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  • 岡田斗司夫の毎日ブロマガ「SFとしての『ラピュタ』・前編」

    2018-01-22 06:00  
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/01/22

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    今回は、ニコ生ゼミ1月14日(#213)から、ハイライトをお届けいたします。




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    ───────────────────────────── 「SFとしての『ラピュタ』・前編」


     『2001年宇宙の旅』の原作を書いたイギリスのSF作家のアーサー・C・クラークという人が書いた、『未来のプロフィル』というノンフィクション本の中に、“クラークの3法則”というのが出てくるんですね。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】ファンのマゾヒズムを刺激する海外SF、萩尾望都も匙を投げた日本SF。第44号

    2013-08-05 07:00  
    220pt
    この連載のおかげで、長年本棚に眠っていた、レムの『ソラリスの陽のもとに』(2001年27刷)とクラーク『2001年宇宙の旅』(2001年14刷)をついに読んだ“読書のミホ”です。 みなさんも、岡田斗司夫のお薦めSFをどれか読んでみましたか? さて、いよいよ佳境です。どこを切っても、ありえないほど濃ゆ~い“岡田味”のSF解読、70年代から一気に現代まで駆け抜けます。 今日の課題図書にもなった『神の目の小さな塵』。70年代のSF代表作の一つです。 これは“ファーストコンタクトもの”というやつです。“わかりやすく派手なスターウォーズ”と“内面や社会を描く時期”のちょうど間の時代だったもんだから、いいとこ取りをしてるんですね。 左右非対称で不思議な“モート人“という宇宙人が出てきます。 舞台となってるのは、今から千年後の“銀河帝国”です。銀河全体には“地球文明”というのが広がって、その結果、帝政ローマのような帝国主義を築くことに成功している。 地球人は、どこまで行っても、原始生物とか動物みたいなもの以外、宇宙人と会ったことがない。「結局、この宇宙には人類以外に知的生命体なんかいなかったんだな」と思い始めて500年ぐらい経って。 いきなり銀河の向こうから宇宙船がスーっと入ってきて、それが太陽に向かってると。 一生懸命そいつを捕まえたら、中の宇宙人は死んでしまってて、それが左右非対称で、右腕が2本、左腕が1本しかない。さらには首がなくて……という不思議な姿をしてるんですね。 「ひょっとして、人間だって、右腕が2本のほうがうまく物事ができるんじゃないのか?」と考えてしまうほど、うまく合理的に進化した生物だったんですよ。 その宇宙人を発見したことにより、宇宙船が改良されて、モート人の惑星に行って、彼らとコンタクトする。 すると、地球人にとっていろいろ衝撃的な、何でこんな社会を作ってるのか……モート人というのは、技術者とか王族とか医者とか、あらゆる階層ごとに“形態”が違うんですね。 その種族間では結婚できない。身長も違えば生殖器まで違うから、子供を作ることすらできない。 そのように分化した種族の中で、“コミュニケーター”と呼ばれる各種族間の意思疎通だけをする種族がいる。 それが地球人に向かってきて、あっという間に英語を覚えて、コミュニケーションをとりだす。 彼らは、生物の本能として、考え方がわからない他の種族と考えを共有することができるという珍しい種族なんです。 