最初から紙で出すよ! <山路> いや、それはそうとも限らないんですよ。 例えば、最近の例だと、SF小説で『GeneMapper』っていう小説があって、私も読んで、「かなり面白いなあ」と思ったんですけれども。 それっていうのは、もう、著者が自分で作って、Amazonで売ったりとか、あるいは、自分のサイトで直に販売したりとかして。 で、それが話題になって。 ハヤカワの方から話が来て、それの改訂版をハヤカワ文庫から紙で出たんですよ。 そういうケースもありますね。 <岡田> そうか。 新人賞だったら、いわゆる編集者が「この著者は行けそうだ!」っていうふうに見る目が必要だよね。 で、同人誌界でいくら売れてるっていっても、それはなんか「今、流行だから」とか、「たまたま」っていうのあるんだけども。 Amazonの売り上げって“数字”だから。 じゃあ、「トップに立った」って言ったら、もう問答無用でそれを出版社が出してくれるわけですか? <山路> そうです。 <岡田> え、ひょっとして、光文社の風立ちぬ本も、それ? <山路> 風立ちぬ本に関しては、その、そんなにAmazonでの数字が参考になったわけじゃあないと思うんですけど。 ただ、あらかじめ、文字起こしの電子書籍が出てたじゃないですか。 それをもう、編集長に持ち込んで。「これ読んで!」って言って読んでもらいました。 んで、「面白いよね」っていうことで、紙の本で、改訂版というか「それをもっと ブラッシュアップした物を出そう!」という企画に漕ぎ着けました。 <岡田> 嫌がんないんだ、出版社は。 もう、「ラッキー!」みたいな? 「原版、上がってるんだ。ラッキー!」っていう(笑) <山路> そうそう。 「しかも、面白いじゃん」みたいな(笑) ただ、出版社によって対応ってのは違うので。 判断とかに、もう、1ヶ月とか2ヶ月とかをかける出版社もりますし。 まあ、ある意味、編集長の権限が強い出版社とかだと、そのへんの判断・レスポンスが早かったりもします。 <岡田> 紙の出版社ってさ、「出版とか販売を受け持つ」という以上に、「自分が著者を見つけ出して世に出した。それが編集者の実績だ!」って言う人もいっぱいいるじゃん。 <山路> うーん。 でも、結局、ああいうのって、なんか……そうなんですかねえ? 本当に“見出した”んですかねえ? <岡田> おや?(笑) <山路> いや、そういうこともあるでしょうけれど。 うーん。そこに今、こだわる人って、どれほどいるんでしょうね。 いや、漫画なんかはもうちょっとシステムが違うと思いますよ。 やっぱり、週刊とか月刊なんかで出して、その上でまた単行本にするとか、また全然ビジネスモデルが違うと思うんですけど。 小説なんかで、うーん、“発掘”して――? <岡田> でも、出版社って差があるわけでしょ? 具体的に言うと、 今日ここに来ている人の中で、「Amazonで1位とは言えなくても、ベスト5に入りました」と。 じゃあ、「この本をあなたの会社で出してください」って言ったら、OKしやすい出版社としにくい出版社ってあるんじゃないの? <山路> まあ、それはあるとは思いますけど。 でも、 それは出版社っていうより、たぶん“編集者”でしょうね。 -
【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】映像配信はニコ生かYouTubeか、儲かるのはどっち? 第75号
2014-03-10 07:00220pt━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第75号 2014/3/10 ─────────────────────────────────── 【今週のコンテンツ】映像配信はニコ生かYouTubeか、儲かるのはどっち? 【今週の書き起こし】岡田斗司夫の「評価で夢を叶える個人メディアの作り方」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆【今週のコンテンツ】利益率70パーセント!? 電子書籍で儲ける方法教えます ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ニコ生とYouTube視聴の比率は、9:1の無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』2回目になります。 岡田斗司夫が番組放送中に「カントク」と呼びかけている相手は、今回登場の『株式会社タチワニ』山口社長です。 岡田斗司夫の番組配信の現場に立ち続け、映像制作を本業とするカントクに、ネット配信業界がどう見えているのか聞いていきましょう。 ニコ生とYouTubeの違いはどこにあるのか、ネット配信で儲けることはできるのか。 それではハイライトから御覧ください。どうぞ。 <--ブロマガ用画像--> ************************************ <岡田> ここにいる皆さんが「自分のメディアを持ちたい」と思って、ニコ生を始めたとしたら。 