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  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】作家になりたきゃAmazonで1位を取るしかない!? 第76号

    2014-03-17 07:00  
    216pt
    光文社新書『「風立ちぬ」を語る』の英訳版『The Review of Hayao Miyazaki's "The Wind Rises"』がKindleで発売されました。クラウドシティでの英訳作業は見ていただけの無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』最終回になります。 電子出版、映像配信に続いて最終回は紙の本の話です。 『「風立ちぬ」を語る』他、数々の岡田斗司夫の書籍に携わってきた『ビンワード』山路さんに、昨今の出版事情について伺っていきましょう。 Amazonで電子書籍の実績を作れば、紙の本でも出版できるかも。 英訳版も目指せ紙の本! 最後に質疑応答パートもあります。 まずはハイライトからどうぞ。 ************************************ 光文社新書『「風立ちぬ」を語る』の英訳版『The Review of Hayao Miyazaki's "The Wind Rises"』がKindleで発売されました。クラウドシティでの英訳作業は見ていただけの無銘のマサフミです。 『岡田斗司夫の「評価で夢をかなえる個人メディアの作り方」セミナー』最終回になります。 電子出版、映像配信に続いて最終回は紙の本の話です。 『「風立ちぬ」を語る』他、数々の岡田斗司夫の書籍に携わってきた『ビンワード』山路さんに、昨今の出版事情について伺っていきましょう。 Amazonで電子書籍の実績を作れば、紙の本でも出版できるかも。 英訳版も目指せ紙の本! 最後に質疑応答パートもあります。 まずはハイライトからどうぞ。 <岡田>  で、今日の話。  電子出版と紙の書籍と両方やってる山路さんに聞きたいのは。 「ここに来てらっしゃる方で、電子書籍やりたい人?」って聞いたら、さっき手が上がったんだけども。  その中で、紙の出版の方に“上がって”行ける……って言い方は、今さら「電子=下、紙=上」みたいなんで嫌なんだけどさ。  でも、やっぱり、さっきの「書評は~」って話でもわかる通り、 やっぱり紙の出版の方にはステータスがあって。  対して、電子出版の方は「売れてるかもわかんないけど、まだ紙で出てるわけじゃないでしょ?」みたいな扱いですよね。  で、どうやれば、紙になるんですか――? <山路>  Amazonでトップ取ると良いですね。電子書籍で。 <岡田>  はあ……Amazonでトップ取る。 <山路>  ええ。 <岡田>  言い方悪いけど、Amazonでトップ取れるんだったら、最初から紙で出すよ! <山路>  いや、それはそうとも限らないんですよ。  例えば、最近の例だと、SF小説で『GeneMapper』っていう小説があって、私も読んで、「かなり面白いなあ」と思ったんですけれども。  それっていうのは、もう、著者が自分で作って、Amazonで売ったりとか、あるいは、自分のサイトで直に販売したりとかして。  で、それが話題になって。  ハヤカワの方から話が来て、それの改訂版をハヤカワ文庫から紙で出たんですよ。  そういうケースもありますね。 <岡田>  そうか。  新人賞だったら、いわゆる編集者が「この著者は行けそうだ!」っていうふうに見る目が必要だよね。  で、同人誌界でいくら売れてるっていっても、それはなんか「今、流行だから」とか、「たまたま」っていうのあるんだけども。  Amazonの売り上げって“数字”だから。   じゃあ、「トップに立った」って言ったら、もう問答無用でそれを出版社が出してくれるわけですか? <山路>   そうです。 <岡田>  え、ひょっとして、光文社の風立ちぬ本も、それ? <山路>  風立ちぬ本に関しては、その、そんなにAmazonでの数字が参考になったわけじゃあないと思うんですけど。  ただ、あらかじめ、文字起こしの電子書籍が出てたじゃないですか。  それをもう、編集長に持ち込んで。「これ読んで!」って言って読んでもらいました。  んで、「面白いよね」っていうことで、紙の本で、改訂版というか「それをもっと ブラッシュアップした物を出そう!」という企画に漕ぎ着けました。 <岡田>  嫌がんないんだ、出版社は。  もう、「ラッキー!」みたいな? 「原版、上がってるんだ。ラッキー!」っていう(笑) <山路>  そうそう。 「しかも、面白いじゃん」みたいな(笑)  ただ、出版社によって対応ってのは違うので。  判断とかに、もう、1ヶ月とか2ヶ月とかをかける出版社もりますし。  まあ、ある意味、編集長の権限が強い出版社とかだと、そのへんの判断・レスポンスが早かったりもします。 <岡田>  紙の出版社ってさ、「出版とか販売を受け持つ」という以上に、「自分が著者を見つけ出して世に出した。それが編集者の実績だ!」って言う人もいっぱいいるじゃん。 <山路>  うーん。  でも、結局、ああいうのって、なんか……そうなんですかねえ?  本当に“見出した”んですかねえ? <岡田>  おや?(笑) <山路>  いや、そういうこともあるでしょうけれど。  うーん。そこに今、こだわる人って、どれほどいるんでしょうね。  いや、漫画なんかはもうちょっとシステムが違うと思いますよ。  やっぱり、週刊とか月刊なんかで出して、その上でまた単行本にするとか、また全然ビジネスモデルが違うと思うんですけど。  小説なんかで、うーん、“発掘”して――? <岡田>  でも、出版社って差があるわけでしょ?  具体的に言うと、 今日ここに来ている人の中で、「Amazonで1位とは言えなくても、ベスト5に入りました」と。  じゃあ、「この本をあなたの会社で出してください」って言ったら、OKしやすい出版社としにくい出版社ってあるんじゃないの? <山路>  まあ、それはあるとは思いますけど。  でも、 それは出版社っていうより、たぶん“編集者”でしょうね。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】電子書籍で食える人は、既に他で食えてる人だけ第56号

