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  • 岡田斗司夫の毎日ブロマガ・増刊号「大人になって 一番 嬉しかった誕生日祝いは、どの場面でしたか?」

    2018-07-02 20:40  
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    岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/07/02・増刊号

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    今回は、ニコ生ゼミ7月1日(#237)から、ハイライトをお届けいたします。




    動画や全文が気になった方、【ブロマガチャンネル】メルマガ専用 岡田斗司夫アーカイブ(月額2,160円)のご入会はこちらから!

    http://ch.nicovideo.jp/okadatoshio-archive
    ───────────────────────────── 「大人になって 一番 嬉しかった誕生日祝いは、どの場面でしたか?」
    質問:
     ハッピーバースデー、斗司夫 先生。
     私は4月生まれで、しかも一桁だから、必ず入学式か始業式が誕生日で、当日は友達と祝ったりした事がありません。
     なので大
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】 手抜きなしの密度感が魅力!『アオイホノオ』のラストとは? 第91号

    2014-06-30 07:00  
    220pt
    祝!『アオイホノオ』ドラマ化記念
    http://www.tv-tokyo.co.jp/official/aoihonoo/

     皆さんは、もう『アオイホノオ』は読みましたか? 作中のイタイ青春談に自分の心も痛くなる前田宏樹です。 

     いよいよ最終回になりました『島本和彦×岡田斗司夫対談「アオイホノオの真実」』の第4回をお送りします。少し気が早いですが、『アオイホノオ』のラストは一体どうなるんでしょう? 『吠えろ!ペン』とはリンクするのか? 気になることだらけの、主人公・焔燃の熱くて、ちょっとイタイ青春ストーリーもこれを読めば、もう大丈夫。ドラマの予習だってバッチリですよ!

     それでは、ハイライトをどうぞ!
     


    ************************************


    <岡田>
     会場の方で、是非とも、「これを島本先生に聞いてみたい」という方いらっしゃいますか?
    ――じゃ、そこに1人いらっしゃいます。

    <質問者>
     どうも、おつかれさまでした。
     質問なんですけど、『アオイホノオ』が最終回を迎えたあと、炎尾燃の『吼えろ!ペン』に行くまでの間は、どうなるんですか?

    <島本>
     あの物語とは、全然違う話だよ。
    『アオイホノオ』の連載始まる時に「炎尾燃の若い頃を描いてくれ」って言われたの。
    ――だけど、ああいう風になっちゃたの(笑)。

    「炎尾燃の若い頃なんか別におもしろくもなんともないな」と思ったんだけど、
    「80年代のことを教えてくれ」ってスタッフから言われて、
    「あ、80年代って、そう言えば皆知らないな」と思って。それを描こうと思ったのね。


    <質問者>
     じゃあ、炎尾燃って名前は使ってるけど、やっぱり違うサーガ(物語)というか、空間となんでしょうか?

    <島本>
     違う空間だけど――、分かんない。
     やっているうちに、もしかしたら、「繋がるぞ、これ?」ってなるかもしれない。

    <岡田>
     星野鉄朗(『銀河鉄道999』)と『宇宙戦艦ヤマト』が出会うみたいなもんですね(笑)。

    <島本>
     松本零士の『男おいどん』ってあるじゃない?
     その最終回って、おいどんが、「出かけてきますんどー!」って、言って下宿から出ていって、終わるの。

     あのあと、『男おいどん』が漫画家として大成してるんだよね。
    『アオイホノオ』は「これかな」と思っているの。

    <岡田>
     そうなんですか?
     でも、松本零士が後に語っていたのでは、2週間ぐらい旅行行ってただけなんでしょ?

    <島本>
     聞きたくなぁーい!

    <岡田>
     あはは。そしたら、えらいウケたから、それっきりにしてるけど、
    「彼はすぐ帰って来てますよ」って。

    <島本>
     嫌な話だそれ……。それは違うよ……。

    <岡田>
     あはは。俺も違うと思いますよ。

    <島本>
     漫画家ってネームを描く時に、”今日描く”のと、”明日描く”のとでは、違うストーリーを考えちゃうの! その時、良いと思ったもの描くから!

     インタビューをされて答える時、「そうだ」と思って、「ネーム描け」って言われたら、そういうの描くかもしれないけど。次の日にインタビューして、ネームを描かせたら、違うのを描くと思う。で、描いちゃったら、自分でそれは受け止めなきゃいけないから(笑)。

    <岡田>
     なぜ、司馬遼太郎が書くと『竜馬がゆく』になって、島本和彦が描くと『アオイホノオ』なっちゃうんでしょうね?(笑)。

    <島本>
     でも、ちゃんと私のカラーが出る作品になってるじゃない?
     『アオイホノオ』描いたあとで、『吼えろ!ペン』を読むと、読めないんだよ! 暑苦しくて!

    <岡田>
    『アオイホノオ』をすごく好きなのは、それまでの島本和彦漫画って、時々、大きくコマの絵で勝負するじゃないですか?
    ――あれって、絵を描かない人間には割としんどいんですよ

    <島本>
     そうですか?

    <岡田>
     はい。大きいコマって、見開きでで描くのはすごい力がいるそうなんですけども――、読む方は一瞬でしょ?

     大きいコマを見れば見るほど、「手を抜きやがって」って思うんですよ。
     ところが、『アオイホノオ』の大きなコマの全てに、”これを描くリスク”とか、”人の漫画をなぞる”とか、いろんなものがあるからナンボでも見どころがあって――、密度感がすごいんですよ。

    <島本>
     それは良かった。密度がやっぱりあるかな……。
    ――薄くしてんだけどね。ああ、逆なんだ……。

    <岡田>
     これ以上、『アオイホノオ』を濃くしちゃだめ(笑)。
     今月号の『銀河鉄道999』の作画解説は、やり過ぎてた(笑)。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】 家入さん、ネットで仏教やるくらいなら、政治家やって! 第81号

    2014-04-21 07:00  
    220pt
     将来は都知事選に立候補してみたい前田宏樹です。
     2014年3月19日に『家入一真が岡田斗司夫に人生相談「選挙?宗教?それとも養子!?」』が行われました。100分にも及んだ人生相談を、今週から3回にわけてお送りします。

     都知事選で約8.9万票を集めながらも、落選。そんな家入一真は、政治か宗教か、これからの生き方に悩み中…。

     日本中で悩める皆さん、ちょっと危険な岡田斗司夫の人生相談の始まりです! それでは、清きハイライトをどうぞ!


