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  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】なんだこれなんだこれ!?難しいっつーのはこういうのをいうんだ!第43号

    2013-07-29 07:00  
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    初めて読んだSFを覚えてますか? 私はハインラインの『夏への扉』。でも全然ストーリー思い出せない“読書のミホ”です。   パート2は、いよいよ SFの黄金期、50年代に入っていきます。 SFを語る上で決してはずせない巨匠、現代の小説にも多大な影響を及ぼし続けている作品がどんどん登場します。 岡田斗司夫の脅威の記憶力と分析力を駆使して、“エヴァンゲリオン真っ青”の難解SFから、ミステリ仕立ての読みやすいSFまで、とびっきりのエッセンスをお届けします。 ―― 1950年でSF、ここまで来ちゃってるんですね。 次に紹介するのは、スタニスワフ・レムっていうポーランドの作家です。 一番有名な作品は『ソラリスの陽のもとに』。『惑星ソラリス』『ソラリス』ってタイトルで2回映画化されてます。 SFっていうとだいたいアメリカ人とかイギリス人が書いてるんですけども、ソ連人でも有名な作家はいるんですよ。でも、ソ連よりもさらにマイナーなポーランドで書いてる作家でですね。 ただ、スタニスワフ・レム一人がいるだけで“ポーランドSF”ってジャンルができてしまってるくらいすごい作家なんです。 この人は、ほかのSF作家と違って、 「宇宙空間にある地球人以外の文明や生命は徹底的に理解不可能である」 って前提に立ってるんですね。 『惑星ソラリス』では、ソラリスっていう星1つが丸々巨大な海なんです。周りに月が多いとかの重力場のおかげで、海の有機物自体が揺らされて揺らされて揺らされて巨大な細胞生物になってしまった。 つまり、海全体が1つの生命になってしまったんですね。だから人間よりもはるかに深く考えるし、はるかに長く考える。そいつが考えてることっていうのは、たぶん、ため息をつくだけでも1億年くらいかかる、僕らとは違う時間軸に生きてる生命なんです。 そういう、徹底的に理解できないところではなにが起こるのかわからないっていう、“理解できなさ”を書く作家です。 たぶんそれは、ポーランドという、ヨーロッパで最も古い王家であったのに、第二次大戦でまずドイツに真っ先に潰されて、戦争のきっかけになった国であり、冷戦の世界の中で、ソビエトの宣伝の道具にされたような不思議な運命を持った国のSF作家だから書けたと思うんですけども。 レムの『エデン』て作品。 地球の宇宙船がエデンという惑星に着陸するんですけども、そこには膨大な数の原住生物の死体だけがころがってるんですよ。調べたらものすごい数の文明の遺跡が見つかるんですね。たとえば、エデン人がすべて滅びてから1億年ぐらい経ってるのに未だに動いてる工場。その工場が何を作ってるのか、ものすごい高度なことをやってるのに、作ってるのが生命なのか機械なのかもわからないという描写が延々続くんですね。 この結構長い本は、ものすごい迫力で「なんだこれなんだこれなんだこれ!?」って、最後まで読んでもわからないで終わってるっていう。 エヴァンゲリオン真っ青の難解さ (会場笑)。『タイタンの 妖女』が難しかったという人は1回これ読んでみりゃいいや!と思ったんですよ。 