    2013-10-28 07:00  
    216pt
    ひっそりと無料電子雑誌を作ってたりする佐藤家清です。
    全4回に渡ってお届けする2013年8月10日に行われた出版シンポジウム「電子出版ノススメ〜鈴木みそ×小飼弾×岡田斗司夫〜」も今回が最後になります。
    今回は電子出版ベースで漫画家として食べていくことは現在可能なのか、という具体的な話をダイジェストでお送りします。


    ************************************
    <小飼>
     よく出来た物語世界っていうのは、少なくとも、一人の作家どころか、一つの出版社が、もうかなり長い間食っていけるぐらいの価値があるんですよ。
     だけども、やっぱそこに甘んじてないっていうのは、日本のすごいところだと思いますよ。
    「なんで新作が出るんだ?」と。


    <岡田>
     でもそれは、これまでの出版体制と今の電子出版体制の狭間だからですよね。
     最初に鈴木さんが 「これからの日本で“食っていける漫画家”は下手したら100人ぐらいになってしまう」 っておっしゃってたじゃないですか。
     で、弾さんがおっしゃった、「これからもどんどん新しい人が出てくるであろう」。
     この新しい人って、たぶん、9割までは無料で漫画を書いてる人になりますよね?


    <小飼>
     まあ、そうなるでしょうね。


    <鈴木>
     99%ぐらいかも知れない。


    <岡田>
     99%ぐらい?


    <鈴木>
      みんな描くけど、タダで描くんですよ。


    <岡田>
     じゃあ、それはどうやって——


    <小飼>
     たぶん、充分な数のファンを得た時点で、出版社が捕まえて有料化しちゃうんでしょうね。


    <岡田>
     それはそうだと思うんですけど。
     その“充分なファンがいる”っていう状態が、これまでだったら「単行本が2万部出るかどうか?」だったじゃないですか。
     今、これを言い換えるとどうなるんでしょうね?


    <小飼>
     どうなんでしょうね?


     割りと有名な例で『ソードアート・オンライン』っていうのがあるじゃないですか。
     で、その作者はそっちでばかり有名だけど、彼にもちゃんとデビュー作が別にあるんですね。『アクセル・ワールド』っていう。
     でも、アクセル・ワールドより売れたんですよ。ソードアート・オンラインの方が。

     いや、どっちもすごい売れたんですよ。
     たしかアクセル・ワールドの方が300万部売れて、ソードアート・オンラインの方が700万部売れたんですよ。
     ただ、その代償としてウェブに置いてあった作品というのは全部消されちゃいましたけど。
     だけれども、タダのものがそこまで化けるわけですよ。


    <鈴木>
     あとは、“作り方“かもしれないですね。

     新人漫画家もプロも全部入れた電子雑誌みたい枠を作って、そこにはものすごい数の、読み切れないほどの漫画が載っていると。
     そういう様なふうにして毎回連載を続けるんだけど、そこではほとんどお金にならない人となる人の漫画が一緒に載っていて。
     で、その電子雑誌を読んでる中で、「この人をちょっと応援したいな」っていう人が現れた場合、例えば月間とか年間いくらで払える、みたいな。

     そういう、上手くお金が回って行く仕組みを作れれば、無料で書いてる人達にも多少は投げる事が出来るんじゃないかなと。


    <岡田>
     ちょっとザッと計算してみたいと思うんですけど。
     さっき話したみたいなAmazonのシステムを利用した場合で。

     まず、漫画家になりたい少年がいると。彼が漫画を描いたと。
     それを出版社に持って行っても上手くいくかどうかわかんないので、“鈴木みそ方式”をやったと。つまり、自分で電子出版社を立てたと。100円でAmazonで売ったと。

     この場合、彼の漫画がもし面白ければ、100円で売ってたとしたら利率が70%で——


    <鈴木>
     100円で売った場合ね、今のところは35%までしか取れません。


    <岡田>
     35までですか。


    <鈴木>
     そう。100円の場合は最大で35%。
     250円を越えないと70%の利率はもらえません。
     そこがなかなか厳しいんですよ。


    <岡田>
     じゃあ250円で売ったことにするかな。
     ああ、でも、それではなかなか……たぶん、100円と250円のバージョンを2つ出す事になるでしょうね。
     100円のは“お試し版”として。

     で、お試し版は80ページぐらい。100円で80ページ。
     多すぎるかな? お試しだとしたら。


    <鈴木>
     お試しはタダですね。通常は。有料のお試しは厳しいですね。


    <岡田>
     じゃあ、こうします?
     250円の本編と、無料のお試し版。


    <鈴木>
     設定が細かくてすいません(笑)

    (中略)

    <岡田>
     じゃあ、50ページを無料で出したとして。

     これがヒットしたら彼は250円でレベニューが70%。
     ということは、彼の手に入るのは、概算で200円弱か。これが年間3万部売れれば600万の年収。
     漫画だけで食ってくのに600万もいらないですよね?


    <鈴木>
     そうですね。


    <岡田>
     2万部売れれば良いとしましょう。
     これで400万の年収。

     年間2万部も電子出版で売れる漫画家って出来るんですかね?


