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2014年1月の記事 4件

【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】僕は春名風花、アイドルよりかっちょいい声優になりたいの!第69号

はるかぜちゃんこと春名風花さんもファンだという『少女革命ウテナ』をご存知ですか。無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫ゼミ「クリスマス・スペシャル」〜オタキング×はるかぜちゃん対談!!』から、今回は2回目になります。 対談は、中学生の女の子に将来の夢を尋ねるという微笑ましいものになるはずが、なんだか様子が違うようです。 岡田斗司夫の大人げない問いかけと、春名風花の返答とが剣を交える時、世界を革命する力が生まれる。 「彼女は声優に憧れるあまり、自分も声優になる決意をしてしまったのです」 「でもいいの?ホントにそれで?」 それでは対談の模様をハイライトからどうぞ。 ************************************ <岡田>  あとですね、聞きたかったことの3つ目ですね。 『はるかぜちゃんのしっぽ(ω)』を読んだらですね、「声優になりたい」って書いてあった。 <春名>  はい! <岡田>  そうなんですか? <春名>  そうです。 <岡田>  なんでまた? <春名>  いや、なんか、元々ボクは演技をすることがすごい好きなんですよ。  それで子役をずっと続けてるわけなんですけども。   それでも、やっぱり“顔を出す仕事”というのには限界があるんですね。 <岡田>  そうなの? <春名>  はい。そうです。 <岡田> 「子役だから」ってこと? <春名>  いや、そういうことじゃなくって。  やっぱり“見た目”に左右されるじゃないですか。なんか、見た目が良くないと出れないし。  それに、女の子だから女の子の役しかできなかったり。  例えば、ボクにお婆ちゃんの役とかはできないですよね? <岡田>  無理がありますね。 <春名>   でも、声優の場合は声だけでなんでも表現できるじゃないですか。  もう、地球外生命体にもなれますし。  なので、そういう無限の可能性があるところがいいなと思って。 <岡田>  はーはー、なるほど。 <岡田>  それで、春名さんは声優になるための方向って考えてるんですか?  今、子役で。今もう中学1年生。  子役って、あと何年ぐらいできるんですか? <春名>   うーん、もう“子役”って感じじゃなくなってきてて。  たぶん、中学を抜けたらほんとにダメですね。  今でもちょっとアウトに—— <岡田>  今いる場所・子役としてはちょっと大きくなってきた。  だったら、「こっから先“アイドル”の方に行くか、もしくは“女優”の方に行くか?」みたいにはならないんですか?  アイドルの方は全く考えなくて、女優方向なの? <春名>  そうですね、はい。  アイドルの方はあんまり考えてないです。 <岡田>  でも、“しょこたん”はそっちの方にいるぜ。 <春名>  そうですね。 <岡田>  しょこたん先生はそっちの方から大きく方向を切って、“こんな変なアイドルは見たことない系のアイドル”っていう独自のジャンルを作ってるじゃん。 <春名>   そう、あの、ボクはしょこたん先生みたいに“何でもできる人”になりたいので。  とりあえず、というか、女優方向には行くんですけども、そこからどんどん広げて行きたいな、っていうのは—— <岡田>  ということは、“変なことをやる変な女優”になるわけですよね?(笑)  しょこたんはいつの間にか「あれは“しょこたん”っていう生物であって、アイドルではない」とみんなが思うようになってるのと同じように。  春名さんのことも、「あれは“はるかぜちゃん”という変な生物であって、女優じゃないよね」って。 「あ、演技もできるんだ」ぐらいの感じになっていくわけですよね?  で、女優として演技するんだったらやっぱり“女の人”っていう枠もあるし、できる役の幅にも限界もあるだろうし。  例えば、自分よりもっとかわいい女の子とかが出てきたら、勝ち負けもあるかもわかんないし。 「これやりたい!」と思っても、その監督のイメージが男声だったら、男性しかできないわけですよね。  そういうのもあるので、声優なってみたいと? <春名>  そうですねえ、うーんと。  なんか、どんなにカワイイ役をやっても、それでも、そこで実力が評価されたら「こんな役も出来る」っていう話が来るかもしれないじゃないですか。 <岡田>  え? 声優ってそんな世界なのかな?   俺、声優って、なんかもっと“実力じゃない世界”みたいな気がしてるんだけども。  そんなことはないんですか? <春名>  んーっと。  本当に、実力が全てっていう世界ではないです。 <岡田>  ゴールデンタイム枠のアニメ番組っていうのは、ある程度は実力だと思うんですけど。  でも、深夜枠とかコアなファンに向けてのヤツって、やっぱり「人気のある声優さんでDVDの売上確保して〜」っていうようなキャスティングをするじゃないですか。 <春名>  ああ、はいはい。 <岡田>  こういう話が出来て嬉しいんですけど。  お互い、「こういう話が出来て気が楽だなあ」って思うんですけど(笑)  だから、その、もしやるとしたら、実はいわゆる『名探偵コナン』とか『クレヨンしんちゃん』とか『サザエさん』みたいな、あの辺の6時7時のかなり狭い枠になりますよね?  あそこしか入りようがなくて。   で、あそこってベテランの人がガッチリ占めてて、新人が入る余地はないでしょ? <春名>  そうですね。 <岡田>  うん、どうすんの? <春名>  うーん……どうしましょう?  えへへ(笑) <岡田>   自分で番組作っちゃうしかないんじゃない?