難しいっつーのはこういうのをいうんだっていう(笑)SF作品です。 ――で、わかりやすいのが好きだったらアシモフ読んだらいいんですね。 アイザック・アシモフの『われはロボット』。短編集です。 ロボットが本当に人類の社会の中に入ってきたらっていう仮定なんですけども、アシモフがおもしろいのは、本業がミステリ作家なんですね。だからすべて推理モノなんです。ミステリのネタとしてロボットを使ってるだけなんですよ。 この中に出てくるルールは3つだけで、「 ロボット工学の三原則 」といいます。 これがものすごくうまくできてる! 未だに世界中のロボット学者が研究するときに、アシモフのこの「三原則」が使われてます。 幸いにして AIBOとかASIMOとかルンバとかのロボットたちはまだそれほど進化してないんですけど、 彼らが十分に進化して僕らに危害を及ぼすだけの能力を得たときには、おそらくこの「三原則」を、まるで生物の本能のように埋め込まなきゃいけないんですね。 で、アシモフは、その本能を埋め込まれたロボットたちと人間の関係を書いてるんです。ロボットという存在を、いきなり論理的でミステリのネタにしちゃったんですね。必ず「三原則」のどっかに穴があって、その矛盾に悩むことになってます。 ミステリだから、あんまりSF好きじゃない人も「このミステリ読める」って人多いんですね。 (……) アシモフ、ハインラインていうのを紹介したら、SFには“3大巨匠”とか“4人衆”みたいなのがいるんですよ。 やっぱり紹介しきゃいけないのが、映画「2001年宇宙の旅」の原作者アーサー・C・クラークです。 クラークの『地球幼年期の終わり』。 1950年代のある日、地球についに円盤が降りてきた話なんですね。 それまで、アメリカが先に月に行くかロシアが先に月に行くか宇宙競争が盛んで、両方とも情報封鎖して秘密にしてる。そしていよいよ明日、ロケットが打ち上げられる。 その前夜、いきなり空飛ぶ円盤が地球の上にドーンと現れる。まったく地球の科学では理解できないような反重力場を使ってフワーッと浮いている。 この瞬間、人類は「ああ、俺たちより上がいるんだ」。 で、この円盤、それから20年間、なんにも言わずに浮いてるだけなんですよ。(会場笑) 最初は「じつはソ連の秘密兵器じゃないか?」「アメリカの秘密兵器じゃないか?」と思ってたんですけど、1年2年経つうちにどんどん不安になって、局地戦が始まったり、やけくそになった国が核ミサイルを円盤に向けて飛ばしても、途中で力を失ってスッと消えてしまう。 そんな圧倒的な科学力の差を見せつけられて、地球人類が「もう俺たちあいつらに支配されてるんだ!」 いや何もしてないんですよ。宙に浮いてるだけなんですよ。地球じゅうの都市の空に。 それだけで地球人類は絶望してしまって、ようやっと戦争する気をなくして、平和に世界統一政府ができたその日の夜に、宇宙船のドアがギイッと開くんです。 中から降りてきた宇宙人は、伝説の悪魔とそっくりの姿をしてた。 「俺たちこんな姿してたから出てこれなかったんだけどね」っていうのが冒頭の1/4くらいのところで。(会場笑) こっから先、じゃあ彼らは何なのかっていう話がメインなんですよ。彼らはじつは誰かから遣わされた存在で。 その星の世界を見るっていうのが物語の後半の話です。 僕、ストーリー言ってますけど、まったくこんな話聞いても影響ないくらいおもしろいです!
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】ソフトバンクの孫社長は、SF読まないからダメなんだ。第42号

