• このエントリーをはてなブックマークに追加

記事 32件
  • 男性に襲われた場合のPRIDE式危機的状況回避術■二階堂綾乃のプロレス格闘技★イラスト探訪

    2014-03-20 20:38  
    157pt
     先日本棚を整理していたとき、ドリームステージエンターテイメント公認の『PRIDE大百科』を発見した。私がプロレス、格闘技と名のつく本を片っ端から購入したときのものだが、購入当時はPRIDEにとくに興味がなかったのでそのまま本棚の肥やしになっていた。しかし格闘技も楽しめるようになったいま読んでみたところ、何これめっちゃおもしろいやんけ!!
     当時活躍していた選手の名鑑だけでも面白いし、グレイシー一族の歴史も記載されており、ヒクソン、エリオのことをきちんと知りました。ヒクソンさん前回のコラムでディスってごめんなさい! いろいろ理解できました!
     そんな充実したラインナップの中、なにより興味を持ったのがPRIDEの技術講座である。ここではなんと、かけられた技から脱出する方法が詳しく図解されているのだ。一人で本を見ながらエアガードポジションからの脱出をやっているとき気づいた。あれ?これハイパー護身術じゃね?
     
  • 堀口恭司は日本大会を目指さない!?■マネジメントが語るUFCの歩き方

    2014-03-19 19:01  
    157pt
    山本KID、堀口恭司ら日本人MMAファイターをマネジメントする石井史彦氏に聞く「UFCの歩き方」シリーズ。UFC日本大会が正式発表されたが、日本人ファイターの誰もがそこに照準を合わせてるわけではなく……!?――石井さんがマネジメントする徳留(一樹)選手がUFCマカオ大会でファイト・オブ・ザ・ナイト(FON)を獲得しました。おめでとうございます!!
    石井 ありがとうございます! 判定で敗れたのは残念でしたが、FONボーナスの5万ドルを獲得しましたね。でも、マネジメントの立場だとFONは一回穫れればもう充分なんです。
    ――えっ、どういうことですか? 5万ドルですよ? 
  • 猪木さん「元気ですか!」のルーツが物騒すぎる■ジャン斉藤のMahjong Martial Arta

    2014-03-18 18:12  
    105pt
    「麻雀を通して格闘技プロレスを語る」というハードルが高いコラム趣旨からは遠ざかり、その時々のニュースを解説するだけになったこのコーナー。今週は国会を騒がせた「元気ですか!」のグレーな発祥元について! 
  • UWF30周年。ムーブメントと血脈と幅広さを考える■橋本宗洋

    2014-03-17 12:00  
    105pt
     最近「おっ」と思ったのがデイビーボーイ・スミスJrである。名門プロレス一家に生まれ、育った新日本プロレスのレギュラー外国人。そのスミスが、金原弘光が主宰するUKR金原道場に出稽古に来たそうだ。
     スミスはUWFが大好きで、ビル・ロビンソンからテクニックを学んだこともあるという。また桜庭和志や藤原喜明、佐山聡の指導を受けたこともあるという。そういう選手が(そういう選手だから、か)、鈴木みのる率いる鈴木軍に所属しているわけである。いやこれ、新日本プロレスのファンには有名な話なんだと思います。いまさら失礼しました。 
  • 【骨法とは何か】矢野卓見インタビュー後編「スポセンで練習していたら堀辺先生が乗り込んできて……」

    2014-03-16 12:53  
    153pt
    ヤノタクこと矢野卓見が骨法だけを語るロングインタビュー後編! 道場生との修羅場、そして堀辺氏とのスポセン対決事件とは? 非会員でも読める前編はコチラ!ヤノタク いや、最後の最後まで心は離れてなかったんです。ただ、俺が骨法をやめるときも酷い目に遭いましてですね。監禁まがいのことをされて。ハハハハハハ!
    ――えっ、どういうことですか! なんで町道場をやめるのにそんな事態になるんですか!?(笑)。 
  • ヤノタク、堀辺正史だけを語る「骨法は俺の青春でした……」【愛と悲しみの17000字インタビュー】