    <小飼>
     まあ、電子書籍というメディアがどの程度まで普及するかにもかかってきますよね。


    <鈴木>
     それと、もう1つあるのは。
     1冊250円で売ってる本はおそらく200ページ描いてるんですよ。
     それに対して400万円というのは1ページあたりの単価が2万円ってことですよね。


    <岡田>
     はいはいはい。


    <鈴木>
     それって、「すごい手間を掛けて、ページ単価2万円で、単行本の印税収入ナシ」と同じ状態なんですよ。原稿料だけで描くのと変わらない。
     つまり、その状況で描くのは厳しいですね。スカスカの漫画にせざるをえない。


    <岡田>
     ああ、確かに。
     これだとアシスタント雇えないから。


    <鈴木>
     そうです。


    <岡田>
     そうか。
      たった1冊の200ページの本を2万部売ったとしてもそうなんですね。

     この2万部というのも、おそらく2000部ぐらいの本を10巻出してないと到達できない数字ですよね。
     現実的に考えるなら、2万部=2000部の本×10巻だと。
     ページ数にすると2000ページ分になりますね。


    <鈴木>
     なにより、2000部っていう数字は……だいたい今の電子書籍の売上って、紙の本の4%ぐらいですから、紙で10万売れる人が電子では大体2000部ぐらい。
     そういう数字です。


    <岡田>
     じゃあ、電子書籍のこの流れっていうのは、 ある漫画家がデビューしたいと思った時にあまり助けにならないんですね?


    <鈴木>
     無理ですね。


    <岡田>
     つまり、電子書籍というのは、 既に売れた作家が余命を伸ばすのにはすごく有効だけれど——


    <小飼>
     2013年の8月現在で、 電子書籍で食える人というのは、既に他で食える段階にある人だけです。


    <岡田>
     既に食える人。
     でも、電子書籍の市場が10倍ぐらいになってきたら、“そろそろ”っていう話になってくるわけですよね?


    <小飼>
     だから、 今のところはやっぱり、市場そのものが大きくなってくれることに一番プライオリティーを割いて欲しい と思っています。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】手塚治虫が飢死するほど多様性を好む日本人第55号

