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記事 25件
  • 没後30周年! 改めてしのぶブルーザー・ブロディ最期の1日■MMA Unleashed

    2018-09-14 12:06  
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    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは米没後30周年! 改めてしのぶブルーザー・ブロディ最期の1日です!
    【1記事から購入できるオススメ記事】
    WWE総帥ビンス・マクマホンの生涯を描いた映画の制作が決定!リークされた脚本に書かれていたこととは?



    【内幕記事に騒然!!】世界一のエンタメの舞台裏には、ビンス・マクマホンの恐怖政治があったロンダの異常な愛情、または如何にして柔道を捨ててボクシングを愛するようになったか
    「ダスティ・フィニッシュ」の意味は? オックスフォード英英辞典に見るプロレス隠語集



    筆者のフェイバリット外人プロレスラー、ブルーザー・ブロディが亡くなって今年で30年が経(た)つ。30年などという時間が、こんなにあっさりと経過してしまうとは、驚きを通り越して唖然(あぜん)とする思いである。
    ブロディのことをよく知らないファンにとっては、真壁刀義のギミックの多くが、ブロディ流を取り入れているという説明が最も分かりやすいかもしれない。入場テーマ曲の「移民の歌」、小道具のチェーン、得意技のニードロップ。これらの原型はブロディにあるのだ。ブロディは、殴る蹴るを主体とするブローラースタイルのプロレスラーのプロトタイプとなっており、一時期はブロディの歩き方、吠(ほ)え方、髪型、シューズ、入場時の観客席での暴れ方などをコピーした大型外人レスラーが山ほどいたものである。
    ブロディはまた、インディペンデント・プロレスラーの草分け的存在でもあった。日本とプエルトリコで外人エースを務めながら、アメリカではWWFやNWAといった大手プロモーションに背を向け、各地のインディマットのトップを張り続けた。プロモーターにとってはけして仕事のしやすい選手ではなかった。あくまでも自分の条件にこだわり、また家族との時間がとれなくなるようなハードスケジュールは受け入れなかった。安易なジョブは絶対にしなかったし、試合中にフィニッシュを勝手に変更してしまうことでもおなじみだった。自分の値打ちを知り、無慈悲なまでにビジネスに徹し、いくらわがままだと思われようと、バックステージでいくら煙たがられようと、客席を満員にすることで周囲を黙らせた。野蛮な容貌、粗っぽい試合の中にも、プロとしての矜恃(きょうじ)が孤高に香り立つような選手、まさに”インテリジェント・モンスター”だったのだ。
    ブロディは1983年からプエルトリコマットに登場している。ヒールでスタートしたブロディだったが、1年後にはベビーフェイスに転じた。アブドーラ・ザ・ブッチャーらにいたぶられていたジ・インベーダー1号ことホセ・ゴンザレスを救出したことで、ベビーターンを果たしたのだ。ブロディとゴンザレスはその後タッグパートナーにもなっている。
    ブロディ刺殺事件が発生したのは1988年7月16日(土)(現地時間)のことだった。出来事の説明や解釈にはさまざまなバージョンがあるが、ここではブロディが没した直後のレスリングオブザーバー1988年8月1日号で、デイブ・メルツァー記者が収集した情報をベースに、謎に包まれたこの事件を改めて追ってみたい。
    この続きと、追悼KID、天心vs堀口、本間聡、朝倉未来、木原のオヤジ、新日vsWWE…………などの記事がまとめて読める「10万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラ 
    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1676298
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  • お疲れ気味のプロレス界…男子は新日本、女子はアイスリボンがひた走る■事情通Zの「プロレス 点と線」

    2018-09-13 11:01  
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    プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマは「お疲れ気味のプロレス界……男子は新日本、女子はアイスリボンがひた走る」についてです!

    【1記事から購入できる「プロレス 点と線」シリーズ】
    石森太二の新日本プロレス参戦は既定路線だったのか

    長州力の「オマエはプロレスやめろ!」事件とは何か?

    誰だと思ってるんだ!? ヤマモの「アイドルの腰掛け」発言とは何か?

    ■女子ではアイスリボンが抜けている――ご無沙汰のZさんですけど、最近のプロレス界は様子はどうですか?
    事情通Z (いきなり小声で)正直なところ調子は微妙。今年から来年にかけては相当厳しいことになっていくと思う。
    ――あらま。
    Z どこもお客さんはそこそこは入ってるんだよ。ただ、ちょっと前と比べてどこも空席がチラホラと出てきている。いまはどこの団体も後楽園ホールや新木場1stリングなんかを軸にして、年に数回のビッグマッチをやってるんだけど。その普段の興行を維持するのがけっこう難しい時代になってる。
    ――ただ興行をやれば入る時代ではなくなってますけど……。
    Z さらに加速している。ビッグマッチじゃなくても創意工夫をしてお客を呼び込んでいるんだけど、各団体ホントに大変だと思う。
    ――でも、新日本プロレスはゆったりとしたスピード感ですよね。
    Z そうんだよ。そこまで場面転換は激しくない。一番マンネリ感があるのに一番客が入ってるんだからね。

