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記事 26件
  • ストラッサー起一のスダリオ剛対戦要求について

    2021-04-19 17:00  
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    この記事はストラッサー起一のスダリオ剛対戦要求について語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・斎藤裕インタビュー「朝倉未来選手はUFCやベラトールの選手から見れば特別な存在ではない」
    ・【宗教と幻想、システム論】修斗は朝倉未来に勝ったのか
    ・TEPPEN判定はあるのか〜ジャッジを巡る議論〜/高崎計三
    ・マーク・コールマン、性的虐待の告白
    SNSでの対戦アピールって成功率がものすごく低いですよね。皆から待望されてるカードならプロモーターが水面下で動いているわけで、内定からの盛り上げを狙った「演出」以外でわざわざアピールする必要はないところはありますし。問題は実現の可能性が低いどころか関係悪化を招く大きな理由になることです。昨年だけでも対戦アピールによって絶縁状態に陥ったケースをいくつか見かけます。
    「誰々とやりたい!」と「俺と戦え!」では印象が違うんでしょう。希望と要求ですから。「戦ってください」と「戦え」という言い方でも印象は違ってくる。これも希望と要求。人間って要求されると抵抗感は出てきますよね。たとえば堀口恭司の「天心くん、やろうよ〜」は明らかに両思いだったわけです。あれは交際前提の告白ですよね(笑)。
    堀口vs天心にかぎらず「アイツら付きう合うんだろうな?」って様子がおかしい2人っているじゃないですか。斎藤裕、朝倉未来、クレベルは誰が付き合っても不思議じゃない。そういう機運がない場合、SNSでのアピールは手段のひとつになりますよね。でも、たいていは初対面の相手から告白だし、別に本命がいるのに告白されようなもんで、それは断られるに決まってて(関鉄矢の萩原京平パターン)。知らない人間から告白されたら困りますよね。何か高いものを買わされるんじゃないかって。だいたい付き合う2人はいつのまにかくっついてるもんですよ!
    そこでスダリオ剛選手とストラッサー起一選手の話題なんですけど。スダリオ選手が先日の宮本和志戦の試合後に暴走。その行為が許せないとして、ストラッサー選手がツイッターやYouTubeを通しての対戦要求したところ、スダリオ選手がツイッターをブロックしたと。
    これは先程の告白に当てはめると、スダリオ選手が入学早々、別の高校の3年の上級生から告白されたようなもんですよ!(笑)。 RIZIN学園に入学したばかりで(MMAデビュー)、本命がいるのに(実績のあるヘビー級)、しかも別の高校(別階級)、すぐに卒業する相手ですよ(適正階級ではない)。
    無視したら周囲が「なんで断るの?」「ストラッサー先輩は、いい人だよ」「おまえは中学時代、悪かったんだから」とか文句を言われて。告白を断ると周囲から批判されるやつですよ!(笑)。 しかもスダリオ選手は「いい人だから、ちょっと付き合ったら?」と周囲に勧められた過去(ミノワマン、宮本和志)があって……そこは正直に生きようと誓った矢先のことなんですね。
    スダリオ選手の宮本和志戦後の暴走は、これはもう許されることではないです。RIZINもペナルティを科しています。ストラッサー選手がああやって盛り上げていくことはプロとしては素晴らしいです。 じゃあ、対戦要求を断ったスダリオ選手はプロじゃないのかといえば、そんなこともないと思います。要求するのは自由だし、断るのも自由。対戦要求を受ける・受けないはプロとしての判断になります。ただ、ストラッサー選手の要求には、もったいないところもあって……
    この続きと、RIZINバンタム級GP、AKIRA、佐藤光留、秋山準vs男色、女子格闘家の減量……などの4月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「13万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2017515
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  • 小林邦昭さんが言ったんですよ。「JJジャックスはイヤだろ?」って/AKIRAインタビュー

    2021-04-16 18:00  
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    野上彰として新日本プロレスでデビューしたAKIRAインタビューシリーズ第3弾(聞き手/ジャン斉藤)AKIRAインタビューシリーズ①新日本プロレス入門、野上彰だった頃


    ②海外修行で感じた異様な新日本プロレス

    ――ヨーロッパから凱旋帰国したAKIRAさんはIWGPジュニアのベルトを獲りましたよね。
    AKIRA そうでしたっけ? 何か忘れちゃいましたよね。
    ――ご本人としてはヘビーとジュニア、どちらでやって行こうと考えていたんですか?
    AKIRA どうだったかなあ。帰ってきたときはジュニアでしたよね。だからジュニアのベルトを獲ったのか。
    ――かなりボンヤリしてるんですね(笑)。
    AKIRA あの頃のジュニアの体重は幅が広かったですよね。105キロとかがリミットだったはずなので。体重が全然足りなかったので「ジュニアなんだろうなあ」とは思ってましたね。憧れの人がダイナマイト・キッドや藤波(辰爾)さんだったので、そのつもりもありましたけど。
    ――それなのにそんなに時間が絶たず、ヘビー級に転向することになるわけですね。
    AKIRA そこは会社側の意向もあったのかな。それとジュニアはあの頃から上限を知らない技のオンパレードになってきたので「これはちょっと違うな」「あまりやりたくないな」と自分で思ってましたね。 海外で学んだプロレスは、その技にたどり着くまでの過程を見せるというか、そこがプロレスの醍醐味だと。日本に帰ったら、そういうプロレスをやっていきたいなと思っていたので、上限知らずの技のびっくり箱みたいなプロレスとは違うし、身体もしんどいなあと思っていたのかもしれないですね。
    ――飯塚高史(当時・飯塚 孝之)、エル・サムライ(松田納)の3人で、闘魂トリオというユニットも結成されましたね。
    AKIRA  あれ自体の活動は、ほとんどなかったですよね(笑)。なんとなく括られて、そういう名前が出てきただけで。海外修行に出てるときに松田くんとはイギリスでタッグを組むはずだったんですけど。湾岸戦争が始まったあたりぐらいでセキュリティーが厳しくなって。イギリスのプロモーターから労働ビザじゃなくて観光ビザで入国してくれという手紙をあろうことか空港で係員に見せちゃったらしいんですよね。それで松田くんはイギリスに渡ることができなくなったらしいです(笑)。 
    ――ハハハハハハ! じゃあ、闘魂トリオには、なんの思い入れもないわけですか。
    AKIRA ないですねぇ。トリオってなんだよって、コント集団かなって(苦笑)。
    ――闘魂トリオとして頑張ろう! と3人で話し合いもなかったんですか?
    AKIRA なかったですよねぇ。本当に名前だけで。3人で写真を撮ったのかなあ。6人タッグで試合に出たことすら覚えてないです(苦笑)。 
    ――闘魂三銃士と6人タッグで試合をしていたことはおぼえてますよ!(笑)。新日本って選手に何かきっかけを与えて、あとは選手に任せっきりみたいなとこもあるじゃないですか。
    AKIRA  そこは会社が何かちゃんとしたものを用意するのは怖かったところもあったんじゃないですかね。もしそれでダメだったら、誰かが責任を取らなきゃいけないし。 
    ――それに、いまみたいに会社がストーリーをガッチリと提示する時代ではなかったですね。
    AKIRA そうですね。いまのプロレスみたいにこういう方向性で、キャラ作りがあって……みたいな指示があるわけでもなく。あくまで自然発生的に起きたものを尊重しましたからね。女子プロレスなんかも、そういうことがよくあったらしいですけど。
    ―― プライベートのトラブルや上下関係をリングに持ち込むわけですよね。 
    AKIRA とくに新日本はリアルな路線じゃないと受け入れられないなって選手や会社側もたぶんに思っていたし、だから、そのあとボクがJJジャックスを組んでも周りはうまくいかないことはわかっていたし(苦笑)。
    ――飯塚選手との伝説のタッグチーム、日本の陽気な奴らこと「ジャパニーズ・ジョウリー・ジャックス」ですね。JJジャックスのことはあとでたっぷり伺うとして……当時は闘魂三銃士に馳浩に佐々木健介、長州さんに藤波さんってかなり層が厚かったですよね。
    AKIRA  だからって他の団体に行くっていう考えはなかったんですけどね。
    ――入門当初からのお話を聞くかぎり、ぶっちゃけ居心地はあまりよくないように見えるんですね。
    AKIRA 居心地は昔からあんまりいいものではなかったです(苦笑)。だからって他団体に行くって考えは……SWSに行くという手もあったのかもしれないですよね。 実際ドイツにいた頃は若松さん(将軍KYワカマツ)や桜田さん(ケンドー・ナガサキ)が会いに来てくれたことあるんですよ。
    ――それはSWS移籍の話をするために?
    AKIRA  一緒にメシを食っただけです。そこで若松さんが「SWSに来い」と誘うと引き抜きになっちゃうから、そういう言葉は出なかったんですけどね。若松さんに恩があったので、何か報いなきゃなんないなあとは思ってたんですけど。
    ――それは若松さんが「マネージャー若松」として新日本に参戦した時代の話ですか。
    AKIRA そうですね。ボクがケガをしてて、会場に行っても雑用ばっかりで試合に出られない時期があったんですよね。 ケガがあるので組んでの練習はできないんですけど、若松さんが毎日スクワットを付き合ってくれたり、若松さんを背負って階段を上り下りしたりとか…… 毎日のように付き合ってくださって。 
    ――でも、AKIRAさんは「SWSに行きます」と口にはできなかった。
    AKIRA そうですね。「来い」って言われたら行ったと思いますよ。
    ――AKIRAさんが戻ってきた新日本の道場は馳さんと健介さんが仕切るようになってましたけど。 以前とは雰囲気は違いました?
    AKIRA だいぶ違いましたねぇ。 その頃は長州さんが現場監督で引き締めなきゃいけないということで必死だったんですよね。馳さんがその意を汲んで、道場の出席簿が作られたりとか。
    ――出席簿ですか!
    AKIRA 蝶野(正洋)さん武藤(敬司)さんが道場に全然来なかったこともあって(笑)。
    ――ハハハハハハハ!
    AKIRA そういった出席簿を契約公開のときにチラつかせたかったんですかね。 それまでは練習中に水を飲む機会はアバウトだったんですよ。選手それぞれが練習中に台所のほうで水を飲んで、また戻って練習したりとか。でも、水筒みたいなものを個人で用意するか、ウォーターサーバーを用意するから飲むようにと。休憩時間も決められて、選手が自由に休むことは禁止になったんですよ。
    ――長州さんたちからすると、水を飲みに行ってサボるんじゃないかと。
    AKIRA そうやって締め付けられると空気を悪くなっていきますよね。ちょっと上の先輩なんかはスポンサーさんとの付き合いや営業活動で飲みに行って、翌朝は二日酔いだったりするわけですよ。そういう場合は練習も休んでも大目に見られてたんですけど、 長州さんになってからは許されなくなって。 
    ――出席簿が用意されたからって、武藤さんや蝶野さんは道場には来たわけじゃないですよね?
    AKIRA そうなんですよねぇ(笑)。武藤さんや蝶野さんはリングのパフォーマンスがよかったんでね、手の付けようがないってことですよね。
    ――橋本さんは誰よりも道場にいる時間が長かったわけですよね。AKIRA いや、合同練習のときはあんまり道場にいなかったんですけどね(笑)。練習が終わった昼過ぎに来て遊んでるって感じです。