    2013-10-21 07:00  
    216pt
    「手塚治虫のヒロインの中で一番好きなキャラクターをあげろ」と言われ「ムーピー」と答えたら軽蔑の目で見られたことのある佐藤家清です。
    全4回に渡ってお届けする2013年8月10日に行われた出版シンポジウム「電子出版ノススメ〜鈴木みそ×小飼弾×岡田斗司夫〜」の第3回目です。
    「copyright」と「著作権」という言葉の違いから、「未来の電子書籍」の話など、興味深い話が飛び出しましたが、今回は日本人が求めてる多様性の欠点とおもしろさを語った部分をダイジェストでお送りします。
    ************************************
    <小飼>
     僕は、 日本の人というのは 、たぶん、 日常に“多様性”を強く求める人 だと思います。
     その根拠というのは、電子出版とかと話がずれるんですけども、コンビニに売ってる食べ物。
    <岡田>
     はいはいはい。ああ、そうですよね。
    <小飼>
     アメリカのコンビニって、日本と比べてずっと単純なんですよ。
     こう言っちゃなんですけども、 コーラとペプシしかないのが彼らの世界です。
    <岡田>
     コーラとペプシとゲータレイドしかないですよね。
    <小飼>
     そうそうそう。
     だから、それに比べたら、日本の自動販売機の中身ですら、ずっと多様なわけですよ。
     それらには「シンプルにしよう!」という圧力は常に働いてるはずなんですよ?
     だけど、あんまりシンプルになってないですよね、自販機の中身って。
     ましてや、フィクションとかには、もっともっと多様性を求められるんですよ。
     アメリカのスペースオペラには、『スターウォーズ』と『スタートレック』しかないわけではないじゃないですか。
     でも、 日本ではずっと作品数が多いんですよ。異様なほど作品が多いんですよ。 はい。
     だから、たぶん、そういうところはかなり長く残るんじゃないかな?
     もしそうでないとすると、日本にもスターウォーズとスタートレックを見る人しか残ってないはずです。
     もう席巻されちゃってますよ。とっくに洗脳されちゃってるはずです。
    <岡田>
     まあ、そうですよね。
    <小飼>
     でも、今やむしろ逆じゃないですか。
     お話に飢えて、ハリウッドはどんどん日本の作品を物色してるわけでしょ。
     実は、日本人というのは、お話を創る、絵空事を創る能力がものすごい高い人達で。
     それはなんでかって言ったら、絵空事にどっぷり浸かってる人達がものすごく多いからなんですよね。
    <岡田>
     あとは、その 「国民性として多様性を好むから」 ですよね。
    <鈴木>
     日本人が国民性として多様性を好むから、そういうチマチマしたいろんなものが好き、と。
    <小飼>
     そう。
     逆説的かもしれないですけど、 社会が割と均一だから、そっちの方に多様性を求める っていうことがあるのかもしれないですね。
    (中略)
    <岡田>
     じゃあ、「日本においては」と言うか、電子出版とかネットによる無料化の波が来ても、海外のように単一のものがメガヒットして売れて、残りはもう本当に何もなくなっていくというふうには、たぶんならない?
    <小飼>
     難しいでしょうね。
     もしそれが成り立つのであれば、もう日本の自動販売機にはコークとペプシしかなくなってると思います。
    <岡田>
     それよりも僕らは、面白いかどうかちょっとわからない新作が次々と出て、それをお試しで100円とか50円で楽しめる社会を選んでるわけなんですよね。
    <鈴木>
    「幕の内弁当的である」ということなんですよね。 牛丼よりも。
    <小飼>
     そうなんですよ。そういった意味では、すごい商売がキツい国ですよね。
     というのも、本来ならば“定番”だけ出してれば良いはずなんですよ。
     でも、そうなってないでしょ?
     例えば、『カップヌードル』って、醤油味とシーフードとカレーと、あとはチリトマトぐらいが定番になっただけで、あとは毎年新作が出ては忘れ去られというのをずっと繰り返してるわけですよ。
     でも、「この部分って本来必要ないんじゃん! もう、オリジナルとカレーだけ作ってろ!」って、なんでならないんでしょう?
    <岡田>
     なるほど。
     じゃあ電子出版の価格も、将来か近未来かわからないんですけども、1ドルらへんに落ちつくんじゃないんですか?
     つまり、あらゆるお試しが1ドルで出来るという辺りに有料の1段階目が来て。
     そっから上のものっていうのが、さっき僕が言った“その作家の生涯”を10万円ぐらいで買うのか、もしくは1年間の作品を1万円で買うのかわかんないですけど、そういうところに来ると。
     お試しは、たぶんYouTubeなりePubかなんかに無料のものがまず大量に流れて、その中で、「あ、ちょっとこれ面白そうだな!」と思ったら1ドル、100円ぐらいの流れで。
    <鈴木>
     それで 消えていく変なジュース みたいな。
    <岡田>
     だから、Amazonもその1ドルの辺りの98円とか100円辺りの利率を変えてますよね。 その戦略だと思うんですけども。
    <小飼>
     いや、でも、日本がなんでこんなに、著作みたいなものだけではなくて、やたら新作が出る国なのかっていうのは僕の中でも謎なんです。
     諸外国はそうでないから。
    <岡田>
      こんなにアイドルが量産される国、世界中どこにもない ですよね。
    <鈴木>
     で、消えてくし。
    <岡田>
     そう。
    「なんで1億3千万人しか人口いないのに、このアイドルの数は何よ!」とか。
    「あの“ゆるキャラ”の数は何よ!」っていう(笑)
    <鈴木>
     ものすごい勢いで消えていくところに哀愁を感じてるんじゃないですかね。
    <小飼>
     アレなんですよ。
      普通、コカコーラを発明したら、それで1世紀は食えるはず なんですよ。
    <岡田>
     ハハハ。そうですね。
    <小飼>
     コカコーラをパクっても、それで1世紀ぐらい食えるんです。2番手辺りまでは。
     それ1パターンで良いはずなんです。
    <岡田>
     なのに、この国は『ブラックジャック』がヒットしなかったら “手塚治虫”が飢え死にしてたかもわかんないぐらい、実は“古くなるのが早い国”なんです よ。
    <小飼>
     そう。だからアレなんですよ。
      手塚が新作を出し続けるという、恐ろしい国 ですよね。これは。うん。
    <鈴木>
     だから、過去作品のアーカイブで食ってくっていうのは甘いんだ。
     すぐに古くなっちゃうからいつも新作描かなきゃいけないのに、新作を電子で書くって大変なんですよ。
    (中略)
    <小飼>
     謎なのは、「なんでそういう作品だけに席巻されてないんだろう?」というところ。新作が出る事そのものなんですよね。
     この21世紀に『進撃の巨人』が売れている事なんですよ。
    <鈴木>
      作者というより、読者が望んでる んですよね。
    <小飼>
     そう。
     だから……なんて言えばいいのかな? 「もう、その世界だけでは物足りない!」という人が常に供給されているというのが、これ結構な謎ですよね。
    「一生、美味しんぼで良いじゃん!」って、なんでならないんだろう?
    <鈴木>
     その供給元が出版社じゃなくなって、web漫画になったりとか、PixivだったりLINEだったりに変化する事もありえますよね。
    <小飼>
     既に確立した世界観を続けるというのであれば、これはビジネスラインにかなり上手く乗るじゃないですか。
     
    (中略)
    <小飼>
      よく出来た物語世界っていうのはそれくらいの価値があるんですよ。
     少なくとも、一人の作家どころか、一つの出版社が、もうかなり長い間食っていけるぐらいの価値がある んですよ。
     だけども、やっぱそこに甘んじてないっていうのは、日本のすごいところだと思いますよ。
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】電子書籍は食えない作家が落ちる最後の墓場なのか?第54号

    2013-10-14 07:00  
    216pt
     引っ越しの時に「別れがこんなにもつらいのなら、もう本なんて買うものか」と泣きながら本を大量に捨てた佐藤家清です。
     今回は全4回に渡ってお届けする2013年8月10日に行われた出版シンポジウム「電子出版ノススメ〜鈴木みそ×小飼弾×岡田斗司夫〜」の第2回目になります。
     なぜ、作家や出版業界が電子書籍に乗り気ではないのか、紙に固執する理由、また電子書籍の弱点などなど、話題は深いところへ向かっていきます!


    ************************************
    <岡田>
     漫画家が、鈴木さんの後にワーっと続くように、電子書籍に行かない理由として一つ考えられるのが…… 文字の方の作家も、小説家やノンフィクションライターも、案外、電子に来ない じゃないですか?