    2013-07-22 07:00  
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    岡田斗司夫のSFの読み方「ドラッカーよりもハインラインを読め!」  http://go.otaking-ex.com/SvoVatCL は、岡田斗司夫ブロマガチャンネルの動画の中で、なんと再生回数1位! です。 その人気コンテンツをお届けします。まだ動画を見てない方はそちらも是非。 小学校の時からずっとSFの読者だった岡田斗司夫が、昔からいちばんやりたかった、という『SF読書会』がついに実現したのが、2012年9月15日(土)。 30年間あこがれつづけた読書会というだけあって、導入部分から“やる気満々”、独特な岡田SF史観に圧倒されます。 SF小説を変えたものは何だったのか、「スターウォーズ」の歴史的意義とは、そしてなぜ今こそ「SFを読め」なのか……  ご挨拶が遅れました。はじめまして! “SF初心者”な読書のミホがお届けします。一緒に学んでいきましょう。 ************************************ “SFとは何か” …… あまり言ってもしょうがないんですね。 “ロックとは何か”と同じで。人によって差がある。 SFっていうのは、1920年ぐらいから発生しはじめて、おそらく1950年代に大爆発した文学形式、なんですね。 なんでこんな変な時期に大爆発したのかっていうと、第二次世界大戦が原因です。 2回の世界大戦を経て、科学・技術がいかに僕らの生活を根本的に変えてしまったか。 つまり、戦争っていうのは科学・技術のショーケースでもあったんですね。 科学技術が人類の未来を切り開く、または人類を滅ぼす、という、大きな時代背景がありました。 このあと、1960年代70年代は、世界史としては“疑いの時代”です。 東西冷戦が激化して、ベトナム戦争が泥沼化して、科学技術といってもろくなことないよ、それよりはドラッグとロックとセックスで幸せになろうよ、みたいな運動が世界中で花開いた時代です。 こうなると、SFは変質せざるをえなくなる。 この時代までのティラノサウルス的な、つまり科学がどんどん進歩してこの世界はガンガン変わるぜ、っていう“大型恐竜の時代”から、徐々に徐々に、“ほ乳類の時代”っぽくなってきたわけですね。 SFというもの自体が、人間の内面を描いたり、社会の変化を描くようになってきた。 ところが1970年末、80年代に入る頃に、「スターウォーズ」が出てきてしまった。 「スターウォーズ」というのは、1本の映画であると同時に、アメリカのポップカルチャー、現代文化というものを根本的に変えてしまったものなんです。 戦争に行けば誰しもが傷つくんだ、とか、アメリカの若者はどこにも居場所がないんだ、とか、そういうブルーな世界観の中に、とりあえず「大宇宙があります」「青年が冒険します」「悪いやつは黒い服着てます」(会場笑)っていう、めちゃくちゃ単純な世界観を持ち込んだんですね。 これが大ヒットしたんですよ。 ここでようやく、アメリカのポップカルチャーは心を切り替えた。 “そうか、分かった! 人間の邪悪さとか、人生のしんどさとか、そういうものはもう、現実で人間は知ってるんだ”と。 輝く未来があったから暗い未来が売りになった時代から、暗い現実があるから輝く未来が売りになるという時代がやってきた。 これでSF小説も変わっちゃったんです。 それくらいアメリカ人っていうのは、“人間の内面”とか“科学による未来”というものに疲れ果ててたんですね。 かつてはビジネスチャンスであり、僕らの社会を内面を本当に明日変えてくれるかもしれない、“テクノロジー未来”というものを、単純なお話を見せるための“単なる舞台設定”として考えるようになった。 これが「スターウォーズ」を中心とした、スペースオペラブームの本質です。 僕らがいま知っているSFは、すべてこの末裔なんですね。 ――さて、ここまでが80年代のSFの流れです。ここから先はですね、サイバーパンクというSFがはやり始めます。ついに未来が僕らの世界に追いついちゃったんですね。 ネット社会というものが僕らをどういうふうに変えていくのか。 ネット社会によって生まれてきたSFというのは、もうなにがなんだかわからないんですね。この社会というのはネットによって繋がれてるんだけども、それが人間の頭の中に繋がったらどうなるのかわかんない、家族関係もどうなるかわかんない。 もし本当に、ソフトバンクの孫社長が言うように、携帯電話の未来というのが、5年後、10年後ぐらいに、人間の頭の中で、テレパシーを使うように会話するようになったら……? スターウォーズの時代から30年経って、ソフトバンクのCMで、僕ちょっと「だからSF読まないやつは駄目だな」と思ったんですけれども。 「人間の考えてることがすぐに他人に伝わるから、ビジネスチャンスも豊富になります」というんですけど、そうなっちゃったら、僕らは果たして他人を必要とするんだろうか? 本当に恋愛というものを必要とするんだろうか? 完全な他人の記憶を自分がもう一回再現するようになったら、果たして家から一歩でも出たいと思うんだろうか……? この時代のSFでさんざん書かれたような社会未来像の予想みたいなものが、いま現実になりつつあるんです。 ところが、いろんな起業家、もしくは社会活動している人たちにそういう視点がないんですね。なぜなら、そういうSF読んでないから。 でも、SFファンだったら、侵略されたら果たしてどうなるのかというほうに発想が行くんですね。宇宙人が地球に攻めて来るとしたら、彼らの政治形態がどういうふうになってるのか、気になる。そちらのほうが優れてるんだったら、僕らは民主主義を捨てて、そっちの新しい宇宙人の政治形態を考えてもいいんじゃないか、そんなふうに考えるのはSFファンなんです。 ――では、ここまでが、すみません、“前説”でありましてですね(笑) ここから、岡田斗司夫がお勧めするSF小説というのを話したいと思います。前フリ長い(会場笑)
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】宇宙への夢、アニメの夢、みんなの夢を乗せて飛べロケット!第41号