    ************************************
    <岡田>
     正直、「家入さんは政治家向いてる」と思ってるんですよ。

    <家入>
     え、本当ですか? 僕?

    <岡田>
      家入さんに向いているではなくて、「今の日本に向いてるな」って思ったんで。
     家入さんが政治家やってくれれば、僕らは楽。”家入さん以外の全員”の得になるから。だって他に誰も担げませんもん。

    <家入>
     そうですか。

    <岡田>
     津田大介さん担げないし、東浩紀さん担げないし。
     宮崎哲弥ちゃんなんて担げないでしょ! あんな口だけの野郎(笑)。
     多分、”昔ながらの政治家”に向いてないと思います。
     なんで、みんな「向いてない」って言うんですか?

    <家入>
     まあだって、過去に炎上もしてきましたし――。
     最近はないですけどね。

    <岡田>
      多分、家入さんこのまま行くと ”ネット仏教”か、政治家か、2択なんですよ。


    <家入>
     そうかもしれない。

    <岡田>
     ”ネット仏教”に行かれてしまうよりは、政治家のほうがみんなの役に立つ。”ネット仏教”に行ったら、個人的な魂の救済あるし、幸せになると思うけど――。

      あなたの幸せを誰も望んでませんから(笑)。
     僕らは人の役に立ってなんぼの存在だと。


    <家入>
     そうそう。”ネット仏教”って言葉あるんですかね。

    <岡田>
     ないです。今作ったんです(笑)。

    <家入>
     いやあ、すごい。

    <岡田>
     多分、僕らそういう派閥に入ってるんです。
     だから「何をしても虚しい」とか、そいつらに何を言っても実は通じない。
     だけど言葉を投げかけないと、自分の気が済まないからやってるっていう感じです。

    <家入>
     ”ネット仏教”か。僕、仏教最近はまって勉強してます。
     教祖になりたいわけではないんですけど、出馬する前は、「次やるとしたら、宗教か政治だな」って思ったんですよ。

    <岡田>
     そう思います、はい。


    ?中略?


    <家入>
    ”ネット仏教”っていう言葉は、しっくりきましたね。

    <岡田>
      本当に宗教作っちゃって、そこで政治活動する。
     いわゆる”創価学会モデル”も全然悪くないと思うです。

    「創価が、モデルです!」
    「ウチが悪いって言うなら、先に創価学会と公明党、取り潰して下さい!」
    ――って、言えばいいんですね。

     あっ! ニコ生だったよね、コレ?
     これ、後で編集出来ると思ってた(笑)。

    <家入>
     創価学会も最初は、貧しい人達の相互扶助、っていうんですかね?セーフティーネットっていう仕組みの所から、始まってたりもするし。

    <岡田>
     多分、家入さんが作るのは、第1次産業を母体とした”人集め”と”社会的活動”と”生産”が複合した組織みたいになりますよね。
      1番欲しいのは農村ですよね。

    <家入>
     あはは、農村か(笑)。

    <岡田>
    「農業してくれる若い人が、来てくれたら家賃要らないよ」

    ――っていう村があるじゃないですか。
     そこへ家入さんの本拠地を移しちゃうんですよ。


      日本中で「居場所欲しい」という人には、

    「来いよ!食わせてやる!」
    「食ったら、次の日働け!」

    ―― って、一宿一飯の恩義理論で言う。

      彼らに農業を教えて、農村復活させる。
     いわゆる”DASH村”方式ですか(笑)。


    <家入>
     いや、でもアリですよね。
     でも、僕もそこに住むのか――。

    <岡田>
     いや、そういう拠点をいっぱい作るから。
     家入さんは、日本中ウロウロして好きな事が出来ますよ、大丈夫。

    <家入>
     良いですね。

    <岡田>
     だから、その拠点毎に真面目な指導者がいた方が良いです。
     家入さんは1カ所に留まって指導するには不真面目すぎるから(笑)。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】 らくらくホンで十分だ!ヤンキーには聞かせられない××な話第80号

    2014-04-14 07:00  
    220pt
    学生の頃は、ヤンキーを避けて通っていた無銘のマサフミです。
    『勝谷誠彦×岡田斗司夫「血気酒会」スペシャル』の後編になります。

    最近話題のヤンキー論に、勝谷誠彦と岡田斗司夫も参戦!
    自他共に認める2人のオタクが、世のヤンキーに物申す!
    そしてオタクでもヤンキーでもない人の、これからの生きるすべとは?

    ヤンキーは読んでないだろうけど、本気でぶっこんでいくんで、ハイライトから夜露死苦!

    ************************************
    <岡田>
     勝谷さんの中にはヤンキー成分あるんですか?
     “血中ヤンキー濃度”みたいなのはあるんですか?

    <勝谷>
     僕はね、やっぱりオタクだと思いますね。

    <岡田>
     ヤンキーマンガを見て「燃える!」とか、ありませんでした?

    <勝谷>
     それはねえ、あんまりないですね。

    <岡田>
     右翼少年の血がうずかない?

    <勝谷>
     いや、 右翼ってどっちかっていうとオタクなんですよ。

    <岡田>
     そうなんですよね。その通りなんですよね。

    <勝谷>
      右翼はオタクなんですよ、うん。
     左翼の方がヤンキーです。

    <岡田>
     確かに。そうかー。

    <勝谷>
      つまり、そういう“同志的結合”を大事にするという。

    <岡田>
     僕、ダメなんですよ。
     もう、“エグザイル”の何が良いのか、全然わかんないですよね。

    <勝谷>
     はっはっはっは(笑)

    <岡田>
     もう、「エグザイルとディズニーランドに行くヤツ、死ね!」と思いますよ。

    <勝谷>
     コメントにも「あーあ」って書かれちゃってるよ。

    <岡田>
     いや、単品が悪いんじゃないんです!
     ディズニーランド単品では悪くないんです!
     でも、 ディズニーランドとエグザイルとが混ざった瞬間に、“イヤな色”になるんですよ!(笑)