    <鈴木>
     そうですねえ。


    <岡田>
     それらはやっぱり同じ理由で、「 “出版される”というのがトロフィーだから 」という意識があるからだと思うんですよ。
     紙の本として出版されることが、あたかもトロフィーワイフみたいに扱われているのと同じように。

     僕が同年代の物書きの人と話すとき、「 電子出版を出すほど落ちぶれたくない! 」みたいな話が、いまだに出るんですよ。
     今、“いまだに”って言ったのは、2013年の夏になっても、まだ出てくるからなんですよ。


    <小飼>
     いやあ、でも、それを言ってたら、webでロハ(※只=タダ)で流していた文章をラノベ化したら……700万部だったけな? そんな話もあるのにねえ。


    <岡田>
     そういうのは、「世の中が間違ってる!」というふうに思ってるんですよ、きっと。
     その人たちにしてみれば、 「紙の本でしかやりたくない!」 、というのは、もう 「負けるとわかってる太平洋戦争をやり続けるしかない!」 っていうのに似たようなモンかなぁと、僕も最近思うようになってきたんですけども(笑)


    <山路>
     紙のというと、“同人誌”ではダメなんですか?


    <岡田>
     やっぱりそういう人たちは、出版社から紙の本で出してもらってナンボなので。
     電子で、たくさんのひとに読まれるといっても、あんまり気がすすまないんじゃないかな?

     まあ、もちろん周りから悪いことばっかり吹き込まれてるかもわかんないんだけども。
    「そうすると、ダビングされるのは防げない!」みたいな。「いや、“ダビング”って、その用語使うの?」とか思ったりするんだけど (笑)


     作家にしても漫画家にしてもなんでもそうなんだけども、 電子出版をするっていうことは、いわゆる一流出版社の銘がつかなくなる、箔がつかなくなる と思っちゃってて。
      それで手を出さない人ってのが結構いますよ。


    <鈴木>
     僕も「食い詰めてはじめた」みたいなことを強調したから、そういう部分で、余計に印象が悪かったのかもしれませんね。
    「ああ、あれはもう“食えなくなったときに行く最後の墓場”だ」 みたいな。
     そんな話になっていくのかな?」


    (中略)


    <岡田>

     僕は今、大学で学生を教えてるんですよ。その中では文学部のやつらもいるんですね。
     その文学部の人らが、もうホントに5〜6年前から毎年毎年、聞いてくるのが……あの、詩を書いてる人が多いんですよ。ポエム。

     で、「どうやったら詩集を出せるのか?」と。「先生は自費出版ってどう思いますか?」って。毎年10人くらい相談に来るんですね。
     毎年毎年、「絶対やめろ!」と言うんですけども、10人のうち7人は、やっぱり自費出版で出しちゃうんですよ。


    <小飼>
     読んでもらいたいだけであれば、ブログを作ってそこに放り込んでおけばいいのに。
     面白ければ紹介しますよ。


    <岡田>
     いや、そうなんですけど。
     それをね、どんなに言っても駄目なんですよ。


    <鈴木>
     紙が欲しいんですか?


    <岡田>
     紙が欲しいっていうかですね。
     たくさんの人に見てもらえるからブログでやって、 「そこで人気が出るくらい面白いものだったら、ちゃんと紙でも出るよ」 って言ったら、それって “自由競争”の波にさらされるということになるんですよね。


    <鈴木>
     ああ、自信がないんですね。


    <岡田>
     はい。
     つまり、「どっか特定のプロデューサーに贔屓してもらってデビューするんだったらアリなんだけども、自分の顔写真をさらして美人コンテストに出るのはイヤだ」みたいな心理が働いちゃう。


    <小飼>
     でも、紙にするだけで読んでもらえるものなのかな?
     いや、だって、それ系のベストセラーって、僕、ホント『サラダ記念日』ぐらいしか思い思い浮かびませんよ。


    <岡田>
     そうなんですよね。
     でも、詩を書いて食っていきたいっていう人達の絶対数は、あまり変わらないですよ、昔から。


    <岡田>
     とにかく、自費出版でもいいから1冊でも本を出してしまえば、そういう自由に市場に参加してくる素人と自分たちとの間の段階が1段上がれるんじゃないかって思っちゃうんですよね。
     なので自費出版に行くんだろうけど。


    (中略)



    <岡田>
     でも、実は 自費出版であろうと別に新潮社とか講談社から出ようと同じ じゃないですか。


    <鈴木>
     同じですね。


    <岡田>
    「そんな変わらない」という事がわかんないんですね。
     だから、詩集を出す学生がいる一方で、相変わらず作家になりたいというと、出版社に持ち込む人が多いんですけども。
     自費出版で自分で出そうという人本当に少ない。


    <山路>
     大手出版の事でちょっと言うならば、大出版社に比べて、小さな出版社とか自費出版だと“パブリシティ”って言う意味で相当に不利で。
     それがあんまり評価に繋がらないって事がやっぱりあるんじゃないんですかね。


    <岡田>
     あります、あります。
     あの、営業の上手い大出版社だったら、大したことない本でも1万7千ぐらい刷ってくれて。
     イコール、書店で“面を出す”って言うんですけども、表紙が見えるように平台に置いてくれるっていうのはあるし、小さい出版社だったらそれが出来ないっていうのがあるんですけども。


     でも、電子出版だとそれないじゃないですか。
     もう本当に、その本の人気とか、タイトルのインパクトとかでAmazonの上位にちょっと入れちゃうから。
     そしたら本当に売れちゃうってのがあるんですよ。


    <鈴木>
     でも、そこに入らないってこともあるんだよね。永遠に。


    <岡田>
     永遠に?


