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記事 13件
  • 【記事11本13万字】RIZIN大晦日、朝久泰央、長井満也、北岡悟、宮田充、水着発言……

    2025-01-31 23:59  
    800pt
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    ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◎10回目のRIZIN大晦日19,000字で振り返る■笹原圭一
    ◎【最終回】長井満也「私のプロレス界最後のボスは藤波辰爾さんです」
    ◎ベラトールファイターが画策するRIZIN移籍■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◎朝久泰央の雷神番外地「K-1がブレイキングダウンに負けたと言われるわけにはいかなかった」
    ◎「30代からではもう遅い!20代から真剣にやってきた者だけが生き残る」■川尻達也
    ◎宮田充K-1&Krushプロデューサー「誰がいなくなれば、誰かが出てくる」
    ◎北岡悟の格闘哲学18000字「どれくらい格闘技に懸けているのか?」
    プロレス事情通Z
    ★猪木が泣いている!新日本プロレスは終わった!ドームから撤退すべき
    ★ZERO1お家騒動、終結
    ★【水着発言騒動】ブシロードがプロレスを手放すわけがない
    ★OZAWAはノアを救ったのか
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    大会後恒例!RIZIN広報・笹原圭一さんの大晦日総括19,000字です!(聞き手/ジャン斉藤) 

    ――新年あけましておめでとうございます!
    笹原 おめでとうございます。今回の大晦日も本当に疲れました……。
    ――いまは1月1日のお昼12時。RIZIN事務所で取材させてもらってますけど、ご自宅には戻ったんですか?
    笹原 いや、さいたまスーパーアリーナから事務所に明け方の4時頃戻っていろいろと雑務をこなして、仮眠していたところを斉藤さんに叩き起こされて、2025年の最初に顔を合わせたのでが斉藤さんという不吉な1年が始まったところです(笑)。
    ――七福神っぽい佐伯さんじゃなくてすいません!(笑)。年越しはメインの鈴木千裕vsクレベルの第3ラウンドがちょうど始まったときでした。
    笹原 大会途中に「この進行なら24時前に終わるかもしれない」という話をしてたんですけど、最終的には年を越しちゃいましたねぇ。それでも“許せる時間”に終わったんじゃないかなと。
    ――これでも“許せる時間”(笑)。
    笹原 だって深夜2時にメイン開始もありえたじゃないですか。あれだけ1ラウンド決着が続いても、こうして年を越しちゃうわけですから。
    ――こないだ飯伏幸太vs佐藤光留の興行は歌舞伎町の深夜2時開始でしたけど、ナチュラルにやりかねなかった(笑)。今回の大晦日はケガ人が続出して予定どおりにマッチメイクが進まなかったんですが、それでも面白かったです!
    笹原 あたりまえじゃないですか。誰がマッチメイクしていると思ってるんですか?
    ――もしかして、おとそを飲みすぎてますか?(笑)。
    笹原 ハハハハハ。PRIDEの頃からですけど、苦しいときこそ「何かできないか?」ってギリギリまで粘っているので、「あれ?俺は今何をやってるんだろ?」ってわからなくことがけっくあるんですよね(笑)。
    ――ライアン・ガルシア戦が消滅した安保瑠輝也は正直、欠場でもよかったですよね。
    笹原 そうなんですよね。カリミアンとの体重差だと安保選手が負ける可能性だってありますし。当初は「無理せずに行こうか」みたいな感じだったんですけど、例によって社長が「笹原、格闘技はギャンブルだからさ」とか言い出したんですよ(笑)。
    ――ハハハハハ。地獄のギャンブラーが腕まくりしましたか!
    笹原 そういう会話をしているときって、大会も迫っていて冷静じゃないというか、頭が回ってないので、「ですよね。社長、全額ベットしましょう!」みたいに答えちゃうんですよ(笑)。
    ――大晦日っぽいですねぇ(笑)。今回の大晦日は出場選手44名ですけど、計量ミスが1人もいない。水抜きがマストの現代MMAだと2~3名出てもおかしくないですよね。
    笹原 これ、かなりすごいことなんですよね。女子ワールドカップで初優勝した、なでしこジャパンのように選手全員が国民栄誉賞をもらってもいいくらいですよ!(笑)。
    ――いきなり国民栄誉賞をもらったら、初参戦のホセ・トーレスも困惑しますよ(笑)。
    笹原 今回一番恐れていたのはインフルエンザです。めちゃくちゃ流行っていたじゃないですか。
    ――大晦日にボクシングの井岡一翔がタイトル挑戦するはずだったのが、相手の王者がインフルエンザで土壇場で欠場になっちゃいましたねぇ。
    笹原 いや、他人事ではなかったんですよ。じつは何人か罹った選手もいたんですけど、大会前までに治ってギリギリに間に合ったんです。クリスマスくらいに選手や選手の関係者から電話やLINEが来るとビクビクしていました(笑)。
    ――それにしても44人全員がクリアって、誰か危ない選手とかいなかったんですか?
    笹原 伊澤星花選手の相手だったルシア・アプデルガリムが時間ギリギリだったんです。最初は200~250グラムオーバーだったのかな。ルシア側のセコンドが「巌流島は許容してくれた」とか騒ぎ出して、柏木さんが烈火のごとく激怒したんですよ(笑)。
    ――「巌流島と一緒にするんじゃない」と(笑)。
    笹原 ルシアは最後は髪を切ったんですよね。藤波辰爾の飛龍革命のように前髪をチョキチョキ切っても、200グラムは落ちないんですけど。柏木さんいわく「後ろ髪は編み込んでいて汗を吸い込んでるから、そこを切ったことで落ちたんじゃないかな」と。
    ――藤波さんのばりに「200グラムを許容してくれる巌流島がいい。こんなRIZINやめてやる!」と切ったわけですね(笑)。
    笹原 ブレイキングダウンの選手も、「体重?そんなの関係ねーよ!」とか言ってイスを振り回して暴れ出す人がいるんじゃないかと思ってビクビクしていたら、全然そんなことなくて(笑)。しっかりクリアしてくれました。
    ――モラルは「ブレイキングダウン>>巌流島」でしたか(笑)。大会前のドタバタでいえば、ライアン・ガルシアがケガでボクシングマッチを欠場。MMAのハードファンからするとボクシングは見たくないから「よかった」という声があちこちからあがってますよ。
    笹原 来日したらライアン・ガルシアの面倒を見なきゃいけなかった柏木さんが一番喜んだかもしれません(笑)。
    ――超RIZIN3をゲスト観戦したときのライアン・ガルシアの素行は酷かったらしいですよね(笑)。
    笹原 たぶん柏木さんが本を1冊出せるくらいの話があると思います(笑)。
    ――あと笑ったのは大会中に「ライアン・ガルシアからたったいまメッセージが届きました」というアナウンス。そば屋じゃねえんだからと思って映像を見たら、編集も雑で字幕もなしでホントにいま届いたんだなと。
    笹原 本当に大会中に届いて、ギリギリ間に合ったんですよ。
    ――ライアン・ガルシアvs安保瑠輝也はホントに仕切り直せるんですか?
    笹原 そこは大丈夫です。あとは配信パートナーのファンミオの本拠地のフロリダでやるのか、それとも日本でやるのか、そこの調整と、ライアンのケガの回復状況次第かと思います。
    ――この試合が決まったときに、ライアン・ガルシアとプロモーション契約しているゴールデンボーイ代表デラ・ホーヤが「試合をさせない」と発言してましたけど、それが尾を引いてるわけではないと。
    笹原 そこも全然問題ないです。あんまりごちゃごちゃ言うんだったらオスカー・デラホーヤvsカルシャガ・ダウトベックとか組みますよ(笑)。
    ――異次元過ぎますよ!ボクシング界からすると「RIZINはめんどくせえなあ」って思ってるはずですよね。
    笹原 国内からも、海外からもそういう目で見られているでしょうけど、ウチは小規模な「お笑い格闘技イベント」なので、そんな目くじら立てなくても大丈夫ですよ、と言いたい(笑)。
    ――というわけで、ライアン・ガルシアの欠場でボクシングパートが消えて『雷神番外地』とRIZIN.49の2部構成になりました。
    笹原 3部構成だったときは、『雷神番外地』は4~5試合くらいの構想だったんですよ。
    ――穴埋めのために『雷神番外地』の試合数を増やすことになった。
    笹原 そうなんですよ。でも、ブレイキングダウンが12月の頭にあったり、ジョリー選手、井原(良太郎)選手や西谷選手がケガをしていたり、出られない選手が多くて。未来選手はブレイキングダウンの中でも強さが売りの選手やジャパン・トップチーム(以下JTT)の選手を並べたかったんですけど、こっちはノッコン寺田、瓜田純士、こめお、醤油ニキみたいなのを想定していたので、こりゃ全然話が噛み合わないぞと(笑)。
    ――さすが「小規模なお笑い格闘技イベント」RIZIN(笑)。
    笹原 当然ブラックローズやK-1さんとの調整もありますし。加えて体重の話や、MMAだけじゃなくてキックルールもある。それもグローブなのかオープンフィンガーグローブなのかも擦り合わせるなきゃいけないし、時間のないなかでよくまとまったと思います。
    ――そういう無法地帯みたいなところをまとめるのはRIZINの真骨頂ですよね。
    笹原 真骨頂というか、いつもそんなことばかりしているので2025年こそはこの無法地帯から抜け出したいですよ!
    ――2025年の笹原さんの目標は「脱・無法地帯」ということですね(笑)。
    笹原 それにしても『雷神番外地』で一番よかったのはK-1の朝久泰央選手ですよね。朝久選手は試合内容も素晴らしかったんですけど、K-1からは他にも候補がいる中、真っ先に手を挙げたんですよ。記事11本13万字の詰め合わせセットはまだまだ続く…… 

     
  • OZAWAはノアを救ったのか■「プロレス事情通Z」

    2025-01-27 10:37  
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    プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマは『週刊プロレス』のOZAWA表紙コピーについてです!