    2014-03-16 11:33  

    「総合格闘技が生まれた時代」シリーズ第4弾!(前回の菊田早苗はコチラ)
    まだプロレスと格闘技が交じり合っていたグレーな時代。パンクラスファンとリングスファンが憎しみ合っていた時代、ターザン後藤がUFC出場に名乗り上げていた時代……プロレスが格闘技に変換していくダイナミズムに満ち溢れた90年代を振り返っていく今回は、ヤノタクこと矢野卓見選手が登場。 矢野選手といえば堀辺正史氏率いる日本武道傳骨法會出身ながら、退会後は骨法に否定的な発言を繰り返していた。しかし、その挑発的な言動に至る理由は“公の場”では語られる機会はあまりなく、矢野選手と骨法の確執は把握しているが、その実態を知る人間は少なかったといえる。そこで今回は90年代の格闘技界をリードしていた骨法の実態とともに、その真相を語っていただいた。愛と悲しみの17000文字インタビュー!!【非会員でも購入可能!】「総合格闘技が生まれた時代シリ
  • “ミスターパーフェクト”福田洋インタビュー「ジョーカーの狂気とアメリカンプロレス」

    2014-03-14 23:22  
    110pt
    どちらかといえば格闘技寄りのDropkickチャンネルのユーザーでもその名前に聞き覚えがあるであろう、ユニオンプロレスの「ミスターパーフェクト」福田洋。あのカート・ヘニングそのままであるニックネームから全身の出で立ちまで貫かれたアメプロ愛あふれる男は、 『夏の魔物』発のパフォーマンスユニット・DPGではメインキャラクターを務めるなどプロレス界を超えた活動を展開している。そんないま注目すべき福田洋のプロレス脳に迫ってみた。(聞き手/橋本宗洋) ―― 福田選手はユニオンプロレス所属ですけど、最近は『夏の魔物』発のパフォーマンスユニット・DPGのメンバーとしても名前が浸透していますね。
    福田  DPGは『夏の魔物』主宰者の成田大致に誘われて始まったユニットなんですけど、ボクにとっては良い面しかなくて。ユニオン、DDTではなかなかメインを張ることもないですし。ただ、「DPGは何をやってるユニットなのか?」と聞かれても明確に答えられないんですけどね(笑)。
    ―― アイドルも出るイベントで、リングで踊ったり、歌ったり、闘ったり……総合エンターテインメントというか。そういった活動内容からすると、福田選手はプロレスファン以外に見られてる率もけっこう高いと思うんですよね。
    福田  『週刊プロレス』向きではないですよね。そんなに取り上げられませんし(笑)。音楽系サイトのナタリーとかのほうがよく載りますよ。
    ―― ああ、やっぱりそっち方面ですよね。
    福田  プロレスを見てる層が限られていることから「プロレス村」という言い方をよくされますけど、気付いたらボクが村の外で有名になっていたというのが理想なんですよね。やっぱりプロレスってネームバリューがすべてですから。
    ―― プロレスはネームバリューが肝心ですか。
    福田  そう思ってますね。いまだと真壁(刀義)さんが存在感ありますよね。あの風体でスイーツ好きって凄くかわいいですし。『スッキリ』でお茶の間に定着してて、ツイッターもアゲアゲの感じで素敵じゃないですか。プロレスラーってどうキャラクターを打ち出していくかだと思うんですよね。
    ―― 福田選手は「ミスターパーフェクト」を名乗ってますけど、そこはアメリカンプロレスの影響が強いんですよね?
    福田  そうなりますね。いまはアメリカンプロレスしか見てませんし。基本的にほかのプロレスを取り入れないようにしてますね。
    ―― 見るのもアメプロだけ。簡単には言い切れないと思いますが、日本とアメリカのプロレスはどこが違いますか?
    福田  どこが違う……たとえば日本のプロレスは上下関係をもとに成り立ってるところはありますけど。そこはアメリカンプロレスではあまり見られないですよね。