    <鈴木>
      誰にも見つけてもらえないまま、恐怖の電子在庫の山に埋もれる っていう問題が。



    <小飼>
     ちょっと待って。“電子在庫”って、それ、なんですか?


    <鈴木>
     いや、実際の書店の場合、山のように本があっても、まだどこに何があるのかわかるような陳列の仕方はありますけど、電子ってあんまり見せるところが少なくて。
     自分で作家を検索すれば良いんですけど、ほとんどの場合、ランダムに扱われて。
     つまりね、書店における“表紙”っていうものがほとんどないんですよ。


     そうすると、1回も話題にならない本は、作ったけども、自分ともう1人ぐらいしかダウンロードしないで、そのまま終り。


    <岡田>
     既にブログで人気があるヤツしか電子出版って出してもしょうがないですよね。


    <鈴木>
     そう。だから僕もこうやって、いろんな事で自分自身の名前を出して、顔を出して、面白い事を書いて。
     そっから名前を知ってもらうような、こういう働きかけ、 本来漫画家の仕事じゃない宣伝みたいな事を、どんどん1人で考えてやらなくてはいけない という事で。
     そういう事にはなりますよね。

    (中略)

    <岡田>
     紙の出版社の人達って、まず紙の本が最大に売れるように考えちゃう。
     で、たぶんそれは、「その出版社の中でも 電子書籍を扱ってる人達っていうのが、出版社の中で2軍 の人らだからなのかな?」っていうのが最近の観測結果だったんですね。


     つまり、「俺たちが紙でさんざん稼いだ後、残り物でチャーハンでも作ってろ!」みたいな形で電子書籍の方が動いてるように見えちゃうんですよ。


    <小飼>
     いや、でもそれってメディアの変遷がある時には必ず発生してたじゃないですか?
     まあ、新聞にとってのテレビもそうですし。小説に対する漫画の時もそうだったですし。

     だけど、今はかつて2軍だったところが主戦力を担ってるわけじゃないですか。


    <岡田>
     でも、昔の“出版が偉い時代”だったら、例えば、小説家の単行本は「一番最初にハードカバーで出て、次に新書で出て、次に文庫で出て、最後に全集になる」っていう流れがあって。


      電子書籍ってのは、今現在の流れの中でかなり後ろの方に位置付けられてるような気がする んですよね。


    <小飼>
     まあ、確かに。


    <岡田>
     なので、本当に欲しい本はなかなか電子書籍が出ないと。だから、しょうがないから紙で買っちゃうと。
     でも、「電子書籍だったら持ち歩けるのにな」ていうふうに思うので。


     僕なんか自分の本は出来るだけ発売と同時に電子書籍にしたいと思ってるんですけども。
     これってそんなに変な事なんですかね? 
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】鈴木みそ:出版社の言う「どうせ売れない本」がベストセラー第53号