    【1記事から購入できるバックナンバー】・評判の悪い映画『アントニオ猪木をさがして』について

    ・K-1参戦、安生洋二の前田日明襲撃……リングス退団後の長井満也

    ・齋藤彰俊インタビュー③「新日本プロレス道場で過ごした日々」

    ・「いい人」佐々木健介が嫌われる“正直スマンかった”理由■松澤チョロの脱線プロレス
    ――Zさん、『週刊プロレス』が酷いんですよ!
    事情通Z 『週プロ』を批判すれば通ぶれる時代はとっくの昔に終わってるんだよ! なぁ~にが「昔の『週プロ』は鋭かった」だよ。『週プロ』はあれだけ面白かった90年代の新日本プロレスをポジショントークで批判してたじゃん!! いい加減にしろ!!……という過激ネタの入りに批判がボチボチあるから、この路線はもうやめようよ。
    ――いやいや、木谷さんの水着発言を点だけで捉えて「木谷さんはそこまでおかしくなことを言ってないのになぜこんなに批判を?やっぱりマニアがジャンルを潰すんだなあ」とか通ぶりたいわけじゃないんですよ。これだけは言わせてください。『週刊プロレス』のOZAWA表紙のコピーがもったいなくて……いや、OZAWAは時の人だから表紙で全然いいんですけど……。OZAWA表紙で文句なしなんですけど、「方舟を救う男」というコピーは手垢がつきすぎてるなあと思って。<続きは会員ページへ>

    この続きとRIZIN大晦日、朝久泰央、長井満也、北岡悟、宮田充、水着発言…………などの「記事11本13万字詰め合わせ」が800円(税込み)が読める詰め合わせセットはコチラ
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  • 北岡悟の格闘哲学18000字「どれくらい格闘技に懸けているのか?」

    2025-01-24 14:56  
    200pt
    北岡悟が振り返る大晦日と冬の時代18000字です!(聞き手/ジャン斉藤)★1月4日に配信されたものを再構成した記事です【1記事から購入できるバックナンバー】・【年の差24歳婚】北岡悟 「格闘家と結婚」インタビュー
    ・鈴木千裕vs金原正徳から見えた「スーパータイガーセンタージム」■塩田“GoZo”歩
    ・みんなの物語「朝倉海の挑戦を語ろう」■川尻達也☓笹原圭一
    ・セコンド大塚隆史が見た朝倉未来戦「蓮くんは五輪アスリート級の取り組み方だった」
    ――今日は北岡さんに大晦日の感想や、これまでのファイター人生などを語っていただきますが……北岡さんって他人の試合の感想を述べない印象があるんですよね。
    北岡 うーん……まあ、語る権利がなくなっちゃったかなと思ってて。
    ――えっ、語る権利がない?
    北岡 成績がよろしくなくなったから、上から語るのもイヤだし。あとはみんな好き勝手に品評して発信するじゃないですか。そこがあんまり好きじゃなくなったんですよね。
    ――北岡さんに語る権利がないなら、日本人格闘家で語っていいのは10人くらいになりますよ!(笑)。みんな北岡さんの言葉を待ってるんじゃないかなと思っちゃうんですけどね。
    北岡 なるほど。自分から積極的に発信をしないだけで、求められている部分もあるのかなとは思うんですけど。聞かれたら答えるし、今回はお仕事として発信を求められているわけだから、いろいろと答えていきたいと考えております。
    ――まず大晦日RIZINはごらんになりました?
    北岡 そうですね。舐め回すような感じではないんですけど……。
    ――舐め回すようには見てない(笑)。
    北岡 お雑煮……じゃないや、お蕎麦の具材を買いに行ったりもしてたし、雷神番外地をやってるときはジムで練習してましたね。スパーリングを回してたから、それこそ五明(
    宏人)vs赤田(プレイボイ功輝)はチラチラ見てて。「これ、微妙だけど赤田の勝ちなのかなー」と思ってたら、判定は五明。いろいろとざわつきそうだなと。
    ――いまの話を聞いてびっくりしたのは、大晦日に練習してたんですね。
    北岡 そうですね、一応。
    ――さすが格闘家ですねぇ。
    北岡 そこはなんだろう。ジムをやってるからという理由もあるし、いまの自分がやれることってなんなのだろう?と。だったら練習したり、ジム生を動かして声をかけることが自分の本分ですかね。
    ――そこは大晦日だろうが格闘家としてやることは決まってるわけですね。
    北岡 なんとも言えないけど、一応そういうことでお願いします。
    ――雷神番外地でいえば、ブレイキングダウンは北岡さんの目からどう見えるんですか。
    北岡 10数年前かな。とある友人とDREAMとアウトサイダーの対抗戦があったら……なんてことを冗談で言ってたんですよね。いまは実際にその企画をやっているノリですよね。
    ――なるほど(笑)。
    北岡 だからって否定しているわけじゃないですけど。お客さんに求められて、それがかたちになっているから全然ありなんじゃないですか。それはRIZINでやっているボクシングのエキシビジョンもそうだし、自分がそれをやるとなると違う話になるかもしれないけど、そこに何か文句をいうのは簡単ですよね。文句をいうのは簡単だけど……そこで自分は純粋な目では見れないから。プロモーターだったり、中枢の選手たちの思惑とかいろいろ渦巻いてかたちになって。それこそジャンさんがポストしたけど、最初はどういうマッチメイクが予定されていたのか、と。
    ――第1希望で成立していないカードもあるってやつですね。
    北岡 大晦日もすべてが第1希望だったわけではないと思うんですよね。でも、いろんな思惑があって組まれたものだからそれを受け入れよう……というか、ファンはべつにそれこそ文句を言えばいいと思うんですけど……中枢(選手や関係者)の人たちはもう受け入れるしか本来ないわけじゃないですか。まあ、ファンも出来上がったものを食べるしかないわけだし。で、食べる・食べないの話でいえば、ボクもPPVを買ってるわけなので、「これはイヤだ」みたいな拒否反応はないですね。
    ――それって若いときもそうでした?
    北岡 もちろん違うと思いますよ。そこは違います。
    ――北岡さんが何かひとつ考え方が変わったっていうか、付け足されたきっかけがあったとすれば、北岡さんはコロナ禍の最中、配信オンリーの自主興行をやられたじゃないですか。
    北岡 やりました。あれは大きいと思います。あれはすごい大きかったですね。プロモーターの目線もだいぶ入りましたよね。もとからパンクラスというプロモーターとリンクする団体で練習生から生まれ育ってるし、DEEPの佐伯(繁)さんとも近いわけなんですけど。このジムを始めてからボクは選手たちのマネージャーをやってるわけで。団体の人たちともやりとりしてて、比較的ボクはスムーズで心地いいマネージャー業をやれてるとは思うんですよ。むしろ、良い子すぎる(笑)。それは自主興行を経てから、よりプロモーターの気持ちがわかるようになっちゃった部分もありますね。 
    ――で、大晦日のRIZINのカードでいえば、元谷友貴vs秋元強真はどのようにごらんになりました?
    北岡 うーん……そうですね……。まあ、結果的に元谷選手が封じ込めただけだと思うんですけど。試合前は「秋元選手がここも超えちゃうのか」という期待もあったのかな。結果的には「このハードルを飛ぶのはまだ無理でした」っていうだけだと思うんですけどね。
    ――この試合は結果論からいろいろと騒がれがちで。秋元選手所属のJTT(ジャパントップチーム)は注目されるうえに、ひとつの勝ち負けで持ち上げられたり下げられたり……ってことを繰り返してるところがありますね。
    北岡 そこはまあ、しょうがないですよね。それだけ注目されてるから幸せなことじゃないでしょうか。
    ――プロとしては幸せ。
    北岡 注目されてるから、得るもの、入ってくるものも大きいじゃないですか。そのぶんの代償というか……そこは決してマイナスなだけじゃないと思うんですよね。文句は言われてしまうのかもしれないけど、そこは格闘家としての誉れでもあるんじゃないですか。
    ――秋元選手はまだ18歳と若いじゃないですか。JTTの練習環境やセコンドワークも敗因に挙げられたりするんですが、北岡選手から見てその実力はどのように見えたんですか。
    北岡 うーん……この試合だけじゃないですからね。いままでの試合もあるし、この負けだけでダメだということはないですよね。全然、気にすることはないというか……ドンマイ。
    ――ドンマイ!(笑)。
    北岡 「次に行きましょう!」という感じじゃないでしょうか。また折を見て、これぐらいのハードルにトライすればいいだけだし。
    ――負けたら終わりじゃなくて、次に向かうためにこの負けから何かを勉強しましょうと。だからドンマイ!
    北岡 この試合で気付いたこともいっぱいあるはずだし、修正するだけですよね。今年また活躍するんじゃないですか。「これから余裕でしょ」って感じですよ。ボクはそこまでネットに張り付いて見てないから、そこまで批判されているんだ?……っていう感じですかね。
    ――やっぱり負けると「コーチが悪いんじゃないか」「普段の練習が悪いんじゃないか」「他のジムに移籍したほうがいい」とか言われがちなんですよ。
    北岡 ……そういうの好きっすよね、みんな(苦笑)。
    ――ハハハハハハハハ!ちょっと前は「◯◯はJTTに移籍したほうがいい」とか言われてたましたけどね。
    北岡 好きっすよねぇ。自分のことをいえば、ジムの選手たちの成績が奮わないと責任を感じますよ。たとえば今日ロータス世田谷に行ったんですけど、八隅(孝平)さんが管轄している選手たちの戦績がよくないってことで責任を感じてたし、ボクもそこにリンクしてるから責任を感じる。そこはそう思わなきゃダメでしょって。
    ――指導する側が責任を感じるのは当然。
    北岡 まあ、なんだろう。そこでファンがいろいろというのはしょうがないと思いますよ。でも現場にいたらそんなふうにならないでしょうね。現場の人間じゃない奴は、責任がないし。現場はどう改善するのか、どう継続していくのか、どう修正していくかを考えるわけで。それがジムを変えるだけで解決するものなのか。もちろんコーチを入れ替えることはひとつの手でもあると思うし、若返らせることも大事なことなんだと思いますよ。それはボク自身が選手や指導者としても歳を取ってきてるし、若さというのはひとつの経験以上に力になると思うし。経験もまた力ではあるから、そこはせめぎあいではあるけれど。……まあ、「答えはそんなに簡単じゃねえよ」っていう感じですかね。――そこは当然ジムや指導者との相性もあるでしょうし。
    北岡 強い奴は何をしたって強いところもありますね。
    ――川尻さんも同じこと言ってました!
    北岡 ああ、さすが。強い奴は何したって強いですよ。そもそも人間は生まれ持って同じじゃないから。みんな平等だと思うなよって。頑張ったら世界チャンピオンになれるんだったら、みんな世界チャンピオンじゃないですか。・サトシは死線を潜ってきた
    ・掃除・洗濯・ちゃんこをやれば強くなれるのか
    ・ヨカタじゃないことが幸せかどうかはわかんない。
    ・ヘッドコーチ論争の不毛さ
    ・大晦日に見えた堀口恭司の強さ
    ・矢地祐介の負けは、彼の経験が…
    ・戦極時代と冬の時代
    ・UFCからオファーはあったが…18000字インタビューはまだまだ続く