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  • 「この少年は誰だ?」…身長155センチのレスラーがアメリカを騒がす■アメプロインディ通信「フリーバーズ」

    2018-09-13 10:19  
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    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは「この少年は誰だ?」…身長155センチのレスラー、マルコ・スタントがアメリカを騒がすです!
    <1記事から買える関連記事>・竹田誠志、米デスマッチトーナメント出撃! 「アメリカのファンをドン引きさせたい」・新日本プロレスのニューヨーク侵攻!! ROHの証言・CMパンク、おまえはそんなところで何をやってるんだ?・【#MeToo】マイケル・エルガンはすべてを失ってしまったのか

    「戦いで大事なのは、体の大きさではない。腹の中にある闘志の大きさが大事なのだ」とは、かのマーク・トウェインの言葉だ。
    たしかに人並み外れた巨漢選手のぶつかり合いは、プロレスの醍醐味であるのは間違いない。子供の頃に見た、アンドレ・ザ・ジャイアント、スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ、ハルク・ホーガンら、重量級選手の試合には、いつもワクワクさせられたものだ。いまでも「エース・ロメロみたいな動けるおデブちゃんが好き!」「やっぱり大きな選手が最高!」というプロレスファンは私のまわりにもたくさんいる。そんな体の大きい選手が当然目立つプロレス界で、突如登場した子供のように小さな選手が米インディー界を騒がせている。
    9月1日に開催されたCodyとヤングバックス主催のインディースーパーショー『ALL IN』。集まった11,263人もの大観衆とネット配信を見ていた何万人もの視聴者の中には、「この少年は誰だ?」と目が釘付けになった人もいたのではないだろうか。
    新日本プロレスやROH、PWGなどで活躍中の有名選手が勢揃いした参加者と共に、見たこともない、まるで少年のような小さなプロレスラー “ミスター・ファン・サイズ”こと、マルコ・スタントがそこにいたからだ。身長155センチ、ふわふわパーマヘアースタイルが特徴的な22歳。「マルコ少年」とでも呼びたくなるような、あどけない容姿は、プロレスラーというよりは、いたずらっ子のようで目を惹かれてしまう。それまで無名だった彼に『ALL IN』への参戦依頼が来たのは、大会開催直前のことだった。

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  • 初日だけで1万枚突破! 天心vs堀口のスーパーファイト大反響!!■笹原圭一RIZIN広報

