人類は記憶喪失だ。そう言ったのは『神々の指紋』の著者グラハム・ハンコックだ。僕らが学校で習う人類の歴史、その遙か以前に18世紀を凌ぐような文明が存在したとしか説明しようのない痕跡は世界各地で発見されている。大陸の移動や氷河期で海底に沈んだ「彼らの記憶」を僕たち人類は忘れてしまっているというのだ。
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この前、たしかNHKだったと思いますが、糸井重里さんと宇多田ヒカルさんが対談をされているのを観ました。宇多田さんが生後まもないお子さんと接していく中で「自分の記憶が失われている最初の2-3年がここにあったと感じた」というような意味のことをおっしゃっていました。私は残念ながら子を産んで育てるという経験をしたことがないのですが、すごい感性だなと思いました。
私自身も生まれてから3歳くらいまでの記憶はありません。なんとなく記憶のイメージだけが心に浮かぶというようなことはありますが、それが何歳だったのか自分ではわかりません。でも小原さんがおっしゃるように、なにか温かいものがじわっと心の底に存在していることを感じることがあります。それはきっと赤ん坊のときに両親が注いでくれた愛情が溜まったなにかだと思います。それはうまく言葉にはできませんが、間違いなく今でも自分を支えてくれている温かいなにかであり、それを感じるときは必ず目頭が熱く心がじーんとなります。あえて言葉にするとすれば、自分は生まれてきてよかったんだなと思えるということかもしれません。
>>3
父子手帖を書き始めたのには、母や父がどんな思いで僕を物心つくまで育ててくれたのか。自分がどんなだったのかを知りたいと思った時にそれを知る手掛かりがほとんどなかった僕のような思いを娘にさせない為に、という思いがあります。僕もそうですけど、聞ける人は母や父が生きているうちに自分の「失われた記憶」について詳細を聞いておくといいのかもしれませんね。