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  • 【水着発言騒動】ブシロードがプロレスを手放すわけがない■「週刊プロレス事情通Z」

    2025-01-22 12:58  
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    プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する「週刊プロレス事情通Z」のコーナー。今回のテーマは木谷オーナーの水着発言騒動です!

    【1記事から購入できるバックナンバー】・GLEATはなぜ「日本プロレスリング連盟」でグレイトさせてもらえないのか■鈴木裕之
    ・TAJIRIかく語りき「奇跡のプロレスから離れて」
    ・プロレスラー引退■齋藤彰俊インタビュー
    ・リングス公認「リングス東大」とは何か■宇留野修一
    ――Zさん!やっぱりいまのプロレスの試合を観ないまま文句を言いたいです!
    事情通Z 前回のコラムで「新日本ワールドやWRESTLE UNIVERSEに入会もせずに、SNSに流れてくる動画や写真だけを見て、いまのプロレスをアーダコーダ批判することを今後一切控えます」と約束したばかりだろ! 昔は各団体ごとに配信がなく週に一度、時間が限られた地上波中継。週刊プロレスや週刊ゴング、東スポを読んだだけで、あれこれ偉そうに文句を言えた習慣が抜けきれないだけだろ!!(超早口)
    ――そ、そこまで言わないで! ボクも雰囲気だけでプロレスを偉そうに語りたいんですよ。
    Z そんな文化人・サブカル手法はプロレスに限らず00年代で終わってるんだよ! 批判をするなら、ちゃんと勉強しなきゃいけない時代! なぁーにが「MMAは競技化されて面白くなくなった~」だよ!90年代・00年代なんて内容的には膠着ばかりだっただろ! ニュースポーツの刺激から見ることができただけ! それはそれでいい思い出だけど!(超早口)
    ――そ、そんなに怒らないで!MMAの話はしてないですよ!
    Z 「ああ、青木真也はわかってるぅ~!他のプロレスラー格闘家と違うぞ~!」じゃねえんだよ! アオシン(DEEP佐伯社長夫人のテルミさんがつけた青木真也のあだ名だけど誰も使っていない)のキャラに乗っかって、プロレス格闘技を上から目線で語ろうとするんじゃないよ。
    ――Zさん、話が飛びすぎですよ!いまのZさんはそれこそ木谷オーナーいわく「すべてのジャンルはマニアが潰す」ってやつですよ。もっとご新規さんを大切にしないと。
    Z ご新規さんの皮を被った「通りすがり」に用はないんだよ!好きにあれこれ語って批判してもいいけど、さして興味もないくせに遠くから石を投げるだけ。なんの知識もなくニュースに一言ぶつけがちなSNS社会では、ジャンルを汚すのは「マニア」でも「にわか」でもなく「通りすがり」だよ! 木谷さんの「すべてのジャンルはマニアが潰す」は名言だけど、プロレス界でいえばマニアが潰したことはあったのか?って話でしょ。ぶっちゃけ、いつの時代もプロレス団体の迷走が原因。新日本プロレスがV字回復したことで、木谷さんは名経営者としての地位を築き上げたから、この言葉は否定しづらかった。ただ、木谷さんの言葉によって、プロレス界には新しい風が吹いたというイメージが外部に植え付けられた。これは歴史的ファインプレーだと思う。
    ――木谷さんの言葉を使えば「プロレスが流行っている感」が出せたと。
    Z 言語化することの偉大さ。でもね、プロレスファンがどんなに真っ当な主張をしても、「すべてのジャンルはマニアが潰す」という一言で跳ね返されるケースも増えてしまったように見えるんだよ。
    ――今回の木谷さんの“水着”炎上もそんな反応がありますね。

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  • 宮田充K-1&Krushプロデューサー「誰がいなくなれば、誰かが出てくる」