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  • 渡辺華奈のベラトール勝利から何が見えたのか

    2021-04-14 18:00  
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    この記事は渡辺華奈のベラトール勝利を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・【巨額負債報道】ONE起死回生の策はあるのか■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ・アポロ菅原インタビュー最終回「知名度のわりには……」
    ・橋本宗洋氏の武藤敬司批判原稿に関して
    ・皇治のアンチ凸撃はなぜ起きたのか
    渡辺華奈選手がベラトールで アレハンドラ・ララに判定勝ちをおさめました! これでベラトール2連勝、快挙ですよね。個人的にはフィジカルで支配してギリギリ判定で勝ち切るんじゃないかと予想してたんですが、試合序盤の打撃戦でパンチをもらいまくったので超不安でしたよ!
    打撃は予想よりも差がありましたが、逆に組みでは渡辺選手のほうが予想よりも分があったのかなと。あと渡辺選手のスタミナと頑丈さですよね。1ラウンド後半から攻めている相手のほうが疲れてきましたが、圧倒的不利だった渡辺選手は平然としてるというか。コリアンゾンビじゃないですけど、効いてるんだか、効いてないんだかみたいな。パンチを打たれるたびにエネルギーが充電されるマサ(斎藤)さん、一度やられると第2エンジンが動き始める三崎和雄みたいでカッコよかったですよ! 
    ボクは判定で渡辺選手の29-28とつけたんですが、2人のジャッジは渡辺選手支持、1人のジャッジがララを支持しました。1ラウンドはララ、3ラウンドは渡辺選手で間違いないですが、勝負を分けたのは2ラウンド目。 渡辺選手はバックマウントからパンチを何発も入れたり、長い時間グラウンドで上をキープしてたんですけどね。でも、スタンドの打撃でララを支持したジャッジが1人いた。渡辺選手にはやや厳しいかなと思いましたが、とにかく勝ててなによりです。
    UFCで村田夏南子選手が勝って、ベラトールでは渡辺華奈選手が勝つ。柔道やレスリングの全日本強化指定選手がMMAに転向すれば、4~5年でメジャーで結果を残したわけですが、それは00年代のPRIDEやHERO`sでも同様でした。
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  • 【フェザー級転向】佐々木憂流迦の朝倉未来戦はありえるのか■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

    2021-04-14 18:00  
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    多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマは佐々木憂流迦の朝倉未来戦はありえるのかです!!(この記事はニコ生配信されたものを編集したものです)
    【1記事90円から購入できる過去記事】
    ・【巨額負債報道】ONE起死回生の策はあるのか・世界的な詐欺事件? パンクラス商標騒動を追う■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ・平本蓮のアメリカ修行先5つの候補はこれだ!!■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク・【大晦日その後】憂流迦vs朝倉未来? 井上直樹vsセルジオ・ペティス!?