    <勝谷>
     まあ、でも、イオンモールを何度も巡回することと、ディズニーランドに行くことは、ヤンキー文化の上では延長線上なわけじゃないですか。
     自宅のリビングがそのままミニバンの中に繋がっていくというね。
     これはちょっと僕には理解できない。


    〜中略〜


    <岡田>
     ジャニーズっていうのがポジション的に面白いのは。
      ジャニーズ事務所のアイドルって、ヤンキーよりオタク成分が高いヤツが時々いるんですよね。
     なんかね、あれが面白いですね。

    <勝谷>
     ジャニーズっていうのは“ニュートラル”なんですよ。比較的に。
     だから、両方から支持されるんだと思うんだけど。

     だけども、もう今は、明らかに“ヤンキーヤンキーしたもの”が売れてますよね。

    <岡田>
     うーん、そうなんですよ。
     だから、“売り上げ”だけを考えると、 「僕らが書くようなものも、もう少しヤンキーの皆さんにわかって頂けるように、血中ヤンキー濃度を上げるべきかな?」 とも思うんですよ。

    <勝谷>
      いや、ヤンキーは本を読まないから。

    <岡田>
     そうだよな。
     あいつら、“聞く”んだよな。

    <勝谷>
     もう今日、すごいヤンキーを敵に回すことばかり言っちゃってる!
     どうすんだよ、岡田さん、俺まで巻き込まないでよ!(笑)

    <岡田>
     いや、「血中ヤンキー濃度どうやって上げようかな?」って思ってたんだけど。
     そうか。「あいつらは本を読まない!」それはあるな。

     そう、同じ『エヴァンゲリオン』とか見てても、なんか違うんですよね。
     趣味は同じでも。



    <勝谷>
     あともう一つは、“ネットとの親和性が非常に低い”。

    <岡田>
     はいはい。
     でも、ヤンキーはスマホ率が高いんですよ。

    <勝谷>
     だけど、使いこなせていない。

     あの『ヤンキーの経済学』でも書いてあるけれども。
      「ヤンキー向けの“らくらくホン”を出したらどうか?」 と。

    <岡田>
     あー! いいですね!
      横に“ダチ”ってボタンが付いてて。
     なんかあったら、LINEからTwitterから全部が“ダチ”に向かって送信されるっていう。
     ダチボタン付き(笑)

    <勝谷>
     あー! 酷い!
     知らないよ! どう炎上してるか知らないよ! もう、これ!
      ……あ、でも、この番組はヤンキー見てねえからいいか(笑)

     だけど、ほんとさ、あの本は広告代理店の博報堂の人が書いたんだよね。
     だから、市場としては老人向けスマホのらくらくホンよりも、ヤンキー向けらくらくホンの方がいいんじゃないかと。

    <岡田>
     なるほどなあ。

    <勝谷>
     スポイラーとか付けて。どんどんデコれるように。

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    「勝谷誠彦のxxな日々」
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  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】勝谷誠彦と岡田斗司夫の、素面じゃできないxxな話 第79号