    2018-09-11 08:40  
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    大会直後恒例となっているRIZIN広報・笹原圭一氏インタビュー。天心vs堀口のスーパーファイトが大反響ということで今回は試合前に話を聞きましたよ〜!!【関連企画】・【全文公開】村田夏南子がインヴィクタと契約……RIZINの狙いは何か?・天心vs堀口は「フェイクの天才」対決です/鈴木秀明・「このタイミングは堀口くんにとってベストです」■山田武士・こんなスーパーファイトを待っていた! 00年代ノスタルジーなき堀口恭司vs那須川天心!!――ビックマッチ前のお忙しいところ申し訳ありません。
    笹原 いやあ、天心vs堀口効果でチケットがバカ売れしているから余裕ですよ。「なんでも聞いてくれたまえ!」って感じですよ(笑)。
    ――ブハハハハハハ! 聞くところによれば、チケット販売初日に1万枚以上も売れたそうですね。
    笹原 チケットのオーダーがバンバン入ってますからね。
    ――笹原さんは格闘技興行に携わってもう長いこと経ちますけど、1カードでこれだけ勢いよく売れたことってあるんですか?
    笹原 そうですねぇ……感覚的には2004年PRIDEヘビー級GP決勝ラウンドの小川直也vsエメリヤーエンコ・ヒョードルに近いかもしれませんね。ただ、あのときはGPのクライマックスでしたし、約5万人収容できるさいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンを売り切ったので、一概に比較はできないんですけどね。
    ――スタジアムバージョン完売っておかしなことやってますね!(笑)。あのときは舞台装置の見切り席も当日券で販売してましたよね。行列の先頭は2日前から並んでいたとか……。
    笹原 あのときはみんな小川直也vs(アントニオ・ホドリゴ・)ノゲイラをやると思っていたところに、小川vsヒョードルを発表したときのサプライズ感が大きかったですね。そういう意味では今回の天心vs堀口と似ていますよね。
    ――「このカードをこのタイミングでやるのか!?」という驚きですね。
    笹原 あと2010年大晦日の魔裟斗さんの引退試合のときも凄く売れたなあ。
    ――DREAMと戦極の対抗戦があった大晦日。
    笹原 コアな格闘技ファンは対抗戦のほうに興味があったと思うんですけど、魔裟斗応援シートの売れ方はもう桁違いというか……スーパースターのパワーをひしひしと感じました。
    ――外野からすると、「チケットを売る力」って見えづらいところがあると思うんですね。
    笹原 ファンのあいだでは話題になっているけど、じつはそこまで売上には……というケースは多々ありますね。
    ――「会場人気」と「集客力」は違うという話もありますし。
    笹原 いまでいえば「ネット人気」と「集客力」がそのままイコールにならないということかもしれませんね。ネットで話題になったり、拡散したりしているからチケットが売れるかといえば……もちろんたくさんの方々の耳目を集めることは重要なんですけどね。
    ――天心vs堀口はトラッシュトークで話題になったわけではないですし、世間向けの色かといえば、そうでもない。それなのに格闘技界を超えて反響があるのは、これは壁を突き抜けたということですよね。
    笹原 自分たちで「重大発表」と銘打ったんですが、まあ熱心なファンは天心vs堀口だと察しはつくじゃないですか。実際に発表したらここまで反響があるとは……それも格闘技界以外からも大反響なんですよ。ホントにビックリしました。
    ――ここまでの大木に成長するとは、種に水を撒いていた笹原さんたちも想像してなかった。
    笹原 急成長しすぎちゃって天を見上げてますから(笑)。「おいおい、どこまで伸びてるんだ?」って感じで。
    ――細かい話をすると、いまの格闘技市場だと初動で2,000枚も動いたら「とんでもないことが起こったぞ!!」という数字ですよね。
    笹原 今回で言えば「神風が吹いて5,000枚くらい売れて、あとは試合当日までどれだけ埋められるかなぁ……」くらいの感覚だったんですけど、まさか「初日だけでこれだけ動くとは!?」という感じです。もう驚きしかない。
    ――PRIDE全盛期クラスの初動ですよねぇ。
    笹原 ご存知のようにたまアリは会場規模を変えられるので、一番安いA席を増やすことになったんですけど、これを売り切ったらホンモノですね。
    ――ちなみにどれだけ増席するんですか?
    笹原 具体的な数字は明かせないんですが、◯◯席ですね。
    ――うわ〜、たしかにその数を埋めたらホンモノだ!
    笹原 超満員になるかどうかは勝負です。いまのところ普段は格闘技観戦していない方々がチケットを購入している感じがしています。なぜわかるかといえば、2万円のSRS席がガンガン売れてるんですよ。会場で見慣れている格闘技ファンなら、1万円のS席や7,000円のA席を買うと思うんですよね。
    ――なるほど。初観戦だと「できるだけリングに近いところで見たい」ということで2万円のSRS席を買いがちになる。
    笹原 もちろん中には「この試合はAじゃない。SRSだろ!」と奮発した格闘技ファンの方もいるでしょうけどね。ただ、そういった一般層を動かしたのは、天心vs堀口のカードが壁を突き抜けてる証だと思うんですね。芸能関係からも「ぜひ見に行きたい」という問い合わせも非常に多いですし、いままで届いてなかったところに届いてるなっていう感触はありますね。
    ――この結果からまた何か大きな流れが生み出されそうですね。
    笹原 当日の会場の熱気は凄いことことになると思います。 前回のインタビューでも言いましたけど、冒頭のドクター・レフェリー紹介で地鳴りのような大歓声が上がる可能性があります(笑)。
    ――箸が転んでも爆笑できる会場(笑)。これだけ反響があるのは、RIZINで世間的にも名前を上げた2人がRIZINで戦うからなんでしょうね。
    笹原 2015年にRIZINを立ち上げてから、浅倉カンナvsRENAとかいろんなドラマを作ってきましたが、天心vs堀口はRIZINが磨いたカードだと思っています。もちろんボクらだけの力で作ったわけじゃないですけど。
    ――那須川選手はキックボクサーとしては超一流でしたし、RIZINでも活躍はするんだろうなとは思ってたんですが、まさかここまでブレイクするとは想像できなかったですよね。
    笹原 MMAのリングであるRIZINに那須川選手を上げることは大きな賭けではあったんですよ。
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  • 【全文公開】村田夏南子がインヴィクタと契約……RIZINの狙いとは?

    2018-09-11 08:08  
    2016年にレスリングからMMAに転向後、9戦8勝と華々しい活躍を見せてきた村田夏南子がアメリカの女子MMA団体インヴィクタと契約。これまで主戦場としてきたRIZINにも継続して出場するそうだが、いったいどういう狙いがあるのか。RIZIN広報の笹原圭一氏に話を聞いた。コチラも要チェック→初日だけで1万枚突破! 天心vs堀口のスーパーファイト大反響!!■笹原圭一RIZIN広報
     
    ――村田夏南子選手がアメリカの女子MMA団体インヴィクタと契約しましたが……引き続きRIZINにも出場できるようですが、ちょっと疑問点が多いというか。
    笹原 これは凄くいい話だと思います。それなのにそういう穿った見方をするのはDropkickだけですよ!
    ――すいません(笑)。詳しく教えてください!
    笹原 村田選手のストロー級はRIZINではエアポケットの階級で。上のフライ級で中井りん選手、真珠選手、渡辺華奈選手、
  • 米インディプロレスの記念碑的祭典『ALL IN』で起きたこと■「MMA Unleashed」