    ――RIZIN名古屋大会ですが、シュウさんがマネジメントしている摩嶋一整選手と関鉄矢選手は残念な結果になってしまいました。
    シュウ  残念な結果になってしまいましたね。じつは摩嶋選手も関選手もあと1試合契約が残ってるんですよ。ぶっちゃけ摩嶋選手は2連敗するとリリースされても仕方ない契約なんですけど。関選手の試合の、それこそ数分後に柏木さんから「この試合の立役者は関選手です」という連絡が来ましたし、摩嶋選手のことについても試合後いろいろとやりとりしましたが、2人とも評価は下がってないということで、次の試合が組まれるんじゃないかと見てるんですけど。
    ――どのタイミングでどの相手とやるかですよね。RIZINの大会数は多くないので。
    シュウ そこなんですよね。 RIZINはUFCやベラトールと違って毎週やってるわけではないですからね。 それに秋のフェザー級GP向けて、フェザー級のワンマッチの枠は狭まっていくと思うんですよ。
    ――フェザー級はいま参戦中の選手を中心に査定試合を組んでいくことになりますよね。そこで気になるのはフェザー級転向を表明した佐々木憂流迦選手は誰と戦うのか。
    シュウ ボクはマネジメントだから贔屓目ですけど、ウルカくんと朝倉未来選手でいいんじゃないかと思うんですよね。ウルカくんはRIZINでは2勝2敗ですけど、マネル・ケイプを完封してるわけですから。 ウルカくんがツイッターで未来選手に呼びかけたら断られたみたいですけど(笑)。
    ――朝倉未来選手の相手は萩原京平選手か、ウルカ選手の二択だと睨んでるんですけど。プロモーターからすれば、未来選手と斎藤裕選手やクレベル・コイケとはGPまでぶつけたくないはずですし。
    シュウ なんか萩原選手で決まっちゃうんじゃないかと思うんですけどね。そのカードでファンは盛り上がるんですかね ?
    ――いまのRIZINを支えるファンは間違いなく盛り上がるんじゃないかと見てます。
    シュウ じゃあ仕方ないかなと思いますね。 けどベルトまで最短の道のりを未来選手が本当に望んでいるのなら、そのロードに萩原選手がいるとは言えないですよね(苦笑)。
    ――いまはGPがクライマックスですからね。
    シュウ そう考えるとクレベル以外の選択肢はないという意見もありかなとは思います。ただそうなるとウルカくんの相手はどうするのかなってなっちゃいますよね。
    ――チャンピオンの斎藤選手。
    シュウ ウルカくんはフェザー級に転向する際に斎藤選手か、未来選手とやりたいと言ってたんですよ。でも、斎藤選手はチャンピオンなのでいきなりは難しいんじゃないかという風にはウルカくんには伝えてるんですよ。
    ――斎藤選手は以前クインテットで一本取られてる中村大介戦がありえるんじゃないかなって見てるんですよね。
    シュウ 中村大介選手はこないだDEEPでも勝ってますね。ウルカくんの相手として外国人が呼べるんだったらいいんですけどね。
    ――ムサエフが来日できるんだったら、同じアゼルバイジャンのケラモフも来れるわけですけど。
    シュウ じつはウルカくんは「ケラモフでもいい」って言ってるんですね。
    ――じゃあ、決まりですね!(笑)。
    シュウ ハハハハハ。できれば未来選手とやりたいんですけどね。でも、一番盛り上がりそうな萩原選手というなら仕方ないですね。
    ――萩原選手の人気やキャラで商売するんだったら、いきなり未来戦をやったほうがいいですよね。 視聴者から「ウルカ選手の相手に芦田崇宏選手はいかがでしょうか」という質問が。
    シュウ  それってありえるんですかね。 そのカードで東京ドームを狙えるかどうかがマネジメントとしては気になるところで……。
    ―― 東京ドームはちょっと厳しいんじゃないかなって感じが……。
    シュウ 言い切ってくれてありがとうございます(笑)。私もそう思ってたんです。マネジメントとしては、選手のために一番いいマッチメイクを狙いたいし、東京ドームでやってもらいたいと思ってるんですね。それでフェザー級GPに出るのが最高の流れです。この選手に勝ってもGPは確定じゃないならケラモフがいいと思うんですよね。
    ―― ああ、ケラモフに勝てば決定的ですね。
    シュウ ここだけの話、海外のマネジメントから私のところにフェザー級GPの問い合わせがけっこうありまして。 「外国人は何人出場できるんだ?」と。
    ―― 東京ドームのワンマッチがどうなろうと、チャンピオンの斎藤選手、未来選手、クレベルは確定で、あと堀江圭功選手も濃厚だと思うんですね。
    シュウ 堀江選手は元UFCですし、ありえますよね。そこにベラトール、KSWの選手が入るんだったらもう2枠しかないですよね。 弥益ドミネーター聡志選手も人気がありますから、次の試合で勝てばGPの可能性はあります。
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  • 長渕剛リスペクト「JEEEP」はこうして生まれた■土肥こうじ

    2021-04-12 17:50  
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    2月27日、千葉の山奥で開催された「“長渕”好きのレスラーによる“長渕”好きのためのプロレス興行」、JEEEP。そのきっかけとなった土肥こうじインタビュー。【1記事から購入できるバックナンバー】
    元祖・大仁田信者が50歳で覆面レスラーになるまで〜ワイルド・セブンの告白〜

    【インディの怪人、ついに語る】サバイバル飛田「もう客を焼き払うしかなくなった……」

    【壮絶!!後編】シャーク土屋に病魔が襲う!! 「もっと生きたい…水が飲みたい!!」

    「FMWアイドル女子レスラー」の今はキリスト教伝道師……里美和ロングインタビュー

    平日の昼開催ということもあり、限定観客8人という伝説のイベントになったJEEEP(後日ニコニコプロレスで中継)。IGF以外の会場観戦は久しくしていないジャン斉藤も怪しい匂いを嗅ぎつけ片道2時間かけて現場に到着。選手は全員、長渕剛のテーマ曲で入場だ!JEEEPでいったい何が起きているのか。詳しいことは「フライデー、フォーカス、微笑に東スポ、2時のワイドショー!!」をご確認ください。
    清原和博引退試合を彷彿させるランボー川村引退セレモニー。歴史の証人となった8人の大観衆と共に「とんぼ」を大合唱。最後は長渕剛だらけのエンディング。夕日が西に沈む前にイベントは終了。レスラーもお客さんも意味ある道を、ただ生きて帰って来ればいい!! ヨーソロー!――土肥選手が高校時代、『ハッスル』の練習生だったことは知らなかったです!
    土肥 高校2年のときに2006年の第1回『ハッスル』オーディションを受けたんです。あのテストでTAJIRIさんやジャイアント・バボこと長尾(浩志)さんが合格して入団した……という体で。
    ――ああ、あの2人は実績があったので表向きのテストだったんでしょうね。
    土肥 あのときはKUSHIDAさんも受けています。当時ボクは高田道場に通っていて「プロレス好きならやってみろ」ってことで受けたら合格しちゃったんです。
    ――どういう待遇だったんですか?
    土肥 練習生みたいなもんですね。いちおう親が呼ばれて承諾書みたいなものを書いて。「 現役高校生のプロレスデビューは話題になるから」って社長の山口(日昇)さんは言ってたんですけど。
    ――山口さんのことはよく知ってますね(笑)。
    土肥 デビューを目指して『ハッスル』道場で練習をすることになって。ボクの半年後に当時中学生だった黒潮“イケメン”が入ってきたんです。
    ――竹芝の倉庫を改造した道場ですね。
    土肥 そこに通ってました。週4回、安生(洋二)さんとTAJIRIさんが2回ずつ指導してくれて。その頃はまだPRIDE道場だったので、プロレスではなく総合格闘技用のリングしかなかったんです。そのリングで受け身の練習してたので「プロレスってめちゃくちゃ痛いんだな」って(笑)。
    ――リングの違いがわかってなかったんですね。
    土肥 そうですね。大会の手伝いで会場に行ったときにリングを触ると弾むじゃないですか。「これはおかしいぞ……」と。学校の行事と重ならないかぎり、大会の手伝いに行ってました。『ハッスル』って毎回ビッグマッチで、小さくて後楽園ホールでしたから。いい経験でしたね。
    ――『ハッスル』って大規模なエンターテイメントプロレス団体ですよね。従来のプロレスとは手法が違っていますが、土肥選手はどう捉えていたんですか?
    土肥 ミスター高橋さんの本が出たのは小学生の頃なんですけど、普通に読んでましたね。
    ――ニュージェネレーション! 
    土肥 小学生の頃は新日本プロレスなんかを見て楽しんでましたが、どちらかというとPRIDEのほうが好きだったんです。
    ――だから髙田道場に通っていたんですね。当時の『ハッスル』はバブルでしたよね。
    土肥 バブルでしたねぇ。京楽がスポンサーについてたじゃないですか。ボク、中学生の頃からパチンコにやってたので「あの京楽がついてるのかよ!!」ってビックリしちゃって(笑)
    ――ハハハハハハハ! 
    土肥 京楽の御曹司が『ハッスル』の会場に来てたことがあって「こいつが伊東美咲と結婚したのか!?」って(笑)。
    ――京楽は最終的に『ハッスル』のパチンコ台を作らなかったですよね。数億円近く『ハッスル』に投資したのに。
    土肥 ニーズがなかったんじゃないですかね(笑)。同期が5~6人いたんですけど、みんな数ヵ月でやめちゃって。KUSHIDAさんや\(^o^)/チエ(バンザイチエ)は特待生扱いというか、半年ぐらいでデビューしたんですけど。結局、ボクも1年半ぐらいでやめちゃいました。
    ――デビューすることなくやめちゃったんですね。 
    土肥 普段は芸能人の練習に付き合わされるわけです。インリン様から始まって、 カイヤや池谷幸雄、クロマティとか。
    ――元読売巨人の助っ人外国人クロマティも出てましたねぇ(笑)。
    土肥 で、「なんでこいつらデビューできるのに俺ができないんだ……」という気持ちがちょっとずつ芽生えて。それこそ海川ひとみまで試合をやったじゃないですか。
    ――タレントだった海川ひとみさん。
    土肥 高3の夏ぐらいに泰葉が練習に来るようになって、これはもうやめようと。
    ――泰葉がトドメでしたか(笑)。
    土肥 プロレスに夢が見れなくなったということもありましたけど。将来的にちゃんと飯が食えるのかな、という気持ちもあって。
    ――それからまたプロレス界に戻ってくるのも面白いですね。
    土肥 縁があってSMASHでデビューしたんですけど。
    ―― 『ハッスル』ってあそこから借金地獄に陥るから離れて正解だったんじゃないですかね。 
    土肥 いやあ、もうちょっと頑張ってればデビューはでききたかもしれないので、ちょっとだけ後悔はありますね。
    ――芸能人の中では誰がセンスありましたか?
    土肥 インリン様ですね。普通に凄いなって。ボクはちょっとエロい目で見てましたけど。メッチャいい匂いがするんですよ(笑)。
    ―― 高校生ですね(笑)。本題に入りますが、今回のJEEEP興行は土肥選手の長渕剛好きがきっかけだったとか。
    土肥 そうみたいですね。W-1がなくなって全日本プロレスに上がるようになって佐藤光留選手と初めて試合をしたんです。そのときはタッグマッチだったんですけど、ボクは長渕の『ひまわり』が入場テーマなんですけど、向こうは『勇次』で入ってきたんですよ(笑)。 
    ――佐藤光留選手の入場テーマは『勇次』ではないですよね。
    土肥 光留選手がリングに上がったら「ちゃんとクラッカーを持ってきてるのかコノヤロー!!」って長渕ファンじゃないと、わかりづらいネタを言い出して(笑)。
    ――ライブのときに『勇次』の「撃鉄が落とされ」のときにお客さんが鳴らすクラッカーですね(笑)。
    土肥 お客さんはポカンなわけですよ。そういうことが何回か続いたんですよね。 『STAY DREAM』で入場してきたりとか、試合のたびに長渕の曲を使ってきて。そこからJEEEPみたいな興行をやろうと思ったんですかね(笑)。
    ――そんなきっかけなんですか(笑)。土肥選手っていつから長渕ファンなんですか?
    土肥 じつは長渕ファン歴は浅いんですよ。高校生のときに『くりぃむナントカ』でやっていた「第1回俺の方がファンだグランプリ 長渕剛編」があって。その第2回で長渕本人がサプライズ登場したんですよね。
    ――ありましたねぇ。カラオケボックスで長渕本人が長時間に渡って熱唱して。
    土肥 『乾杯』や『とんぼ』ぐらいは知っていたんですけど、こんなカッコいい人がいるんだって衝撃を受けて。そこからファンになったんです。翌日速攻で TSUTAYA でCDを借りて。そこにからライブにも足を運んで、日本武道館で2DAYSをやるときは両日とも見に行きますし。たとえ2日間、歌う曲は一緒だとわかっていても行くみたいな。
    ――長渕のカリスマ性ってドラマ出演で作られたところもありますよね。土肥選手はJEEEPのリングで英二が憑依したのか、李日韓レフェリーを「あずさ!」呼ばわりしてましたけど(笑)。