そういうモート人たちと地球人たちと出会いの物語が『神の目の小さな塵』です。 これは、ほんのちょっと前の50年代ぐらいのSFだったら、“ストレートなSF”として書かれたんですけども、なんせ『スターウォーズ』の世界の影響をそろそろ受けてるんですね。 つまり、“単純化による面白さ”というのの影響を受けてるから、あくまでキャラクターとしてのモート人のかわいさ、面白さというのがかなり出ちゃってる作品なんです。 だから、読みやすい。 あと、これは他のSFと違って、“ベストセラー小説”として作られた。 アメリカのヒットしたテレビドラマは、いろんな人物の考えてることやいろんな物事が同時進行することによってお話が進んでいくんですよね。 それと同じように、艦長だけでなく、その恋人、青年士官、科学者、犯罪者でもあり宇宙一の金持ちでもある老人、いろんな人が自分の立場からのお話をずうっと進行することで、ものすごい厚みというのを作ってる。 「これぞアメリカのベストセラーの作り方!」という、見本みたいな本です。 (…中略…) でね、クラークさん。『2001年宇宙の旅』とか、『地球幼年期の終わり』を書いた、イギリス人の作家、アーサー・C・クラーク。 この人の『宇宙のランデヴー』という作品が、70年代にポンッと出てきました。 これ、すごい不思議な話なんですね。 ここまでのSFの進化で出てきた“SFを読みやすくする工夫”が一切入ってないんです。 2030年ぐらいに、宇宙の彼方から巨大な円筒形、シリンダーがやってくるというだけの話。 (ホワイトボードに巨大な円筒形を書き込む) “地球に向かってくる”んじゃないんですよ。直径7キロのこの円柱が、まっすぐ、地球を抜けて、太陽のほうへ向かって落ちていくんですね。 「“300年とか何世代もかけて星から星を旅する宇宙船”じゃないか?」って地球人が考えて、“エンデヴァー号”という宇宙船を飛ばす。 どんどん近づいていくと、“ロケットの噴射口”もなにもない。どうやって星の間を行く速度に加速したのか、どうやって飛んでるのかもわからない。ただゆっくり回転してまっすぐ飛んでるだけ。 回転速度を調べてみたら、中の重力がちょうど地球と同じぐらいだというのがわかる。 もう、その辺で、みんな嫌な予感がしてるんですよね。 「これ絶対、内部に生命住んでるよ!」と。 「そうでなかったら、こんなちょうどぐらいの遠心力で重力なんか作れるはずがないし、こんなに面が真っ平らで、正確な円形のものを作れるはずがない。これ人造物だよ!」と。 エンデヴァー号は、でっぱりと点がある中心付近に着陸する。着陸した瞬間にその合理性がわかるんです。 そっから先も、見ただけで、圧倒的に僕らの文明より進んだ、どんな未開人にも使えるような仕組みで。でも、この物体、表面の劣化とかを計算しても、どう考えても40万年以上前のものなんですよ。 それで、延々、中へ降りていくと、わけのわかんない生物の、わけのわかんない機械だけが並んでるっていう小説なんですけども。で、生きているものが1つもないんすよね。 僕が言ってる話、かなりわけわかんないでしょ? ただ、ものすごく面白いんですよ。(会場笑) こんな、女1人も出てこない、恋愛沙汰もない、エンデヴァー号の船長と地球とが交信してて、「ナニソレ?」「いや、わかんないよ!」って言ってるだけの話が面白いんですね。 船長はどんどん奥へ行くんですけども、タイムリミットがある。 こう、地球をかすめて、太陽に向かって落ちていって、そのまま太陽に飲み込まれて、死んでしまう。 だから、「取れるだけのデータを取ろう」と、いろんなものを持ち出そうとするんですけど、博物館みたいな感じで、あらゆるものが台座から動かない。 「もうだめだ。脱出するしかない!」「さあ、脱出しよう!」って瞬間に、中の灯りが“ババババッ”と点くんですよね。 実はこいつ、延々、太陽のエネルギーを表面で受けてたんすよ。 