    2014-04-07 07:00  
    220pt
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第79号 2014/4/7 ─────────────────────────────────── 【今週のコンテンツ】勝谷誠彦と岡田斗司夫の、素面じゃできないxxな話 【今週の書き起こし】「勝谷誠彦のxxな日々」プレゼンツ 『血気酒会』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆【今週のコンテンツ】勝谷誠彦と岡田斗司夫の、素面じゃできないxxな話 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <−−ブロマガ用画像−−> どちらかというと、お酒は嫌いじゃない無銘のマサフミです。 2月24日に行われた『勝谷誠彦×岡田斗司夫「血気酒会」スペシャル』の模様を2回に渡りお届けします。 「血気酒会」の名の通り、すでに一杯引っ掛けてワンカップ持参の勝谷誠彦に、お酒を飲んでないのに何故か酔っぱらい始める岡田斗司夫。 実は共通点が多かった2人の危ない話をお楽しみください。 酔っ払っているからって、そこまで言っていいんかい? それではハイライトからどうぞ。 ************************************ <勝谷>  僕、子供の頃、母親に「役者と新興宗教の教祖にはなるな!」って言われたんですよ。  たぶん、その危ない素質を見抜いて。 <岡田>  ははははは(笑)  ありますね、確かに。 <勝谷>  ありますよね。  一つ間違えば、佐村河内か麻原彰晃の方に行っていた可能性も—— <岡田>  はい。行ってましたね。   俺、オウムの時に、本当に他人事と思わなかったんですよ。  いや、「すごいよな、あいつら。あんな組織作って。俺のガイナックスなんか、まだまだだ」って思って、めちゃくちゃヘコんだもん。  で、「ウチでは化学兵器は作れねぇわ」と思った(笑) <勝谷>  大丈夫か? この放送(笑) <岡田>  いや、本当にそうなんですよ。  もう本当に、“山賀”とか“赤井”とかとそんな話ばっかりしてましたもん。 <勝谷>  でも、逆に、その浅薄さにも、割と早く気が付いたんじゃないですか?  その、彼らの、オウムの浅い所も。  俺は、「なんで警察はまだ気が付かないのかな?」って、ずっと思ってましたもん。 <岡田>  うーん。浅さっていうか。   僕、実は宗教にはそんなに深い教義は必要ないと思うんですよ。  宗教って、立ち上げ時は教義が複雑で、色々と言ってる必要あると思うんすけど。  100年200年と時代を重ねていくと、だんだん教義って、もう、後から来た人が解釈してくれるじゃないですか。  だから、キリスト教とか仏教と、現代宗教とを比べるのはズルイんですよね。  あいつら、古いから。  それだけ色んな人が来て、付け足ししてくれてるし—— <勝谷>  特に、仏教なんて、もう、何が何やら原形をとどめていないですしね。  イスラム教なんかはまだ、歴史が浅いから。それに、非常にコーランを大事にして、それに反することを禁じていますけど。  だけど、それでも“解釈屋”がずっとそれで商売してるわけですからね。 <岡田>  で、新興宗教って、「まだ教祖が生きてる」とか、「この間まで生きてた」だから、整合性を保たなきゃいけないし。  教義も、科学とのある程度の整合性も必要だし、大変なんですよ。  仏教なんて、もう大昔だから、「なにかしらの物理法則のどっかを掘っていったら、似たような事が書いてある」ってのが必ずあるじゃないですか。  理屈と膏薬はどこにでも付くってなもんで。  だから、「楽だなあ」と思うんですけども。  ところが、それより更に古い古代宗教になって来ると……例えば神道とかがそうなんですけども。  教義がなくて、“行動様式”だけが残りますよね。  で、様式だけ残ることになるから。  だから、オウム真理教とかを見ても、僕はあんまり「浅い」とは感じずに、「もう、コレぐらいで充分じゃないのか?」って思うんですよね。 <勝谷>  あのね、教義が浅いっていうか、ないに等しいんだけど。  その、やってる事の、まあ、当時は「アニメに影響された」とか言われたけれども。  それもちょっと「浅いな」と、思ったんですよね。  もうちょっと、上手いやり方が……って言うと問題になるけれども。 <岡田>  オウムがやってたことを、じゃあ、60年代の学生運動とかと比較したら。  なんだろうな? 要するに「デモやって、角棒持って〜」っていうような社会運動の仕方があるじゃないですか?  で、「アレよりはマシだけど」ってふうに考えちゃうんですよね。 <勝谷>  そうです。オウムですら、それをやったのに。  民主党政権ってのは、それすら出来なくて、結局、連合赤軍で内ゲバして、全部殺し合って終わっちゃったみたいなところですよね。 <岡田>  だから、それよりマシに思えたっていうのが、実はその—— <勝谷>  だからこそ、引っ掛かるんだよ(笑) <岡田>  そうそうそう(笑)  だからね、なんか「宗教の方は行っちゃいけないな」って思うんですよね。 <勝谷>  いや、行っちゃいけないですよ! <岡田>  はい(笑) <勝谷>  やめてくださいよ!(笑) <岡田>  でも、人間って宗教なしに生きていけないから。  じゃあ、「俺らは、どうすりゃ良いのかな?」と思って。  <勝谷>  その通り!  それは、だから、日本人にはそれがないから。  なんですか、利益宗教じゃあないけれども。  その、“自分が得する教”? <岡田>  そうですね。はい。 <勝谷>うん。  それへのアンチとして、他の経済学の考え方を持って来られたっていうのは、内田樹さんとの『贈与と評価の経済学』に通じてくることで。  これはね、非常に画期的だと思いますね。 <岡田>  最終的に、僕ら日本人っていうのは、「それは損なのか? 得なのか?」しか、考えられないと。  いわゆるキリスト教を信じてる人達が「それは、罪かどうか?」っていうのを考えるのと同じように、僕達はごく自然に、「それを得かどうか?」で考えるから。  たぶん、“オカネ教”みたいな宗教に入ってて、余りにその自覚がないだけだと思いますね。 <勝谷>  それね、付き詰めて行くと、僕ら大阪人の「もうかりまっか?」「ボチボチでんな」になるから。  それはそれで一つの原理主義で良いと思うんだけど、日本人はそれを中途半端に追求してる。   要するに「もうかりまっか?」「ボチボチでんな」宗教なのに、キリスト教の人達と対等にTPPなんかの交渉しようとするというのは、これはもう、相撲とプロレスをやってるようなもんなんですよ。  ここの所は、安全保障をする上で、根本的にわかっていないと。  あるいは、中国の人達ってのは、もう、「お金バンザーイ!」の人達だから。  そういう人たちと、様々な事、価値観で、対等にぶつかっても上手く行かないんですよ。  ……で、韓国ってのは、他人に文句言ってれば嬉しいような人達だから。  アレとそんなに付き合っても、あまりメリットはない。 <岡田>  あれ、なんでそんな、人に文句を言うのが嬉しいんですか? <勝谷>  さあ? 唐辛子の成分が頭から吹き出てるんじゃないですかね? <岡田>  あはははは(笑)  笑っちゃった! しまった! <勝谷>  でも、唐辛子も、あれはおそらく、日本経由で南米から入ってきた物なんだけれども。  あれも“ウリジナル”で。「自分達が昔から作ってた物だ!」なんてね。 --------------------------- 「勝谷誠彦のxxな日々」 http://katsuyamasahiko.jp/  365日無休で朝10時までに400字詰め原稿用紙で12枚以上を送る有料配信メール。 多くの熱狂的読者を持つ。 ---------------------------
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】 LINEを使うゆとり世代におきた怖い進化 第77号