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  • 【漆黒のヘラクレス】武田光司選手、なぜそんなに黒いんですか?

    2021-04-12 17:50  
    120pt
    エリートではなく雑草!! RIZIN名古屋大会で久米鷹介と死闘を繰り広げた武田光司インタビュー!!【1記事から購入できるバックナンバー】
    Uのミライを見た女――高岡左千子「私は運気からUWFのスケジュールを組んでいたんです」

    運命のバリジャパ、安生道場破り、幻の長州戦真相――中村頼永インタビュー<ヒクソン来襲編>

    【2万字超えの激白】山本喧一インタビュー「高田延彦、田村潔司…真剣勝負とUインターの愛憎物語」山本宜久「ヒクソンと戦ってるとき、放送禁止用語が聞こえてきたんですよ…」 
    ――久米鷹介戦は最高でした!!
    武田 ありがとうございます!
    ――ご自分で見返してもあの激闘は思うところがあるんじゃないですか。
    武田 じつはまだ試合を一通り見返してはいないんです。振り返っただけでも、いろんな思いがこみ上げてくるんですけど……。
    ――思い出しただけで涙ぐんじゃいますか!(笑)。
    武田 そうですね(笑)。基本的にあとになってから振り返るタイプなんですけど。気になったのは久米選手のパンチに威力があったので、そこに興味があって。3ラウンド目にパンチでカットされたんですけど、あの角度で合わせてくるのはすごい技術だなって。どちらかといえば、ボクは荒削りなパンチの打ち方で、逆に久米選手はダッキングしてフットワークを駆使してというきれいなボクシングをするので。対戦相手の動きが気になったのは、今回が初めてかもしれないですね。
    ――試合後のリング上で武田選手は泣かれていたじゃないですか。
    武田 久米選手はリスペクトできる選手なので、その選手を超えることができたというのが一番大きいですね。泣くつもりはなかったんですけども、自然に泣いちゃいましたね(苦笑)。
    ――試合で泣いたことってあるんですか?
    武田 DEEPで北岡(悟)選手に勝ったときですかね。あのときもチョロっと泣きました。
    ――けっこう泣き虫なんですね(笑)。
    武田 ハハハハハ。こう見えて気持ちがそんなに強くないので。
    ――見た目はオラオラ系ですけど。
    武田 そうやって強く見せようとしているところが心のどこかにあるかもしれないですね。気持ちが弱いから、いかつく見せようと。見た目が強そうだと相手も多少はビビるんじゃないかなって(笑)。
    ――肌を焼いているのもそういう理由なんですかね?
    武田 いや、そこは違うんですけど、そういう風に思われちゃいますよね(笑)。最近自分でもそういう風に思い始めてて。気持ちが弱いから、見た目を強くしているのかもしれないなって。
    ――気持ちが強くないというわりには、久米戦ではパンチにひるまず前に出ましたね。あれはホントすごいなって。
    武田 さっきも言いましたけど、ボクは荒削りなスタイルだけど、 久米選手はきれいなスタイルなので。宮田(和幸)先生とも話をしたんですけど、中間のミドルレンジで打ち合いをしても勝てないから、荒削りなインファイトに持っていくしかないだろうという戦略でした。久米選手は左右のフットワークを使って、 自分の距離を保って行っていたので、被弾覚悟で前に出るしかなかったですね。打たれ強さも自分の中では武器だとは思ってて。
    ――頭ではわかっていても、そうやって前に出るのは勇気が必要ですよね。
    武田 それは久米選手が相手だからこそ、前に出れたんじゃないかなって。 お互いにプライドもあったと思うし、団体のチャンピオン対決ということもあって。そういったものが重なったから、激しい試合ができたんじゃないかと思いますね。こんな試合を毎回やったら寿命が縮んじゃうだろうし(苦笑)。
    ――武田選手はカード発表記者会見で「内容が問われる」とおっしゃってましたよね。王者対決でそこを強く意識されたのはどういうわけなんですか?
    武田 昨年9月のRIZINで川名(雄生)選手と戦ったときに、自分でも内容には納得していなかったし、がすごく悪くて。ファンのみんなからも厳しい批判的な言葉をもらって。、こっちはプロとしてやってるので、いくら勝ってもファンが喜んでくれないと意味がないというのをも改めて思いましたねあったし。それにあの試合では全然自分らしさが出せなかったから、今回は内容が問われるなって。 いくら勝っても内容がダメだったら当分RIZINには呼ばれないだろうという覚悟で試合に臨みましたね。 
    ――大晦日にこの王者対決が組まれなかったことへの危機感もあったんですか? 
    武田 そこは自分でも感じてましたね。大晦日に呼ばれなかったイコール、カードのインパクトがない。ネームバリュー的にはパンクラスとDEEPのチャンピオン対決なんですけど、ボクも久米選手もその9月の試合で内容がよくなかったからかな、とは思うので。
    ――そこは燃えるところもあったわけですね。
    武田 燃えたし、逆に怖かったですよね。ここでもしダメだったら……。
    ――もう呼ばれないかもしれないというプレッシャー。
    武田 ……じつは今回の試合前に遺書を書いたんですよ。
    ――えっ!?
    武田 この試合で死ぬかもしれないという覚悟があって。宮田先生含めて誰にもこの話はしてなかったんですけどね。本当に死ぬかもしれないと思って、遺書を……。覚悟が決まってたから、前に出られたところもありますね。
    ――戦前は久米選手有利の予想が多かったですね。
    武田 正直ボクも厳しいかなと思ってました。
    ――あ、ご自分でも。
    武田 自分と久米選手のスタイルを客観的に見つめ直したら、ちょっと難しいだろうなと。テクニックなんかどう考えたって久米選手のほうが上だし、練習だったらすぐやられると思いますし。自分で分析した結果、7:3か6:4で不利だろうなと。ファンのみんなも実際にそういう風に見ていたるんじゃないですかね。
    ――佐伯さんはDEEPの代表なのに、久米選手有利の予想をしてたくらいですからね。
    武田 そこは宮田先生も自分が不利なんじゃないかと見てたと思います。そこをカバーしたのが気持ちと根性なのかなと。次やったら負けるかもしれないし、正直、久米選手とはもうやりたくないですね(苦笑)。
    ――あんな死闘で疲れているはずなのに、最終3ラウンドによくジャーマンで投げきったなって。
    武田 あそこは魅せなきゃという使命感がありました(笑)。
    ――魅せるため!
    武田 会場やPPVで見てくれているファンのみんなのために投げました。その前に四つの展開があったんですけど。ブレイクになってもいいから足の位置を確認して、投げるタイミングを図ってたんですよね。それで「ここしかない」と思って投げました。
    ――ジャーマンって自分の体力も消耗しますよね。
    武田 いや、そうでもないですよ。
    ――ホントですか(笑)。
    武田 何回も連発してる倉本(一真)選手はバケモンだと思いますけど(笑)。
    ――あれは異常!(笑)。
    武田 3ラウンド目は相手も汗をかいてるので、何発もを投げるのは厳しいですけど。ちょっと斜めから角度をつけて、肩から落とす感じで。きれいに落とすとゴロンと転がっちゃうんですけど、角度をつけるとマットにグニャと潰れるので。
    ――そのほうがダメージが大きいと。そこまで考えて投げてるんですね。
    武田 調整はできますね。いい投げだったなと。久米選手に効いていたかどうかわからないですけど。
    ――判定では勝ったと思いました?
    武田 ギリギリだなって思ってました。テイクダウンされたし、けっこう被弾していたので、最終ラウンドでギリギリどうなのかな、2-1でどっちが勝つかな?と。これがマスト判定のDEEPやパンクラスだったらボクが負けてると思います。トータルマストのRIZINだったからこその勝利ですね。
    ――……謙虚ですね!(笑)。
    武田 いやいや(笑)。
    ――前回の川名戦では、負けた川名選手の株が上がったみたいなところもありましたよね。
    武田 そうですね。
    ――そういうところにも苛立ちはあったんですか?
    武田 ありましたけど、それはそれでいいんじゃないかなって(笑)。また川名選手との再戦オファーがあったら、ボクもぜひやりたいですし。でも、川名選手は同じ選手とはやらないみたいな話をどこかでしてたので、再戦はないんじゃないですかね。
    ――何か巡り合わせがあるんだったら、ともかく。
    武田  ボクと大原(樹里)選手みたいなことになるのであれば。大原選手とはDEEPで3回もやってますからね。 もういいです(笑)。
    ――4回目となったら武田選手のキャリアの3分の1が大原選手になるんですよね(笑)。
    武田 いま13戦で3回やってますからね(笑)。 正直3回目のときも気は乗らなかったんですけど、 前の試合でローブローを入れちゃったボクが悪いので。
    ――2回目はローブローで2ラウンド途中の判定決着でしたね。
    武田 3回目でしっかり仕留め切ったので、4回目をやることはないだろうと。
    ――大原選手はDEEP100回記念大会で北岡選手を倒したあとに対戦アピールをしてましたけど(笑)。
    武田  DEEPでライト級に落とす阿部大治選手とは都内のクラブでセキュリティの仕事をやっていたときに面識があって。「今度試合をしよう」なんて話をしたんですけど。阿部選手と大原選手がやって勝ったほうとタイトルマッチをやりたいなと思ってます。
    ――大原選手が勝ったら4回目でもやるんですか?
    武田 やります。それはそれで巡り合わせというかたちになるじゃないですか。
    ――4回目は歴史に残りますよ(笑)。大原選手もRIZIN出場の可能性が高いので、調整は難しそうですが……。
    武田 やっぱりRIZIN という国内外問わず各団体のトップレベルの選手が集まる舞台団体に出たいという気持ちが強いですよね。正直、同時期にRIZINとDEEPのオファーがあったら、DEEPには申し訳ないんですけど、RIZINに出たい気持ちはあります(笑)。
    ――佐伯さんも「みんなそんなんばっかだわ!」ってボヤいてますね(笑)。
    武田  もちろんDEEPには、もっと出たいんですよね。ボクのプランとしては大晦日に久米選手とやって、勝ち負けはともかく2月のDEEP100回大会にチャンピオンとして出たいという気持ちはあったんですて。
    ――佐伯さんが聞いたら大喜びで、ご飯が進みそうです(笑)。武田選手のRIZIN初参戦は2019年4月のダミアン・ブラウン戦でしたが、じつは極度の体調不良だったんですよね。
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  • 歓声にブーイングも帰ってくる!!  レッスルマニア有観客大会開催