    2025-01-20 16:41  
    200pt
    宮田充K-1&Krushプロデューサーの19000字インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)★12月17日に配信されたものを再構成した記事です【1記事から購入できるバックナンバー】・なぜ島野浩太朗は引退式で“あのマイク”をしてしまったのか?
    ・久保優太「シェイドゥラエフに挑戦しないなら、格闘家でいる意味はない」
    ・00年代の怪しい目撃者“Show”大谷泰顕■松澤チョロの「脱線プロレス」
    ・【元・静岡県警のマル暴刑事】 関根“シュレック”秀樹 薬物犯罪捜査を語る【12,000字】
    ──どうもDropkickのジャン斉藤です! 今日の配信のゲストはこの方になります。
    宮田 宮田でっす。さあ、始まっちゃいましたね。
    ──K-1プロデューサーに就任したばかりなのに、こんな配信に来ていただいて(笑)。
    宮田 まあ(2024年の)興行が終わっちゃったので……ずっと誰かと話したり会ったりは続いてますけどね。
    ──そんなお忙しいのに“Show”大谷さんゲストのDropkick配信をごらんになったと聞いてます。
    宮田 シュウ・ヒラタさんのは拝見させてもらったことがあって、さすがだなっていうか。話すネタもファンの人が知りたいことばかりですよね。でも、“Show”大谷さんから教えてほしいことは、そんなにないじゃないですか(笑)。
    ──ハハハハハ!いや、あの人、ネタは持ってるはずなんですけどね(笑)。
    宮田 だけど、本当に面白かったですね。鈴木みのるvsウルトラマンロビンみたいな配信で。
    ――えっ、どういうことですか?(笑)。
    宮田 11月23日に名古屋でKrushをやったんですよ。その1日後に、同じ名古屋のダイヤモンドホールで佐藤光留くんの興行があって。鈴木みのる選手とウルトラマンロビンのシングルがあったんです。1人でスーツケース持って帰りがけに見に行ったんですけど、あのウルトラマンロビン相手に鈴木選手が15分も戦ったんですよね。
    ──ウルトラマンロビンと15分! この凄さが伝わるかどうか(笑)。
    宮田 お客さんを楽しませて、ちゃんと魅せる。ロビン選手に「見せ場を作って」って言いたいんですけど、ロビン選手はヘナヘナでその見せ場すらないまま、それでも鈴木みのる選手はお客さんを満足させて……“Show”大谷さんの配信と似てましたね。
    ──宮田さん、格闘技ファンには何ひとつ伝わらないたとえだと思います! “Show”大谷さんに百瀬(博教)さんの話を聞いてるのに、いつのまにかビビる大木の話になって、そのビビる大木の話もどこかへ行っちゃいますからね(笑)。
    宮田 普段からあんな感じですもんね。でも大谷さん、すごいですよ。いまだにこの業界で頑張ってますから。
    ――今日は“Show”大谷さんの話じゃなくて、最近のK-1の話をいろいろとお伺いしたいなと思ってますので。
    宮田 K-1の話、せざるをえないんですかね。K-1の話か……。
    ――ハハハハハハハ!宮田さんはK-1プロデューサーに再就任されたわけですけど、いつ頃内定されたんですか?
    宮田 ちょっと前に話があったんですよね。オーナー(矢吹満)や大木(知葉)社長だったり、上の方がいるところに呼ばれて、その話をいただいて。
    ──ボクからすると大木さんがK-1の社長をやってるのがビックリなんですけど……宮田さんはそのオファーに即決だったんですか?
    宮田 即決……まあそうですね。矢吹オーナーってやっぱり上手なんですよ。やる気にさせるというか。それにボクはよっぽどじゃないかぎり、仕事は断らないと。いまK-1の仕事をやらせてもらってる流れの中で、なんとかなるかなと思って受けさせていただきました。
    ──12月のK-1の話でいえば、平本(蓮)選手がK-1のリングに上がって、雷神番外地の出場メンバーを勧誘しましたけど、宮田さんは知らなかったと。もともと平本選手がリングに上がるというお話は聞いてたんですよね。
    宮田 ボクとイベントの進行は、わりとセクションが違うというか、ボクはマッチメイクのほうだから。「へ~、休憩明けに平本くんや篠塚(辰樹)くんが挨拶するんだ」っていうくらいで、10周年の挨拶に来たという感じでしたね。で、ボクがあのときバックステージに戻ろうとしたら。心直くんがちょうど挨拶に来てくれて。
    ――新井丈選手と過激なMMAスパーが話題になった心直選手。
    宮田 彼はケガしていたって聞いてたから「復帰はいつぐらいになるの?」って話をしてたんですよ。「3月か、4月ぐらいですかね」「K-1がいいのか、Krushがいいのか。MMAはやるの?」「それも、どうしようかなぁと思ってるんですよ」なんて会話をしていたら、平本くんがリングに上がって「大晦日、出る人はいませんか?」みたいなこと言い出して。そしたら、心直くんが「俺、出ていいですか!」って。「お前、3月か4月って言ったばっかりだろ」ってもう頭にきちゃって。
    ――ハハハハハハハ!
    宮田 そう言ってるうちに、朝久(泰央)くんがリングに上がって名乗り上げて。それを見た心直くんはますます「これ、俺も出ます!」と。
    ──止まらないと(笑)。
    宮田 そもそも心直くんがブラックローズのメンバーに入れるのかどうかわかんないですけど。で、本部席に戻って朝久くんと話をして。平本くんはもう帰っちゃったから話せなかったんですけど、まあ別件でイラッとすることあって。ボクも若いというか、バカなところがあって、むしゃくしゃして「平本くんに勝手なことをされて残念な気持ち」って大会総括のときに喋っちゃったんですよ。
    ──宮田さんって会見なんかで好き放題に語っているから面白いですよ。
    宮田 いや、それなり整えてるつもりなんだけど(笑)。カルロス菊田さん(前・K-1プロデューサー)が全体を喋って、ボクがそこで触れられなかった部分を喋るようにはしてるんですけど、思ったことを言っちゃいましたね。ジャンさんがボクのあの発言を「1981年世界最強タッグに乱入したスタン・ハンセンに激怒したジャイアント馬場さんみたいだ!」とポストしたじゃないですか。中学生だったボクはあのとき会場で観戦してるんですよ。
    ──そこで繋がってますか(笑)。
    宮田 新日本のエース外国人だったハンセン登場には本当にびっくりしましたね。あの頃はもちろんネットもないし、そういう噂も聞こえてくるわけもないし。録画で見た全日本プロレス中継でも、解説の山田隆さんが「ハンセンですよ!」ってビックリしてて。あのとき馬場さんがすごい怒ってたんですよね。チョップでハンセンの額を割ってましたから。「土足で踏みにじってけしからん」ということですよね。
    ──ハンセンを新日本から引き抜いたのは馬場さんなんですけど、だからといって自分たちのリングであんなことされちゃ顔が立たないってことで怒った。名探偵・津田でいえば「1の世界(虚構)」の馬場さんは怒るけど、「2の世界(現実)」では引き抜きの仕掛け人ですよね。
    宮田 平本くんの呼びかけに、泰央くんだけじゃなくて、そのあと大久保(琉唯)くんも反応しちゃったし、あのあともいろいろあったんですよ。他の選手やジムから「大晦日、出られませんか?」って。
    ──あー、心直選手以外からも。
    宮田 ボクはいろんなジムや選手と向き合うのが立場なので、「えっ?」って驚くような選手から連絡があったり。「○○が自分でRIZINに売り込んでる」とかいろんな噂も交錯したり。
    ──それはK-1さんの立場からすると、思うところがあって当然ですよね。
    宮田 決していいことではないですよね(キッパリ)。
    ──ハハハハハ!
    宮田 格闘技が面白くなればいいんですけど、基本的に他の団体のことはあんまり興味ないんですよね。
    ──宮田さん、昔から一貫してそのスタンスで。
    宮田 べつに意地悪だったりとか、突っ張ってるわけでもなんでもなくて。自分の興行ももちろんリングサイドで見てるんですけど、「あの場面はなんだったんだろうな……?」ってとき以外は映像も見直さないんですよ。
    ──どうしてもでも我々は「裏で何か決まっている」という穿った見方をするし、平本選手がリング上でああいうからには、「K-1とRIZINの間で話がついてるに決まってるんだろう」って思うんだけど、仮にそうだったとしても、K-1サイドからすれば、選手たちの意識が他の団体のリングに向かれることはあまりいい思いはしないってことですね。
    宮田 そうですよね。2024年K-1最後の興行が12月14日でしたけど、これがたとえば5月14日に平本くんのアピールがあって、5月31日の興行に出る話なんて、まずありえないですよね。でも、12月ならありえてしまう。これが“大晦日の魔法”というか、みんなおかしくなりますよね。
    ──大晦日は選手を麻痺させる。
    宮田 プロレスラーの橋本友彦さんに試合のオファーをするつもりが、ライターの橋本(宗洋)さんに連絡したり。イベンターもおかしくなるじゃないですか(笑)。
    ──2003年の猪木祭りでマッチメイクがまとまらず、ギリギリでアリスター・オーフレイムの相手にプロレスラーの橋本友彦を当てようとして聞いた連絡先がライターの橋本さんだったっていう。太ってるは太ってるけどって(笑)。
    宮田 「いま何キロありますか?」って聞かれた橋本さんは「102キロですけど、それが何か?」みたいな(笑)。
    ──よくできた話ですよね(笑)。朝久選手はこういう機会を掴んだけれど、プロレス格闘技の面白いところは、「俺も出たい」と声が挙がって、それがエネルギー体となって勝手に転がっていくところですね。
    宮田 そこは予想してたわけでもないし、でも無視はできないし、ちゃんと対応もしなきゃいけないので、そこも含めて選手とのコミュニケーションなんで。ただ「どうなっていくんだろうな」と思いますよね。◯榊原さんのあの発言にはムカついた
    ◯上がいなければ下が出てくる
    ◯オープンフィンガーグローブのキック
    ◯K-1とKrushのバランス
    ◯レオナ・ペタスの挨拶事件の真相
    ◯菅原美優離脱
    ◯K-1ジャッジとドーピング…19000字インタビューはまだまだ続く