    2018-09-07 11:45  
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    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは米インディプロレスの記念碑的祭典『ALL IN』で起きたことです!
    【1記事から購入できるオススメ記事】新日本プロレス、ついにMSG進出! WWEは報復発動か?
    アスカ連勝ストップ、中邑ヒールターンをアメリカはどう報じたか【レッスルマニア34レビュー】米インディープロレス狂騒曲:WWEに行く必要がない、あるいは行きたくないという選択肢が可能になっている時代 米国人記者が語るイッテンヨン東京ドームベストバウトは新日本が独占? アメリカメディア2017年ニュースオブザイヤー米インディプロレス史上最大の興行となった『ALL IN』が現地時間9月1日にシカゴのシアーズセンターで開催された。
    2017年にTwitterでレスリングオブザーバーのデイブ・メルツァー記者が、「アメリカでインディが1万人を動員するのは無理」とつぶやいたことをきっかけに、それなら挑戦してやろうじゃないかとコーディとヤングバックスが動き始めたことが、この大会開催の契機となったとされる。
    会場としては、当初は新日本プロレスもイベントを開催したサンフランシスコのカウパレスが検討されていた。賃料の安さが魅力だったが、ストリーミング中継のための施設が備わっていなかったことがネックだった。結果的に会場となったシカゴのシアーズセンターは、All InのスポンサーであるPro Wrestling Tees社近隣であることから、グッズ搬入に便利だったことが決め手となったのだという。
    10,541枚の前売り券が発売後29分間で売り切れる大ヒット興行だった。その後の追加販売分をあわせて、当日の入場者数は11,263人。ゲート収入は458,525ドル。チケット購入者の実に75%が州外在住者であったことから、アメリカのイベント史上、最も多くの人が遠征して集結したイベントでもあったとされる。チケットの平均価格は43ドルで、転売市場では200ドルを超える価格で取引されていた。グッズは開場後30分で完売、FITE.tvで放送されたPPVの販売件数は2万件程度と見られる。
    テレビ中継が全くない中、YouTubeによるプロモーションだけで1万枚を売り切ったプロモーションはこれまでに存在しなかった。
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  • 静かなる怒り……『ありがとうUWF 母さちに贈る』/Dropkick読書会

    2018-09-07 11:29  
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    Dropkickのプロレス格闘技本読書会!!  今回取り上げる本は鈴木浩充の『ありがとうUWF 母さちに贈る』です。この記事はDropkickニコ生配信で語られた『プライド』の感想を再編集・加筆したものです(語り・ジャン斉藤)
    【Dropkick読書会バックナンバー】◯三沢光晴への決別の書……馬場元子『ネェネェ馬場さん』◯「神になれなかった男」の狂気――ミスター高橋『流血の魔術 最強の演技』◯ゼロゼロ年代のレフェリング論――島田裕二の『島田は見た!』◯ボブ・サップ『野獣の怒り』と、谷川貞治『平謝り』から読むK-1崩壊
    ◯高田vsヒクソンの真実とは? 金子達仁『プライド』◯格闘技界を解放できるのか……『覚醒』那須川天心

    新生UWFの専務だった鈴木(浩充)さんが長年の沈黙を破り、新生UWFの内幕を綴った本を出しました。自費出版ということで基本的に本屋さんに流通はしてないのかな。ボクはAmazonから取り寄せましたけど、タイトルは『ありがとうUWF 母さちに贈る』というちょっとビックリなタイトルで。(リスナーの書き込みを見て)ああ、前田さんが反論してるようですね。前田さんの言い分をちょっとだけ読んだんですが、前田さんっていっつも「騙された!」みたいなことを言ってますよね(笑)。インテリや博識系のイメージで売ってるわりには、しょっちゅう「騙された!」というパターンに陥るのは興味深いです。
    『ありがとうUWF』は税抜き2700円とかなりお高いんですが、501ページの力作で。旧UWFのフロントに対して辛辣なのはU系本では珍しいです。社長の浦田(昇)さんは功労者として崇められることが多くて非難することはなかったですから。

    スズキから見たその業界は、嘘や偽りや裏切りが蔓延した世界でした。中には素晴らしい方も居ましたが、殆どが自己の利益しか考えていない方々の集まりとしか思えなかったのです。                       『ありがとうUWF 母さちに贈る』より

     鈴木さんによれば、旧UWFの後始末は神さんや鈴木さんたちがやられてたそうですね。勢いよく攻撃しているというわけではないんですが、静かな筆致で「あったこと」を書き連ねているから怖い。
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  • 修斗、リングス、K−1、PRIDE…90年代を漂流した格闘家・本間聡ロングインタビュー