    2021-04-09 18:30  
    100pt
    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは「歓声にブーイングも帰ってくる!!  レッスルマニア有観客大会開催です!
    <1記事から買えるバックナンバー>・プロレス団体オーナーの隠された過去……彼は生まれ変わろうとしていたのか
    ・2020年プロレス界の顔ジョン・ モクスリーが開く新日本☓AEW禁断の扉
    ・男性から女性へ……性転換手術レスラー家族の新しい旅立ち

    ・よみがえった伝説の実況アナウンサー“ボイス・オブ・WCW”!!
     


    今年の「レッスルマニア」では、観客たちの”生”の大歓声が戻ってくる。
    昨年3月9日のRAWワシントンD.C.大会を最後に、新型コロナウイルス感染防止対策として、無人観客大会を続けてきたWWEが、4月10日と11日の両日に行われる「レッスルマニア37」で、約1年ぶりに有観客大会を開催する。
    アメリカ国内では、新型コロナウイルス感染者数が3,000万人を超えた(日本は約47万人)。1日あたりの感染者数も約6万5千人(日本は約2千人)と、ここ最近はまた増加傾向にあるが、ワクチン接種が進んでいるため、楽観的なムードもある。
    4月1日には、米メジャーリーグが開幕。制限付きながらも、ほとんどの球場で観客の入場が認められた。テキサス州アーリントンにあるテキサス・レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドでは定員制限をなくし、約4万人近い観客が集まった。
    プロレス界でも、無観客大会を続けてきたWWEや、観客を一部入れて開催してきたAEWなどの大企業団体以外のインディー団体は、マスクの着用、消毒スプレーの設置、適度な距離をとっての観戦、観客数の制限など、コロナウイルス禍の観戦ルールを設け、これまで活動し続けてきた。
    日本よりも感染者数が格段に多いアメリカではあるが、声を出して声援を送ることは特に禁じられていない。そのため、有観客にしているアメリカインディーの会場では、選手への応援、ヒール選手へのブーイングなど、コロナ禍とは思えぬ賑やかさである。
    それに比べて日本の観戦スタイルは、もともと上品な観戦マナーとして知られている。コロナ禍の現在は、声を出そうものなら係員に注意されたり、白い目で見られたり、ネット上で糾弾され晒し者になったりと、アメリカで見られる観戦風景とはかなり異なる。選手がマイクで観客に呼びかけても、声を出せず、拍手だけで応える光景は、仕方ないとは言えどこか寂しくもある。そのように日本のプロレス会場では、久しく聞かれない観客の大声援が、WWEについに帰ってくるときが来た。

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  • 女性から見た「女子格闘家の減量」/元シュートボクシング王者・髙橋藍

    2021-04-09 18:30  
    130pt
    女子格闘技で続出する計量オーバー。なぜ女性格闘家に多いのか? はたしてプロ意識だけの問題なのか? 元シュートボクシング王者・髙橋藍さんに話を伺った。高橋さんは編集者として、実体験をもとに『生理が楽しみになる本~知って、やって、身体が変わる!~』を企画・編集している(聞き手/松下ミワ)
    【1記事から購入できるバックナンバー】

