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記事 22件
  • オール・ユー・ニード・イズ・キル!! ループする榊原信行

    2022-06-15 17:10  
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    この記事はメイウェザーvs朝倉未来を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・青木真也に降り続ける『やれんのか!』の雨
    ・キックぼんやり層に贈る「RIZINジモキック問題」とは何か■現地観戦の鬼サーバル
    ・ダチョウ倶楽部・上島竜兵とプロレス
    ・朝倉海を最初から最後まで褒め称える会
    メイウェザーvs朝倉未来が超話題になってますけど、スーパー変化球だから賛否が分かれるのはあたりまえですよね。エコチェンバーといってしまえば、それまでなんですけど。「こんなに反対の声がありますよ」「いやいや、ボクの周りにはおおむね好意的ですよ」。どこにいるかによって聞こえてくる声は違ってきます。全員が「待ってましたメイウェザーvs未来!! 最高〜!!」ばっかりなわけがないし、「こんな茶番、誰が見るんですか」っていう試合はみんなに見られがちだし。この試合は何が重要かっていえば、賛否が大声で聞こえてくること。注目されるからこそ意味のある試合ではありますね。
    メイウェザーvs未来の2人は千両役者ですから、アオシンこと青木真也さんがよく口にする「表現」「作品」としては刺激的なものを魅せてくれるんじゃないかと期待はしてるんですが、まあRIZINって「こんな茶番、誰が見るんですか」ってことをガンガンやってきた団体ではありますからね。メイウェザーvs天心にもそういう反応があったし、最近でいえばカズ・ジュニアも。そんな球を世の中に放り込むのがRIZINの通常運転。「こんな茶番、誰が見るんですか」という批判も、ひじょうに全うな反響だなって見ています。
    ボクはこれまで「週刊ポスト」絡みでフジテレビショック後のPRIDEとRIZINの類似点を語ってきました。今回の発表もすごく重なるんですね。記者会見で榊原さんが「メイウェザーといろいろやってきます」とコメントを聞いて、これはもう榊原信行のPRIDEリベンジだなと。
    皆さんすっかり忘れてるかもしれないですけど、フジテレビショックが起きてPRIDEがアメリカ進出を決めたときに、榊原さんが何をやろうとしたか。
    この続きと、天心vs武尊、平良達郎、渡辺華奈、張り手事件、イリー戴冠…などの6月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2106753この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事130円から購入できます!

     
  • 牛久、斎藤裕に勝ったフェザー級・裏最強!! ユータ&ロックは実在した!!

    2022-06-15 16:28  
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    プロ9戦無敗。倒した相手は牛久絢太郎、斎藤裕、中島太一と名だたる選手。なのに2019年から試合に遠ざかっていたユータ&ロックが突如としてDEEP初参戦。ユータ&ロックは実在した!! フェザー級・裏最強を囁かれる男の実態に迫った(聞き手/ジャン斉藤)
    【1記事から購入できるバックナンバー】・RIZINフェザー級王者・牛久絢太郎「偶然じゃないことを証明する」
    ・斎藤裕「次の試合で終わるかもしれないという緊張感、危機感はあります」
    ・【新・女王】伊澤星花1万字インタビュー「やっぱり浜崎さんはカッコいいですよね!」
    ・【牛久、伊澤!!】一言多い有能コーチ・横田一則が語るRIZIN2冠のウラ側