    2014-03-24 07:00  
    220pt
    LINEやってますか? ちょっと前まで、個人情報の漏洩を理由にLINEはやってませんでしたが、今はスタンプ集めが楽しい前田宏樹です。ブラウンのスタンプが好きです。  2013年12月26日にニコファーレで行われた言論コロシアム『決着 2013』より岡田斗司夫の出演部分を2回にわってお送りします。  舞台はプロレスリングを思わせる特設ステ―ジ。岡田斗司夫が無数に飛び交うコメントを相手に、2013年エンタメ業界に決着をつけます。  ハイライトでお届けするのは、ネットメディアの決着。  ゆとり世代と、その下のLINEネイティブが成長するとどんな大人になるのか。未来を見据える上で興味深い視点だと思います。  それではハイライトを送信! 既読スルーしないでね! *************************************************  今、LINEすごいですよね。特にグループ機能。  例えば4人の仲良しグループがいても、そのうち1人だけを、はみ出した残り3人だけのグループが作れる。しかし、それで安心してはいけない。  残りの3人に関しても、1人だけはみ出して2人だけのグループ作れる。そのほかの人たちも同じなんですよね。  自分はここで仲良しグループに入ってる。でも、自分以外で作っているグループがあるかもしれない。それが無数に階層状にある。そういうLINEを小・中学生くらいの頃からやってるとどうなるのか?  僕この間、はるかぜちゃんこと、中1の元子役女優の春名風花さんと話しました。「9歳からLINEやってると、こういうことができるんだ」というのが分かってきました。  彼女のTwitterのクオリティは、とても高いんです。  どんなコメントが来たら、どんなレスを返すのか、っていうのを何回も自分で書いて、書き換える。それを9歳とか10歳から繰り返すと、状況コントロールがすごくうまいんですね。  さらに下、小学校くらいの”LINEネイティブ世代”っていうのかな。  つまり、ありとあらゆるコミュニケーションが限定されていて、それが自分に対してオープンにされていない。  ”自分をはみ出しにしているようなサークル”がいくつあるのかわからない世代が、どんどん成長してくるとどうなってくるのか。  ネットネイティブの次の”LINEネイティブ”が、ちょっと怖くなってきていますね。  文藝春秋の新年号の取材で答えたたんですけれども、 「やっぱりゆとり世代の教育っていうのはよくなかったですか」 ――っていうのを聞かれて、僕は、 「あ、そうは言えないんだけどな」 ――と思ったんですよ。  なぜなら、人間の能力って実は一定なんですね。つまり、”あるところが伸びるとあるところが下がる”みたいなものです。  ゆとり世代と言われる人たちは、一見学力が下がったように見える。おそらく、学力は下がっているんですが、 「ゆとり世代の人たちは、学力が下がったとしたら、何が上がったのか」 ――ということがまったく論じられていないんですね。    そうじゃなくて、人間の総合力は大体一定だから、何か1カ所が下がれば、どこかが上がるんですよね。  コミュニケーション能力が異常に上がっています。  でも、”自分が考えていることを喋る”とか、あと”ブログやTwitterに書く”とか、そういうコミュニケーション能力じゃないんですよ。  今のLINE世代たちは、どのようなスキルを伸ばしているのか。  LINEなどで"誰かをはみ出し"にするときに、"自分がその中に巧みに入らない"。または”はみ出されても、なんとか生き残るような人間関係の空気読む能力”というのが異常に高いんです。  より社会性の生物になってきているんですね。  その分、”自我がすごく薄く”見えちゃう。「EQが上がっている」という意見がありましたが、同時にそれは自我がないんですね。自我がない人間がたくさん集まると何にも決まらないんですよ。  皆さん、1回フランスに行ってください。  フランスの小中学校に行ったら、議論しかしてなくて、何も決まらないです。  フランス人は自我が強くて、自分が何を主張するのかというのを強く持ってる。つまり自分を強く持ってる分、”自分たちの主張をかみ合わせて適当なところで落としどころを作る”という のが、とても下手です。  日本人はフランス人とまったく逆ですね。  今、LINE世代の人たちは、自分が主張する前に「全員がどういう主張をするようになるのか」というのを読んでやってるんですね。  自分の意見を持たずに、流れの中から自分の考えを探す。 ”自分で考える”ことをしなくなっています。自我が消えつつあり、溶けつつある。そういう時代になりつつある、と思います。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】作家になりたきゃAmazonで1位を取るしかない!? 第76号

    2014-03-17 07:00  
    220pt
    光文社新書『「風立ちぬ」を語る』の英訳版『The Review of Hayao Miyazaki's "The Wind Rises"』がKindleで発売されました。クラウドシティでの英訳作業は見ていただけの無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』最終回になります。 電子出版、映像配信に続いて最終回は紙の本の話です。 『「風立ちぬ」を語る』他、数々の岡田斗司夫の書籍に携わってきた『ビンワード』山路さんに、昨今の出版事情について伺っていきましょう。 Amazonで電子書籍の実績を作れば、紙の本でも出版できるかも。 英訳版も目指せ紙の本! 最後に質疑応答パートもあります。 まずはハイライトからどうぞ。 ************************************ 光文社新書『「風立ちぬ」を語る』の英訳版『The Review of Hayao Miyazaki's "The Wind Rises"』がKindleで発売されました。クラウドシティでの英訳作業は見ていただけの無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』最終回になります。 電子出版、映像配信に続いて最終回は紙の本の話です。 『「風立ちぬ」を語る』他、数々の岡田斗司夫の書籍に携わってきた『ビンワード』山路さんに、昨今の出版事情について伺っていきましょう。 Amazonで電子書籍の実績を作れば、紙の本でも出版できるかも。 英訳版も目指せ紙の本! 最後に質疑応答パートもあります。 まずはハイライトからどうぞ。 <岡田>  で、今日の話。  電子出版と紙の書籍と両方やってる山路さんに聞きたいのは。 「ここに来てらっしゃる方で、電子書籍やりたい人?」って聞いたら、さっき手が上がったんだけども。  その中で、紙の出版の方に“上がって”行ける……って言い方は、今さら「電子=下、紙=上」みたいなんで嫌なんだけどさ。  でも、やっぱり、さっきの「書評は~」って話でもわかる通り、 やっぱり紙の出版の方にはステータスがあって。  対して、電子出版の方は「売れてるかもわかんないけど、まだ紙で出てるわけじゃないでしょ?」みたいな扱いですよね。  で、どうやれば、紙になるんですか――? <山路>  Amazonでトップ取ると良いですね。電子書籍で。 <岡田>  はあ……Amazonでトップ取る。 <山路>  ええ。 <岡田>  言い方悪いけど、Amazonでトップ取れるんだったら、最初から紙で出すよ! <山路>  いや、それはそうとも限らないんですよ。  例えば、最近の例だと、SF小説で『GeneMapper』っていう小説があって、私も読んで、「かなり面白いなあ」と思ったんですけれども。  それっていうのは、もう、著者が自分で作って、Amazonで売ったりとか、あるいは、自分のサイトで直に販売したりとかして。  で、それが話題になって。  ハヤカワの方から話が来て、それの改訂版をハヤカワ文庫から紙で出たんですよ。  そういうケースもありますね。 <岡田>  そうか。  新人賞だったら、いわゆる編集者が「この著者は行けそうだ!」っていうふうに見る目が必要だよね。  で、同人誌界でいくら売れてるっていっても、それはなんか「今、流行だから」とか、「たまたま」っていうのあるんだけども。  Amazonの売り上げって“数字”だから。   じゃあ、「トップに立った」って言ったら、もう問答無用でそれを出版社が出してくれるわけですか? <山路>   そうです。 <岡田>  え、ひょっとして、光文社の風立ちぬ本も、それ? <山路>  風立ちぬ本に関しては、その、そんなにAmazonでの数字が参考になったわけじゃあないと思うんですけど。  ただ、あらかじめ、文字起こしの電子書籍が出てたじゃないですか。  それをもう、編集長に持ち込んで。「これ読んで!」って言って読んでもらいました。  んで、「面白いよね」っていうことで、紙の本で、改訂版というか「それをもっと ブラッシュアップした物を出そう!」という企画に漕ぎ着けました。 <岡田>  嫌がんないんだ、出版社は。  もう、「ラッキー!」みたいな? 「原版、上がってるんだ。ラッキー!」っていう(笑) <山路>  そうそう。 「しかも、面白いじゃん」みたいな(笑)  ただ、出版社によって対応ってのは違うので。  判断とかに、もう、1ヶ月とか2ヶ月とかをかける出版社もりますし。  まあ、ある意味、編集長の権限が強い出版社とかだと、そのへんの判断・レスポンスが早かったりもします。 <岡田>  紙の出版社ってさ、「出版とか販売を受け持つ」という以上に、「自分が著者を見つけ出して世に出した。それが編集者の実績だ!」って言う人もいっぱいいるじゃん。 <山路>  うーん。  でも、結局、ああいうのって、なんか……そうなんですかねえ?  本当に“見出した”んですかねえ? <岡田>  おや?(笑) <山路>  いや、そういうこともあるでしょうけれど。  うーん。そこに今、こだわる人って、どれほどいるんでしょうね。  いや、漫画なんかはもうちょっとシステムが違うと思いますよ。  やっぱり、週刊とか月刊なんかで出して、その上でまた単行本にするとか、また全然ビジネスモデルが違うと思うんですけど。  小説なんかで、うーん、“発掘”して――? <岡田>  でも、出版社って差があるわけでしょ?  具体的に言うと、 今日ここに来ている人の中で、「Amazonで1位とは言えなくても、ベスト5に入りました」と。  じゃあ、「この本をあなたの会社で出してください」って言ったら、OKしやすい出版社としにくい出版社ってあるんじゃないの? <山路>  まあ、それはあるとは思いますけど。  でも、 それは出版社っていうより、たぶん“編集者”でしょうね。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】映像配信はニコ生かYouTubeか、儲かるのはどっち? 第75号