    【チャーリー徹底解剖】RIZIN海外事業部・柏木信吾12000字インタビュー

    メイウェザー舞台裏…ケンタッキー60人前と剥がされた神童のバンテージ■笹原圭一RIZIN広報ボクシングから見たメイウェザーvs天心/元WBC世界ライトフライ級王者・木村悠インタビュー激論!! メイウェザーvs天心は真剣勝負でやるのか■シュウ・ヒラタ☓ジャン斉藤
    ――最近、女子選手の計量オーバーが散見されて、1大会で複数人の選手が計量オーバーになっちゃうケースもあったんですよ。
    髙橋 ああ……。まあ厳しい言い方ですけど、プロとしては計量をクリアして試合ができるわけなので、批判されるのは当然だと思います。
    ――女子選手の計量オーバーと聞いて、単純に髙橋さんはどう感じますか?
    髙橋 簡単に減量ができそうな「情報」って、ネットなどでもすぐにわかりそうですが、でも、人それぞれ身体も、生活習慣も違う部分がある。これさえやれば大丈夫という方法はない。にもかかわらず、情報のみを鵜呑みにしているから、計量オーバーが頻繁に起こるのかな、とは思います。
    ――鵜呑みにしがちなネットの情報というと、たとえば?
    髙橋 単純に「糖質オフがいい」「肉を食べれば体重が落ちやすい」とかですか。私も減量でぜんぜん落ちないときもありました。もともと本を読んだり、情報を頼りにやっていましたが、あるとき不調も続き「こんなんじゃ選手としてもダメになる」と。そんな枝葉の寄せ集めじゃなく、自分で軸を作らないとダメだと思ったんですよね。それで、たまたま知人を通じてアスリートの食についての講習を知り、みっちり3ヵ月間学ばせていただいて。
    ――専門的な方の知見を?
    髙橋 一般社団法人食アスリート協会という、インストラクターの資格を発行しているところで学びました。私はインストラクターになりたいとかではありませんが、本当に藁にもすがる思いだったので、そこで学び始めました。食と心と身体の仕組みのつながり、体調の良し悪しを測るべきポイントなどがわかり、いままでとまったく違う視点に、もの凄く驚きました。
    ――3ヵ月の勉強でかなり変わったんですね。
    髙橋 たとえば、AさんとBさんが1週間同じ食事や練習をしても、体重の増減や、メンタルや身体の変化は同じような状態にはならないですよね。体質やメンタルの問題も関わってくるからです。単純に同じカロリーや栄養素を摂っても、結果がぜんぜん違うわけです。
    ――あたりまえですけど、個人差があると。
    髙橋 自分にとって何がベストなのか、その軸を作っておかないといけないんです。皆さん、減量となるとやっぱり体重だけを見がちです。しかし、見るべきポイントはほかにもあります。体温は何度か、排泄がきちんとあるか、こういう部分がかなり重要です。体重や摂取するたんぱく質が何グラムとか、数字だけを見ていると抜け落ちてしまうところがあるんです。よく聞く、摂取カロリーのぶん、同じカロリー動けばいいって、身体ってそんなに単純にできてないですからね。
    ――髙橋さんが現役の頃は、契約体重51キロとかでしたよね?
    髙橋 そうですね。でも、普段の体重は58キロとかだったので、めちゃくちゃ減量してました(苦笑)。それこそ、Girl’s S-cupでRENAちゃんと戦ったときなんかは、食事内容とかも本当にボロボロだったと思います。
    ――当時は、そういう不安定な中でも落とせていたということなんですか?
    髙橋 当時はいまみたいな視点はまったくありませんでした。ただ「落とせばいい」と。それこそ、甘いものを食べたくなったら、お昼ごはんはコンビニでケーキを買って食べたり、「そのぶんカロリーを消費すればいいや」と考えていましたね。減量の際も体重は落ちたんですけど、肌はボロボロだし、普段から体調は悪かったですね。でも、減量ってそういうものだと思っていました。
    ――でも、それだと精神的にすり減りそうですね……。
    髙橋 そう。こんな減量をしていたらメンタルが追いつかないのは当然ですよね。不眠や鬱っぽくなったり、それこそ減量で落ちないことも出てきます。私も当時は誤魔化しながらやってました。
    ――まだ、誤魔かしがきいたと。
    髙橋 というか、それしか知らなかったから(苦笑)。
    ――髙橋さんの場合、試合の何日前から減量を始めていたんですか?
    髙橋 基本的には、遅くとも1ヵ月半前ですね。練習も含めて、1ヵ月半前には試合に向けたモードに入って、減量メニューもセットしていくという感じです。
    ――練習も1ヵ月半前からセットするんですね。
    髙橋 練習は、1ヵ月半前ぐらいになるとどんどん強度が上がり、だいたい1ヵ月前ぐらいになると一番強度が高くなります。残り2週間前ぐらいからピークアウトしていくという、そんな感じでした。スパーリングは避けて、ケガしない練習をするというか。
    ――減量はどういう計画で行っていたんですか?
    髙橋 私は、たとえば8キロぐらい減量があるとしたら、1週間で1.5キロずつぐらいコンスタントに落としていく計画で、最後の2~3キロは水抜きで調整するというのがベストでした。試合の1週間前に「2キロを切ってたらいいな」というところに持っていくという感じでしたね。ただ、MMAの選手と立ち技は違うかもしれないし、男子と女子とではどうしても違います。
    ――それは、女子は水抜きがしづらいということなんですかね?
    髙橋 水抜きは単純に体内に水分がどれぐらいあるかで、落とせるか落とせないかが決まってくるんですよ。人間の基本的な水分バランスとしては約60パーセントが正常な水分量なんです。ただ、普段から水分や食事の摂取が体調によって水分量が58パーセントの状態から、水抜きをしようとしても60パーセントの水分量だった状態とはまったく違う身体の状態なので、身体が水分量を排出するのをストップするんです。
    ――身体が危険を察知して。
    髙橋 普段は3キロ水抜きできたのに、今回はできなかったという場合、ひとつ見るべきところは体内水分量です。同じことやっても落ちないんですよ。
    ――じゃあ、普段から自分の水分量がどのくらいなのかを把握しておかないといけないんですね。
    髙橋 目安としては体組成計で測ります。ただし、これも確実に正確なわけではないので、目安です。それも一度ではなく、普段から目安としてチェックしておく必要があります。減量末期でしたら、自身の状態は選手でしたら、肌の質感とか頬のコケ具合とかでも自覚できると思います。
    ――その水分量が男子と女子では違うんですか?
    髙橋 筋肉量が違いますからね。筋肉は水分保持能力もありますから、筋肉量ある男性選手と女性選手を同じ減量方法を実践すると失敗する傾向にあります。