    2013-07-15 07:00  
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    『堀江貴文×岡田斗司夫「みんなでアニメ作ろう!」』後編の模様をお届けします。
    放送からひと月が経ち、pixivにイメージボードやシナリオが集まり始めています。
    岡田斗司夫も「みんなのアニメ」Webアプリ開発のため、連日打ち合わせを続けているところです。
    果たしてこの方法でアニメは成立するのか、ホリエモンのロケットは打ち上げられるのか?
    でもロケットの目的は打ち上げられることではありませんね。
    全てを切り離してでも、何かを、誰かを宇宙に届けること。
    民間で宇宙開発を行おうという堀江貴文の夢。
    未来のアニメの作り方自体を作ってしまおうという岡田斗司夫の夢。
    そして「みんなのアニメ」に参加される方々それぞれの夢。
    あなたも誰かの夢を乗せて、宇宙を目指してみませんか。
    後編をハイライトからどうぞ。無銘のマサフミでした。
    ************************************
    <岡田>
     じゃあ、これのやり方をもうちょっと細かく言うと。
     2時間映画は2000のカットに分かれます。で、同じようにこのアニメも……10分か15分かわかんないですけども、カットナンバーが1から2、3と、ダーッとあって、最終的に2000ぐらいあるとしましょう。
     まず、そのカットナンバーごとの“イメージボード”が、リストに貼ってあるわけですね。
     これ、pixivで投稿されたイメージボードで、「このカットにふさわしいだろう!」というふうに選んだものがここにあると。
     で、これの、一応“サブ”で、「ボツになったんだけどもこういうイメージボードもあるよ」とか、「採用されなかったけどこれもいいな」みたいなものもいくらでも見れるんです。
     みんなはこれを見て、3秒間の作画をしてここに投稿するわけです。
     カットは2000あるからどこのスロットに投稿してもいいし。
     逆に言えば、すでに投稿されている動画を見て、「いや、俺の方が面白く作れる!」と思ったら、どんどん自分で作って投稿し直してもいいんです。
     僕らはその中で「一番適してる!」ってふうなものを選んでいって、常に「これ仮選びね」って言ってるやつを“繋いで見れる機能”を付けとくんですね。
     そうすると……アニメーションの業界には“クイックアクションレコーダー”っていう、原画とか動画の動きだけを見れる機械があるんですけど、それと同じように、 今“仮OK”が出てるカットだけを繋いで見れる機能を付けとけば、一つのシーンの流れがわかる。
     で、「俺の方がもっとこのカットうまくできる!」と思ったらどんどん、次々に投稿してもらえばいいと思うんです。
     この仕組みをですね、pixivは画像投稿サイトであって動画投稿サイトではないので、どっかに作らせなきゃいけないんですよ。
     それが、ニコニコ動画で集める場合、こちら側が準備しなきゃいけないサイトですね。
    <堀江>
     はいはいはい。
    <岡田>
     で、こういう共同でアニメとか映画を作るっていうフォーマットを1回作れば、たぶん、日本中のどこに住んでてもアニメを作るっていうことが誰でも出来るようになるんですね。
    <堀江>
     1万円払って参加してくれるプログラマーがいるといいなぁ。
    <岡田>
     はい。
     だから、このカット3番とか4番のデキが悪かったら自分でカット改良すればいいし、前のカットの動きだけ取り込んで投稿すればいい。
     なんでかっていうと、ここで投稿された動画の著作権……“原著作権”はもちろん描いた人にあるんですけども。それを、どういうふうに使うのかの一切は、言い方悪いけども、僕らに任せてもらって。
     だって僕らは「これで儲けない」って言ってるわけですから、投稿したものはお互いに引用して作り直すことを自由にしちゃおうと。そういうふうに“シェアウェア的”な感じでやっちゃえば。
     たぶん、 これって世界中の映画作家が一度は考えながら「そんなの無理だろう」っ思ってたシステムなんです。
     それを先駆けてやっちゃおうと。
    <堀江>
     今までやったことないんですか?
    <岡田>
     ないです!
    <堀江>
     ふーん。
    <岡田>
     似たようなこと考えた人はいますけもど、それはどちらかというと、思想家とか哲学家に近い人が「将来は映画の作り方もこういうふうになるかもしれない」程度の言い方です。
     これを“現実化”したところは全くないです。
     だけど、現代の日本人の“基礎力としての絵の巧さ”があれば。あと、“3秒”だったらみんな作れるんですよ。
    <堀江>
     ああ、3秒だったらね。
    <岡田>
     みんな、2時間の映画とか30分のアニメを作れないから「まだまだダメだ!」と思っちゃうんですが。でも、アニメの専門学校行ってる人なんかも、これだったらできると思う。はっきりわかるはずです。
     で、これだったら、東京に住んでようが大阪に住んでようが、地方のどっか田舎のとこに住んでいようが、3秒の投稿ぐらいだったら2晩か3晩ぐらいで作れて投稿できる。
    <堀江>
     これ、アニメの専門学校の教材みたいにできないですか?
    <岡田>
     うーんとねぇ、アニメの専門学校で教えてることとあまりにも違うんですね。
     アニメの専門学校はまず中心に“シナリオ”があって、“監督”があって、“作家”があって。それのオーダーでっていう中央集権的なやり方なんですよ。
     対して、これは完全なネット社会型の作り方で――
    <堀江>
     でも、「作画をやりたいなー」って思っている人にとっては、これはすごい面白い教材になるわけじゃないですか。
     そういうのに協力してくれるような学校の先生がいるとすごく――
    <岡田>
     いや、そういう専門学校の先生が入ったら、 このフォーマットの中から教材として使える部分だけを切り離してアニメ教室を作ることができる。
     そうすると、年間100万円とか200万円を払わなくてもアニメの作り方が勝手に学べるし、学んだ成果がそのままオンエアされるっていう夢のようなことが可能になります。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】指きりげんまん、儲かってもみんなアニメに使いきる!第40号

