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2026年2月の記事 15件

<菊地成孔のアンダーグラウンドX(26/02/28=No.14)>

 今、恵比寿でライブを終えて書いている。いやあ僕はもう大気中の花粉や黄砂が目に見えるような気さえしている訳だが、サウンドチェックまでの段階で声がガラガラになってしまっていたのには本当に参った。日本中の山焼きをしても、まだ逃れなれないのである。   加えて、今日は小西さんが風邪をひいて発熱し、聞けば3週前の僕と全く同じ症状で(急激に発熱して長引く風邪が流行ってるみたいね。感染症が囲い込まれたからだろう)、感染症ではないので、熱冷ましを飲んでステージをやってくれたのだが、一昨日から39度だしたというので、要するに、花粉症で喉がガラガラでも良いことがあるとすれば、小西さんが2セット目無理だったら(あの身長体重で、特に小型ではないウッドベースを弾くのは基本的に負荷が凄い。りくりゅうと同じ、サイジングとウエイトの問題だ)、僕の声が出なくなったと言って公演中止にできる、という点だけだった。写真は小西さんの完全防寒の姿で、ベースがでかい。小西さんは「面白がってもらえたら笑」と言っていたが、現代は誰が何に萌えるのかわかったもんじゃない時代だと知りつつアップするけれども笑。   

<菊地成孔のアンダーグラウンドX(26/02/26=No.13)>

 なんか最近寝ても寝ても疲れが抜けないし、目が覚めると泣いてるんで、怖い夢か悲しい夢を見ているんだな、全て言語化したはずのトラウマにちょっとした残りでもあって、それが何かのキューによって睡眠時に夢は夜開いたのだろう。人生とは。セックス、そして死とは。とか思っていたら花粉だった。    もう擦り倒したんで(「スペインの宇宙食」にさえ書いてある)書く方も読む方もうんざりだと思うのだが、花粉と黄砂は、なんだか知らないが、僕が還暦に入ってからあんまり飛ばなかった気がする。中国まで行ったのに、あんまりヤラれた記憶がないっつーか、コロナがあったし、歯をインプラントにしたり、壊死性リンパ結節炎の再発もあったり、転んで骨折したりしていてそれどころじゃなかったのかも知れないが、今年はヤバいよ。覚悟してください鼻炎持ちの人々。共に頑張りましょうね!選挙事務所みたいに!    と、僕は炭鉱カナリアみたいな所があって「明日から花粉症警報です」といった日の大体1週間前ぐらいからダルくなって、なんだこれ?とか思っていると、、、、というパターンばっかりで、「あれ?偏頭痛がするな、、、、と思っていると、数日後に台風が上陸した」といった人と大体同じだと思う。知的にも肉体的にも、色々と先に気がつくのだ。もう気がついているけど、    

<菊地成孔のアンダーグラウンドX(26/02/21=⑨)>

 エプスタインリストだとかイランへの攻撃とか、あの無茶苦茶な有事関税(正式名称はわかんないけど)は無効です!とか笑、騒がれているけれども、これみんな、トランプの喉元に匕首を突きつけた、とも言えると同時に、アメリカのリベラルの最後のひと刺しでもあるわけで、まあこんなSNS床屋政談読みたくもないだろうから、ささっと済ますけど、現行のSNS床屋政談に「帝政復古」というコンセプトないから笑、何かバカに説明してるみたいで申し訳ないんですが笑、ここだけ押さえて欲しいんだけど    1)アメリカの司法が、アメリカンリベラルの良心を守って、トランプ国王の、好き放題の関税を無効にします!と言っても、もう関税で儲けた金、使っちゃってるから笑、これ、結構命懸けのパンチですよね。良心を取るか経済破綻を取るか具合のことでしょ。僕、トランプももうかなり喰らってるけど、落ちてもすぐ元気になっから笑、アレだけど、リベラルもかなり喰らってるんで、捨て身になんない方が良いとは思うし、トランプがまたさあ笑、頭のおかしい切り返しして、通っちゃったら、ガチ帝政になっちゃって、リベラル方向から、アメリカはメンタルダウンで切り崩れるんで、どっちにしろ、やんわり頼むよね。  2)ペドフィルサロンなんてもう、帝政にはなくてはならない奴だよ笑。要するに、リベラル体裁でこんなモンがあったら気が狂うほどの悪徳だけれども、帝政だと思えば、ヤリ島なんて、ない方がおかしいんで、さてどうするかといえば、トランプはぺドフィルではないと思う。どっちかつうとセックス的にはインポテンツに近いと僕は予想していて、エプスタインの性牧場に行ったとしても、バカすかやってないだろうから、まあ、プレイボーイマンションぐらいなもんでしょ。少なくとも自分の分は誤魔化すだろうね。また福音派(トランプの票田)の人はカソリックと違って、この手の性倒錯に対して、変な風な寛容さを示す気もする=これも、リベラルのガチ叩きと、帝政ののらりくらりの一騎打ちになる。   