    2014-03-10 07:00  
    220pt
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第75号 2014/3/10 ─────────────────────────────────── 【今週のコンテンツ】映像配信はニコ生かYouTubeか、儲かるのはどっち? 【今週の書き起こし】岡田斗司夫の「評価で夢を叶える個人メディアの作り方」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆【今週のコンテンツ】利益率70パーセント!? 電子書籍で儲ける方法教えます ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ニコ生とYouTube視聴の比率は、9:1の無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』2回目になります。 岡田斗司夫が番組放送中に「カントク」と呼びかけている相手は、今回登場の『株式会社タチワニ』山口社長です。 岡田斗司夫の番組配信の現場に立ち続け、映像制作を本業とするカントクに、ネット配信業界がどう見えているのか聞いていきましょう。 ニコ生とYouTubeの違いはどこにあるのか、ネット配信で儲けることはできるのか。 それではハイライトから御覧ください。どうぞ。 <--ブロマガ用画像--> ************************************ <岡田>  ここにいる皆さんが「自分のメディアを持ちたい」と思って、ニコ生を始めたとしたら。  最初はまず無料放送をするしかない? <山口>  そうですね。 <岡田>  うん。  で、自分の面白さを知ってもらうしかない? <山口>  はい。 <岡田>  どうやったら、知ってもらえるの? <山口>  ……えっ!? <岡田>  うん。本当に、マジで。  例えば、今さっき手を上げてくれた、あの帽子の彼が……ブログやってらっしゃるんですよね? <帽子の彼>  はい。近頃、ずっと休んでますけど。 <岡田>  はい(笑)  じゃあ彼が、僕と同じように「ドワンゴで、ニコニコ生放送で放送したい」と思ったら。  どうやればこれをマネタイズ出来る? <山口>  どうやったら良いんですかね?  本当にもう、全然わかんないですよ。  だって、主に「やりたいっていう人がやってる」ものじゃないですか、どっちかって言うと。  そもそも、「マネタイズまで行こう!」っていう“邪心”を持ってる人がどれくらいいるのかって話ですよ。 <岡田>  ははははは(笑)   <山口>  俺は、たぶん、そんなに多くなくて。  楽しくてやってると思うんですよ、ほとんどの人達が。 「マネタイズ? ああ、そんなのあったけど、俺にはムリムリ」みたいな。  そういう人達がほとんどのはずで。 <岡田>  なんか、電子出版より遥かにライバル多いじゃん。 <山口>  あの「ハードルが高い」っていうか……有料放送って、手元になんにも残らないものじゃないですか、言ってみれば。  だから、これにお金を払うってお客さんが、まず少ない。  例えば、有名人でブロマガをやってる中でも、ちゃんと利益が出てるのは、もう十数人とか言われてますよね。 <岡田>  ああ、そうなの? <山口>  そんなに少ないんですよ。  ましてや、素人でガッポガッポみたいな人はほとんどいないんですね。  まだ“YouTube”の「無料で見れて広告で稼ぐ」みたいな形の方が、見る方もタダで見れるし、実はハードルが低いというのがバレちゃった、というか。 <岡田>  そうだね。  面白いことにニコ生の方がユーザーの目が厳しいし。 <山口>  そう! <岡田>  なんせ、ブロマガは基本「興味があったら有料の方に来てくださいね」なんだけど。  YouTubeの方は、「どこまで行っても見る側は無料で、ただ単に広告収入が上がっていくだけ」だから。  薄くてゆるいユーザーは、ひたすらYouTubeの方に集まると。  で、ニコ生の方に集まるのは、“濃い”―― <山口>  そうなんです。 「お金払っても良い!」って言うような人達が、っていう。 <岡田>  逆に言うなら、「金払うからには全部言うこと言うぜ!」とか、「金払う前に全部言うぜ!」みたいな“五月蝿型”しかいない。 <山口>  結局、今のテレビってそうじゃないですか。  普通のテレビが「広告収入で稼ぐ」って形に逆戻りしつつあるというのが不思議な所で。  むしろ、「お金払う人が意外と少なかった!」っていうことなんですよね。 <岡田>  で、おまけに僕らが面白いコンテンツを作って、「さあ、こっから先は有料ですよー!」とやっても。  それと同じ時間帯に、いきなり女子中学生とか女子高生が「ユーザーが100人越えたらおっぱい見せます!」という番組をやられてしまったら―― <山口>  ダーッと!(笑) <岡田>  全員、ダーッと行きますよ!(笑)  それはもう、同時に放送しているのが何百番組、何千番組とあるかもわからないっていう、本当に怖い世界ですね。 <山口>  怖いですよね。  だから、さっきまでの話と逆行しちゃうんですけど、ニコ生は案外ハードルが高かったという。  むしろ“ユーチューバー”と呼ばれてる人達の方が、たくさん視聴者を稼いで儲かっちゃってたというのは、ちょっとショックだと思うんですけどね、ある意味。 <岡田>  でも、僕が特徴的だなと思うのは……これは僕の感覚なんで、合ってるかどうかわかんないんですけども。  YouTubeの方はどちらかというと“コンテンツ主導型”で。  コンテンツ主導型って言うのは、中身主導型なんですよ。  つまり、「女子高生が脱いだ!?」とか、「面白いメイクの仕方教えます」とか、あと「こうやったら安く出来ます」っていうような“中身”で見る。  で、 それに対してニコ生とかニコ動っていうのは“キャラクター中心”で。  結局、「その番組に出ている人が、コメントとかにどう対応するのか?」という人格を含めてのファンが付く、と。  だから、ニコ生の方には“ファン”が付くんだけども、YouTubeの方は“ユーザー”が付くんです。  あと、YouTubeの方が難しいのは、全世界にライバルがいて、面白い動画っていうのは1秒に何万も出てくる。  だから、一瞬自分が目立っても、次の瞬間にはもう忘れ去られる。 <山口>  そういう可能性が高いですね。 <岡田>  でも、 ニコ生の方は、たとえ100人しか自分のファンがいなくても、ある程度その番組は続いてくれる。  俺、確実なマネタイズではこっちの方だと思う。 <山口>  そうですね。  囲い込んじゃうことが出来るから。 <岡田>  うん、囲い込んじゃうことが出来るから。  で、YouTubeの方は、自分と同系列で、ほんのちょっとでも新しかったり優秀なヤツが出てきたら、自分っていなくなっちゃうじゃん。 <山口>  そう思いますね。  だから、今、すごく頑張ってても、来月にちょっと更新を休んだら、ガランってなっちゃうんじゃないかなっていう気はするんですけど。  データはないですけどね、ええ。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】岡田が、幻のガイナックス・ガンダムの真相を語る!第71号