最初はまず無料放送をするしかない? <山口> そうですね。 <岡田> うん。 で、自分の面白さを知ってもらうしかない? <山口> はい。 <岡田> どうやったら、知ってもらえるの? <山口> ……えっ!? <岡田> うん。本当に、マジで。 例えば、今さっき手を上げてくれた、あの帽子の彼が……ブログやってらっしゃるんですよね? <帽子の彼> はい。近頃、ずっと休んでますけど。 <岡田> はい(笑) じゃあ彼が、僕と同じように「ドワンゴで、ニコニコ生放送で放送したい」と思ったら。 どうやればこれをマネタイズ出来る? <山口> どうやったら良いんですかね? 本当にもう、全然わかんないですよ。 だって、主に「やりたいっていう人がやってる」ものじゃないですか、どっちかって言うと。 そもそも、「マネタイズまで行こう!」っていう“邪心”を持ってる人がどれくらいいるのかって話ですよ。 <岡田> ははははは(笑) <山口> 俺は、たぶん、そんなに多くなくて。 楽しくてやってると思うんですよ、ほとんどの人達が。 「マネタイズ? ああ、そんなのあったけど、俺にはムリムリ」みたいな。 そういう人達がほとんどのはずで。 <岡田> なんか、電子出版より遥かにライバル多いじゃん。 <山口> あの「ハードルが高い」っていうか……有料放送って、手元になんにも残らないものじゃないですか、言ってみれば。 だから、これにお金を払うってお客さんが、まず少ない。 例えば、有名人でブロマガをやってる中でも、ちゃんと利益が出てるのは、もう十数人とか言われてますよね。 <岡田> ああ、そうなの? <山口> そんなに少ないんですよ。 ましてや、素人でガッポガッポみたいな人はほとんどいないんですね。 まだ“YouTube”の「無料で見れて広告で稼ぐ」みたいな形の方が、見る方もタダで見れるし、実はハードルが低いというのがバレちゃった、というか。 <岡田> そうだね。 面白いことにニコ生の方がユーザーの目が厳しいし。 <山口> そう! <岡田> なんせ、ブロマガは基本「興味があったら有料の方に来てくださいね」なんだけど。 YouTubeの方は、「どこまで行っても見る側は無料で、ただ単に広告収入が上がっていくだけ」だから。 薄くてゆるいユーザーは、ひたすらYouTubeの方に集まると。 で、ニコ生の方に集まるのは、“濃い”―― <山口> そうなんです。 「お金払っても良い!」って言うような人達が、っていう。 <岡田> 逆に言うなら、「金払うからには全部言うこと言うぜ!」とか、「金払う前に全部言うぜ!」みたいな“五月蝿型”しかいない。 <山口> 結局、今のテレビってそうじゃないですか。 普通のテレビが「広告収入で稼ぐ」って形に逆戻りしつつあるというのが不思議な所で。 むしろ、「お金払う人が意外と少なかった!」っていうことなんですよね。 <岡田> で、おまけに僕らが面白いコンテンツを作って、「さあ、こっから先は有料ですよー!」とやっても。 それと同じ時間帯に、いきなり女子中学生とか女子高生が「ユーザーが100人越えたらおっぱい見せます!」という番組をやられてしまったら―― <山口> ダーッと!(笑) <岡田> 全員、ダーッと行きますよ!(笑) それはもう、同時に放送しているのが何百番組、何千番組とあるかもわからないっていう、本当に怖い世界ですね。 <山口> 怖いですよね。 だから、さっきまでの話と逆行しちゃうんですけど、ニコ生は案外ハードルが高かったという。 むしろ“ユーチューバー”と呼ばれてる人達の方が、たくさん視聴者を稼いで儲かっちゃってたというのは、ちょっとショックだと思うんですけどね、ある意味。 <岡田> でも、僕が特徴的だなと思うのは……これは僕の感覚なんで、合ってるかどうかわかんないんですけども。 YouTubeの方はどちらかというと“コンテンツ主導型”で。 コンテンツ主導型って言うのは、中身主導型なんですよ。 つまり、「女子高生が脱いだ!?」とか、「面白いメイクの仕方教えます」とか、あと「こうやったら安く出来ます」っていうような“中身”で見る。 で、 それに対してニコ生とかニコ動っていうのは“キャラクター中心”で。 結局、「その番組に出ている人が、コメントとかにどう対応するのか?」という人格を含めてのファンが付く、と。 だから、ニコ生の方には“ファン”が付くんだけども、YouTubeの方は“ユーザー”が付くんです。 あと、YouTubeの方が難しいのは、全世界にライバルがいて、面白い動画っていうのは1秒に何万も出てくる。 だから、一瞬自分が目立っても、次の瞬間にはもう忘れ去られる。 <山口> そういう可能性が高いですね。 <岡田> でも、 ニコ生の方は、たとえ100人しか自分のファンがいなくても、ある程度その番組は続いてくれる。 俺、確実なマネタイズではこっちの方だと思う。 <山口> そうですね。 囲い込んじゃうことが出来るから。 <岡田> うん、囲い込んじゃうことが出来るから。 で、YouTubeの方は、自分と同系列で、ほんのちょっとでも新しかったり優秀なヤツが出てきたら、自分っていなくなっちゃうじゃん。 <山口> そう思いますね。 だから、今、すごく頑張ってても、来月にちょっと更新を休んだら、ガランってなっちゃうんじゃないかなっていう気はするんですけど。 データはないですけどね、ええ。 -