    ―― そういえば、アメプロはキャリア何年とか気にして見ないですね。世代闘争とかもあんまりないですし。
    福田  基本的に思想の違いで闘ってますから。有望な若手でも最初から性格悪かったり(笑)。
    ―― 日本のプロレスだと「先輩・後輩」の関係が常に張り付いてるところがありますね。福田選手はニックネームにもあるようにカート・ヘニングをお手本にしてるわけですけど、DDTに入ったとき「誰が好きなの?」と聞かれて「カートです!」と答えたらみんなカート・アングルだとばかり思ってたから驚かれたとか。
    福田  あのときプロレスで「カート」と言ったらカート・アングルでしたから(笑)。
    ―― 最初からお手本はカート・ヘニングだったんですか?
    福田  プロレスに入った当時はヘニングが大好きでしたね。そもそもプロレスが好きになったきっかけは四天王プロレスだったんですよ。ただ、子供の頃だったから刺激が強かったのか、見てるうちに疲れてしまって……。
    ―― ああ、四天王プロレスはハードだから見るほうも体力を使いますね(笑)。
    福田  そのうちWWFも並行して見るようになったんですけど。プロレスの原点というか、本質を追求しているのはアメリカのプロレスなんじゃないかな……って思うようになったんですよ。
    ―― プロレスの本質と言いますと?
    福田  技そのものの攻防よりも試合中に見える感情や表情の動きに惹きつけられていったんですね。ボクは柔道をやってましたけど、基本、柔道は争いごとじゃないですか。プロレスは争いもしますけど、ただ憎しみ合ってるだけでは進まないものではありますよね。
    ―― ああ、なるほど。そこをどうやって表現するかがプロレスの本質ではありますね。
    福田  で、プロレスラーになろうとしたのは「プロレスがうまい」ってなんだろうと疑問に思ったからです。
    ―― というと?
    福田  世間的に「うまい」と言われてるレスラーってたくさんいると思うんですよ。でも、その「うまい」ってなんだろうって思って。
    ―― 「プロレスがうまい」ってよく使われる表現ですけど、僕もよくわかってないです(苦笑)。
    福田  僕はやらずに語ることが嫌いで。そこはやってみないとわからないじゃないですか。だから「うまい」を知るためにプロレスラーになったところがあります。いまだにわからないんですけど……。
    ―― でも、福田選手も「うまい」と呼ばれるレスラーじゃないですか。
    福田  そうなんですかね。「うまい風」レスラーというか。
    ―― 「うまい風」ですか(笑)。
    福田  「うまい風」ってなんだか馬鹿にしてるみたいですけど(笑)。ボクの場合、アメリカンプロレスが試合のスタイルとしてやりやすいところはありますね。「ミスターパーフェクト」を名乗ってますけど、卓越した運動神経があるわけじゃないですし、球技もうまくない。体育大卒ですけど体育が苦手で(笑)。そんな自分にアメプロは相性がよかったんです。でも、カート・ヘニングは相当の身体能力があるんですよね。
    ―― ヘニングがあらゆるスポーツで「ミスターパーフェクト」ぶりを見せつける映像シリーズがありますけど。バスケでスリーポイントシュートを簡単に決めたり、ボーリングであざやかにストライクを決めたりするシーンって実際に本人がプレイしてますよね。
    福田  あれ、カットなしでやってるって聞いたことあります。ヘニングは本当になんでもうまくて天才で。さっき言っていた「プロレスのうまい」を考えたときにインターネットで検索したら、その際にカート・ヘニングの名前が挙がっていたんですよ。それでブレット・ハート戦なんかを見て。
    ―― プロレス史に残る名勝負ですね。