    2013-07-08 07:00  
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    6/13の放送当日、配信担当に紛れて観覧していた無銘のマサフミです。 先週に引き続き『堀江貴文×岡田斗司夫「みんなでアニメ作ろう!」』中編の模様をお届けします。
    2人の企画にpixiv永田さん、CAMPFIRE越後さんというパートナーが現れます。 イメージボードの投稿先はpixivに決まり、同時に募集も始まりました。 制作資金はCAMPFIREに集めてもらうことになり、今後募集が始まります。
    では集まったお金はどう使われるのか。 2人が子どものような方法で約束をする場面に私も立ち会っていました。 皆さんも証人としてご一緒に、「指きった!」
    では中編をハイライトからどうぞ。
    ************************************
    <堀江>  僕も絵を描ければ、イメージボードはいくらでも描きますけどね。
    <岡田>  イメージは溢れてる?
    <堀江>  イメージは溢れてるんですけれども。
    <岡田>  じゃ、それを、もう“文章化”してもいいですし。
    <永田>  そうですね。pixivはイラストだけじゃなくて、テキストとか、小説も投稿できるので、まあそういった機能も——
    <岡田>  じゃあ、断片的なシーンもみんなにシナリオ風に描いてもらって……小説風でもいいです。投稿してもらって。  最終的に、 僕らに来たイメージボードと、来たその“マイクロシナリオ”みたいなものをつぎはぎしていって、イメージ作って行きましょう。  たぶん、それが“みんなでつくる”感じ。
    <堀江>  はい。僕はプロットを作りますよ。
    <岡田>  あ、はいはいはい。プロットOK。
    <堀江>  プロットを作って、僕がそれを投稿しますよ。
    <岡田>  はい、投稿してください。
    <堀江>  pixivに投稿すればいいですかね?  僕、pixivのID持ってないんですけど。
    <岡田>   ホリエモン、pixivに投稿(笑)  じゃあ、俺はボツを出すかもわかんないですね。「こんなの使えませんよ!」ってね。 <堀江>  やめてくださいよ、もう。ほんと勘弁してください。
    <永田>  全部pixivでやったほうがいいですよね。
    <岡田>  そうですね。全部pixivに集めたほうがいいです。
    <堀江>  では、シナリオも入れていいと?
    <岡田>  はい。シナリオも入れましょう。  それでやったほうが……プロのシナリオライターの人に発注するっていう方法もあるんですけど、それはあんまり、オネアミスっぽくないですよね。
    <堀江>  ああ、そうですよね。  だから、これは“21世紀のオネアミス”なんですよね。その作り方なんですよね。
    <岡田>  あと、「評価経済だけでアニメを作る」という社会実験でもあるから。
    <堀江>  本当に作れるかどうかという——
    <岡田>  いわゆる、お金は持ってる人間が「お金出すから、アニメ作ってくれよ」っていうんじゃなく。  ホリエモンという億万長者が、「じゃあ、自分で何億も出すからアニメ作ってくれよ」ではなくて。
     このアニメの面白いところは、僕も堀江さんも1円も出す気がないということでしょう?