岡田斗司夫のニコ生では言えない話】利益率70パーセント!? 電子書籍で儲ける方法教えます 第74号
2014-03-03 07:00220pt電子書籍を買われたことはありますか。マンガのセールに弱い無銘のマサフミです。 1月12日に行われた『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』の模様を3回に渡ってお届けします。 岡田斗司夫のイベントの運営、ブログ更新、メルマガ発行、映像配信、書籍化等コンテンツを作成しているのはFREEexのメンバーです。 岡田斗司夫はそのメンバー間で仲間を募ってビジネスを行うことを奨励しています。 そんな会社のひとつが電子書籍の出版を行う『株式会社ロケット』です。 個人の出版社は成り立つのか。電子書籍でどうやって儲けるのか。 岡田斗司夫と一緒に『ロケット』の社長に直接聞いていきましょう。 それではセミナーの模様をハイライトからどうぞ。 ************************************ <岡田> 大島さんは、元々は“将来のある銀行員”だったはずがですね、うちに入って、いつの間にか電子出版専門の会社を作ってしまいました。 で、『ロケット』というのは、岡田斗司夫の、これまでに出版社から出した本をAmazonなどの電子出版で出版する専門の会社ですね。 最近調子はどうですか? <大島> ボチボチですね。 <岡田> ボチボチ(笑) やっと「ボチボチ」と言えるようになりましたね。 <大島> はい。 設立して丸2年になります。 1年目は120万の赤字を出しましたけども、なんとか2年経って、単月黒字になりつつあるという状態です。 <岡田> で、この“単月黒字”ってのの何が面白いかというと、電子出版専門の会社なんですよ。 イコールどういう事かというと、「在庫が一切ない」んですね。 つまり、 売上のほとんどが利益。 売上っていうのは、Amazonで売れて権利配分で入ってきたお金から、印税っていうか“FREEexメンバー全体に対して支払う税金みたいお金”を除いた物が全て儲けになってしまう。 いいっすね。ようやっと―― <大島> はい。なんとか。 まさに今、岡田さんが仰っていたように、電子書籍ってのは在庫がない。 いわゆる“紙の出版”の問題の一つは在庫。それと「増刷をかける/かけない」というタイミングが難しいと思うんですね。 それに比べて、 電子書籍は在庫もなし、品切れもないですからね。 なので、「すごく利益率の高いビジネスだなあ」というのは、前々から注目はしていました。 《中略》 <岡田> つまり、電子書籍はリスクも少なくて、ちゃんと売り上げが出るのも分かっているんだけども。 まあ、出版社は取次とか書店に対する配慮で、作家は出版社に対する配慮もあって、なかなか積極的にできない。 なので、これを積極的にやっているのは、今のところ勝間和代とか岡田斗司夫とかいう、なんか新しい事が好きで、既存の出版社に対してあんまり気を遣わなくていいという―― <大島> あと、堀江さんですかね。 <岡田> ――あと、“ホリエモン”だね。 この三者の特徴は、たぶん「すごくわがままで自分勝手で、ネット時代に対応していて、なおかつ複数の出版社から常に自分の本を出している」ということ。 つまり、特定の出版社とのしがらみがすごく少ない作家でしかこんな事できないですね。 そういう人達が電子書籍をやっている。 で、同時に、今、大島さんの方から話があったのが“ブロガー”と。 あとはなんて言ったけ? <大島> あと、“メルマガを発行している人達”ですね。有料メルマガとか。 <岡田> はい、 作家が電子書籍をやるのと、ブロガーやメルマガやる人が電子書籍に上って来るようになってきた。 これが今の現象なんですね。 だから、今日、皆さんに“自分のメディアの作り方”として話す場合は。 既に自分で書籍を出している人に対してなら、僕は「自分で電子書籍をやってみませんか?」とか、「出版社の縛りから逃れてやってみたら?」、「その方が面白いし、実は将来の出版界のためにもなりますよ!」という話も出来るんですよね。 これが完全に著者達だけの、あるいは出版社だけの集まりだったら、こういうふうな話をするんですけども。 でも、たぶん、今日お集まりの皆さんはブロガー・メルマガーに近い人達で。 これからどういうふうにして自分の名前を世の中に出していこうかと考えている人だと思うんですね。 で、そういうふうな人達が、「どうやれば電子書籍だせるのか?」 そして…… よく言われるんですが、出すことは簡単だけど売ることは難しいというのが電子書籍の世界なんですよ。 なので、「どういうふうにやって売るのか?」 そんなことをこれから話していこうと思うんですけども。
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