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  • ZERO1お家騒動、終結■プロレス事情通Z

    2025-01-16 17:49  
    200pt
    プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する事情通Zのコーナー。今回のテーマはZERO1お家騒動、終結です!
    【1記事から購入できるバックナンバー】・エル・リンダマンのグレイトなプロフェッショナルインタビュー
    ・恐るべきプロレス団体リングスの真実■長井満也インタビュー
    ・追悼・小林邦昭さん■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ・アイスリボン給料未払いとは何か■プロレス事情通Z
    事情通Z ひっそりとお家騒動が続いていたZERO1が体制を一新。リアルZERO1とか栃木派とか複雑な関係になっているから騒ぎを把握できていたマニアは少なかったと思うけど……。
    ――リアルといえば、いまのプロレスはリアルじゃないですねぇ! Z は?なんの話だよ。――いまのプロレスがダメだって言ってるですよ。ジミー鈴木さんが「リング上でのサイコロジーが何一つないプロレスは、デパートの屋上でアルバイトが繰り広げる仮面ライダーなどのヒーローショーと同レベル」「WWEはその伝統を大事にしているからこそ、ビッグビジネスをキープし常に繁栄させてきた。新日本は上っ面だけでなく、そういう部分も参考にしていくべきだと思う」とポストしたとおり! 日本のアメプロ通の関係者がビンス・マクマホンの性的スキャンダルをはじめとして、WWEのスキャンダルをとくに取り上げてこなかったように、そのへんの都合が悪いことは無視して新日本プロレスはWWEを見習うべきです!
    Z ……前回からこのコラムの路線が変わってきてないか? 今日のテーマはZERO1だよ。「どっちがホンモノのZERO1か」でちょっとした騒ぎになっていた。
    ――どっちがホンモノかといえば、文句なしに昭和のプロレスだああ! 令和はゴミ! ジミー鈴木さんも「脱猪木=リアリティーの排除だというなら、それは実におぞましい世界だと言わざるを得ない。棚橋社長はその辺をどう考えているのだろうか。ノアや全日本はそうなってほしくないなぁ」とポストしていています。やっぱり昭和のプロレスはガッチガチに戦いがありましたからね。不自然な攻防はなし、不透明決着なし、地方巡業でも手抜きなし。「プロレスは八百長!」なんて世間の声は一切なし! 昭和プロレス、バンザーイ! 
    Z いまより「プロレスは八百長!」論が激しかったよ!それにリアリティーといってる時点でリアルじゃないって言ってるようなもんだし、そもそもあの肉体がぶつかり合ういはリアルだろ! 1回受け身を取ってみろって!
    ――あーあ、ホンモノの戦いがあった昭和のプロレスに戻りたいなあ。天龍革命やUWFの運動があったことでプロレスが残念な方向になってしまった。新日本のIWGPリーグ戦なんて最高でしたよ!
    Z IWGPリーグ戦がすっきりと面白かったことなんかねえだろ! 猪木さんや馬場さんはプレイヤーとして偉大だけど、彼らが指揮した80年代のプロレスがいい加減すぎたことで世間から呆れられ、天龍革命やUWFが生まれたことでプロレスが生まれ変わったと言えるんだよ!いいか、よく聞け。過去を美化することで、そこに熱狂してきた自分の人生も肯定しようとするんじゃないよ。――反省しました。新日本ワールドやWRESTLE UNIVERSEに入会もせずに、SNSに流れてくる動画や写真だけを見て、いまのプロレスをアーダコーダ批判することを今後一切控えます。というわけで、ZERO1はどうなっているんですか?

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  • 「30代からではもう遅い!20代から真剣にやってきた者だけが生き残る」■川尻達也

    2025-01-14 10:44  
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    川尻達也が大晦日を通して日本の格闘技界の現在を23000字で斬る!(聞き手/ジャン斉藤)★この記事は1月2日に配信されたものを再構成したものです【1記事から購入できるバックナンバー】・朝倉海とパントージャはどこに差があったのか■水垣偉弥
    ・みんなの物語「朝倉海の挑戦を語ろう」■川尻達也☓笹原圭一
    ・【次期王座挑戦者決定戦】元谷友貴「RIZIN“激推し”の秋元選手に勝てばオイシイ」
    ・日本格闘技界はドーピングにどう向き合うべきか■大沢ケンジ☓タケ ダイグウジ

