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  • 岡田斗司夫の解決!ズバっと 「FIFA汚職事件で鉄道オタクはがっかり」

    2015-07-04 06:00  
    220pt
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    岡田斗司夫のニコ生では言えない話
     岡田斗司夫の解決!ズバっと 2015/07/04───────────────────────────────────

    おはようございます。
    今日は『解決!ズバッと』はお休み。
    情報サイト『探偵ファイル』に掲載したコラムをお届けします。───────────────────────────────────

    「FIFA汚職事件で鉄道オタクはがっかり」(元記事はコチラから) スポーツはまったく門外漢なんだけど、オタクとしてひと言言わせてね。
     W杯放映権などを巡り賄賂を受け取ったとして、FIFAの幹部9人を含む14人が米司法省に逮捕された。 さらに、罪を認めているFIFA元理事が、2010年のW杯開催地を選ぶ際に、FIFAの理事らが賄賂の受け取りに同意していたと証言した。
     と、ここまではニュースの報道通り。 問題は2018年ロシア、2022年カタールでのW杯開催について。
      FBIはすでに証拠・証言を押さえているみたい。 FIFAの監査・法令順守委員会は、「票買収の証拠が出れば開催権を取り消す可能性がある」と言っている。 もし取り消しになれば、開催予定国には違約金が払われるらしい。
     さて、ここからはオタクとしての僕の意見。 2022年のカタール開催がなくなったら、日本の鉄道オタクとしてもかなり損なんだよね。
     カタールは紀元前3000年前の遺跡がありながら、19世紀まで世界史に出てこない不思議な国だ。
     長い間、英国の植民地で、そのあとは石油などの天然資源を狙われて、ずっと独立できないでいた。
     やっと1971年に独立したんだけど、その後はクーデターの連続。 いまのタミーム首長の父親、ハマド元首長も実の父親を追い出して無血革命。 その父親だって、さらに父親を宮廷から追い出して、クーデターで地位を得た。
     いまのタミーム首長の代になって、やっとクーデター抜きの政権交代、という気の毒な国家だ。
     そのカタール、中東でもかなり親日国家。 カタール大学では「茶道」「和菓子」の講義もあるらしい。
     先日、ドーハ・グランドハイアットホテルでは大使館の後援で、日本映画「オールウェイズ 三丁目の夕陽」が上映されて、拍手が起きた。 マンガやアニメの輸入・紹介にも熱心な国だ。
     現在のタミーム首長は、カタールを資源以外で安定させようと観光に取り組んだ。
     首都ドーハは以前は「世界で一番退屈な街」と言われたぐらいなーんにもない土地だったけど、ショッピングセンターやいろんな施設ができた。 人口もどんどん増えている。
     で、ここからがポイント。
     2015年、タミーム首長が来日して、天皇陛下にも謁見した。 その時に、ワールドカップに間に合うように三菱重工に4000億円で「ドーハメトロ」という鉄道システムを発注した。
     もし今回のFIFA汚職事件で、W杯カタール開催がキャンセルされると、ドーハメトロもキャンセルの可能性が高い。
     三菱重工と三菱商事は以後20年間のシステム保守も請け負っていたが、これももちろんキャンセル。 4000億では済まない被害額になりそうだ。
     ああ、もったいない。 中東では鉄道の建設ラッシュなんだよ。 無人列車ドバイメトロも大好評なのに。
     せっかく中東を「日の丸」列車が制覇する、と鉄道オタクの端くれとして楽しみにしてたのに~!
    以上、情報サイト『探偵ファイル』よりお届けしました。バックナンバーはこちら!