    2013-10-07 07:00  
    216pt
     最近、東京に引っ越しましたが家具を購入する暇がなく毛布一枚で凍えて寝ている新人ライターの佐藤家清です。 今回から4回に渡り、2013年8月10日に行われた出版シンポジウム 「電子出版ノススメ~鈴木みそ☓小飼弾☓岡田斗司夫~」をお届けします。  今回はKindleでランキング上位をキープしつづけた鈴木みそさんの「限界集落<ギリギリ>温泉」が電子書籍化された驚愕の経緯なども飛び出します。 ************************************ <鈴木>  でも、電子出版っていろんなものの垣根を下げるじゃないですか <岡田>  はい。 <鈴木>  僕あの、作家としてやってる中でかつて言われてたことが、「単行本が1万冊売れない人は連載ができない」っていうようなことで。  ここクリアするためにいろんな編集者が漫画家を叩いて。「 君はできないよ」って。「頑張っても売れるのは3000冊くらいだ」って言ったら、その人は漫画雑誌で連載ができなかったんですよ。  だから、そういう意味では、今は誰でも本を出すことができるというところまで、ハードルが下がったんで。 <岡田>  はいはいはい。 <鈴木>  そうすると、かつての漫画家の数というのは、そこんとこを通り抜けた人達しかいなかったのが、まあ、今は誰でも本を作れるようになったんで増えたわけです。  まあ、その分だけ “食べられる人”は減ってるんですけど。漫画家自体の間口はやたら広くなった と思いますね。 <岡田>  つまり、昔は漫画家として雑誌にデビューするということは……原稿料を支払って雑誌に載せるだけだったら、出版社としてはたぶん赤字なんですよね?  だから、単行本が売れる人しか雑誌デビューをさせたくない。 <鈴木>  そうです。 <岡田>  で、その「単行本が売れる」という定義が、マンガだったら1万部ということですか? <鈴木>  本当のところ「3万部あったらいい」って言われたんですけども。  最近は2万部くらいが、出版できるギリギリのラインで、それ以下になると出版社の持ち出しになるわけですね。  だから、本当は3万部以上売れる作家を大量に置きたいんですけど、そうもいかないんで。  売れる作家と売れない漫画家をセットにして、「いつか売れる漫画家になってくれたらいいな」っていうふうに“投資”しているわけですね。若い子や新人に。  だんだん上手くなって、3万部が10万、100万になってくれたらっていう、こういう構造のもとに作っているんですよ。  まあ、鳴かず飛ばずで8千部が続くようであると、次の単行本が作れないですね。1冊目が売れないともう次がないから。  で、「漫画家としてプロになれないよ」みたいな話になっていくわけですよ。 <岡田>   ところが、最近は紙の本自体の売れ行きが全般的に下がっているわけですよね。 <鈴木>  そうです。 <岡田>  つまり、「マンガが面白くなくなった」とか、「人気がなくなった」じゃなくて。  単に、10年くらい前だったら、これくらいのレベルの面白さでこの人気だったら、絶対に5万部売れていたものが、今は2万部くらいになっているわけじゃないですか。 <鈴木>  そうです、そうです。   全体に、こう、縮小しているんで。  だから、「僕ら漫画家がプロとして何人食ってるんだろう?」というのをザックリ計算をしたときに、まぁ2千人とか千人……ほんとはもっと漫画家がいるんですけど。  食べられてる人は千人からその半分、500~1000くらいじゃないかってくらい。 “食べられる”という線がギューっと落ちてるんですね。 (中略) <岡田>  鈴木さんの場合は、「自分の本が出版社から見て紙の本として売れなくなった」というよりは、さっき話してた「2万から3万部売れればペイラインというのが、徐々に難しくなってきた」ということなんですね? <鈴木>  そうです。  例えば、『限界集落(ギリギリ)温泉』っていう漫画の1巻を3万部出して、これがあんまり売れなくて。  2巻になると1万5000に減って、3巻になったら9000になって、4巻が8000部ですよ。  これで打ち切りですね。チョッキンって。8000部になるともうやってらんないから。  なので、「この話は本当はもうちょっと長かったんですけど、ごめんね」っていう。4巻で終わりってことで。 <小飼>  よくある話ですね。 <鈴木>  その前に『銭』って本を出したんです。全7巻。  これは相当長いこと、ある程度安定して売れたんで7巻まで行ったんですけど。  あれを電子化しようとした時に出版社側からは「銭を電子化するのは待っといてくれない?」って言われて。 「じゃあ“ギリギリ”はいいんですか?」って言ったら、「“ギリギリ”はいいよ」って。  ……向こうも『限界集落(ギリギリ)温泉』は売れないと思ったんですよ! 「このコンテンツは売れないわ」と!  他にも、似たような話はいくつかあるんですけど。 「自分で出しますよ!」って言ったら、「出してもどうせ売れないよ」って。  去年あたりの話なんですけどね。 <岡田>  えー! <鈴木> 「電子がどれくらい売れないかって言ったら、『テルマエ・ロマエ』の電子版がどれくらい売れてるか知ってる?」って。  テルマエがバーンと売れて、単行本が400万部とか売れて、「次の単行本はいきなり100万部刷りますよ!」って言った時の電子の数字が……まあ、電子書籍の売れる数字は紙の4%ぐらいと言われてるんですけど。でも、それよりも悪くて。  これは無料とか100円で撒いてるというのもあるからなんだけど、売り上げ的には全然低いし、「あのテルマエでそんなものなんだから、全然ダメだね」ってみんな思ってたんですね。  だから、僕が「全部出しますよ?」って言ったら、「ああ、いいですよ」って。  ちょうど向こうも力が抜けてる状態で―― <小飼>  いい意味で“投げやり”だった? <鈴木>  そうです。  そこんとこで、「僕が全部の権利を持つということでいいですよね?」って言って、「オッケー、オッケー」ということだったんで出したんですよ。 (中略)  <鈴木>  僕の場合、紙の本で出した3万部がほとんど半分くらい売れ残ってたはずなのに、電子が1万8000部も売れてるんですよ。 <小飼>   確実に売れてるわけですよね。 <岡田>   電子出版としては確実に日本で5本の指に入りますよね。 <鈴木>  そうです。  電子書籍ってAmazonが圧倒的に売ってるじゃないですか。このAmazonのランキングで、上半期の3位です。  1位が、なんとかっていう、100円のメチャメチャ売れてる本で、2位が『テルマエ・ロマエ』か『進撃の巨人』なんですよ。  つまり、進撃とテルマエに挟まれて、僕の個人出版のやつが入ってるんです。  面白かったのが、3月くらいの時、僕は6冊くらい出してたんですけど、 “出版社別順位” というのが出て。  1位が“集英社”で、2位が“エンターブレイン”。で、 3位“鈴木みそ”って書いてあって。 「講談社、抜いたよ!」みたいな(笑)
  • 【岡田斗司夫のニコ生では言えない話】岡田斗司夫の最終面接、次の面接官は君だ!第46号

    2013-08-19 07:00  
    216pt
    FREEexに入るまでは、岡田斗司夫に会ったことがなかった無銘のマサフミです。
    7月7日に行われたFREEexプライベート説明会の模様をお届けします。

    東京・大阪で毎月開催されているプライベート説明会は、FREEex参加を考えている方々が岡田斗司夫に直接会って、疑問や不安など何でも質問できる場となっています。
    本来プライベートな内容ですが、本文中<参加者>と記されている新メンバーの方々の許可を得て、個人面談を除き公開します。

    FREEexは「社員が社長に給与を払う会社」と喩えられてきました。
    では入社も、「入社希望者による社長の面接」をした上で一緒に働くかどうか決めるべきでしょう。
    興味を持たれた方は、説明会の日程を公式ブログ「岡田斗司夫なう」で随時ご確認ください。性別・年齢・学歴不問でお待ち致しております。