    福田  それを観たときはやはりブレット・ハートよりヘニングに惹きつけられましたね。ヒットマンもカッコいいんですけどね。
    ―― ヘニングはアルティメット・ウォリアー戦もメチャクチャ面白いんですよね。
    福田  アルティメット・ウォリアーも大好きなんですけど。でも、いまいちばん見るのはヘニングじゃなくてハルク・ホーガンなんですよ。
    ―― ああ、ホーガンってどの年代も凄く興味深いですよね。
    福田  面白いんですよねぇ。この業界に入ってからホーガンの凄さを再確認できたというか。
    ―― プロレスラーになってホーガンの魅力があらためてわかるっていい話ですねぇ!(笑)。
    福田  これはリック・フレアーとかもそうですけど、いま見るとホーガンは何かキメて試合をしてるとしか思えないようなテンションなんですよね。あの域に近づける努力をしないといけないな、と。
    ―― 「うまさ」もあるけど「テンション」も大事だぞ、と。
    福田  テンションはかなり重要ですね。昔のレスラーは一般の人間とは違うところをアピールするために肉体を大きくしたりするわけじゃないですか。それってテンションも同じなんですよ。一流のレスラーほど、リングに上がった瞬間キ●ガイになるというか。
    ―― あらゆる面で過剰性が求められるというか。
    福田  ボクが理想とするレスラー像のひとつに『バットマン』とかのアメコミに出てくるヴィラン(悪役)があって。ジョーカーもペンギンも気が狂ってて、言ってみれば精神病患者じゃないですか。
    ―― 実際、バットマンの悪役は捕まると精神病院に入れられますからね。つまりプロレスの達人はジョーカーでないといけない(笑)。
    福田  みんながキ●ガイであるべきとは思わないですけど(笑)。でもボクが目指すのはあのキ●ガイなんですよね。
    ―― 福田選手の行き着く先は「うまい!」というより「頭おかしい……」と言われたいんですね。
    福田  「うまい」という評価もありがたいですけど、そこはレスラーとして落ち着いて見えるところはありますよね。スター性というのは狂気から生み出されるものだと思います。
    ―― しかし、そうやってアメプロを振り返ると、日本のプロレスは格闘技志向があったことでナメられてるところがありましたが、たとえばホンキートンクマンの狂気って凄いですよね。まさにゴッサム・シティの住人感があって。
    福田  ホンキートンクマンも狂ってますねぇ(笑)。そこからわかるのは、一流レスラーはプロレスそのものが好きだったりするんですよね。ダメなレスラーはプロレスもまぁまぁ好きだけど、自分もそれ以上に大好きというか。こういったらなんですけど、日本は同じようなタイプのレスラーが多いと思うんですよね。それは自分がなりたいようなレスラーしか存在しないというか。でも、アメプロは世間から求められた役割を正面からこなすから狂ったレスラーが生まれやすいのかもしれませんよね。
    ―― それまでの自分と違うものに変身することで個性が引き裂かれて狂気性が増幅する……まさにジョーカーやペンギンですよね。
    福田  変身願望が強いってことですよね。そういえば、ホーガンの試合で面白いといえる試合はかなり高確率でジミー・ハートが出てくるんですよ。
    ―― 悪役マネージャーのジミー・ハート。あの存在もいい感じですよね(笑)。
    福田  ジミー・ハートが試合に介入するとかならず良い試合になります。去年、見た試合の中でベストバウトはホーガンvsホンキートンクマンwithジミー・ハートですから(笑)。
    ―― 2014年のベストバウトがそれ!(笑)。
    福田  プロレスってマネージャーがいると試合に厚みが出ますよね。それこそカート・ヘニングなんかもコーチ(ジョン・トロス)やランディ・サベージの弟がついてたことでより面白くなったわけですから。