    ――つまり、筋肉量が多いと水分量も多いということなんですか?
    髙橋 そのとおりです。だから、男子に比べると女子はどうしても筋肉量が少なくなるので、男子が一気に5キロとか水抜きできても、女子だと同じことやってもできないとか。
    ――はー、なるほど!
    髙橋 だから、たとえば1~2日で3~5キロ落とす男子選手を見て、減量幅を予測してスケジュールを立てるのは危険ですよね。よく見てほしいのはパフォーマンス能力が高い選手がどのような減量をしているのかってことです。減量のうまい選手から学ぶのではないですよね。選手は自分にとって何が重要なのかをきちんと見る必要もあると思います。
    ――「計量クリアして試合できればOK」でいいのか? と。
    髙橋 見せるべきは試合でのパフォーマンスですよね。いくら計量をパスしても、いい試合を見せられていないとか、ケガが多いとかだと話にならないんで。だから、選手はどこに照準を合わせているのか一度考えるべきです。
    ――一番重要なところを見落としてはいけないということですね。
    髙橋 減量方法は人それぞれです。人によっては計量前に一回アンダーにすることで調整する人もいますけど、私は絶対にできない(笑)。そんな余裕もありませんでしたし。
    ――髙橋さんが食事や減量について学ばれたあとというのは、やっぱり変化はありました?
    髙橋 めちゃくちゃ変わりました! 食事への考え方もぜんぶ変わって。「減量はツライのが当然!」と疑問を持たずにやっていましたけれど、学んだことを実践したら、イメージ的にキツさは半分以下になりましたね。
    ――おお、そんなに変わるんですね!
    髙橋 メンタルも本当に大きく変わりました。食事を変えると一番最初に変わるのはメンタルなんですよ。
    ――へえ~、面白いですね。
    髙橋 メンタルは本当に数日で変わります。3日後ぐらいに「あれ? そういえば落ち着いてるなと」と。よく「おまえはメンタルが弱い」とか言いがちですけど、本人の問題より食の問題なのかもしれないという視点が持てました。
    ――具体的に、食事はどう変えたんですか?
    髙橋 基本的には、米とおかずを6:4の割合で食べるんです。ご飯には雑穀を入れてそこで副栄養素を摂って、主菜は肉でも魚でもオッケーです。そして、味噌汁は基本的に具だくさんにして、野菜を摂る。とにかく6:4の割合が基本です。
    ――意外とご飯は食べていいんですね。
    髙橋 そうですね。だから、減量期に入ると、でっかい鍋に豚汁を作っておいて、ヘロヘロになって帰ってきてもすぐに食べられるようにしていました。このバランスで食べると、排泄物の回数や状態が変わってきます。胃腸の状態もよくなるので、メンタルが変わってくるわけです。
    ――そこが、お通じにもつながるわけですね。
    髙橋 以前、MMAの選手で「炭水化物は太るからおかゆにしてます」と言ってる方がいましたけど、よくよく聞いたら便秘。身体はムキムキでしたけど、便秘が常態化していました。結果も伴っていませんでしたが、大事なのは食べてちゃんと出せる身体を作っておくことです。
    ――まさに代謝ですね。
    髙橋 周りから「ご飯はあんまり食べるな」「肉を食え」というアドバイスや、水分を凄く気にした時期もありましたが、しっかりご飯を食べることで神経質にならなくなりました。なぜなら、ご飯は6~7割ぐらいが水分ですから。
    ――ああ、そうなんですね。
    髙橋 水分というと、みんなコップに入った水を思い浮かべるんですけど、きちんと食事をとらないと、のどが渇き、水ばっかり飲むんですよ。しかし、食事でとる水分は吸収もゆっくりで、しかも栄養も含まれています。水をガブ飲みしなくてもよくなります。ただの水は代謝としてもすぐに体外へ出てしまいます。ですから、すぐにのどが渇く、極端な水分制限を必要とする選手は、まずは普段の食事をしっかり見直すと改善点が見つかりやすくなります。
    ――やっぱり、基本は食事。
    髙橋 もちろんです。また、食事と向き合うときに、どういう気持ちで食べるかによって胃腸の働きも大きく変わります。
    ――そんなことがあるんですか?
    髙橋 たとえば、減量がキツくなって食事も単調になってきたりする時期でも、「これを食べたら午後も頑張れる!」とか、「この食事がエネルギーになってくれるんだから、これを食べて絶対に勝つぞ!」という意識で食べると、胃腸もめちゃくちゃ働いてくれるんです。減量中にかぎらず単なる栄養管理だけになると、「これを食べなきゃいけないんだ」「あの栄養素が足らないんだ」と、逆にプレッシャーになったりもしますし。
    ――面白いですねえ。
    髙橋 ただ、私はこのスタイルが合ったのですが、人によって違う方法がベストである人もいるかもしれません。どの食事が合うのか、答えとして見るべきなのは、排泄物です。排泄物が毎日、毎朝、きちんと出ているかどうか。そこは1つの大きな答えだと思います。毎朝で出ていないとか、状態がゆるいとか。それは身体からのサインです。食べてから消化する過程で、どこかで、なんらかの負担がかかっている合図です。
    ――つねに身体と会話しておくことが重要なんですね。
    髙橋 「疲れたからグルタミン酸を摂るか……」とか、栄養素のみで判断する頭でっかちになっちゃうと、それはそれで自分の身体じゃなくて、情報を見ちゃってるという。自分の身体を見つめていると自分で調整するには、いま何が必要なのか、普段の食事、生活を見直すと答えが見えてくるはずです。その観察できる視点こそ、まさに自分の軸ですよね。
    ――じゃあ、みんなもっと自分のことを勉強しなきゃダメなんですね。
    髙橋 それは選手も指導者も、問題意識をもって学ぶ必要はあります。
    ――そういう意味では、指導者ですら曖昧な情報しか持ってない可能性もあるということなんですね。
    髙橋 それは、充分にありえます(苦笑)。だから、指導者や選手同士で情報交換していたとしても、それは正しいとはかぎらない。
    ――髙橋さんの現役時代というのは、周りは男子選手や男子トレーナーばっかりだったんですかね?
    髙橋 そうですね。
    ――となると、相談する相手というのはいなかったんですか? もしくは、女子選手同士で情報交換をしたりとかは?
    髙橋 女子選手に相談しても、結局持っている情報がみんな同じなんですよねえ。それこそ、格闘技はまだアスリートの世界の中でも情報が回ってくるのがわりと遅いというか。科学的で専門的な人たちの見解が降りてくるのが遅い気がするんですよ。だから、情報交換をあまりしないというのもあるし、あとはよくも悪くも「格闘技はこういうものだから」という固定観念もあるし。だからこそ、自分からちゃんとした情報を取りにいかないと解決策は見出せないですよね。


