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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2014/11/20
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
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「景気ってどうやればよくなるの?」
【質問】
“日銀が異次元緩和、第2弾発表の件について。そもそも景気って、どうやってよくなると思いますか。“
【回答】
また俺の不得意なジャンルだよな(会場笑)。ちょっと裏話っぽくなるけども、俺、テレビとか出るじゃん。で、前も話したと思うんだけども、やっぱり面白 いのはCMに入った時とか、番組でVTRが流れている時のお互いの話し合いなんだよ。で、今の状態はどうなのか。日銀の緩和以前にアベノミクスをどのよう に捉えてるのか。
それはマスコミとかではなく、専門家筋がどう捉えているか。アメリカの財務省事体が言ってるんだよね。アメリカの財務省は10月半ばぐらいのアニュアル レポートで、「日本の消費税引き上げによる歴史的逆行判断のせいで、世界経済が今、ちょっと危機に入ってる」というように言っちゃったんだよね(笑)。
具体的に言うと、日本が勝手な事をしたから財務省はちょっと怒ってるわけだよ。とりあえず、アベノミクスによる経済効果はアメリカ財務省から見たら、完 全に国内の人気取り政策であって、経済的にあんなもの無茶だと。いわゆるリーマンショックみたいな世界恐慌みたいなものが、この世界経済であと何回耐えれ るのかよく分かってないんだよね。で、そのうち来ると言われる中国バブルの崩壊も怖いんだけども、同時に日本の消費税を引き上げによる消費控があるのが分 かりきってるし。
でも、アベノミクスが成功しないと自民党政権が安定しない。なによりも、「景気がいいんだ」っていう庶民感覚が出てこない。これによって、経済が復興す るというのがアベノミクスの1番の目的。この”1番の目的”っていうのも、専門家はなかなか本音を言ってくれないんだよ。本当にCMタイムでしか言ってく れないんだよ。
経済はいわゆる気分や雰囲気で決まるから、「アベノミクスが成功してる」という雰囲気を出すのがすごく大事。その為にいろんな手を打ってる。だから正直 言えば、安部首相自体も実は消費税の引き上げには反対なんだけども「やるしかない」という形で今、進んでるんだ。そんな話をしている所にアメリカの財務省 が「日本は何考えてるんだ」「馬鹿じゃないか」「世界恐慌をもう1回、起こす気か」というのをやってるんだけども(笑)。
ところが今、日本のテレビや新聞は、基本アベノミクス支持でないと報道できない。自民党の安部政権批判っていうように、会社として方針を決めちゃった朝 日新聞がものすごく叩かれてるじゃん(笑)。じゃあ、いつ2番目に俺の会社も叩かれるか分からない、というのがあるから、「アベノミクスを正面切って叩く のはなあ」という雰囲気になってる。
だから、アベノミクス政策が正しいかどうかと言えば、今の日本の経済を支えるには正しいんだ。そのことに関しては多分、誰も異論がないんだ。でも、世界 経済の水準でみたらどうなのか。短期的な利が出ても、これが本当に長期的な消費マインドが伸びていって、多少消費税が上がっていっても、上手くつながって 離陸できる、という自民党の安部さんの初期の読みが成功するとは、徐々にアメリカは考えなくなってきている、っていう状態だと思う。
後は個人でどういう評価するのかなんだけども。僕自身、経済に何にも詳しくないし、全然分からないんだけども、番組中のコメンテーターの態度と、CMになった時のコメンテーターの「でもね……」っていうのを聞くと、これはしんどいんじゃないかな、と。
だから、最近言われるようになった「消費税10%も上げるのを1年半ぐらい延期する」ってやつ。そこらへんしか落としどころがないかも分からないな、と いうのは考える。で、「15%はないんじゃないか」って言ってるね――、誰が言ってるのかそろそろ言えなくなってくるんだけども(笑)。「15%まであり うる」と言っとけば、「10%までなら国民は納得してくれるだろう」って考えてるそうだよ(笑)。
【まとめ】