【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】僕は春名風花、アイドルよりかっちょいい声優になりたいの!第69号

【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】はるかぜちゃんのついったでは言えない話だぬー(ω)第68号

おはようございますー(ω)にょほっ ……すいません、1回真似して言ってみたかったんです。無銘のマサフミです。 昨年12月に行われた『岡田斗司夫ゼミ「クリスマス・スペシャル」〜オタキング×はるかぜちゃん対談!!』の模様を3回に渡ってお届けします。 新スタジオ『ワニスタ』からの初放送は、テレビやTwitterでも活躍中の、はるかぜちゃんこと女優の春名風花さんをお迎えしての対談となりました。 はるかぜちゃんのTwitterフォロワーは、岡田斗司夫の2倍以上の15万人。 若干12歳にして多くの人々を惹きつける、彼女の言葉の魅力はどうやって磨かれたのか。 その文章で岡田斗司夫をパニックに陥らせるなんて、風花…恐ろしい子! それでは、岡田斗司夫と可愛らしいサンタクロースによる対談の模様をハイライトからどうぞ。 ************************************ <岡田>  で、話がちょっと流れたんですけども。 「自分のことが本当は理解されてない!」みたいなことは、あんまりないんですか? <春名>  んー、ツイッターを始めた頃は、文章でのやりとりも「ああ、なんか伝わってないなあ……」っていうのがあったんですけども、今はそこまでないですね。 <岡田>  いいなあ。 <春名>  うふふ(笑) <岡田> 「いいなあ」ってのは何かって言うと、ツイッターであれだけ書ければ、そりゃ悩みなんてないよね。  俺、『はるかぜちゃんのしっぽ(ω)』を読んだんですけども、「こ、こんなやつが同じ業界に入ってきたら、俺、もう食えなくなるよ!」ってパニックになって(笑)  読んだことがある人も多いと思うんだけど、たぶん、はるかぜちゃんのツイートって、まとめて見ると破壊力がなかなかすごいですよね。 <春名>  ほえ? そうですか? <岡田>  たぶん別キャラだと思って、“春名さん”と“はるかぜちゃん”と分けて、今、話してみたんですけど。  あの、はるかぜちゃんって方が出すツイートって……なんでしょうね?  一文一文は「ふむふむ」なんですけど、まとめて見ると、その奥に、なにやら、とてつもなく頭のいい人がいる感じがするじゃないですか。  そこら辺が、たぶん、「あのツイートは、実はお母さんが書いている」ってふうに思ってる人の根拠にもなっているんでしょうけども。  あれはいまだに言われます? 「実はお母さん書いてる」とか「マネージャーが書いてる」とか。 <春名>  はい。いまだにあります。 <岡田>  俺ね、あれを「バカみたい」って思うんだけど。  僕が「これはかなわないわ!」って思うということは、もし、お母さんやマネージャーがそんなに書けたら、そのお母さんとマネージャーは、プロの物書きとしてデビューできるはずなんだよ!(笑)  だから、「そんなのあるはずねえじゃねえか!」って。  単に、「すげえ変な女が書いてるんだ」っていうか……変な女って言い方は失礼ですけども。 <春名>  あはは(笑) <岡田>  いや、あのね、「9才とか、それくらいからツイートしてて、頭の中で“こんなふうに書かれたら〜”ってレスする訓練をしてるからこそ、あれが書けるんだろうな」っていうのが僕の中にあってですね。  逆に、なんか「本人が書いてる」って聞いたら、リアリティを感じましたもんね。 【28:36】 <岡田>  ただ、本人を目の前にすると、やっぱり、こう、信じられないですね。   春名さん本人は、あのツイートしてる“はるかぜちゃん”より、ちょっとバカっぽいじゃないですか。 <春名>  そうです、そうです!  えへへ。 <岡田>  ごめんなさい! 酷い言い方して。 <春名>   ツイッターの時は、書いて消してを繰り返して、なんか「賢く見えるように」というか—— <岡田>  そんなんやってるんだ!? 騙されたっ!(笑) <春名>  ——的確に答えられるようにやってるので。   話す時って全部が伝わっちゃうので、ほんとにバカっぽく見えます。えへへ。 <岡田>  じゃあ、ツイートとかでレスするときも、一番最初に書いた文章っていうのは、もっと感情が前に出てたり、短絡的な言葉だったりするんだ? <春名>  そうです、そうです! <岡田>  それを消して書いてってやってたんだ? <春名>   それを“楽しく”というか、見てる人が「あ、このツイート面白いな」って感じに思ってもらえるようにやってます。