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  • 【修斗王者、バンタム級GP参戦】岡田遼「このまま修斗でキャリアが終わる考えはありました」

    2021-04-05 18:30  
    110pt
    3月20日、修斗・後楽園ホール。侵略者・大塚隆史を大差の判定で破り、修斗世界バンタム級王座の防衛をはたした岡田遼。試合後「やり残したことはない」と来年で現役から引退する考えを明かした。このまま修斗でキャリアを終えるというムードが作られた中でのRIZINバンタム級JAPAN GP参戦となった。
    【1記事から購入できるバックナンバー】・【鶴屋浩・次男】MMAスーパーサラブレッド鶴屋怜「流行りだから、やるわけじゃない」

    ・扇久保博正、浅倉カンナを生み出したパラエストラ千葉に迫る■鶴屋浩 代表インタビュー

    ・浅倉カンナ“初代女王”インタビュー「MMAとの出会いが人生を救ってくれました……」
    ・クレベル・コイケのことが大好きになれる記事■Dropkick柔術部・橋本欽也
    ――千葉大学大学院卒という学歴がすごいですよね。
    岡田 たまたまです(笑)。
    ――たまたまでは難しいですけど(笑)。
    岡田 まあ勉強はめちゃくちゃしましたね。 
    ――母子家庭だったこともあって、進学するなら学費がそこまで高くない国立大だったとか。
    岡田 保育園の頃から「家から一番近い国立の大学に行け」ってずっと母親に言われてたんですよ。小学校に入る前から洗脳されていて。女手ひとつなので収入面でなかなか厳しいところがあってで、国立大だったら……という母親の意地だったらしいんですけど。
    ――その思いに岡田選手も応えたわけですね。
    岡田 それでも、入学したらお金が足らなくて奨学金を借りて、いまも一生懸命返してるところです(笑)。
    ――あ、そうなんですか。「親孝行のいい話だなあ」と思ってたんですけど。現実的な話なんですね(笑)。
    岡田 そうなんですよ(笑)。
    ――格闘家にならず、普通に就職する手もありましたよね。
    岡田 そこが分岐点でしたねぇ。同期はみんないい会社に就職して「オマエはどうするの?」「格闘技をやりたいんだけど」「は?」みたいな(笑)。
    ――卒業する頃の日本にはメジャー団体がなくて、職業としては厳しい時代だったじゃないですか。
    岡田 バカでしたね。でも、人生は1回だけだし、若いときしか格闘技はできないので、普通に働くんだったら何歳でもできるし。それにどうしてもこのベルトがほしくて……この修斗のベルトは、ボクが大学生の頃に格闘技を教わった松根良太さん、そのあと扇久保(博正)さんが巻いていたもので。自分の人生を支えてくれて、そして尊敬できる人たちが巻いたベルトが格闘技の原動力だったんです。
    ――そのベルトを巻きたかったと。
    岡田 これを取れないと死ねねえなあ、みたいな。自分の生きる意味というか。ミスチルの『君が好き』という歌に…
    ――急にミスチル!
    岡田 「君が好き。僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくなっていい」って歌詞があるんですよ。ホントそのままで。自分が生きるうえで修斗のべルトがあるんだったら、これ以上の意味はなくてもいい、という位置づけですね。
    ――修斗の思いは深いんですね。ミスチルは好きなんですか?
    岡田 まあ、カラオケで歌うくらいで。
    ――扇久保選手は……
    岡田 吉田拓郎ですよね(笑)。
    ――そうです!(笑)。
    岡田 吉田拓郎では『落陽』が好きですね。扇久保さんは『落陽』以前は『人生を語らず』が入場曲だったので、吉田拓郎で知ってる曲はその2曲です。
    ――扇久保さんが使ってる曲だけって知らないみたいもんですよ(笑)。
    岡田 そうですね(笑)。
    ――先ほどバンタム級JAPAN GP抽選会が終わりましたが……最後の最後でその扇久保選手と同門対決が回避されましたね。
    岡田 ホント危なかったですよ……。今日はそこだけが気がかりでしたね。 「誰でもいいから扇久保さんの隣に座ってくれ!!」ってずっと思ってて。
    ――くじを引いた結果、岡田選手は16人中15番目の選択でしたから。
    岡田 これが16番だったら……。
    ――扇久保選手しか残ってませんでしたねぇ。
    岡田 16番だった春日井(“寒天”たけし)選手は一度、扇久保さんと試合をしてるんですよね。そういうこともあって、春日井選手が15番目だったら、もうひとつ空いていた元谷(貴)選手を選んでいたと思うので。ギリギリで危なかったです。
    ――事前に師匠の鶴屋(浩)さんや扇久保さんと「もし当たったら全身全霊で戦う」と話はしていたそうですね。
    岡田 そうなんですけど、確率的に1回戦はないだろうと思ってたんですが、こういうことってあるんだなあって。
    ――あたりまえですえど、同門対決はやりづらいですよね。 
    岡田 同門の人と試合をやったことないんですけど、練習と試合はやっぱり全然違うので。扇久保さんはやっぱり兄貴みたいな存在なので……斬れないですよ。試合って斬り合いなんですけど。決勝戦でできるのが一番いいんですけどね。
    ――RIZINからはどのタイミングでオファーがあったんですか?
    岡田 こないだの防衛戦(3月20日/大塚隆史戦)の前から話はあったはあったんですけど。ボクはとにかく修斗へのこだわりが強かったので、防衛戦が第一ということで話は止まっていて。
    ――防衛成功後に話がまとまったんですね。試合後に現役はあと1年……というコメントを残されてことで、 RIZIN出場はないのかなと捉えたファンは多かったんです。
    岡田 トーナメントは5月から始まって大晦日に終わるので、まあちょうどいいかなと。トーナメントが終わったら、また修斗で防衛戦をして……引退試合は絶対に修斗でやりたいなって思ってるので。 RIZINに出ても修斗に戻ってこられるので、このトーナメントはすごくタイミングがよかったですね。
    ――RIZINからのオファーがワンマッチだったら受けなかったんですか?
    岡田 そうですねぇ……契約内容にもよると思うんですけど、これが普通の継続参戦だったら、出たかどうかはわからなかったですね。 トーナメントだったから出ることを選んだところはあります。
    ――修斗と提携しているONEに興味はなかったんですか?
    岡田 進学先第一志望がUFCで、それがダメなら考えましょうという感じで。結局UFCのオファーはなかったので……このまま修斗でキャリアが終わるかもなという考えはありました。そんな中、しっかり防衛戦の義務を果たせて、トーナメントのオファーがあったのでRIZINに参戦しようと。
    ――岡田選手の話を聞いていると、UFCという目標と、修斗へのこだわりが判断基準になってるんですね。
    岡田 まず修斗があって、外の世界ではUFCには惹かれてるんですけど。 ONEはもちろん試合は見てるし、好きは好きなんですけど、自分がONEの舞台に立つことがまったく想像できなくて。これといった理由はないんですけども、フィーリングというか、自分がONEに出ることはないんだろうなと。
    ―― RIZINもトーナメントじゃなかったらピンとこなかったと。
    岡田 そうかもしれないですね。 トーナメントのほうが「よし!」という気持ちにはなりました。バンタム級で日本最強を決めるというトーナメントだと聞いたので、 修斗バンタム級チャンピオン抜きでやるのはどうなのかな、と格闘技好きとして思うので。
    ――UFCからオファーがなかったことには悔しい思いもあったわけですよね。岡田 ボクがここの位置にたどり着くのが少し遅かったですよね。たとえば、もし5年遅かったら、違った展開があったかもしれないし。アメリカントップチームに修行に行くのがもうちょっと早かったら、また違う未来があったのかなって思うんですけど。


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  • 【バンタム級GPのジョーカー】今成正和「楽しそうだから俺も混ぜてよって」

    2021-04-05 18:30  
    100pt
    触れば極める、まさしくジョーカー的存在!! RIZINバンタム級JAPAN GPに電撃エントリーした足関十段・今成正和インタビュー。【1記事から購入できるバックナンバー】・神龍誠「NOAHに入るために中卒で総合格闘技をはじめました」
    ・23歳で格闘技経験なしの女子がなぜ突然キックを始めたか/ぱんちゃん璃奈インタビュー

    ・【代理戦争、その後】古瀬美月インタビュー「もう19歳ですし、私には時間がないんです」



    ・追悼ブランコ・シカティック…石の拳が夢見たK-1、そしてアントニオ猪木/甘井もとゆき


    ――今成さんがRIZINバンタム級JAPAN GPに電撃エントリーしたことにファンはメチャクチャ驚いてるんですよ!
    今成 はい、ワタシも驚きました。
    ――ハハハハハハハ! GPのオファーがあったときはどう思われました?
    今成 「……ああ、そうですか」って。
    ――……あいかわらず達観されてますね!
    今成 まあ、驚きましたよ。 …………ほかに選手がいないのかなって(ニヤリ)。
    ――ハハハハハハハ。
    今成 でも、光栄なことですよ。
    ――出場選手16名最後の入場が朝倉海選手で、今成さんは15番目だったじゃないですか。アナウンサーの口上からもRIZINからの期待を感じました。
    今成 そうなんですかね。まあ、ありがたいです。
    ――そして今成さんのキメポーズはいつものやつで。よく知らないRIZINはビックリしたと思うんですけど(笑)。
    今成 まあ、誰からも怒られなくなりましたね(ニヤリ)。
    ――嫌な定着ですね(笑)。
    GP1回戦の相手は瀧澤謙太今成 定着したと思い込んでます。
    ――これまで主戦場だったONEとの契約はどうなってるんですか?
    今成 そうですね。契約期間は終わっちゃってるので。
    ――ONEとの契約が切れた時点で、その先はどう考えていたんですか?
    今成 いやあ、まあ、どうしようかなあ……って考えてたんですけどね(他人事のように)。
    ―― 今成さんって、ここ20年近く姿勢がまるで変わらないですね(笑)。
    今成 ハハハハハハハ。そうですかね?
    ――何があっても飄々としてて、何が起きても、なんとかなるさ、みたいな。
    今成 まあ、まあ、なんとかなりますよ。毎日、ご飯を食べて、こうやって歩いてますし。
    ――昔から見た目が変わりないですけど、45歳という年齢を感じることってあるんですか?
    今成 年齢かあ。気にならないですけどね。調子いいですからね。うん。白髪が増えてきたなあってぐらいでね。 
    ――RIZINの盛り上がりは外からどういう風にごらんになっていたんですか?
    今成 そうっすねえ。新しいイベントをやってるなーっていうか。
    ――新しいイベントですからね。そのままじゃないですか!
    今成 会場も行ったことがないので。 まあ、なんていうんですかね。他のイベントとは違う世界観があるのかなと。
    ――ご自分が出場するイメージはありました?
    今成 なかったですねぇ。だからオファーがあったことは嬉しかったし、最近はみんなRIZINしか知らないですからね。
    ――あー、なるほど。「RIZINに出てるんですか?」とか聞かれるんですか?
    今成 そうなんですよねぇ。ほかで試合をやっていても、日本はRIZIN以外に興味がないのかなあって。なので、ちょっとでも顔見せができればいいのかなって。
    ――今成さんにもそういう欲があるんですね。
    今成 いやいや、欲っていうか、せっかく格闘技をやってるからって感じですかね。どうしてもRIZINで試合をしたい、とかではないんですけど。なんかね、「格闘技やってるの?RIZINなの?」って話になりがちですから。それはちょっとさみしいなってね。 
    ―― そういう層向けにも存在をアピールしたほうがいいんじゃないかと。
    今成 うーん……示したいんですかねぇ?そうですねぇ、示したほうがいいんですかねぇ?
    ――ぜひ示してほしいです!(笑)。
    今成 まあ、(RIZINは)何か楽しそうだなっていう感じですかね、単純に。ちょっと俺も入れてよ、みたいな。――今成さんが「俺も入れてよ」ってなんか怖いです。


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