    ──川尻さん、あけましておめでとうございます!
    川尻 あけましておめでとうございます。押忍!
    ──そこはどちらですか?
    川尻 ここはジム(FIGHT BOX FITNESS)です。自宅だと朝まで配信ができないじゃないですか。
    ──「朝まで川尻達也」ですか(笑)。いま21時ですけど、今日は長くても2時間で終わりますよ!
    川尻 RIZINに負けてらんないですよ。今回の大晦日も昼の1時から夜中の1時ぐらいまでやってたじゃないですか。12時間はやらないとね。ひとりRIZIN DECADEですよ、今日は(笑)。
    ──川尻さんは大晦日の解説をやってましたけど、すぐ帰ったんですか?
    川尻 帰りましたね。深夜2時過ぎに家に着いて、そこで「じりラジオ。」を収録して。3時ごろシャワー浴びたけど、興奮して5時くらいまで寝れなくて。昼まで寝ていた感じですね。お正月は一歩も家から出ないで1日中パジャマで過ごしました。
    ──大晦日や正月関係のない生活で家族から呆れられてないですか?
    川尻 家族も一緒にRIZINに行ったんです。
    ──あ、家族も一緒に行ったんだ。
    川尻 奥さんと娘も一緒です。中学2年生がRIZIN DECADEを深夜1時まで見られるってめちゃくちゃ羨ましくないですか? 
    ──お腹が空いたら斎藤裕のラーメンも食べられるし(笑)。
    川尻 そうそう。1日中格闘技を楽しめるし、RIZINガールのダンスをめっちゃ動画で撮ってましたね。
    ──川尻さんの娘さんはRIZINガールのことが大好きだから、大晦日のメインメインイベントはRIZINガールなんですよね。その大晦日含めていろんなお話を……。
    川尻 いや、その前にDropkickはプロレスの記事もやってますよね。中邑真輔vs佐々木憂流迦を見る目的でノア武道館のPPVを買ったんですよ。あんまりプロレスは見てないんですけど、メインイベントのOZAWA対清宮(海斗)がめちゃくちゃ面白かったです。そこを語りましょうよ!
    ──そこはあとで語りましょう!(笑)。それよりもJTT(ジャパン・トップチーム)の川尻さんにいろいろ聞きたいことがあるんですよ。
    川尻 なんでも聞いてください。JTTの自称・相談役ですよ(笑)。
    ──『雷神番外地』の五明(宏人)選手vs赤田(プレイボイ功輝)選手の判定が物議をかもしていますけど、川尻さんはどうごらんになったんですか?
    川尻 実況席を見るかぎり、どっちが勝ったかはまったくわかんなかったです。試合展開としては五明選手が終始攻めていたけど、テイクダウンできなくて攻めきれない。赤田選手はしのいで受け身だったけど、一発でダウンを奪ってパウンド。その印象が強いんだけど、あれで「ダメージ」の評価がつくのかなと。
    ──RIZINのジャッジ基準で最も高い評価が「ダメージ」ですね。
    川尻 印象としては、ずっと五明選手が攻めてて、赤田選手が一発で試合をひっくり返しちゃった。これは絶対に判定で揉めるというか、物議をかもすだろうなと思って。判定は五明選手の勝ちだったけど、考えたのは赤田選手のダウンと、五明選手のヒジのカットで相殺かなって。アグレッシブネスはどっちもないとして、ジェネラルシップで五明選手の勝ちになったのかなって後付けで思いました。ただ試合直後は本当にわかんなかった。どっちが勝ってもおかしくないな。早くJMOCのスコアカードを知りたいですよ(後ほど公開)。
    ──騒ぎにはなっているけど、これぐらいで割れる判定は世の中にたくさんあるじゃないですか。
    川尻 いっぱいありますよね。UFCでもめちゃくちゃありますよ。
    ──それだけRIZINが注目されてるからこそ余計に……ボクは「難しい判定=おかしな判定」ではないと思ってますね。
    川尻 この試合も2-1に割れたわけだから、どっちに入ってもおかしくないってことですね。
    ──川尻さんはここ最近のジャッジの流れはどう見てるんですか。打撃評価が著しいですよね。
    川尻 ボクのファイトスタイルだったら、いまの時代だとあんまりポイントが入らなかったですよね。でも、いまの時代でもグラップラーが勝てる方法はある。「いまならこう戦ったほうがいいよな」っていう考えは自分の中であります。とにかくダメージですよね。ダメージって、相手からダウンを奪ったダメージとかじゃなくて、フィニッシュにつながるような攻撃をスタンドでもグラウンドでもやり続ける必要があるなって。スタンドポジションでも、グラウンドポジションでも、マウントポジションでも、ガードポジションでも、どのポイントからでもフィニッシュにつながるような攻撃がポイントとして取られる。だから、マウントやバックを取ったから有利だとか、テイクダウンで下になったから不利だとかはなくて、どのポジションでも攻撃しなきゃ全部一緒なのかなと。大きくいえば、どこからでもフィニッシュにつながる攻撃ができるかっていう感じじゃないですかね。
    ──グラップラーも抑え込む先の展開が求められる時代ですよね。
    川尻 グラップラーがフィニッシュにつなげるとなると、まずテイクダウンしなきゃいけないじゃないですか。ストライカーはスタンド勝負だから、そこからすぐ優劣つけられるけど、グラップラーはまずテイクダウンするしかない。そこが1工程、2工程、3工程くらい多くて大変ですよね。グラウンドになっちゃえば互角っていうか、マウントを取ったらポジション的に有利だから、抑え込むだけじゃなくて、そこからパウンドやヒジを打つしかないし。ケージに押し込んでる状態でも、ただテイクダウン狙うよりは、どんどん殴っていかなきゃいけない。大晦日にKO勝ちした極真空手の上田(幹雄)選手じゃないけど、ゼロ距離からの打撃はグラップラーにも必要ですね。
    ──いまって寝かすのも大変だけど、寝かしたあと普通に立ってくるから、パウンドするのも大変ですよね。
    川尻 頭を上げてのパウンドって、やっぱり立たれるリスクがあるんですよ。かといって、抑え込みながらパウンドだと、コツコツって言われるじゃないですか。ボクはヒジがポイントになると思いますね。
    ──いま川尻達也が戦うとしたらヒジを磨くと。
    川尻 ヒジってゼロ距離で打てるから、ボクがいまグラップラーだったらヒジに特化しますね。ロープに押し込んでからもダメージを与えられるし、ヒジでカットも狙える。テイクダウンしてからも、上でも下でもカットもすることができる。ボクがいまグラップラーだったら、ヒジにとにかく特化します。この話の流れでいえば。20年前に埼玉の和光に和術慧舟會A-3というジムがあって、よく出稽古してたんですけど。そこの選手とグラップリングすると全然かなわないんですよ。ただ、パウンドありでやると、茨城のボクらのほうがうまかったんです。ボクらは、その当時からパウンドありきの練習をしてたからですけど。他のジムもパウンドありの練習をやってないから、ボクらはパウンドで差を埋められたんですよね。いまはパウンドありの練習はあたりまえじゃないですか。でも、ヒジはあんまり……まだ脇役ですよね。
    ──そもそもヒジ自体が日本では解禁されて日が浅いですよね。
    川尻 そうそう、解禁されてまだ日が浅いし、パンチや蹴りのほうがメインになっちゃってるからこそヒジに特化すれば、他のファイターと差がつけられると思いますね。
    ──かつて堀口(恭司)選手がカーフキックで朝倉海選手のことをKOした瞬間、日本国民がカーフキックを認知したように、何かあればヒジが一気に浸透する可能性があるってことですね。
    川尻 たとえば今回の梅野(源治)選手もすばらしかったけど、ヒジに特化すれば面白い存在になるなって思いました。パンチなんかいらない。距離を詰めてヒジを打てばいいんですよ。梅野選手はMMAのほうが向いてるじゃんと思っちゃいましたし、自由に戦ってましたよね。MMAのいいところは自由なところ。梅野選手はRIZINのヒジなしキックルールのときはすごい窮屈そうに戦ってたけど、MMAのほうがすごく自由に戦えてるなって感じました。
    ──今回の判定絡みでいうと、川尻さんはいろんな舞台で戦ってましたけど、ラウンドマストとトータルマストどっちが戦いやすかったですか?
    川尻 ラウンドマストのほうが絶対に戦いやすいですね。そこは計算しやすいです。
    ──「このラウンドは取った。次のラウンドはどう戦うか」と戦略が立てやすいわけですね。
    川尻 練習でもラウンドごとに考えてやってるし、全体を通してだと忘れちゃう。「このラウンドは取ったな」とか「微妙だけど取られたな」とかわかりやすいですね。
    ──逆にトータルマストを導入する理由ってわかります?
    川尻 よく言われるのは「最後まで試合がどうなるかわからない」ってことですよね。ラウンドマストだと1&を2ラウンド取ったら、最後の3ラウンドを流すファイターがいるって言われてますけど、最近はUFCでもそんなにいなくないですか?
    ──最近は流しづらくなってますよね。なんでなんですかね? 
    川尻 たしかになんでなんですかね? それは考えたことないな。
    ──プロモーターからの評価が下がるという理由もあるはずですけど。
    川尻 UFCもただ勝つだけじゃダメになってますもんね。そこは昔からそうですけど、選手も試合内容にこだわって、派手な勝ち方やいい勝ち方を狙うようになってますよね。・堀口恭司の今の凄さ
    ・トータルマストでいいのか
    ・練習環境ではなく選手の意識
    ・10代でコンプリートファイターは無理
    ・20代はボーナスタイム
    ・ヤング青木真也の異常な練習量
    ・YA-MANに感動
    ・前田日明さんの発言は……23,000字の続きはまだまだ続く

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  • 朝久泰央の雷神番外地「K-1がブレイキングダウンに負けたと言われるわけにはいかなかった」