    2018-09-03 20:17  
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    黎明期のシューティングでデビューし、リングス、PRIDE、UFC……とさまざまなリングを渡り歩いた総合格闘家・本間聡ロングインタビュー。成瀬昌由との2連戦やPRIDEでの佐野巧真戦は「プロレスvs格闘技」の決闘感が溢れた勝負として語り草となっている。現在は故郷・佐渡で生活する本間に、異常な熱を帯びていた90年代を振り返ってもらった(聞き手/ジャン斉藤)
    【1記事から購入できる関連記事】
    朝日昇インタビュー最終回……修斗分裂騒動の裏側、着せられたクーデターの汚名

    村浜武洋“流浪と怒り”のロングインタビュー「やるか!? おう、コラ! ああん!?」【和術慧舟會創始2万字語り】西良典インタビュー「総合格闘技がなかった時代の話をしよう」運命のバリジャパ、安生道場破り、幻の長州戦真相――中村頼永インタビュー<ヒクソン来襲編>木村浩一郎 「FMWとリングスで俺はこの業界をナメてしまったんですよ」 紀元前のシューティング……「スーパータイガー・ジムに通った高校生」/ソムチャーイ高津

    山田学 初代シューターにしてパンクラシストの大冒険 修斗初代王者/仮面シューター・スーパーライダー 渡部優一 
    ――本間さんはいまでも正道会館所属なんですね。
    本間 なんだかんだ20年近く正道会館にお世話になってるんですよね。
    ――本間さんって流浪されているイメージがあって。
    本間 そんなことはないんですけどね(笑)。シューティング(修斗)を4年やって、そこからずっと正道会館ですから。まあ、いろんなリングには上がってはいるんですけど。
    ――シューティングから始まって、リングス、PRIDE、UFC……と。 
    本間 まぁ全部、中途半端ってことですよね(苦笑)。自分なんかはホント大したことなかったですから。
    ――シューティング出身で、U系のリングで戦ったのは本間さんと山田(学)さんぐらいなんですよ。
    本間 山田さんは、団体の中に入っちゃいましたけどね。
    ――本間さんとU系レスラーの試合は果し合い、決闘というイメージが強くて。
    本間 自分の中ではそんな意識はなかったんですけどね。向こうはどう思ってるかはわからないですよ。それより当時はリングスに上がるというだけで、周りから冷たい視線が浴びたんですよ(苦笑)。
    ――ええと、それは「真剣勝負をやっているのか?」ってことですね。
    本間 ですね。自分の試合は全部真剣勝負だったんですけど、やっぱり若い頃って純粋じゃないですか。『フルコンタクトKARATE』に「リングスに上がった本間は裏切り者だ!」みたいに書かれるのがイヤだったんですよ(笑)。
    ――うわー、それは若くなくても気になります(笑)。
    本間 いま振り返れば、そこまで気にしないでよかったかな……って思えるんですけどねぇ。
    ――それくらい当時の格闘技界はピリピリしてたってことですよね。
    本間 リングスに上がっていた頃は「ゼンショー総合格闘技部」所属で、すき家の店頭に立って働きながら格闘技をやってたんですよ。朝日(昇)さんから「身体の大きい奴がいないから練習に来てくれ」ってことで木口道場に行ったら、桜田(直樹)さんや草柳(和宏)さんが怖い顔してて(苦笑)。
    ――「リングスの人間が来やがったな」ってことなんですかね(笑)。
    本間 リングスの人とは、しゃべったこともないんですけどね。
    ――本間さんはもともとプロレスファンだったんですよね?
    本間 もちろんプロレスファンです。アントニオ猪木の大ファンで。思春期で多感な時期にああいうのを見るとキますよね。ベタなんですけど、猪木と矢沢永吉とローリング・ストーンズのキース・リチャーズ。この3人にきらめいていたんですよ、中学のときは。ハッキリ言って佐山先生はそこまでファンではなかったんですよね(笑)。 
    ――初代タイガーマスクの全盛期も見てますよね?
    本間 タイガーマスクはそんなにピンとこなかったんですよね。やっぱり猪木vsウィリー・ウィリアムスの異種格闘技戦とか。「猪木が死ぬんじゃないか……」ってドキドキしてましたから。
    ――猪木さんの影響で何か格闘技を始めたんですか?
    本間 高校のときは野球をやっていて。佐渡の田舎なので、何か格闘技をやろうという選択肢がなかったんですよ。高校を卒業したら、親が「大学に行け」と。大学に入ったら格闘技をやろうと決めてて。大学は千葉商科大学なんですけど、それで津田沼道場に通うようになったんですよ。
    ――初代シューターの田中健一さんの。 
    本間 大学には2浪したんですけど(笑)、1浪したときはそのままUWFに入ろうかな……って思ったりしてて。新生UWF旗揚げの後楽園ホールも見に行きましたよ。前田(日明)さんと山崎(一夫)さんの試合。ただ、荒井(勉)さんの本のとおりなんですよね。真剣勝負ではないなって。
    ――荒井さんはプロレスミニコミ誌の『わしらは格闘技探検隊』は「UWFは真剣勝負ではない」と書いてましたねぇ。
    本間 エスエル出版会から出た本にも「猪木vsブロディのカミソリ流血シーンはこうだった」みたいなことが書いてましたけどね。
    ――あの時期って内幕本がけっこう出てましたよね。そういった本を読んでどう思われたんですか?
    本間 うーん、微妙でしたねぇ。UWFに行かなくてよかったかなあと思いましたね。
    ――やるんだったら真剣勝負だと。
    本間 「やるんだったら」ってことですね。『格闘技通信』に津田沼にシューティングの道場があることを知って。見学に行ったら佐山先生がたまたまいらしたんですよ。
    ――当時の津田沼道場ってどんな感じだったんですか?
    本間 車庫の中にマットを敷いただけですね。自分を含めて4人でやってました。月謝が3000円だったかな。自分が入って半年後くらいに一緒に練習していた藤倉(光雄)さんという方が川口(健次)さんと試合をしたんですよ。体重差が10キロぐらいあって負けちゃったんですけど、その負けがショックで藤倉さんは道場をやめちゃったんですよね。
    ――ただでさえ人がいないのに。