    2014-02-10 07:00  
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    みなさんの好きなガンダムの主人公は誰ですか? ぼくはカミーユ。なんと言われようとカミーユの前田宏樹です。  今回はGyaoジョッキーから『岡田斗司夫のひとり夜話 2007/8/20』をお送りします。  7年前も、今と変わらぬ舌鋒鋭いひとり夜話。話題は彗星みたいに、バーっと移りかわって、サンライズからガンダム作りを依頼された思い出話へ。  庵野秀明から「面白いけど、悪ふざけ」と評された新作ガンダムの主人公は、なんとメーカーのメンテナンス要員なんだとか!  メーカーと現場の板挟みになるメンテナンス要員はきっとこう言っていたに違いありません。 「僕が一番、ガンダムをうまく使えるんだ」  それではハイライトをどうぞ! ************************************  サンライズが、「ガンダムの新作をどうするか?」と悩んだ時がありました。富野さんが「もうガンダム作らない!」と言ったからです。  それでもサンライズはガンダムの新作を作りたいので、いろんな所にアプローチしました。 僕が社長やっていた時代のガイナックスにも「ガンダム作らないか?」 という、千載一遇のチャンスがきて、ものすごくドキドキしました。  ぼくがその時に考えた新しいガンダムがあります。もう、こんなの絶対に作らないからここで話します。  メンテナンス担当の社員が主人公のガンダムをやりたいな!  と思ったんです。  例えば、ゼロックスのメンテナンスの人がいるじゃないですか。 会社のコピー機の調子が悪くなったら、電話しますよね。すると管理会社のメンテナンスの担当者が来て、修理して、ちゃんとコピーできることを証明してから帰る。それのモビルスーツ版が良いなと。  例えば、アナハイム・エロクトロニクスやジオニック社のようなモビルスーツ製造会社のメンテナンス要員が主人公です。連邦とかジオンにモビルスーツを納品しています。   アニメやマンガのガンダム整備は、だいだい整備兵がやっていますが、そうとは限らない。現実に、モビルスーツのような高度技術の集積があったら、整備兵だ けではおそらく整備できない。その他にもメーカーのメンテナンスや技術者が一緒に宇宙戦艦に乗り込んで、調整しながら使ったりするはずです。『逆襲のシャ ア』ではそれと似たような描写がちょっとあったんですが、もっと徹底している。   なぜなら、軍隊側の整備兵はすぐに返品したがる筈です。つまり、戦争でちょっと負けたりしたら、 「このモビルスーツ不良品だ」 「バーニアのフカシが悪い」 と言って、メーカーの方に返品を要求する筈なんです。  ところが、メーカーから来てる技術者は、 「いやいや、これ仕様書通りですよ」 「仕様書通りの出力が出てるから」 と言って、返品を断る。そのまま納品突っ切ろうとする筈なんですね。   ここの狭間で、いろいろ苦労するのが、絶対にメンテナンス要員なんですね。  メーカーのメンテナンス要員である主人公は、いろいろな前線に行かされるんですよ。オデッサとか、ジャブローとか。その度に連邦のエースパイロットが、自分が乗ってるモビルスーツのダメな所をバーっと語るんですね。 「ジム、ダメじゃん!」 「ビームサーベルも一個しかないし、目が一つってのは元々設計ミスだろう?」 とか言うんですけど、メンテナンス要員の主人公は、 「いや、大丈夫ですよ。これでもズゴックに勝てますから!」 と言い返します。 そしたら、よりによって向こうからシャアのズゴックが出てくるわけですよ! それでもメンテナンスして、ジムがちゃんと動くようになりました。 「じゃ、おまえ、動くっていうんだったら乗ってみろ」  なんとモビルスーツメーカーのメンテナンス要員は、 ”ジムでズゴックが倒せることを証明” しないと本社に帰れないんですね! ”毎回ある前線に行って、絶対勝って帰らなきゃいけない男の辛さ”みたいなシーンをやると、ガンダムの戦争の中でも別の一面が見れて面白いんじゃないかな。  戦争というのは非日常であり、死ぬか生きるかの非人間的な側面は絶対あります。でも、同時に僕らがいつも知っているマヌケでつまらない日常も必ずあるし、技術者と現場との衝突とか軋轢も必ずある。そこに面白いドラマが絶対あると思うんですね。  これを思いついた時、「これだー!」と思って、庵野君とかに一生懸命話したんです。そしたら庵野君から、 「岡田さんの話は本当に面白いんですけど、悪ふざけですね」 って言われて(笑)。  確かに悪ふざけですね。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】僕は春名風花、アイドルよりかっちょいい声優になりたいの!第69号