    <堀江>  それは……「1円も出す気がない」ってのは、ちょっと言い過ぎですけども。
    <岡田>  俺、出す気ないです(笑)
    <堀江>  ……そうなんだ。
    <岡田>  で、その代わりに。  これ、僕の提案なんですけども、このアニメで、たぶん権利会社を作るじゃないですか、このアニメの。  それでですね、たぶん儲かっちゃうこともあると思うんですよ。販売とかしたら。
     で、 このアニメで儲かった分って、もう、全部“次のアニメ”の予算にしません?  つまり、アニメで儲けたお金を僕とか堀江さんが自分で儲けるのをやめて、すべて制作費に突っ込んじゃいませんか?
    <堀江>  それはもちろんです。
    <岡田>  やった!約束!
    <堀江>  それはそうですよ。  もちろん、そうですよ。
    (岡田、堀江、指切りをする)
    <岡田>  やった!  俺、今日ね、これを確認したくて確認したくて。  たぶん、堀江さんは「OK!」って言ってくれると思ってたんですけれども。
    <堀江>  だって、だってね、僕は実際そうしてるから。  事業で儲かった金は全部、次の事業に……僕はメールマガジンとかで儲かった金は、全部ロケットにつぎ込んでるから。
    <岡田>  趣味人だねぇ!
    <堀江>  いやいやいや。  だって、そのためにお金が回ってるわけだから。
    <岡田>  そうですよね。  お金って「なんのために使うのか?」にあるから、とりあえず集めてもしょうがないですよね。
    <堀江>  集まってもしょうがないと。好きなことに使わないと、それも。   アニメ好きが集まって作ったものっていうのは、そこから生まれたお金は、アニメのために使えばいい。
    <岡田>  つぎ込んじゃいましょう!
    <堀江>  そうですね。
    <岡田>  じゃあ、すべてを作品と、もし余っちゃったら次回作につぎ込むということで。
     で、公開方法とかですね。  これ、さっき「テレビだったら途中でどうなるかわからない」って言ってたんで、もう俺は“ネット配信”とかでいいんじゃないかなと思ってるんですよ。
    <堀江>  僕はネット配信で行ってもらいたいですよ。  だから、僕は逆にネット配信として低画質版を出して、高画質版は地デジなり、CSデジタルなり、ブルーレイとかDVDなりで公開するというのがいいと思いますね。
    <岡田>  そこら辺でですね、じゃあ、今日の4人目のスタッフ、“CAMPFIRE”の越後さんに来て頂きました。
    <越後>  よろしくお願いします。
    <岡田>  このアニメにどれくらいの予算がかかるのかわかんないんですけども。  たぶん15分から20分のアニメ作るのに2、3000万×10本作るんだったら、2億から3億ぐらいですね。  この金をどうやって集めるのかで、「CAMPFIREの仕組みを使いたい」というのが、土曜日にお互いで話したことですね。
    <堀江>  そうですね。はい。
    <岡田>  で、CAMPFIREで集めたお金を制作費にしたいんですけども、どういうやり方がありますか?
    <越後>  一応ちょっと、今日ボードに少し解説を——
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】「みんなのアニメ(仮)」プロジェクト、ホリエモンと始動!第39号