    本間 自分もやめようかな……とも考えたんですよ。とりあえず続けたんですけどね。当時は人数が少ないですから、試合に出れば選手になれるって感じですよね。学校の学園祭みたいなところでも試合をしたこともありましたし。たしか法政二校だったかな。学園祭のイベントの一環でアマチュアの試合をやったんです(笑)。 
    ――学生プロレスみたいな扱いなんですかね(笑)。
    本間 後年になってアマチュア修斗を見たら、当時とはもうレベルは違いますよ。自分は身体が大きかったので極めっこなると、そんなにやられたことってなかったんですよ。でも、単なるプロレスファンですからね。レスリングや柔道をやってたわけじゃないので、デビュー戦後2連敗したんですね。藤原(喜明)組長の寝技を見よう見まねでおぼえたプロレスファンが勝てるわけないですよ(笑)。
    ――ハハハハハハ!
    本間 それからボクシングの宮田ジムにも通ってたんですよ。そこで阿部健一さんと出会って。阿部さんのジムにも練習に行くようになって平(直行)さんと知り合ったんです。津田沼では田中さんと寝技をやって、宮田ジムでボクシングをやって、阿部さんのところにも行くようになって。そうしたら山田(学)さんたちにも勝てるようになったんですよね。 
    ――スーパータイガージムでは練習しなかったんですか?
    本間 三軒茶屋のゴリラビル(スーパータイガージム)には1回ぐらいしか出稽古に行ったことないです。朝日(昇)さんのデビュー戦の相手だった斎藤(友行)さんという人と一緒に行って。川口さん、桜田さん、草柳(和宏)さんがいて。俺、プロレスファンだったんで寝技のときにプロレスラーみたいな呼吸法やったんですよ。「ハァハァ!」みたいな。そうしたらメチャクチャ怒られて(笑)。
    ――ハハハハハハ! 
    本間 それから二度と行かなくなりましたね(笑)。あの頃はみんなカリカリしてましたよね。
    ――それだと佐山さんとの接点はあまりなかったんじゃないですか?
    本間 俺はあんまり期待されてなかったし、なんとも思われてなかったんじゃないですかね。入って3ヵ月目ぐらいに合宿に行ったんですよ。
    ――シューティングの鬼合宿ですね。
    本間 そのとき参加した8人はシューターで、俺だけ素人なんですよ。
    ――もう大変だったんじゃないですか?
    本間 いやもう、ホントにキツかったですねぇ。練習中に佐山先生から「オマエら最強になりたいだろうっ!?」と激を入れられて。練習がつらくて吐きそうでそれどころじゃなくて、やる気のない感じだったんでしょうね。佐山先生に「なんだ、その目は!?」って殴られて(笑)。
    ――ハハハハハハ! YouTubeにアップされているシューティング合宿の映像でも佐山さんがボコボコしてるじゃないですか。
    本間 あー、ミットを持ってるのは津田沼の子で、殴られたのは関島(康人)さんのジムの子で。蹴り方が関島さんと同じなんですよね。
    ――あの佐山さんは「本気で怒ってない」ってみんな言うんですよ。
    本間 演技なんでしょうね、たぶん。俺が佐山先生に殴られたのは、その1回きりだったんですけどね。いまとなっちゃいい思い出ですけど。
    ――よく続けましたね。
    本間 いやー、格闘技が好きだったんでしょうねぇ。あの頃はレベルが低かったので、それなりに練習していれば、それなりに強くなるし、結果も出たんですよね。勝ったら嬉しいし、負けたら悔しいしの繰り返しで。
    ――選手会であるシューター会議にも出てたんですか?
    本間 1回出たことあるんですけど、あんまり行きたくなかったんですよね。リーダー格だった石川(義将)さんが仕切ってて、佐山先生はいないんですけどね。下っ端の俺が出ても意味ないじゃないですか。黙ってるだけですし。
    ――どんな話をするんですか?
    本間 うーん、やっぱり一番は金ですね。ファイトマネー全然出てなかったですから。俺は大学生だったし、バイトもしてたんで、金はどうでもいいってわけじゃなかったんですけど、金のことで揉めるのはイヤだったんですよ。だから要求したこともなかったですし。それよりも試合に勝ちたい気持ちのほうが強かったんで。あとになって佐山先生の本を読んだら、先生の自宅まで行ってギャラをもらってた人もいたとか。「そんなことしてたんだ?」ってビックリしました。ギャラなんてデビュー戦のときに3万円もらっただけですよ。
    ――シューターたちは先行きが不安だったということですよね。
    本間 それはそうでしょうね。だからなのかカリカリしましたからねぇ、みんな。でも、あたりまえですよ。『1984年のUWF』でターザン山本さんが「UWFの選手は金と女の車しか興味がなかった」って言ってますけど、それの何が悪いの?って思いますよ(笑)。
    ――つまらない正論ですよね、あれ(笑)。
    本間 田中さんは金じゃなくてグローブがどうだとか、そういう不満はよく言ってましたけどね。俺からすると佐山先生に一番文句を言ってたの田中さんなんですよ。一番文句言ってた田中さんがいまでも佐山先生と一緒にいるのは面白いですね(笑)。
    ――不満を抱えたままだと、途中でやめちゃうんでしょうねぇ。
    本間 朝日さんも「そんなに長く続けることはない」って言ってたんですけどね。朝日さんは俺の先輩なんですけど、デビューした時期はそんなに変わんなくて。「プロになる気はない」って言ってた記憶ありますよ。
    ――新生UWFの大人気ぶりはどう見てたんですか?
    本間 その頃はシラけて見てましたよね。シューティングのみんなは自分たちのやってることが認められなくてイライラしてましたよ。中井(祐樹)さんなんかも気が強かったですからね。いまはあんなにニコニコしてますけども。
    ――じつはヤバイ人ですよね(笑)。
    本間 木口道場で最初にスパーリングしたときに、足関節を取ったら怒っちゃって。あとから「本間さん、今度はシューズを脱いでやりましょう……」なんて耳打ちしきて。シューズだと足関節は逃げにくいですからね。
    ――怖い!(笑)。
    本間 リングスに上がったときも、中井さんから「坂田亘が生意気だから、ヤッちゃってくださいよ」とか言われましたし(笑)。
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  • 【プロはこう見る!!】天心vs堀口は「フェイクの天才」対決です/鈴木秀明