    2025-01-10 10:58  
    200pt
    雷神番外地で勝利した朝久泰央11,000字インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・朝倉海とパントージャはどこに差があったのか■水垣偉弥
    ・RIZINフェザー級王者・鈴木千裕インタビュー「格闘家は安定を求めたらおしまい」
    ・【元・静岡県警のマル暴刑事】 関根“シュレック”秀樹 薬物犯罪捜査を語る【12,000字】
    ・RIZINアンバサダー蒼瀬くるみちゃん12000字インタビュー
    ――大晦日の『雷神番外地』はインパクトのある勝利でした!
    朝久 ありがとうございます!
    ――主戦場のK-1とは違う舞台の勝利ということで、反響はいつもと違ったりしましたか?
    朝久 やっぱりRIZINはいまの格闘技界で注目を集めている団体ではあるので。たとえばXのフォロワーが増えましたね。試合が終わってから1日2000人ずつ増えていって、いまのところ8000人ぐらい増えました。
    ――とはいえ『雷神番外地』はかなり異色のイベントでまさに番外地だったわけですけど、オファーがあったときは迷いませんでした?
    朝久 試合をすることに関しては、全然100%やりますという感じなんですけど、自分は「K-1が一番」ということをずっと発言してきたので、そこで「他団体に出ることはどうなんだろう」と迷いはゼロではなかったですね。
    ――「K-1が一番」なら他団体に出る必要はないじゃないかってことですね。それでも一歩踏み出したのはどういう理由なんですか?
    朝久 そこはやっぱりK-1をデカくするためじゃないですかね。勝ったことで自分の名前も少し上がったかなと思います。もし負けていたら……「K-1がブレイキングダウンに負けた」となるじゃないですか。彼(YURA)がRISEでもキャリアのある無敗のプロだって見方はされていないので。ブレイキングダウンから出てきてる以上は「朝久はブレイキングダウンに負けた」と言われる。負けたらすべてを失うという意味では、ある意味大博打というか。3歳から格闘技一筋でやってきたのに、ここで負けたら素人狩りに立候補して素人に負けた奴。そんな道場で誰も習いたくないと思うし、館長の親父に対しても申し訳なかったですね。
    ――今回の『雷神番外地』で一番リスクがあったと思います。
    朝久 自分でも一番リスクはあったなと思いますね。勝ったからこうして笑って話しますけど、負けたらもうブレイキングダウンがあるたびに自分がやられてるところを使い回されたりとか(笑)。
    ――あのダウンシーンが何回も何回も(笑)。
    朝久 そうやって擦り回されて、K-1での立場もなかったですよ。そうなったら自分が生きる意味がないというか、もう切腹するしかないですから(苦笑)。
    ――切腹もの! 正直その重さって意外と伝わってないなかったんじゃないかなって思ったんですね。
    朝久 そこは伝わらないように振る舞ってましたね。家族だったり応援してくれてる側からしたら、重いじゃないですか。自分の中では「もし負けたら」と頭をよぎるところはありますけど、そこは伝わらないようにはして。
    ――K-1もかなりリスクがあったと思うんですけど、出場はすんなりOKが出たんですか?
    朝久 簡単ではなかったです。
    ――ああ、慎重になりますよねぇ。
    朝久 いろんなやりとりがあった中で最終的に出させていただきました。自分としては大晦日だから出たいわけじゃなくて、戦いがあるならばやる。RIZINだから出るんじゃなくて、これが別の団体だったとしてもK-1を背負うかたちだったらやっていたと思います。ただ、試合が決まって進んでいくにつれて、自分が踏み入れちゃいけないところに踏み入れたような気がして。
    ――どういうことですか?
    朝久 「K-1を裏切って出ていった」とか「知名度に媚びた」とか、そういうアンチからの言葉に傷ついたりはしなかったですけど、過去の自分の発言からすれば、踏み入れちゃいけないところに来てしまったなと。
    ――朝久選手はK-1から出ていった選手が外のリングで負けていることに厳しい言葉を投げかけていましたね。
    朝久 だから、もう引き返せない。一歩進んだら後ろの道は崩れて崖になってるんです。目の前の真っ暗な道を突き進むしかない感じでした。勝たないと、もうそのまま崖から落ちるしかなかったですね。ブラックローズ入りを発表したときは300件くらいコメントのうち98%くらい全部アンチだったんですよ。
    ――そうなんですか!?(笑)。
    朝久 「オマエ、言ってることと違うじゃねえか!」というものもあれば「K-1の裏切り者」とか「数字に媚び売っていった」とか……。
    ――ボクは「これは面白いことになったぞ〜!」とただただ喜んでいたんですけど、アンチがそんなに群がってたんですね(笑)。
    朝久 自分はプロなので勝つことで証明するしかないと思ってるので。自分としては、あとがない状況に持っていきたいというか、持っていかざるをえなかったというか。そうなると、練習も絶対に手を抜けないんですよ。練習を毎日8時間やっていても、やっぱり集中力が切れるときがあるんですけど、逃げ場をなくすことで必死に練習できましたよね。
    ――今回の試合はルール設定でも一悶着あったんですが、YURA選手は階級上なんですよね。
    朝久 RISEの公式サイトだと65キロや70キロで試合をしているので。言うならば自分とは2階級は違うし、試合当日も身体は全然違いました。だからこそ、その相手に勝つとかっこいいなと思って。
    ――そりゃあ文句なしにかっこいいです(笑)。でも、さすがに2階級に躊躇しませんでしたか?
    朝久 スポーツとして考えるなら2階級差は大きいですけど、朝久空手をやってきた身からすれば2階級は問題ないです。自分は過去に「カリミアンをやっつける」って言ったこともありましたし、SNSでも「スダリオ剛とやれ」とか言われたりしますけど、朝久空手は自分より体格の上の相手と組まれたらどう戦うかをちゃんと考えて練習してるので。今回も「2階級くらいなら普通に勝てるでしょ」と自信はありましたね。
    ――実際に肌を合わせて階級の重みは感じました?
    朝久 たしかに感じましたね。階級差の強みというか、圧力だったり、身体の強さ、パワーは感じたけど、「強い」「勝てない」とは思わなかったです。「2階級上だ。でも勝てるな」と思いました。それは相手がYURAくんだったからじゃなくて、他の2階級上の選手とやっても同じように思います。
    ――物理的な重さを感じただけであって、それが心理的な重さにはならなかったわけですね。
    朝久 そうですね。負ける要因にはならなかったですね。
    ――お話を伺うと、朝久選手の戦いは競技を超えたものとして見据えているんですね。
    朝久 試合を盛り上げたいとか、そういったスポーツ的な考えじゃなくて“決闘”です。大晦日でTHEMATCH2の開催が発表されたことで「俺だったら盛り上げます」とかアピールしている選手がいるけど、自分はそういった盛り上がりを全然求めてなくて。それよりも、さっき言ったように「後ろが崖」みたいなヒリヒリした状況で戦いたい。盛り上げたいとかじゃなくて、あとに引けない立場を作って、おもいっきり相手を倒すことだけを考えたいんで。
    ――「試合を盛り上げます!」という姿勢で試合に臨んでないわけですね。
    朝久 そういったのって結局、本人が舞い上がってるだけで。はっきり言ってそういう奴の試合って盛り上がってないし、そういう舞い上がりはオマエだけにしてくれよって。
    ――なるほど(笑)。
    朝久 やっぱり今回みたいにK-1を背負わせていただいて、腹を括るじゃないですけど、ギリギリの試合をしたいなという考えはありましたね。
    ――今回の試合が盛り上がったひとつの理由として、YURA選手がオープンフィンガーグローブマッチを要求したじゃないですか。
    朝久 契約で決まったあとだったんで、何をいまさら言ってるだろうと正直思ってたし、戦ったあとで言えるのは最初にパンチでダウンを取ったのも自分だったし、パンチのクリーンヒットを当てていたのも自分だったんで。オープンフィンガーでも結果は変わってないし、もっと早い段階でのKOになっていたと思うんですけど。
    ――いまは「オープンフィンガーグローブのほうが薄いから危険だ」という認識は広まってますが、普通のグローブのほうが脳を揺らしますよね。
    朝久 そうですね。それにオープンフィンガーのほうが分厚いんじゃないかって思いましたね。いろんな話を聞いた中でいえるのは、YURAくんもプロというか、ブレイキングダウンでの立場もあるし、ああいう挑発は誰かの入れ知恵だったんじゃないかなと。そんなことをやってるぐらいだったら、5月ももう1回ぶっ飛ばされるんじゃないかって感じましたねぇ。・グローブ云々はズルい
    ・芦原秀幸と朝久空手
    ・父親の朝久館長「いや、それぐらいで許すな」
    ・「俺の選択、これでよかったんだろうか……」
    ・平本蓮くんは裏表なくてめちゃくちゃいい人
    ・K-1を腐しているから怒りがある・ファイトマネーが安いとか、そいつの価値がないだけ……インタビューはまだまだ続く

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  • 10回目のRIZIN大晦日19,000字で振り返る■笹原圭一

    2025-01-09 13:51  
    250pt

    大会後恒例!RIZIN広報・笹原圭一さんの大晦日総括19,000字です!(聞き手/ジャン斉藤) 