    2013-07-01 00:00  
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     岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第39号 2013/7/1
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    【今週のコンテンツ】「みんなのアニメ(仮)」プロジェクト、ホリエモンと始動!
    【今週の書き起こし】岡田斗司夫×堀江貴文!!「みんなでアニメ作ろう!」(前編)
    【岡田斗司夫なう。】「苫米地博士のGoogle買収講座とホリエモン対談の行方!
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    ◆【今週のコンテンツ】「みんなのアニメ(仮)」プロジェクト、ホリエモンと始動!
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    <−−ブロマガ用画像−−>

    大阪にアマチュアの映像制作グループがありました。
    学生を中心とした彼らは、情熱と時間と少しのお金を持ち寄り、8ミリフィルムのセルアニメーションを作りあげ大評判になります。
    彼らは会社を立ちあげ劇場用アニメーションを制作し、その後も多くのアニメやゲームを世に送り出して社会現象を巻き起こしていきました。
    会社の名は『GAINAX』
    デビュー作『王立宇宙軍 オネアミスの翼』
    まだデジタル技術もインターネットもない時代のことでした。

    こんにちは、無銘のマサフミです。
    これから3回に渡り、6月13日に行われたニコニコ生放送『堀江貴文×岡田斗司夫「みんなでアニメ作ろう!」』の模様をお届けします。

    「アニメの制作に携わったことのない」堀江貴文と、「アニメでやりたいことは全部やった」と公言していた岡田斗司夫。そんな2人が何故今アニメプロジェクトなのか、「みんな」とは一体誰のことなのか。

    では前編をハイライトからどうぞ。


    ************************************
    <岡田>
     僕は、今回のアニメの話をですね、3年ぐらい前に堀江さんと“ロフトプラスワン”で話したときに、「いや、俺はもうアニメ作るつもりないよ」って言って、なんかこう、流しちゃったじゃないですか。

    <堀江>
     そうですね。

    <岡田>
     で、なんでこないだの土曜日、「ああ、じゃあやろうか!」というふうに思ったかというと。
     僕の理由は、なんかね、その“『王立宇宙軍オネアミスの翼』の続編”というよりは、 “オネアミスの作り方の続編”だったら面白いなと思って。