    2018-09-03 19:46  
    72pt
    現役時代は「ムエタイキラー」として名を馳せ、「キックぼんやり層」にその面白さを解説してくる鈴木秀明氏が、今回語るテーマはもちろん那須川天心vs堀口恭司です! 「フェイクの天才」対決、「透明人間vsハンター」ってどういうこと????
    【関連企画】・堀口恭司のマネジメントが語る那須川天心と絶対に戦うべき2つの理由■石井史彦
    ・天心vs堀口をプロはこう見る! 「このタイミングは堀口くんにとってベストです」■山田武士・「キックぼんやり層」必読!! 那須川天心vsロッタンはここがヤバかった■ムエタイキラー鈴木秀明・「ムエタイぼんやり層」必読!! 那須川天心と梅野源治はここが凄い!/山口元気×鈴木秀明――鈴木さん、いきなり那須川天心vs堀口恭司の対戦が決まりました!
    鈴木 これはスゴいことになりましたね。キックボクシングとMMAのナンバーワン同士が戦うわけじゃないですか。いや、本当に面白いと思います!
    ――トーナメントではなくスーパーファイトとして決まったことについてはどう思いました?
    鈴木 ボク個人としてはうれしいです。ワンマッチだとベストな状態で戦えるので。
    ――いきなりお互いフルパワーで戦うわけですもんね。
    鈴木 それに、堀口選手がいきなりキックルールで戦うというのは、スゴく幻想があります。那須川選手は先日MMAファイターの中村優作選手とキックルールで試合をしたじゃないですか。MMAファイターとどう戦うのかはなんとなく見えていますけど、堀口選手は底がまったく見えていない。MMAファイターとして評価が高いし、空手も強い選手なので「キックルールでどんな試合を見せてくれるのか? 」という興味がありますね。
    ――まだ一度もキックルールで試合をしていないからこそ、よけいに堀口選手には幻想があるということですね。
    鈴木 昔K-1デビュー当時のアンディ・フグ選手がパトリック・スミス選手と対戦したことがあったじゃないですか。あれだけ極真空手で幻想があったアンディ選手だったのに、開始すぐにやられて「おい、ここで負けんの?」というのもありましたけど(笑)。
    ――アンディのGP1回戦負けは“芸”みたいなところがありましたね(笑)。
    鈴木 逆にフランシスコ・フィリオvsアンディ・フグの例もありますよ。K-1デビュー戦でまだ顔面打撃に慣れていなかったフィリオ選手にアンディ選手が一撃でKOされてしまったという。
    ――顔面打撃やグローブに不慣れだったフィリオ選手が一撃で勝っちゃいましたねぇ。
    鈴木 あのときはK-1の先輩であるアンディ選手に「K-1は甘くねえぞ」という強い思いがありすぎたことで、あの予想外の結果を生んだんじゃないかって思うんです。気持ちが先走りすぎてしまった。那須川選手も「キックルールだから負けられない」という思いはあると思うんですね。
    ――キックは那須川選手の土俵ですもんね。
    鈴木 堀口選手がいきなりキックでやることで「見えないこと」が多すぎるんですよ。一度ほかの選手とキックルールで戦って、不慣れなところが見えたならまた違ってくるんですけど。
    ――一発勝負だから不確定要素が強いってことですね。
    鈴木 堀口選手は現時点でも完成されたMMAファイターじゃないですか。ボクは堀口選手のことは昔からスゴい選手だと思ってて。ウチのジムに修斗環太平洋チャンピオンになった根津優太という選手がいるんですけど。根津が堀口選手と対戦したときに「コイツはヤバいな」と思いましたもん。
    ――それはまだ堀口選手が修斗のチャンピオンになる前の話ですよね。
    鈴木 はい。「ちょっとこれはモノが違う選手が出てきたな」と。スピードが他の選手とは違うし、まったく物怖じしない。「生物的に違うな」って思いましたね。それでも当時はまだ弱点があったと思うんですけど、いまはもうMMAだけじゃなくレスリングをやっても日本トップレベルにイケちゃうぐらいになっていますよね。
    ――堀口選手は初めてキックルールなのに余裕ある雰囲気なんですよね。しかも特別にキックの練習はせず、やることはMMAのルーティンと変わらないと。素人の立場からすると、なぜこんなに自信満々なのかがわからないんですよ。
    鈴木 あー、たぶん彼はキックボクシングをやろうとはしていないんでしょうね。おそらく空手をやろうとしているんじゃないですか?
    ――空手を軸としたMMAの打撃ということですか?
    鈴木 「空手+MMA」だと思います。だから「那須川選手が何をしてくるか」というのは堀口選手には関係ないんです。まあ、関係はあるんですけど……。この2人って、じつはものスゴくタイプが似ている天才なんですよ。
    ――そういえば、お互い「自分と似ているものを持っている」と言っていましたね。
    鈴木 簡単に言うと、2人は「フェイクの天才」なんです。
    ――「フェイクの天才」対決!
    鈴木 そこから分類すると那須川選手は「透明人間」なんです。堀口選手は「罠に追い込むハンター」というか……。
    ――「透明人間」や「ハンター」とかワクワクするワードが並びますね!(笑)。
    鈴木 2人の共通点は、頭のよさ、瞬間のスピード、フェイントだと分析しているんですね。スピードも普通の選手よりズバ抜けていますし、2人はフェイント力がスゴく高いんですよ。で、もう一つあるのが、その瞬間に迷いなくプランを実行できることなんです。
    ――おもいきりのよさが共通していると。
    鈴木 これがもう本当にスゴい才能なんです。頭のいい選手でも、わかっていながら身体が動かないってことはあるんです。あとから映像を見返すと「やっぱり、ここで攻めればよかった……」とか。彼らはそこをあたりまえのように突破してしまう。だから本当に稀な2人なんですよね。ただ、じつは2人にも若干違うところはあるんですよ。
    ――「透明人間」と「ハンター」の違いですね。詳しくお願いします!
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  • こんなスーパーファイトを待っていた! 00年代ノスタルジーなき堀口恭司vs那須川天心!!