景気は気分や雰囲気で決まる。だから、そういう雰囲気にさせようとするアベノミクスは日本経済にとって正しい。でも、世界経済の標準でみたら当初の読み通りには行かなくて、しんどいと思います。
「景気ってどうやればよくなるの?」
【質問】
“日銀が異次元緩和、第2弾発表の件について。そもそも景気って、どうやってよくなると思いますか。“
【回答】
また俺の不得意なジャンルだよな(会場笑)。ちょっと裏話っぽくなるけども、俺、テレビとか出るじゃん。で、前も話したと思うんだけども、やっぱり面白 いのはCMに入った時とか、番組でVTRが流れている時のお互いの話し合いなんだよ。で、今の状態はどうなのか。日銀の緩和以前にアベノミクスをどのよう に捉えてるのか。
それはマスコミとかではなく、専門家筋がどう捉えているか。アメリカの財務省事体が言ってるんだよね。アメリカの財務省は10月半ばぐらいのアニュアル レポートで、「日本の消費税引き上げによる歴史的逆行判断のせいで、世界経済が今、ちょっと危機に入ってる」というように言っちゃったんだよね(笑)。
具体的に言うと、日本が勝手な事をしたから財務省はちょっと怒ってるわけだよ。とりあえず、アベノミクスによる経済効果はアメリカ財務省から見たら、完 全に国内の人気取り政策であって、経済的にあんなもの無茶だと。いわゆるリーマンショックみたいな世界恐慌みたいなものが、この世界経済であと何回耐えれ るのかよく分かってないんだよね。で、そのうち来ると言われる中国バブルの崩壊も怖いんだけども、同時に日本の消費税を引き上げによる消費控があるのが分 かりきってるし。
でも、アベノミクスが成功しないと自民党政権が安定しない。なによりも、「景気がいいんだ」っていう庶民感覚が出てこない。これによって、経済が復興す るというのがアベノミクスの1番の目的。この”1番の目的”っていうのも、専門家はなかなか本音を言ってくれないんだよ。本当にCMタイムでしか言ってく れないんだよ。
経済はいわゆる気分や雰囲気で決まるから、「アベノミクスが成功してる」という雰囲気を出すのがすごく大事。その為にいろんな手を打ってる。だから正直 言えば、安部首相自体も実は消費税の引き上げには反対なんだけども「やるしかない」という形で今、進んでるんだ。そんな話をしている所にアメリカの財務省 が「日本は何考えてるんだ」「馬鹿じゃないか」「世界恐慌をもう1回、起こす気か」というのをやってるんだけども(笑)。
ところが今、日本のテレビや新聞は、基本アベノミクス支持でないと報道できない。自民党の安部政権批判っていうように、会社として方針を決めちゃった朝 日新聞がものすごく叩かれてるじゃん(笑)。じゃあ、いつ2番目に俺の会社も叩かれるか分からない、というのがあるから、「アベノミクスを正面切って叩く のはなあ」という雰囲気になってる。
だから、アベノミクス政策が正しいかどうかと言えば、今の日本の経済を支えるには正しいんだ。そのことに関しては多分、誰も異論がないんだ。でも、世界 経済の水準でみたらどうなのか。短期的な利が出ても、これが本当に長期的な消費マインドが伸びていって、多少消費税が上がっていっても、上手くつながって 離陸できる、という自民党の安部さんの初期の読みが成功するとは、徐々にアメリカは考えなくなってきている、っていう状態だと思う。
後は個人でどういう評価するのかなんだけども。僕自身、経済に何にも詳しくないし、全然分からないんだけども、番組中のコメンテーターの態度と、CMになった時のコメンテーターの「でもね……」っていうのを聞くと、これはしんどいんじゃないかな、と。
だから、最近言われるようになった「消費税10%も上げるのを1年半ぐらい延期する」ってやつ。そこらへんしか落としどころがないかも分からないな、と いうのは考える。で、「15%はないんじゃないか」って言ってるね――、誰が言ってるのかそろそろ言えなくなってくるんだけども(笑)。「15%まであり うる」と言っとけば、「10%までなら国民は納得してくれるだろう」って考えてるそうだよ(笑)。
【まとめ】
景気は気分や雰囲気で決まる。だから、そういう雰囲気にさせようとするアベノミクスは日本経済にとって正しい。でも、世界経済の標準でみたら当初の読み通りには行かなくて、しんどいと思います。
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