    ―― 日米レスリングサミットの天龍源一郎vsランディ・サベージも、女性マネージャーのシェリー・マーテルの下品さがあったからこそ、天龍もファンも徳(光和夫)さんも燃えたわけですよね(笑)。
    福田  マーテルはそんなにキレイじゃないところがよかったんですよね(笑)。あの試合もマーテルがいないとサベージが1人で立ち回らないといけないんですよ。マネージャーがいればレフェリーを引きつけられますけど。ボクもタンバリンを凶器に使うのでマネージャーがいたほうが闘いやすいですね。
    ―― マネージャーがいることで、タンバリンという凶器が使いやすいし、そのいかがわしさもクローズアップされて。
    福田  できればマネージャーはつけたいんですよ。一時期は風間ルミさんがついてたんですけど。あと666の遠藤マメさんというホモレスラーがいたときはやりやすかったですね(笑)。西村修戦が一昨年にあったんですけど、そのときはフルにマメさんを使って翻弄したんです。
    ―― しかし、1vs1である勝負に「マネージャーを介入させる」ことを考えついた人って凄いですよね。日本だとマシン軍団の将軍KY若松が代表例になりますけど。
    福田  日本でいうと若松さんほど徹してる人はいないですよね。ボクも1年間くらい専任でやってみたいですけど(笑)。
    ―― ジミー・ハートになりたい!と(笑)。
    福田  日本で専任マネージャーがなかなか現れないのはお客さんが「マネージャーで見るなら試合で見たい」と思っちゃうからでしょうけど。
    ―― お客さんが真面目に「邪魔するな!」と思ってしまうという。
    福田  そういう感情を引き出すのはマネージャーの仕事になるんですけどね。
    ―― でも福田選手の専任マネージャーは見てみたいですね。
    福田  ボクの場合は飽きっぽくもあるんですけど。ユニオンでデビューして数ヶ月経って「ミスターパーフェクト」と呼ばれるようになったんですけど。『ほもいろクローバー』をやる頃には飽き始めて。今はそれも越えてしっくり来てますけどね。やっぱりプロレスラーって落ち着いたらマズイなって思っちゃうんですよ。
    ―― 常に刺激的な存在でありたいというか。
    福田  エゴサーチが日課なんですけど、最近あんまり否定されることがなくてちょっと気持ちが悪いんですよね。DPGでは絶対的なエースということもあるからなんですけど。
    ―― そこは賛否あるほうがいいってことですかね。
    福田  されたらされたで腹が立つんですけどね(笑)。
    ―― ハハハハハハ。福田選手で印象深いのは、去年のDDT両国2連戦なんですよ。初日はアイドルのプー・ルイさん、2日目は赤井英和の娘でタレントの赤井(沙希)さんと2日連続芸能人との試合でしたよね。そこは福田選手に「うまさ」が買われて対戦相手に選ばれているんですかね?
    福田  それはわからないですが、なんだか「芸能人は福田」みたいな雰囲気はありましたよね(笑)。プロレス界ではそこまで大きな話題になってないですけど、『夏の魔物』でビックダディともやってますし。
    ―― あ、そうでした! ビッグダディのデビュー戦の相手も福田選手。
    福田  あと年末に神無月さんの興行でケニー(・オメガ)と神無月さんとの3WAYやってますし。単純に芸能人とスイングするというか。
    ―― ホント「芸能人なら福田」ですね(笑)。レスラーと対戦するときと意識は違いますか?
    福田  それはやっぱり普通のレスラーとは違いますからね。でも、WWEって芸能人がけっこう上がってるじゃないですか。そんな試合をずっと見てきたので「どうすれば面白い闘いになるのか?」というイメージは頭にありますね。クリス・ジェリコがミッキー・ロークをディスって返り討ちにあうとか、ジェリー・ローラーがアンディ・カウフマンをやっつけたりとか。