【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】はるかぜちゃんのついったでは言えない話だぬー(ω)第68号

【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】ルパンは三流、ホームズは難しい。原作よりジュブナイルを!第67号

少年時代の愛読書はシャーロック・ホームズと江戸川乱歩だった前田宏樹です。 当然、両方ともジュブナイルです(笑) 2013年11月10日、岡田斗司夫による読書会「ビブリオトーク」が 吉本興業の本部にて開催されました。 今回は岡田斗司夫が語るジュブナイル小説についてご紹介します。 岡田斗司夫が熱くなったのはアルセーヌ・ルパンとシャーロック・ホームズ。 ルパンの原作小説がダメダメ(?)だってご存知でしたか? 二人の大作家の見る目が変わるかもしれない!? 岡田斗司夫が語るモーリス・ルブラン&コナン・ドイルの逸話をお楽しみ下さい。 ************************************ ジュブナイルの魅力を話します。 たぶん、ハリーポッターみたいな良質なものがあるから、 大人も子供も読める小説っていうのが、 この世の中には、既にちゃんと存在してるんですけども。 その昔、子供向けのものってそんなに面白くなかったわけです。 どうしたのかというと、 大人向けの小説を子供向けに無理矢理書き直す。 つまり、ジュブナイルっていう作業があったんですよ。 例えば、村上春樹の新作とかですね。 あと海外とかで翻訳されて大ヒットしてる小説、 例えば『華麗なるギャッツビー』とかを 小学生にも分かるように翻案して変えてしまおう! という文化があったんですね。 シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンは翻案ものが面白いです。 実はコナン・ドイルが書いたホームズっていうのは 僕らが思ってる以上に、ちょっと難しいところがあるんですね。 子供向けのホームズの本の方が、より読み物として楽しめる。 大人向けの本当のホームズって、 30歳とか35歳超えてから読み直さないと、 心理的な暗喩・隠喩みたいなものが分かりにくかったりします。 ルパンシリーズはもう原作を読んではいけないです(笑) ルパン読んだことある人いますか?  いい加減な小説ですよね~。 ホームズはまともな小説です。 ルパン対ホームズみたいに書かれるから、 ついついルパンまともな小説だと思うんですけども。 でも、モーリス・ ルブランて一発当てることしか考えてないんです! かなり三流な作家なんです!  面白くないんですよ、困ったことに(笑) 唯一まともなミステリーになってるのが『奇巌城』ぐらいかな。 『奇巌城』の中にもですね、ホームズが悪役として登場します。 本当に「売れりゃいい!」しかルブラン考えてないです。 ホームズが悪いことばっかりして、ルパンが正義の味方。 読んでる人が思わず涙する! みたいな内容になってるわけですね。 そしたら、コナン・ドイルから国際郵便でめちゃくちゃ抗議が来て! 仕方ないから、 ルブランはシャルロック・ホルムズとか名前を変えるんです。 懲りずに次の作品で出して、 またコナン・ドイルにめちゃくちゃ怒られる! っていうことをやってるのですね(笑) ルパンは本当に翻案もので、 少年ものに書き直したやつを読んだ方が、たぶん面白いです。