    2014-01-27 07:00  
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    はるかぜちゃんこと春名風花さんもファンだという『少女革命ウテナ』をご存知ですか。無銘のマサフミです。
    『岡田斗司夫ゼミ「クリスマス・スペシャル」〜オタキング×はるかぜちゃん対談!!』から、今回は2回目になります。

    対談は、中学生の女の子に将来の夢を尋ねるという微笑ましいものになるはずが、なんだか様子が違うようです。
    岡田斗司夫の大人げない問いかけと、春名風花の返答とが剣を交える時、世界を革命する力が生まれる。
    「彼女は声優に憧れるあまり、自分も声優になる決意をしてしまったのです」
    「でもいいの?ホントにそれで?」

    それでは対談の模様をハイライトからどうぞ。

    ************************************
    <岡田>
     あとですね、聞きたかったことの3つ目ですね。
    『はるかぜちゃんのしっぽ(ω)』を読んだらですね、「声優になりたい」って書いてあった。

    <春名>
     はい!

    <岡田>
     そうなんですか?

    <春名>
     そうです。

    <岡田>
     なんでまた?

    <春名>
     いや、なんか、元々ボクは演技をすることがすごい好きなんですよ。
     それで子役をずっと続けてるわけなんですけども。

      それでも、やっぱり“顔を出す仕事”というのには限界があるんですね。

    <岡田>
     そうなの?

    <春名>
     はい。そうです。

    <岡田>
    「子役だから」ってこと?

    <春名>
     いや、そういうことじゃなくって。
     やっぱり“見た目”に左右されるじゃないですか。なんか、見た目が良くないと出れないし。

     それに、女の子だから女の子の役しかできなかったり。
     例えば、ボクにお婆ちゃんの役とかはできないですよね?

    <岡田>
     無理がありますね。

    <春名>
      でも、声優の場合は声だけでなんでも表現できるじゃないですか。
     もう、地球外生命体にもなれますし。
     なので、そういう無限の可能性があるところがいいなと思って。

    <岡田>
     はーはー、なるほど。



    <岡田>
     それで、春名さんは声優になるための方向って考えてるんですか?

     今、子役で。今もう中学1年生。
     子役って、あと何年ぐらいできるんですか?

    <春名>
      うーん、もう“子役”って感じじゃなくなってきてて。
     たぶん、中学を抜けたらほんとにダメですね。
     今でもちょっとアウトに——

    <岡田>
     今いる場所・子役としてはちょっと大きくなってきた。
     だったら、「こっから先“アイドル”の方に行くか、もしくは“女優”の方に行くか?」みたいにはならないんですか?
     アイドルの方は全く考えなくて、女優方向なの?

    <春名>
     そうですね、はい。
     アイドルの方はあんまり考えてないです。

    <岡田>
     でも、“しょこたん”はそっちの方にいるぜ。

    <春名>
     そうですね。

    <岡田>
     しょこたん先生はそっちの方から大きく方向を切って、“こんな変なアイドルは見たことない系のアイドル”っていう独自のジャンルを作ってるじゃん。

    <春名>
      そう、あの、ボクはしょこたん先生みたいに“何でもできる人”になりたいので。
     とりあえず、というか、女優方向には行くんですけども、そこからどんどん広げて行きたいな、っていうのは——

    <岡田>
     ということは、“変なことをやる変な女優”になるわけですよね?(笑)

     しょこたんはいつの間にか「あれは“しょこたん”っていう生物であって、アイドルではない」とみんなが思うようになってるのと同じように。
     春名さんのことも、「あれは“はるかぜちゃん”という変な生物であって、女優じゃないよね」って。
    「あ、演技もできるんだ」ぐらいの感じになっていくわけですよね?

     で、女優として演技するんだったらやっぱり“女の人”っていう枠もあるし、できる役の幅にも限界もあるだろうし。
     例えば、自分よりもっとかわいい女の子とかが出てきたら、勝ち負けもあるかもわかんないし。
    「これやりたい!」と思っても、その監督のイメージが男声だったら、男性しかできないわけですよね。

     そういうのもあるので、声優なってみたいと?

    <春名>
     そうですねえ、うーんと。
     なんか、どんなにカワイイ役をやっても、それでも、そこで実力が評価されたら「こんな役も出来る」っていう話が来るかもしれないじゃないですか。

    <岡田>
     え? 声優ってそんな世界なのかな?
      俺、声優って、なんかもっと“実力じゃない世界”みたいな気がしてるんだけども。
     そんなことはないんですか?

    <春名>
     んーっと。
     本当に、実力が全てっていう世界ではないです。

    <岡田>
     ゴールデンタイム枠のアニメ番組っていうのは、ある程度は実力だと思うんですけど。
     でも、深夜枠とかコアなファンに向けてのヤツって、やっぱり「人気のある声優さんでDVDの売上確保して〜」っていうようなキャスティングをするじゃないですか。

    <春名>
     ああ、はいはい。

    <岡田>
     こういう話が出来て嬉しいんですけど。
     お互い、「こういう話が出来て気が楽だなあ」って思うんですけど(笑)

     だから、その、もしやるとしたら、実はいわゆる『名探偵コナン』とか『クレヨンしんちゃん』とか『サザエさん』みたいな、あの辺の6時7時のかなり狭い枠になりますよね?
     あそこしか入りようがなくて。
      で、あそこってベテランの人がガッチリ占めてて、新人が入る余地はないでしょ?

    <春名>
     そうですね。

    <岡田>
     うん、どうすんの?

    <春名>
     うーん……どうしましょう?
     えへへ(笑)



    <岡田>
      自分で番組作っちゃうしかないんじゃない?