で、氷がとけて、遺跡だと思っていた自動機械たちがゆっくり動き出して、彼ら本来の活動を始めるんですね。メンテナンスとかを一斉に。 その場にいる人間たちを無視して、この宇宙船は動き出すんですけど、それでも太陽に向かって落ちていく。 「もう逃げなきゃいけない!」  写真だけ撮って、エンデヴァー号がやっと逃げて行って。 「ああ、あんなに高度な、40万年後も動くような自動機械を作っていた宇宙人たちの宇宙船も滅びてしまうのかあ!」と思っていたら。 太陽に向かって“バーッ”と落ちてたものが、どんどん白熱化してエネルギー貯めてたかと思うと、急にコースを“ギュウーン!”って、ありえない方向に変えて宇宙の彼方へ行っちゃうんですよ。 見ていた科学者たちが 「ああ、ニュートンの第2法則が消えていく……」 って言う(笑) まったく理解できない方法で“ギューン”と。で、エンデヴァー号が“ギュワー”って航路が動いちゃうんですね。 まるで、でっかい船の近くを通った小舟が、波の影響で動いちゃうかのように、何もないはずの宇宙空間で、いきなり方向転換した「ラーマ」っていうこの巨大な物体のおかげで、“ギューッ”と自分の船たちが回転していって。 消えてくのを見るしかない。 ……すごい不思議な話なんですよ。 ラストで、科学者がハッと顔を上げて、「ちょっと待てよ!」と。 「ラーマ人は何でも“3”だよな……?」と思ったら、レーダーの彼方にもう“2つ”、映ってるんですよね(笑) それで終わるっていう話で。 あの、たぶん、皆さんはこれ買わないだろうと思って、俺もう全部言っちゃってるんですけども(笑)。 こういうですね、SFも先祖帰りをして、あえて古典的な「技術っていうのにどんな面白いことがあるのか?」を突き詰めた作品です。 そして、“宇宙人と地球人が出会う”っていうのは、単に「ハン・ソロ、お前の命をもらった!」とか「俺はメタンガスしか吸えねーぜ!」みたいな、そういうのじゃなくて。 この『宇宙のランデブー』で書かれているのは、圧倒的な、絶望するぐらい遠い、地球人類のレベルと宇宙人のレベルの差なんですよ。 これは、なんでしょうね?  僕らSFファンの“マゾヒズム”って言うんですかね?  「地球人じゃ全然かなわねーよ! でも、宇宙に行ったらあんなスゲーヤツらがいるのかもしれない!」っていう。それともあの『ドラゴンボール』で悟空が言う「オラ、なんだかゾクゾクしてきたぞ!」みたいな。 あんな感覚がして僕は好きです (…中略…) さて、「じゃあ、日本人にはそういうスケールのデカいSFは書けないのか?」 ……書けます。 光瀬龍が書いた『百億の昼と千億の夜』というSFモノがあります。 これ、とんでもない作品でですね、最初にプラトンが出てきて。 プラトンが旅してたら、「アトランティスてのを知っているか?」「いや、知らない」と。 紀元前の世界に、“パラボラ・アンテナ”とか“電子レンジ”のようなものが存在している寂れた村があって、そこでアトランティス伝説が語られる。 その夜、プラトンは「アトランティスがなぜ沈んだのか?」の夢を見る、っていうのが“プロローグの1”としてちょっと語られて。 プロローグの2が、いよいよシッダルタ太子がシャカ王の元を離れて……(会場笑) 「やめてください、あなた! 私たちを捨てて行かないで! 」 「私は“仏教”というものを作るのじゃ!」 「じゃあ、この子を踏んでいって!」 「オッケー!」 “ぎゅう”って赤ん坊を踏む、という、有名なブッダの旅立ちのシーン。 4人のバラモン僧がシッダルタを待っていて、亜空間にそのまま連れて行かれる。(会場笑) そこで“銀河同士の戦い”ってのを見る、と。 銀河と銀河が総力を挙げて“コバルト爆弾”を落としながら青いレーザー光が進む中、アシュラ王という、天の神様に対抗する軍団がもう数億年戦い続けているという話を聞く。 「勝てるはずがないのになんで彼は戦うことをやめないんだろうか?」 「ではシッダルタ太子よ、アシュラに会ってみるか?」