<菊地成孔のアンダーグラウンドX(26/02/16)>

 今、DOMMUNEの前室にいて、海猫沢めろん先生と、宇川くんと中原さんのクロストークを聴きながら出番を待っているんだけど、なんだかんだ言って中原さんは絶対僕より長生きすると思う笑。    一般的に糖尿がこじれて失明したり、合併症起こした人は(猪木さんが代表例だが)なかなか死なない笑。中原昌也がすげえのは、普通、重病と合併症で車椅子生活。という状況の人が一目に出ると、見る人が、心ならずも、「うわ」みたいな感じの痛々しさがあるもんだが、今日の中原さんは、僕が92年に法政で行われたジョン(ゾーン)のコブラに、まだルーキーで現れたその日(出演はなかった。日本の現代音楽家やインプロヴァイザーがいっぱい出ていたので、遊びに来たのだった)から幾星霜、「ガチで今日が一番カッコいいんじゃねえの?」という状態で、なんつうか、イケオジ的な俳優みたいだった。ジャンレノ+ゲンズブールみたいな。あれは、臨死重病者のオーラではない笑。    いつだってハイでハッピーな宇川くんが、いつもの3倍付ぐらいでハイのハッピーになって、もう嬉しそうで嬉しそうで話が止まらないのを見て、僕は危なく泣きそうになってしまった。2人に何があったか、21世紀史さえ知っている者は少なくなった。誰が何を知っているのだろうか?フジロックのこととかか?笑  

<菊地成孔のアンダーグラウンドX(26/02/15)>

 徹夜、ファスティングのまま人間ドックに行って、内視鏡で(腫瘍の生検用カットのハサミの技術が上がったんで、若干太くなっていた。去年なんて稲庭うどんぐらいだったよ)鼻の穴から十二指腸まで腹の中をもみくちゃにされ、採血を6本、脳と胸部のCTその他で、もうぐったりだ。    今年は下部(腸)内視鏡を止めたんで(「毎年やるもんじゃないんですよ」と言われたんで。しかし、こんなカッコ内で扱うのもなんだが、こないだ同い年で友達のモーリー·ロバートソンが死んだ。食道ガンでだ。頭の良い、育ちの良い、気のいいやつだったが、終生、自分は音楽を愛している、という虚偽を、自己洗脳の形でキープし続けた。それが祟ったとは口が裂けても言えないが。そして、同年輩の=バブル躁病質の有名人が次々亡くなっている。もう本来なら僕らは死ぬ年なのだ)、半分の時間で済んだのだが、それでも終わったらフラフラになって、ドックに行くと貰える食券(<献血にゆくと貰える牛乳>が目的ぐらい好きだった奴も多いだろう。僕はドックの後に貰う食券で喰う飯がすごい好きだ。子供の頃「食券」を売っていたからだろう)で「にいむら」というトンカツのチェーンでランチの盛り合わせカツ定食みたいなのを居眠りしながらガンガン喰って、居眠りしながら部屋に戻り、動画の編集をしている間に寝落ちてしまい、今起きた。  

ビュロ菊だより

「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。

著者イメージ

菊地成孔

音楽家/文筆家/音楽講師 ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。

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