    どんな質問にも答えてくる岡田斗司夫の最終面接を、次回はぜひ一対一でお楽しみください。


    ************************************
    <岡田>
     こっから先はですね、向こうにもう一つ部屋があって、それは僕の仕事部屋で。
     あの、今いるここも仕事部屋は仕事部屋なんですけども。よくあそこの席でニコ生ゼミをやってますよね?
     ただ、ここは“見せるための仕事場”でありましてですね。こんな片付いた環境で人間仕事なんてできるはずがないんですよね。
     で、あっちに“カオスの部屋”がありましてですね。皆さん、ちょっと1人ずつそのカオスの部屋に来ていただいて、それぞれのプライベートの面談というか、質問があったら……他の人の前では聞きにくい質問があったらしていただいても構いませんし、あと、FREEexに関係なく「ちょっと個人的にこういうふうなところで悩んでる」という話でも構いません。
     1人ほぼ20分くらいいけると思いますんで。で、その20分はもう皆さんの好きなようにお使いください。

     で、ここではですね。
     一応、前日までに皆さんにメールを送ったんですけども、あのメールで……僕らもですね、このシステムで説明会を行うのは初めてなんですね。
     前回までは、だいたい僕は一時間ぐらい、あのメールに書いていたような内容を、ダーッと説明して。
    「いかがですか?」、「わかりますか?」っていうふうに言って、「じゃあ、個別に面談を〜」ってやってたんですね。
     ただ、そうすると個別の面談の時間があまりとれないんですよ。
     なので、今回からはちょっとこういうシステムにしてみました。

     ってことで、そうですね、15分か20分くらい皆さんの質問に答えたいと思うんですけど、なんか聞きたいことありますか?
     ——はい、どうぞ。



    <参加者A>
     FREEexの、あのシステムからいうと、金額の上下を抜きにすると、いわゆる“定額制のファンクラブシステム”じゃないですか?
     で、まぁそれがたまたまちょっと、普通のファンクラブと比べると10倍くらいって感じなんですけど、その値段付け以外に、この「いわゆる定額制のファンクラブとは違うんだよ!」ってのはありますか?
     もちろん、仕事を回すとか、そういうシステムはあるんですけど、その「もっともここが根本的に違うよ!」っていう点があれば。


    <岡田>
     フリラックっていうのがあの中に書いてあったと思うんですけど、あそこがたぶん1番違います。

     で、 なにかっていうとFREEexのメンバーは、僕らのコンテンツをベースにしてビジネスすることができると。
     で、それでお金稼ぐことができるんですけども、そのお金稼いだ場合ですね、稼いだお金のほぼ儲かった額の半分くらいを“フリラック室”というところに入れるんですね。
     つまり、会社の所得税みたいなもんなんですよ。そうするとそのフリラック印税というのになってですね、そのフリラック印税は全員に分配されるんですね。

     なので、 12万円払うんですけども、返ってくるシステムっていうのを今年の4月から始めました。
     で、初年度の目標は「メンバー1人あたり1万円から3万円をペイバックする」ですね。
     2年目3年目からはもうちょっと大きくしていって、僕の目標では3年目ぐらいには12万円を返すというのを目標にしてます。
     そうすると、皆は年間12万円払って12万円返ってくるから、実は実質上払ってないっていう。

     つまり、 FREEexへの参加を“投資”にしてもらおうと思ってるんですね。これまでは一方的に払い切りの仕組みだったのを投資にすると。
     そうやって、例えば社内では働く人に社内通貨でお金を、普通のバイトよりは安いんですけど、払うことによって金額的なインセンティブっていうんですかね、動機付けみたいなものを得てもらう。
     で、 なんでこんなことをやるのかっていうと、「起業ごっこがやりたいから」ですね。
     メンバー1人ひとりが会社を作る楽しみというのを感じてほしい。これだったら、ものすごく小額のマネーと小さいリスクで会社を作れるんですね。

     だから、現にうちのメンバーの中でも僕のコンテンツを使って電子出版始める人が結構いるんです。
     電子出版っていうのは本当に、お金ゼロでできるんですね。会社を作ったら、会社の登記とかでお金かかっちゃうんですけど、“個人商店”にしちゃったらもう登記すらかからない。
      ほんとにゼロ円ではじめて、で、幾ばくかのお金を稼ぐことができる。
     で、稼いだらすぐに他の人を、ものすごく安くでもいいから雇って、お金を回すっていう練習をしてくれと。
     普通のところで会社作って、で、ダメだったら倒産ってしていくと、すごいダメージ大きいし、チャレンジとして大きいんですけど。
     これだったら、1日に30分とか1時間っていう仕事の片手間で起業できて、自分で会社を作って、他の人を雇って、ダメだったら、「あ、ごめん」て言ってペタンと潰しちゃえるんですね。

      あの、よく“会社を起業する塾”っていうのはあるんですけど、倒産させる塾って絶対ないんですね。
     でも、僕、倒産させる方がずっと大事だと思うんですね。ダメだと思った時にいかに早く、辞めて痛み少なくして次のチャレンジするのか。
     今後3年間とか5年間で3つくらい会社作って、で2つくらいダメだったから1つ生き残ってるってやり方が1番確実に、なんか自分のやりたいことやる方法じゃないかなと思って。
     こういうフリラックシステムっていうのと同時に、メンバーがうちのコンテンツを使って、自由にビジネスを始める仕組みというのを作りました。
     で、それを、できるだけ推薦してます。

     ここが1番の差ですね。はい。

    <参加者A>
     ありがとうございます。