    <堀江>
     ああ、なるほど。

    <岡田>
     つまり、あん時にやったのは完全に、大阪芸大でアニメを作ってたヤツらと一緒に東京に来て。その、堀江さんが今、宇宙開発やってるのと全く同じことなんですよね。
     なんか、 「アニメ業界という強いプロの人らがいるんだけども、アマチュアだけでアニメーションて作れるんじゃないの?」 っていうふうに思って。
     それで、東京に乗り込んでいって色んなスポンサーにプレゼンして、で金もらって自分達がアニメ作ったと。
     だから、その“ロケットの打ち上げ”というものに、自分たちがアニメ作るという生き様そのものをこう、乗っけたような感じなんですよ。

     で、話を聞いてると、その、 堀江さんが今生きている「なんで俺が今、ロケット造りたいのか?」っていうのと、この「アニメ作りたい!」ていう“生き様”がシンクロしてるから。「これだったらいけるな!」と思ったんですよ。
     いわゆる、ただ単に「新しいアニメ作りたいんだけども、どうやったらできるんですか?」とか、そんなんじゃなくて。なんか“王立”の頃と同じような、もう一回ゼロから完全に作るんだったらすごい楽しいなと思ったんですよね。
     だから、なんでしょうね? あの——

    <堀江>
     いや、だから僕はちゃんと“中で”岡田さんの本は全部読んできたんですよ。

    <岡田>
     中で(笑)

    <堀江>
     岡田さんの本って、けっこう分厚いんですよ。
     でも、一気に読めました。

    <岡田>
    「中で」って言うと、重みがあるな。男としての(笑)

    <岡田>
     堀江さんが実際にロケット開発とかを子供の頃に見たときに心が震えるのと同じように、たぶん、今日この番組見てる人って、 「自分もアニメを一緒に作れるかもしれない!」、「じゃあ、アニメ作るんだったら何ができるんだろう?」 と思って見てると思うんですよ。

    <堀江>
     ふーん。

    <岡田>
     で、 僕はやっぱ、その気持ちで一緒にやりたいんですよね。彼らと一緒に。
     で、たぶんね、ジブリのアニメとか『エヴァンゲリオン』とかを観たときに、みんなあの、「こんなアニメをいつか自分も作りたい!」って絶対に心が震えてるはずなんですよ。

    <堀江>
     ああ、それはそうでしょう。

    <岡田>
     で、それはなんか僕らは子供の頃、アポロ計画とかロケットとかスペースシャトルとか見たときに、「俺もいつか乗りたい!」とか「いつかやりたい!」と思ってるんだけど、いつの間にか応援するだけの側に回っちゃってると。

    (中略)

    <岡田>
     ……で。
     アニメを観たときに、「ああこんなアニメ作りたい!」って思ったのが、いつの間にかアニメの“消費者”とか、“視聴者”になっちゃってるのを、なんとか一緒に作るというふうにしたいんですよね。

     つまり、この、なんだろうな? アニメを作ったとき、ガイナックス作ったときには、若いヤツらが集まってスタッフになってアニメ作るってやったんですけども。
     今回、 僕がやりたいのは「これまでアニメを“観る側”だった人と一緒にアニメを作る」っていうですね、なんかこう、「みんなで打ち上げを体験したい」みたいなものがあるんですよ。

    <堀江>
     はいはいはい。

    <岡田>
     そういうふうな作り方だったらすごく燃えるなあと思って。お話を受けたと。

    <堀江>
      うちのロケットのチームも“みんなのロケット”みたいになってますよ。
     まあ、コアメンバーはフルタイムで給料払ってやってますけど、周りのスタッフはみんな……さっきの“あさりさん”とか、ラノベ作家の笹本祐一さんとかは全部手弁当で来てくれてて。出資までしてくれる。

    <岡田>
     いや、だからね、このアニメの作り方もそういうふうにしたいじゃないですか。