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「寒卵」
2022-12-07 07:00110pt卵は冬だ。海が冷たさを増すほど魚に脂が乗って美味しくなるように、卵もまた寒さが増すたびに美味しさを増す。海辺の町で暮らすようになるまで知らなかった。近所の養鶏場で朝生んで貰ったばかりの卵を買う生活になるまで知らなかった。季節で卵の味が変わることを。
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「雪化粧」
2022-12-02 07:00110pt海越しの富士山が雪化粧をすると「あぁ、今年も冬が来るなぁ」と感じる。毎日その姿を見ていると夏の黒富士から高嶺への初冠雪で雪化粧が定着するわけではないことがわかる。部分的に溶け出してはまた降雪したりを繰り返しているうちに冬らしい白富士になることが。
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「暇を味わう」
2022-11-30 07:00110pt葉山の南郷公園に三浦半島随一の銀杏並木がある。黄金色の葉が敷き詰められた道を小さな青い自転車が走っていく。漕いでいるのは娘だ。夏の終わりにここで練習を始めた。晩秋の今は支える必要もない。ただ見守っているだけでいい。ポットに詰めてきたコーヒーを啜って高い空を仰ぐ。揺蕩う雲のような時間が流れていく。
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「いつもとは違う海」
2022-11-21 07:00110pt -
「笑っていよう、未来のために」
2022-11-16 07:00110pt -
「月蝕」
2022-11-11 07:00110pt -
「2022年11月5日」
2022-11-07 07:00110pt夕暮れとともにお囃子が聞こえてきた。家の山側にある秋谷神社で七五三の宵宮が始まったのだ。氏子の健やかな成長を願う祝祭。子どもの成長を地域のみんなで見守って貰っていることの象徴のようでもある。
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「絞りとシャッター速度」
2022-11-04 07:00110pt世界は写真と同じで切り取り方次第だ。
同じ風景でもどの部分にフォーカスしてどのように切り取るかで印象はまるで変わる。今は中途半端に俯瞰して胸をざわつかせるくらいなら小さなしあわせを接写している方がいいような気がしている。もしくは宇宙ステーションから見た地球の写真をツイートしてくれる若田宇宙飛行士くらい離れたところから俯瞰するか。
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「まぼろし温泉」
2022-10-28 07:00110pt -
「海の言葉を聞きにいく」
2022-10-26 07:00110pt