と。 そのアシュラ王が、“絶世の美少女”で。 周りで原子爆弾がバンバン炸裂してる中、二人で「まぁ、勝てないのはわかってるんだけど戦うんだよ」みたいな話をして。 次の話が、いよいよ“ゴルゴダの丘でキリストが磔にされる”という話で(笑) 「なにこれー!?」っていう、すっげーエピソード3連発のあと、全ての文明が崩壊して、人類が崩壊して、この地球上からあらゆるものがなくなってしまった“超未来”に……なんだろ?   “不思議な3人組” ですね。 プラトンの生まれ変わりと、釈迦の生まれ変わりと、アシュラ王の生まれ変わりが、宇宙を旅して、最後、「56億7000万年後に弥勒菩薩が救済に来る」という伝説の正体をつきとめに行く、っていうスゲー話です。 萩尾望都が漫画にしたんですけども、あまりのスゴさに、上下巻2巻で「無理!」って言って逃げたっていう(笑) 次は、『天地明察』で賞を取った、冲方丁の記念すべき代表作、『マルドゥック・スクランブル』です。これは、先ほどのSF史的に言うと“ネット社会”以後のやつです。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】なんだこれなんだこれ!?難しいっつーのはこういうのをいうんだ!第43号

    2013-07-29 07:00  
    220pt
    初めて読んだSFを覚えてますか? 私はハインラインの『夏への扉』。でも全然ストーリー思い出せない“読書のミホ”です。   パート2は、いよいよ SFの黄金期、50年代に入っていきます。 SFを語る上で決してはずせない巨匠、現代の小説にも多大な影響を及ぼし続けている作品がどんどん登場します。 岡田斗司夫の脅威の記憶力と分析力を駆使して、“エヴァンゲリオン真っ青”の難解SFから、ミステリ仕立ての読みやすいSFまで、とびっきりのエッセンスをお届けします。 ―― 1950年でSF、ここまで来ちゃってるんですね。 次に紹介するのは、スタニスワフ・レムっていうポーランドの作家です。 一番有名な作品は『ソラリスの陽のもとに』。『惑星ソラリス』『ソラリス』ってタイトルで2回映画化されてます。 SFっていうとだいたいアメリカ人とかイギリス人が書いてるんですけども、ソ連人でも有名な作家はいるんですよ。でも、ソ連よりもさらにマイナーなポーランドで書いてる作家でですね。 ただ、スタニスワフ・レム一人がいるだけで“ポーランドSF”ってジャンルができてしまってるくらいすごい作家なんです。 この人は、ほかのSF作家と違って、 「宇宙空間にある地球人以外の文明や生命は徹底的に理解不可能である」 って前提に立ってるんですね。 『惑星ソラリス』では、ソラリスっていう星1つが丸々巨大な海なんです。周りに月が多いとかの重力場のおかげで、海の有機物自体が揺らされて揺らされて揺らされて巨大な細胞生物になってしまった。 つまり、海全体が1つの生命になってしまったんですね。だから人間よりもはるかに深く考えるし、はるかに長く考える。そいつが考えてることっていうのは、たぶん、ため息をつくだけでも1億年くらいかかる、僕らとは違う時間軸に生きてる生命なんです。 そういう、徹底的に理解できないところではなにが起こるのかわからないっていう、“理解できなさ”を書く作家です。 たぶんそれは、ポーランドという、ヨーロッパで最も古い王家であったのに、第二次大戦でまずドイツに真っ先に潰されて、戦争のきっかけになった国であり、冷戦の世界の中で、ソビエトの宣伝の道具にされたような不思議な運命を持った国のSF作家だから書けたと思うんですけども。 レムの『エデン』て作品。 地球の宇宙船がエデンという惑星に着陸するんですけども、そこには膨大な数の原住生物の死体だけがころがってるんですよ。調べたらものすごい数の文明の遺跡が見つかるんですね。たとえば、エデン人がすべて滅びてから1億年ぐらい経ってるのに未だに動いてる工場。