    2018-09-01 19:17  
    66pt
    この記事は堀口恭司vs那須川天心を語ったDropkickニコ生配信を編集したものになります(語り:ジャン斉藤)【1記事50円から購入できる関連企画】堀口恭司のマネジメントが語る那須川天心と絶対に戦うべき2つの理由■石井史彦「浅倉カンナvsRENA」の素晴らしさをチェール・ソネン、巌流島から語ってみる【徹底解説16000字】福田正人RIZIN審判部長に聞く「RIZINと競技運営の現状」【選手必読!!】判定基準が10倍よくわかるジャッジ対談■福田正人RIZIN審判部長×大沢ケンジこれでわかったRIZINの判定基準!■福田正人RIZIN審判部長×大沢ケンジ〜模擬ジャッジ編〜誰もが「堀口恭司vs那須川天心」の発表だろうと踏んでいたRIZINの重大発表ですけど(笑)、予想どおり発表されてもやっぱり興奮しますね。
    チケットは販売開始初日で1万枚以上売れたそうです。いやあ、凄いことですよ、いまの時代。これはPRIDE・K-1全盛期クラスの初動ですけど、PRIDEやK-1にはブランド力がありましたからね。どんなカードだろうがチケットはある程度、動く。年間を通して開催されるGPや大晦日の効果も強いし、90年代K-1やPRIDEはヘビー級が主体で。「日本人対決」で、「キックルール」で、しかも「軽量級」のワンマッチで、ここまでチケットが動いたケースはあんまり記憶にないです。これぞスーパーファイトですよ。あとは視聴率を獲れれば……。

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