    ―― 映画『マン・オン・ザ・ムーン』ではローラーが本人役で出演してましたね。
    福田  カウフマンは「プロレスラーをバカにするコメディアン」としてレスラーにやられるというケースなんですけど。凄くやり甲斐ありますよ、芸能人とやるのは。クリス・ジェリコ役なんて名誉なことなんで。でも、地元に帰ると友達に「福田の扱いが悪い」と言われて。いやいやそんなことないんだよって(苦笑)。
    ―― そのへんの温度差も日米ではファンや選手に差があるんですかね。
    福田  あるんじゃないですかね、選手よりファン側に。たとえばDPGではリング上でライブをやったりして、コーナーポストに上がったりするんですよ。レスラー側はそれほど何も思わないですけど、リングは聖域と考えてる怒るファンはいると思うんですよね。「リングに土足で上がるな」というか。昔よりはだいぶ薄くなってるんですけど、ちょっとしたアレルギーはあるんじゃないですかね。
    ―― そのDPGですけど、歌うし、踊るし、なおかつ試合もするしでメチャクチャ大変ですよね。
    福田  たしかに歌うのは好きだったんですけど、成田大致はプロレスの試合だけを見てボクを誘ったんですよね。
    ―― へえ。お互いを知って意気投合してからのDPGプロジェクトじゃないんですか。
    福田  それが違うんですよ。一度、あるフェスでばったり会ったことがあるんですけど、そこから始まるわけですからね。
    ―― そこは成田さんの勘なんですかね(笑)。
    福田  そこは凄く感謝してるんですよ。ボクの活動の幅が広がるわけですし、それと劇団コラソン(『先輩かっけ〜っす!リターンズ』)で演劇もやりまして。
    ―― どんどん“村”から出ますよねぇ。
    福田  日体大の先輩である永田(裕二)さんも出演して。主役並みたいで台本のセリフをパラパラ読むだけで30分近くかかるから大変なんですよ。
    ―― やっぱりプロレスとは取り組み方が違いますか?
    福田  ぜんぜん違いますね。(取材時点では)まだ舞台にも立っていないので偉そうなこと何も言えないですけど、演劇というのはひとつのものをきっちり固めながらクオリティを高めていくものなので。それに対してプロレスの闘いというのは自由ですよね。
    ―― 演目を練りに練ったうえで初日と楽日の内容が違ってくるという世界じゃないですからね。
    福田  へんな話、プロレスって最悪、練習しなくてもコンディションさえ整えればある程度成立するんですよ。それはプロレスが簡単だと言ってるんじゃなくて同じもののクオリティを上げていく作業とは違っていて。それがとにかく大変でDPGも最初はダンスがきつかったんですけど、DPGをやってくうちにダンスもプロレスの一部になってきて。これは説明しにくいんですけど、プロレスと同じ感覚でできるようになったらダンスも楽しくなってきたんです。逆にプロレスとダンスの境目がわからなくなってきたんですよね(笑)。「何がプロレスで、何がダンスなのか?」と。
    ―― それは福田選手というキャラクターの中にダンスを完全に取り入れたということですね。
    福田  劇団もだいぶフィードバックして、脚本を書いてる植田朝日さんという方がボクのミスターパーフェクトというキャラクターをよりグレードアップした、アメリカかぶれに仕立てあげてるんですよ。で、ボクも「こうじゃなきゃミスターパーフェクトじゃないな……」って思って、さっそく試合に還元しましたから(笑)。
    ―― 他人に乗せられていったわけですね(笑)。
    福田  他人からみた「ミスターパーフェクト」像を教えてもらってるわけですよね。いまは「うまい風レスラー」になりつつあるので、そこにひとつトゲをつけた感じにはなってますよね。
    ―― いいですねぇ。これからは福田選手の“狂気”にも注目していきます! <終>
     