    【1記事から購入できるバックナンバー】・みんなの物語「朝倉海の挑戦を語ろう」■川尻達也☓笹原圭一

    ・激動のRIZIN大晦日10年間を振り返る■ジャン斉藤

    ・【タメになる15,000字】扇久保博正が語る「格闘技の深淵」

    ・笹原圭一の「RIZIN LANDMARK名古屋」を11,000字で語ろう


    ――新年あけましておめでとうございます!
    笹原 おめでとうございます。今回の大晦日も本当に疲れました……。
    ――いまは1月1日のお昼12時。RIZIN事務所で取材させてもらってますけど、ご自宅には戻ったんですか?
    笹原 いや、さいたまスーパーアリーナから事務所に明け方の4時頃戻っていろいろと雑務をこなして、仮眠していたところを斉藤さんに叩き起こされて、2025年の最初に顔を合わせたのでが斉藤さんという不吉な1年が始まったところです(笑)。
    ――七福神っぽい佐伯さんじゃなくてすいません!(笑)。年越しはメインの鈴木千裕vsクレベルの第3ラウンドがちょうど始まったときでした。
    笹原 大会途中に「この進行なら24時前に終わるかもしれない」という話をしてたんですけど、最終的には年を越しちゃいましたねぇ。それでも“許せる時間”に終わったんじゃないかなと。
    ――これでも“許せる時間”(笑)。
    笹原 だって深夜2時にメイン開始もありえたじゃないですか。あれだけ1ラウンド決着が続いても、こうして年を越しちゃうわけですから。
    ――こないだ飯伏幸太vs佐藤光留の興行は歌舞伎町の深夜2時開始でしたけど、ナチュラルにやりかねなかった(笑)。今回の大晦日はケガ人が続出して予定どおりにマッチメイクが進まなかったんですが、それでも面白かったです!
    笹原 あたりまえじゃないですか。誰がマッチメイクしていると思ってるんですか?
    ――もしかして、おとそを飲みすぎてますか?(笑)。
    笹原 ハハハハハ。PRIDEの頃からですけど、苦しいときこそ「何かできないか?」ってギリギリまで粘っているので、「あれ?俺は今何をやってるんだろ?」ってわからなくことがけっくあるんですよね(笑)。
    ――ライアン・ガルシア戦が消滅した安保瑠輝也は正直、欠場でもよかったですよね。
    笹原 そうなんですよね。カリミアンとの体重差だと安保選手が負ける可能性だってありますし。当初は「無理せずに行こうか」みたいな感じだったんですけど、例によって社長が「笹原、格闘技はギャンブルだからさ」とか言い出したんですよ(笑)。
    ――ハハハハハ。地獄のギャンブラーが腕まくりしましたか!
    笹原 そういう会話をしているときって、大会も迫っていて冷静じゃないというか、頭が回ってないので、「ですよね。社長、全額ベットしましょう!」みたいに答えちゃうんですよ(笑)。
    ――大晦日っぽいですねぇ(笑)。今回の大晦日は出場選手44名ですけど、計量ミスが1人もいない。水抜きがマストの現代MMAだと2~3名出てもおかしくないですよね。
    笹原 これ、かなりすごいことなんですよね。女子ワールドカップで初優勝した、なでしこジャパンのように選手全員が国民栄誉賞をもらってもいいくらいですよ!(笑)。
    ――いきなり国民栄誉賞をもらったら、初参戦のホセ・トーレスも困惑しますよ(笑)。
    笹原 今回一番恐れていたのはインフルエンザです。めちゃくちゃ流行っていたじゃないですか。
    ――大晦日にボクシングの井岡一翔がタイトル挑戦するはずだったのが、相手の王者がインフルエンザで土壇場で欠場になっちゃいましたねぇ。
    笹原 いや、他人事ではなかったんですよ。じつは何人か罹った選手もいたんですけど、大会前までに治ってギリギリに間に合ったんです。クリスマスくらいに選手や選手の関係者から電話やLINEが来るとビクビクしていました(笑)。
    ――それにしても44人全員がクリアって、誰か危ない選手とかいなかったんですか?
    笹原 伊澤星花選手の相手だったルシア・アプデルガリムが時間ギリギリだったんです。最初は200~250グラムオーバーだったのかな。ルシア側のセコンドが「巌流島は許容してくれた」とか騒ぎ出して、柏木さんが烈火のごとく激怒したんですよ(笑)。
    ――「巌流島と一緒にするんじゃない」と(笑)。
    笹原 ルシアは最後は髪を切ったんですよね。藤波辰爾の飛龍革命のように前髪をチョキチョキ切っても、200グラムは落ちないんですけど。柏木さんいわく「後ろ髪は編み込んでいて汗を吸い込んでるから、そこを切ったことで落ちたんじゃないかな」と。
    ――藤波さんのばりに「200グラムを許容してくれる巌流島がいい。こんなRIZINやめてやる!」と切ったわけですね(笑)。
    笹原 ブレイキングダウンの選手も、「体重?そんなの関係ねーよ!」とか言ってイスを振り回して暴れ出す人がいるんじゃないかと思ってビクビクしていたら、全然そんなことなくて(笑)。しっかりクリアしてくれました。
    ――モラルは「ブレイキングダウン>>巌流島」でしたか(笑)。大会前のドタバタでいえば、ライアン・ガルシアがケガでボクシングマッチを欠場。MMAのハードファンからするとボクシングは見たくないから「よかった」という声があちこちからあがってますよ。
    笹原 来日したらライアン・ガルシアの面倒を見なきゃいけなかった柏木さんが一番喜んだかもしれません(笑)。
    ――超RIZIN3をゲスト観戦したときのライアン・ガルシアの素行は酷かったらしいですよね(笑)。
    笹原 たぶん柏木さんが本を1冊出せるくらいの話があると思います(笑)。
    ――あと笑ったのは大会中に「ライアン・ガルシアからたったいまメッセージが届きました」というアナウンス。そば屋じゃねえんだからと思って映像を見たら、編集も雑で字幕もなしでホントにいま届いたんだなと。
    笹原 本当に大会中に届いて、ギリギリ間に合ったんですよ。
    ――ライアン・ガルシアvs安保瑠輝也はホントに仕切り直せるんですか?
    笹原 そこは大丈夫です。あとは配信パートナーのファンミオの本拠地のフロリダでやるのか、それとも日本でやるのか、そこの調整と、ライアンのケガの回復状況次第かと思います。
    ――この試合が決まったときに、ライアン・ガルシアとプロモーション契約しているゴールデンボーイ代表デラ・ホーヤが「試合をさせない」と発言してましたけど、それが尾を引いてるわけではないと。
    笹原 そこも全然問題ないです。あんまりごちゃごちゃ言うんだったらオスカー・デラホーヤvsカルシャガ・ダウトベックとか組みますよ(笑)。
    ――異次元過ぎますよ!ボクシング界からすると「RIZINはめんどくせえなあ」って思ってるはずですよね。
    笹原 国内からも、海外からもそういう目で見られているでしょうけど、ウチは小規模な「お笑い格闘技イベント」なので、そんな目くじら立てなくても大丈夫ですよ、と言いたい(笑)。
    ――というわけで、ライアン・ガルシアの欠場でボクシングパートが消えて『雷神番外地』とRIZIN.49の2部構成になりました。
    笹原 3部構成だったときは、『雷神番外地』は4~5試合くらいの構想だったんですよ。
    ――穴埋めのために『雷神番外地』の試合数を増やすことになった。
    笹原 そうなんですよ。でも、ブレイキングダウンが12月の頭にあったり、ジョリー選手、井原(良太郎)選手や西谷選手がケガをしていたり、出られない選手が多くて。未来選手はブレイキングダウンの中でも強さが売りの選手やジャパン・トップチーム(以下JTT)の選手を並べたかったんですけど、こっちはノッコン寺田、瓜田純士、こめお、醤油ニキみたいなのを想定していたので、こりゃ全然話が噛み合わないぞと(笑)。
    ――さすが「小規模なお笑い格闘技イベント」RIZIN(笑)。
    笹原 当然ブラックローズやK-1さんとの調整もありますし。加えて体重の話や、MMAだけじゃなくてキックルールもある。それもグローブなのかオープンフィンガーグローブなのかも擦り合わせるなきゃいけないし、時間のないなかでよくまとまったと思います。
    ――そういう無法地帯みたいなところをまとめるのはRIZINの真骨頂ですよね。
    笹原 真骨頂というか、いつもそんなことばかりしているので2025年こそはこの無法地帯から抜け出したいですよ!
    ――2025年の笹原さんの目標は「脱・無法地帯」ということですね(笑)。
    笹原 それにしても『雷神番外地』で一番よかったのはK-1の朝久泰央選手ですよね。朝久選手は試合内容も素晴らしかったんですけど、K-1からは他にも候補がいる中、真っ先に手を挙げたんですよ。・ルールミーティングで“番外地”な事件
    ・ベラトールはRIZINが作った
    ・雷神番外地、RIZIN甲子園
    ・イゴール・タナベの「もやもや病」
    ・矢地祐介、白川陸斗に送りたいポエム
    ・福田龍彌「ナメるな」
    ・佐藤将光vsシェイドゥラエフ
    ・秋元強真は大阪桐蔭
    ・堀口恭司の今後はどうなる
    ・那須川天心とTHEMATCH……19,000字インタビューはまだまだ続く


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  • 猪木が泣いている!新日本プロレスは終わった!ドームから撤退すべき■事情通Z

    2025-01-07 10:26  
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    プロレス格闘技業界のあらゆる情報に精通する事情通Zのコーナー。今回のテーマは「猪木が泣いている!新日本プロレスは終わった!ドームから撤退すべき」です!【1記事から購入できるバックナンバー】・鈴木秀樹が16,000字で語る「プロレスラーの強さとは何か」
    ・裏投げ再燃/欠場者多発の理由■プロレス事情通Z
    ・妥当すぎるプロレス大賞の重箱の隅をつつこう■プロレス事情通Z
    ・真夜中の飯伏幸太vs佐藤光留■プロレス事情通Z
    ――Zさん!新日本プロレスの1月4&5日・東京ドームをろくに見ずに観客数だけで「新日本は終わりだ!」「戦いがないからだ!」「ターザン山本さんの予言どおり!バンザーイ」という感じで吠えている一部のオールドファンが失笑されてるので、もっとしっかりとした新日本批判を腕まくりでお願いします!
    Z 新年の挨拶にふさわしくないよ!記事のタイトルもバトル・ニュースっぽいし、あとターザン山本さんはもうかれこれ30年近く新日本は終わりだって言い続けているから、もはや縁起物みたいなもんだろ。
    ――昭和100年、勝利宣言なのだ。バンザーイ!
    Z たしかに東京ドーム2DAYSは満員には程遠い入りだけど、あれでも赤字ではないし、新日本は利益はずっと出していて、観客数だけで経営をジャッジできない時代。そりゃあパンパンに入ってるほうがいいに決まってるけど、ドームをやめたらやめたで「プロレスは終わった!」とか騒ぐんでしょ? 単発でも黒字なんだから伝統行事として残しておくべき。ここで開催権を手放したら、何十年もかけて培ってきたドームプロレスのノウハウも消え失せるよ。たとえば大晦日のNHK紅白歌合戦の演出・進行が凄まじく超一流なのは、普段「うたコン」で生ライブの場数を踏んでいるから。プロレスも地方の体育館からドームまでやることで幅は広がり、深まっていくんだと思うよ。・年末年始のプロレス興行の客入りは苦戦予想だったが・竹下幸之介の3団体所属の意味・OZAWAという大ギャンブルに勝ったノア……まだまだ続く

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