【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】ルパンは三流、ホームズは難しい。原作よりジュブナイルを!第67号

【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】「ちょっと内田(樹)さん、ここに来て正座しなさい」第66号

新年明けましておめでとうございます! ライターの前田宏樹です。 新人ながら、新年一発目の記事を担当させて頂き光栄です。 2014年よろしくお願い致します! さて、今回は2013年11月10日、吉本興業の本部にて開催された 岡田斗司夫による読書会「ビブリオトーク」を前編・後編にてお届け致します。 最初に取り上げるのは、 内田樹さんの『街場の憂国論』 。 エスタブリッシュ感漂よう内田樹さんの憂国論に 岡田斗司夫の鋭いツッコミは炸裂するのか!? お楽しみ下さい。 ************************************ 最近読んだ本で、 内田樹さんの『街場の憂国論』っていうのがあるんです。 これすごく面白いんですけど、 僕にとってなんでこれ面白いのかっていうと、 1ページに一回必ず引っかかって止まるんですよね。 「なんでやねん?」っていうことを思ったり、あとさらに、 「あれ、内田さんの前の本でも書いてあったぞ」 「ちょっと内田さん、ここに来て正座しなさい」 「お前なんでそうなの?」 って思います。 こういう人の持っているエスタブリッシュ感っていうのですかね。 エスタブリッシュメント感っていうんですか。 「俺は国家から金を貰っている教育機関で、長年食ってたから、 そういう考え方の癖が抜けないよ」 的な所があるんですね。 これ僕の偏見かもしれないです。 つまり全くの民間から出てきたから、 そんな意識ないのかも分からないんですけども。 前々から僕が言っていることがあります。 学問というのはどれだけやればいいのか? キリがないと。 枕草子の研究を未だに続けてるんです。 あと何100年やるつもりだと。 多分、内田さんは 「う~ん、それは何100年でもやる値打ちがある」 って言うんですね(笑) そうすると、学校の縮小ができないんですよね。 内田さんはそういう時に対して、 「学校の縮小とかそういう風なものをビジネス的な原理で語っていいのか」 って言うんです。 「原理で語っていいのか」っていうのは言うんですけど、 でも枕草子何100年問題には答えてくれないんですよ。 そういう問題を匠にスルーする所が、「てめぇ…」って思っちゃうんですよね。 そういう風なツッコミ入れながら読む、という方法ができるので、 僕にとってこれ凄くいい本なんですよ。でも、人によって多分読み方違う。 僕自身思うのは、自分がどれぐらい特殊な人間かよく分からないんですけども、 あんまりツッコミ入れて読まない。 文字にしたり、こういう風に人前で、 別にこんな風に集まった所で話さなくてもいいんですよ。 喫茶店かなんかで、人に言ったりすることで、 読書って全然変わってくると思うんですね。 あんまりツッコミとかをやっちゃうと、 ただ単にうんちく語りのですね、嫌な奴になっちゃうので。 本を読むコツというのは一時的にでも、 その著者の言っていることを一から十まで全部信じることだと思うんですね。 読み終わった後は自由なんですよ。 だから僕も内田さんの本も同じなんですけど、 とりあえず文章読んでる時は絶対に信じるんですね。 で、読み終わって一息ついたときとか、 数ページ読んで 「ハア」 と一息ついたときに 「ちょっと待てよ」 って考えてもいいんですけど。 とりあえず一回、全部信じないと、 途中で余計な批評入れちゃうと、目が曇っちゃうんで。 まずは初歩の初歩としてというか、 基本スタンダードとして、いかにみんなが読みたいと思うような話ができるのか、 というのがビブリオトークというか、本を読んだ時の楽しい語り方だと思います。

【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】「ちょっと内田(樹)さん、ここに来て正座しなさい」第66号
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著者イメージ

岡田斗司夫

作家、評論家 1958年、大阪生まれ。株式会社オタキング代表。FREEex主宰。常に時代の先を読み、ユニークな創造をし続けるクリエイター。アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを創業、社長時にはアニメ『王立宇宙軍オネアミスの翼』『ふしぎの海のナディア』、ゲーム『プリンセス・メーカー』などを手がけ、ブームを巻き起こした。その後、東京大学非常勤講師に就任。作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を越え、人々は尊敬の意味をこめてオタクの神様「オタキング」と呼ぶ。

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