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身を美しくすると書いて「躾(しつけ)」とした先人の思いは昨今言われている「しつけ」とは大きく乖離しているような気がしてならない。世間で「あの子は親の躾がなっていない」と言われるのは大抵集団生活の輪を乱したり、迷惑を掛ける子供のことのような気がする。本来の躾(しつけ)は文字から類推するに姿勢とか礼儀のような身心一体となった人間としての折り目正しさ、美しさではないだろうか。今や剣道や書道、茶道といった「道」にのみ息づいている封建日本の感覚なのかもしれないけれど。
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