  • 日本大会にも影響? 大変化したUFC世界侵略!■MMA Unleashed

    2014-03-14 10:18  
    157pt
    ロンドン大会で垣間見せたUFCの新しさと柔らかさ
    本格段階に入った世界侵略作戦?!
    ロンドンO2アリーナで先週土曜日に開催されたUFC大会は、一見なんの変哲もなかったようにみえて、実はUFCの海外展開が新たな段階に入ったことを示す、実験的なものとなった。
    これまでのUFCの海外大会といえば、アメリカのミュージシャンのコンサートや、NFLの海外でのゲームなどと同じで、いかにも「アメリカの会社が海外ファンのためにわざわざやってきた」という感じの興行になっていた。そしてファンにとっては、純然たるアメリカの興行を直接見ることができる貴重な機会だった。普段から真夜中や早朝に「アメリカ製UFC」を熱心に観戦していた比較的少数のハードコアファンにとっては、むしろアメリカ流のパッケージと、アメリカのテレビに出ているスターがそのままの形でやってきてくれることこそが、強く求められていたのだ。 
  • PRIDE公開記者会見――女性ファンは「信じていいんですか!?」と叫んだ■「フジテレビショックからPRIDE崩壊まで」④

    2014-03-13 18:10  
    157pt
    元kamipro編集長ジャン斉藤による「フジテレビショックからPRIDE消滅までを追う」ノンフィクションコラム。第4回はフジショック3日後に行なわれたPRIDE公開記者会見――。前回はコチラ カメラのフラッシュを浴びながら、ひとり席についた榊原信行氏は緊張した面持ちでフジテレビによる契約解除についてPRIDE側の見解を述べ始めた。フジテレビ側は契約解除理由を明らかにしていなかったが、『週刊現代』が報じた「暴力団との関係」が原因であることは間違いなかった。榊原氏はPRIDEの潔白を主張した。時には涙ぐみながら『週刊現代』の記事を事実無根とし、暴力団との関係を全面否定した。
     
  • 【計量オーバー問題】相次ぐ減量失敗の原因はこれだ!/大沢ケンジ

    2014-03-12 10:00  
    157pt
    DEEPでバンタム級タイトルマッチが決定した大沢ケンジ選手の定期コラムは今回はインタビュー形式で。お題は「ジム経営」「再戦」そして格闘技界を騒がせる「減量失敗」についてです。

    ――今日は大沢選手のジム(和術彗舟會HEARTS)で取材をさせていただきますが、ジム経営のほうは順調なんでしょうか。
    大沢 同じビルの2階から1階に引っ越してジムの様子が外から見えるようになってから入会者のペースが上がりましたね。基本的に格闘技ジムってヘタなことをしなければ会員は増えていくもんだと思ってるんですよ。 
    ――そこに天井ってないんですか?
    大沢 どの時間帯も会員がいっぱいになって練習がしずらくなったら減ってくと思うんですけど。いまは意外と外国人の会員が多いんですよ。1割はそうかな。
    ――外国人はフィットネスにお金をかけるっていいますね。
    大沢 あと格闘技に対する興味が日本人よりありますね。だから出席率が高いんですよ。週に3~4回は来るからクラスが外国人ばかりになるときもあって。ボクは英語はぜんぜんだったんだけど、iPhoneの簡単に英会話ができるアプリを使ってるうちにしゃべれるようになりましたから(笑)。
    ――会員の傾向には新宿というハブ的な土地柄も出ますか?
    大沢 ヨソのジムの話を聞いてると、会員になるのは地元の人間が多いんですよ。でも、ウチは新宿だから仕事帰りに寄る人が多いんですよね。仕事の都合でやめちゃうことが多いですし。
    ――いまは格闘技ジムがたくさんありますよね。
    大沢 格闘技ジム戦争ですし、どこも大変ですよ(笑)。新宿だと家賃が高いですしね。
    ――新宿以外で考えなかったんですか?
    大沢 いちばん最初にジムをやろうと考えたときは場所はどこでもよかったんですよ。東京都内で駅近辺だったらどこでも。本郷三丁目や代々木の物件も当たりましたし。でも、不動産の審査3つ4つ落ちてるんですよ。
    ――審査は厳しいですか?
    大沢 格闘技ジムとなると厳しいですねぇ。「うるさいでしょ」とか嫌われますよ。でも、いまのところは問題もなく順調なんで。大地震でも起きないかぎり……。唯一経営不安があったのはオープンして半年後くらいに3・11の大地震があったんです。あのときは震えましたよ、建物も心も。入会がピタッと止まって退会が相次ぎましたからね。
    ――あの地震の影響があったんですね。
    大沢 何か起きると出費を見直す機会になるということですよね。無駄なお金を削るってことで幽霊会員がやめていきますし。だから近々怖いのは消費税増税ですよ。そのときにガクッと減るんじゃないかなって。だから、なるべく出費を振り返る時間を作ってほしくないですね。会員のみなさんは前を向いて生きてほしいです!(笑)。
    ――趣味をやめるきっかけって「進学」「就職」「結婚」「出産」ですからね。そこを乗り越えて趣味を続けたら本物なんですけど(笑)。