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日本の30年間の長期不況の根本原因 銀行貸出残高と名目GDPとマネーストックの関係
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日本の30年間の長期不況の根本原因 銀行貸出残高と名目GDPとマネーストックの関係

2022-12-02 16:05

    昨日の国会質疑でれいわ新選組の山本太郎議員の質疑が行われた。


    れいわ新選組の山本太郎議員の本日の国会質問。
    数字と根拠をあげて、ここ30年の自民党の悪政を追求していく様は圧巻でした。
    これ程、勉強になる濃い時間はなかなかない。#山本太郎 https://t.co/xcZpHdCx3E

    ― 天野 統康 (@amanomotoyasu) December 1, 2022

    そこでは、この30年間の長期不況の原因が自民党の失政にあることが強調されていた。

    その失政の内容は、主に消費税の増税、派遣社員の全面解禁による正社員の減少による格差社会と平均所得の減少など。

    その失政のために、日本は賃金の上昇を実現できずに、30年間にわたって経済成長に失敗し、

    国民生活も豊かにすることが出来なかった。

    潤ったのは巨額の内部留保をえている大企業と、資産が拡大している富裕層ばかり。

    この山本太郎議員の述べた事は最もである。


    一方で、経済成長そのものは、格差社会を作り上げても実現することは十分可能である。

    富の格差が拡大しても成長している事例としては、80年代以降の米国や欧州、中国、などがあげられる。

    つまり、経済低迷の原因としては、消費税の増税や労働環境の不安定化などがある程度作用を及ぼしている事は

    あっても、それが「十分条件」ではないという事だ。


    それでは何が根本的な原因なのか?


    以下の銀行貸出と名目GDPの関係のグラフを見れば、一目瞭然である。



    この30年間は、銀行貸出による信用創造(銀行の貸出で生じる預金創造)が十分に行われなかった結果、名目GDPは伸びず、物価も賃金も上昇しなかったということだ。


    この銀行貸し出しも、金融経済に使われる場合は、名目GDPに反映されない。

    ただし、金融経済向け(例えば不動産取引向け融資など)を銀行貸出総額から差し引いても、グラフ上では大きな差は見られなかったので掲載していない。


    上記のグラフを見れば現金と預金(マネーストック)は増加している。しかしその預金は、名目GDPの上昇につながることに使われていない。そのため、マネーストックとGDPの伸びは連動していない。

    このマネーストックが上昇している原因は、日銀の量的緩和による国債、株、不動産の購入などの影響である。

    それらの金融経済向けに信用創造された資金は、名目GDPを押し上げる効果を発揮していない。


    ちなみに、ここ半年あまりの日本は銀行貸出が拡大している。

    円安や資源価格の高騰による輸入インフレがある程度落ち着いた後でも、インフレになる可能性はある。


    貸出・マネタリー統計(22年10月)~銀行貸出の伸びが加速|ニッセイ基礎研究所, https://t.co/GQD53h7fHg

    10月の銀行貸出の伸び率は前年比2.97%。伸び率の上昇は5ヵ月連続。
    銀行貸出が伸びている。
    銀行貸出によって信用創造が行われるので、この影響は今後の日本のインフレ圧力を強めるだろう

    ― 天野 統康 (@amanomotoyasu) November 18, 2022

    現在の主流派経済学の問題は、購買力の量り方としてマネーストック(現金+預金)のほうばかりに注目する一方で

    新規に購買力を作り出し、その向かい先を特定させる信用創造量(銀行貸出などの銀行の資産側)の影響力を、経済成長理論やバブル生成の理論のモデルに組み込んでいないことだ。


    この主流派経済学の信用創造タブーを批判している専門家は、リチャード・ヴェルナー氏や山口薫氏などがいる。


    経済成長(名目GDP)を上昇させるには、実体経済において取引を増加させる部門に、信用創造量を増加させる必要がある。

    その事に、この30年間の日本は失敗し続けてきた。


    日本の長期不況の原因は、資本主義の通貨発行権を管理してきた国際銀行家の利権学問である主流派経済学の意図的な理論的欠陥がもたらしたものである。


    自民党の政策を批判する側も「格差社会という倫理的な現象」と、「信用創造が影響する経済成長理論の現象」を分けて考える必要がある。



    ・記事の関連Twitter


    FTX破綻、取引会社やファンドに影響拡大: 日本経済新聞 https://t.co/Hg2UK4E3iB
    中銀の量的緩和によるカネ余りで起こされた仮想通貨(暗号資産)バブル。そのバブルが作り出した破綻劇。どこまで破綻の影響が広がるかは未知数だ。

    ― 天野 統康 (@amanomotoyasu) November 18, 2022

    「債務上限」問題が焦点 共和党、歳出削減要求へ 米(時事通信)
    来年後半にも上限到達が迫る中、与野党が引き上げで合意できなければ、米国のデフォルト(債務不履行)リスクが高まる。#Yahooニュースhttps://t.co/3z1rwM81CA
    米国の政治に通貨発行権が実質的にないために起こる毎度の破綻茶番劇。

    ― 天野 統康 (@amanomotoyasu) November 18, 2022


    資源価格の高騰と急速な円安による輸入物価の上昇によるインフレ。
    更に銀行貸出の伸びも拡大を続けている事から、インフレ基調は続きそうだ。
    賃金の引き上げが行われないと、庶民の生活は苦しくなる。
    政府は最低賃金を引き上げ、引き上げた中小企業の財源を支援するべき。 https://t.co/vfGACrOXQV

    ― 天野 統康 (@amanomotoyasu) November 18, 2022

    物価3%なので実質所得低下し家計に影響との指摘「その通り」=日銀総裁 https://t.co/hho5aLB7Mj

    実質賃金の上昇の引き上げは政府が行う事。
    最低賃金を引き上げて、物価上昇により苦しくなる世帯を支援するべき。
    その引き上げの負担は政府が負い、財源は資産課税などで行えばよい。

    ― 天野 統康 (@amanomotoyasu) November 18, 2022


    藤田まさみさんは、資本主義のマネーの基本原理の謎を解明したリチャード・ヴェルナー氏の歴史的名著『虚構の終焉 マクロ経済学「新パラダイム」の幕開け』の翻訳者です。1ページ読めば名文(名訳)なのが分かります。現在は立憲民主党の市議をされています。#藤田まさみ #リチャード・ヴェルナー https://t.co/8TxxkAU7IF

    ― 天野 統康 (@amanomotoyasu) November 8, 2022

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    ・上記の全体像の詳しい図解の説明はこちら

    <リンク>【操作される資本主義経済 図解のまとめ】

    <リンク>【操作される議会制民主主義 図解のまとめ】

     

     

    ■日米欧の自由民主制の隠されてきた仕組みについての詳しい解説は

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