その工場が何を作ってるのか、ものすごい高度なことをやってるのに、作ってるのが生命なのか機械なのかもわからないという描写が延々続くんですね。 この結構長い本は、ものすごい迫力で「なんだこれなんだこれなんだこれ!?」って、最後まで読んでもわからないで終わってるっていう。 エヴァンゲリオン真っ青の難解さ (会場笑)。『タイタンの 妖女』が難しかったという人は1回これ読んでみりゃいいや!と思ったんですよ。 難しいっつーのはこういうのをいうんだっていう(笑)SF作品です。 ――で、わかりやすいのが好きだったらアシモフ読んだらいいんですね。 アイザック・アシモフの『われはロボット』。短編集です。 ロボットが本当に人類の社会の中に入ってきたらっていう仮定なんですけども、アシモフがおもしろいのは、本業がミステリ作家なんですね。だからすべて推理モノなんです。ミステリのネタとしてロボットを使ってるだけなんですよ。 この中に出てくるルールは3つだけで、「 ロボット工学の三原則 」といいます。 これがものすごくうまくできてる! 未だに世界中のロボット学者が研究するときに、アシモフのこの「三原則」が使われてます。 幸いにして AIBOとかASIMOとかルンバとかのロボットたちはまだそれほど進化してないんですけど、 彼らが十分に進化して僕らに危害を及ぼすだけの能力を得たときには、おそらくこの「三原則」を、まるで生物の本能のように埋め込まなきゃいけないんですね。 で、アシモフは、その本能を埋め込まれたロボットたちと人間の関係を書いてるんです。ロボットという存在を、いきなり論理的でミステリのネタにしちゃったんですね。必ず「三原則」のどっかに穴があって、その矛盾に悩むことになってます。 ミステリだから、あんまりSF好きじゃない人も「このミステリ読める」って人多いんですね。 (……) アシモフ、ハインラインていうのを紹介したら、SFには“3大巨匠”とか“4人衆”みたいなのがいるんですよ。 やっぱり紹介しきゃいけないのが、映画「2001年宇宙の旅」の原作者アーサー・C・クラークです。 クラークの『地球幼年期の終わり』。 1950年代のある日、地球についに円盤が降りてきた話なんですね。 それまで、アメリカが先に月に行くかロシアが先に月に行くか宇宙競争が盛んで、両方とも情報封鎖して秘密にしてる。そしていよいよ明日、ロケットが打ち上げられる。 その前夜、いきなり空飛ぶ円盤が地球の上にドーンと現れる。まったく地球の科学では理解できないような反重力場を使ってフワーッと浮いている。 この瞬間、人類は「ああ、俺たちより上がいるんだ」。 で、この円盤、それから20年間、なんにも言わずに浮いてるだけなんですよ。(会場笑) 最初は「じつはソ連の秘密兵器じゃないか?」「アメリカの秘密兵器じゃないか?」と思ってたんですけど、1年2年経つうちにどんどん不安になって、局地戦が始まったり、やけくそになった国が核ミサイルを円盤に向けて飛ばしても、途中で力を失ってスッと消えてしまう。 そんな圧倒的な科学力の差を見せつけられて、地球人類が「もう俺たちあいつらに支配されてるんだ!」 いや何もしてないんですよ。宙に浮いてるだけなんですよ。地球じゅうの都市の空に。 それだけで地球人類は絶望してしまって、ようやっと戦争する気をなくして、平和に世界統一政府ができたその日の夜に、宇宙船のドアがギイッと開くんです。 中から降りてきた宇宙人は、伝説の悪魔とそっくりの姿をしてた。 「俺たちこんな姿してたから出てこれなかったんだけどね」っていうのが冒頭の1/4くらいのところで。(会場笑) こっから先、じゃあ彼らは何なのかっていう話がメインなんですよ。彼らはじつは誰かから遣わされた存在で。 その星の世界を見るっていうのが物語の後半の話です。 僕、ストーリー言ってますけど、まったくこんな話聞いても影響ないくらいおもしろいです!