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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2014/12/7
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今日も『解決!ズバッと』をお届けします。
今回は『「お金」って何だろう?』 からです。
僕が質問し、山形浩生先生に答えてもらった対談を、Q&A形式で、分載しながらお届けします。
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【質問】
岡田斗司夫さん/56歳/作家/「経済政策なんて無意味?」
岡田 お金が国家の本質ということが、だんだんわかってきました。
では、それなら国はお金の流れをどうやってコントロールしているんでしょう?
これが野球なら、チームを勝たせるために、監督がトレーニングを強化させたり作戦を考えたりしますよね。
でも、国はいったいどうやって一国の経済を強くするんでしょうか?
テレビや新聞では、この経済政策はいいとか悪いとか、延々と議論されていたりしますが、結局、経済政策では何をやっているのでしょう?
【山形浩生先生の回答】
山形 経済政策もいろいろですが、無意味なものも多いかもしれない。7割くらいは無意味、というと言い過ぎか(笑)。
岡田 そうなんだ(笑)。
山形 経済がまともに動くには、参加者があまりあこぎなことをしないように規制がある程度入るので、その部分の政策はかなり役に立っています。
あと、政策のかなりの部分を占める産業政策では、国が重点的に支援して発展させる分野をアピールしますが、歴史的に見ても産業政策は死屍累々で、成功したためしはほとんどありません。
ただ、産業政策を打ち出すと、国として格好良く見えるという効果があります。
「これからはITの時代だから、国としてもIT産業に力を入れます」とかね。
一見すると国が何かをやっているように見えるのですが、どの産業が重要になるかなんて市場によって決まるわけで、政策はあまり関係ありません。
財政政策も経済政策の一環です。公共事業への投資や、増税・減税を行います。
そして、金利を上げたり下げたりする、金融政策もあります。
金利が下がれば、お金が借りやすくなるので、みんないろいろな事業に投資するだろうと期待するわけです。
【まとめ】
経済政策は無意味なものも多い。でも、経済活動の参加者が、あまりあこぎなことをしないように規制をかける。これはかなり役立ってる。
【最新著作】
山形浩生先生との対談本『お金って、何だろう? ぼくらはいつまで「円」を使い続けるのか?』は、僕が山形先生にどんどん質問して教えを乞う、という形式で進行しています。
このブロマガでは、その第二章を読みやすいサイズに分割して、順次お届けします。「経済の根本の根本」を、常識や思い込みにとらわれず、とことん質問し、かみくだいて、身もふたもなく解説してもらった第二章。
ぜひ、お気軽にお楽しみ下さい。
じゃあ、また明日。バイバイ!
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