    ユータ&ロック(以下Y&R) こういう取材を受けるのは初めてなんですよ……。
    ――あ、そうなんですか。
    Y&R はい、こうやって対面では……。
    ――初取材はとても光栄です! この時代に「まだ見ぬ強豪」感溢れているユータ&ロック選手にいろいろとお聞きしたいと思ってまして。
    Y&R こちらこそよろしくお願いします。
    ――待ち合わせ場所にいらしたときに無敗のプロ格闘家らしからぬ雰囲気だったので。声をかけるのをためらったんですけど。
    Y&R ああ、もう一般人みたいですもんね。リングに上がるともうちょっと精悍な顔になってると思うんですけど(笑)。
    ――なかなか試合されてなかったのは、お仕事の都合だったようですね。
    Y&R そうですね。コロナもあって人がいっぱいいるところで練習できなかったり…… 
    ――お仕事は○○なんですよね。
    Y&R えーっと……。
    ――あれ、明かしちゃマズいんですか?
    Y&R ボクがこういう格闘技をやってるとは公には言ってないんですよね。職場の格闘技好きの人には教えてるんですけど。
    ――なるほど。 隠してるわけではないんだけど、おおっぴらには言えない雰囲気なんですね。
    Y&R もしかしたら、格闘技より仕事をガンバレって思う方もいらっしゃるかもしれませんし……。あんまり公にはしてないんですよね。
    ―― こういうインタビューも本当はよくないってことなんじゃ……。 
    Y&R まあ、そこは大丈夫です。
    ――そういう職場の都合もあったことで試合ができてなかったんですね。修斗新人王トーナメントで優勝した2013年以降、9年間で5試合なのはそういう事情ですか。
    Y&R 仕事しながらコンディションを整えることがなかなか難しかったので。いいタイミングで出られるときに出ようと。 なので試合に勝ってもボクのタイミング次第なので、なかなか呼ばれづらいというか。 「この選手とやらせよう」というわけにはいかないので……。単なるワガママな選手じゃないですか(笑)。
    ――団体からするとストーリーが作りづらいと。
    Y&R そして、そのうち忘れ去られて「誰だコイツ」みたいな感じになったと思うんですけど。働きながらだと難しいところはありますね。
    ――今回のDEEPに出ることになったのはタイミングが合ったからですか?
    Y&R それもあります。
    ――いつもはどちらで練習されてるんですか?
    Y&R 練習場所は勝村(周一朗)さんのグランドスラム、リオン武さんのライジングサンですね。もともと神奈川県の相模原市にあった秋本じんさんのジム(秋本道場 Jungle Junction)に通っていたんですけど、仕事の都合で横浜に転居することになって。横浜近辺の練習先を秋本さんに紹介していただきました。なので出稽古中心というかたちにはなりますね。
    ――お仕事ってけっこうハードですよね。
    Y&R 現場のときは大変でした。
    ――夜勤もあるわけじゃないですか。
    Y&R はい。夜勤明けに練習に行ったりすることもあって。今年の3月まではそんな感じでした。 コロナになる前の3試合はすべて夜勤明けに……。
    ――えっ、試合前後に休みは取らないんですか?
    Y&R  試合後はお休みをいただいてるんですけど。
    ――なるほど。どちらも休むことは簡単にできないんですね。
    Y&R 練習の予定も立てづらいところもありまして。 となると試合の調整も難しいですし、休日を取れるかどうかもわからない。そういった勤務体系もあってなかなか試合ができなかったですね。
    ――ユータ&ロックさんの都合が良くても、大会がない場合もあるわけですもんねぇ。
    Y&R そうですね(笑)。先に年間スケジュールを出していただけると「ここに出れるかも……」と目星はつけられるんですけど。 そんな感じなので年に1~2回できるかどうかですね。まあ年に1回もできてないんですけど……。
    ――言葉は悪いですけど、団体側からすると……
    Y&R ひじょうに使いづらいですね(笑)。
    ――ハハハハハハハハ。
    Y&R それで面白い試合ができればいいんですけど、めちゃくちゃ手堅いので。判定勝ちしかしてない最悪の格闘家です(苦笑)。
    ――扱いづらい格闘家だという自覚はあるわけですね。
    Y&R もちろんです。だから扱われ方に文句ないです(笑)。同じ職業の格闘家も何人かいるみたいで。ボクが知ってるだけでも3人くらいかな。みんな日程調整は大変だと思いますね。やっぱりハードな仕事なので、格闘技をやってるヒマがあったら……と言われても仕方ないかなあと。
    ――肩身の狭い思いをして、格闘技にトライしてるわけですねぇ。今回はDEEPのビッグマッチに出場されるということで。
    Y&R マネジメントしてもらっているシュウ・ヒラタさんに聞いたら、7月のDEEPに出られるかもしれないと。こんなチャンスはないとお願いしたら中村大介選手というすごい相手で。DEEPは初参戦なのにこんないい扱いで本当にいいのかなって。 ボクとしてはタイトルマッチ以上に価値のある試合だと思ってます。
    ――格闘家人生で最大のチャンスというか。
    Y&R そうですね。 SNSでも、いままでで一番反響がすごくて。
    ――なんでこんなに反響が大きいかわかりますか?
    Y&R ええと、わかんないです。DEEPのビッグマッチで相手が中村大介さんだからですかね?
    ――ユータ&ロックさんが2019年パンクラス中島太一戦を最後に仕事の影響で試合ができないあいだ、かつてユータ&ロックさんが勝った斎藤裕や牛久絢太郎が RIZINで活躍してチャンピオンになったり。彼らに勝ってるユータ&ロックは何者なんだ……と幻想がどんどん高まっていったんですよ(笑)。 
    Y&R ああ、そうなんですか。つまり相対的に評価が上がってるということですね。……試合をやってないのにめちゃくちゃおいしい立場ですね(笑)。
    ――ハハハハハハ!斎藤選手たちの活躍する姿を見て何か思うところはありました?
    Y&R 単純にすごいなって思いました。努力したうえで試合で勝ってるので、そこはすごいなって。勝手に評価が上がるボクは運がいいかもしれないです。 ――そもそも「ユータ&ロック」というリングネームはどういう由来なんですか?

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  • RIZINに帰ってきたイリー・プロハースカという名のロマン

    2022-06-14 15:18  
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    この記事はRIZINに帰ってきたイリー・プロハースカという名のロマンを語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・平本蓮vs安保瑠輝也消滅の内幕■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ・世界のTK“引退激勝”高阪剛16000字インタビュー
    ・天心vs武尊ルール問題のポイントは「10-10」の境目■サーバル
    ・『週刊ポスト』RIZIN記事の感想……PRIDEとRIZINの違いとは?
    以前RIZINの年間スポンサーを務めたYogiboがTHE MATCHの冠スポンサーに急遽つきました。大会直前に冠スポンサーになるなんて前代未聞。これはYogiboが地上波消滅のTHE MATCHに助け舟を出したということですね。
    THEMATCHはチケットも完売でPPVも国内スポーツ史上最高の売上は確定しているので、ノー地上波でも経済的には困ってないはずですけど、フジテレビの件でイベントにアヤがついてみんながモヤモヤしていたのは事実。そこにかつてRIZINをビッグサポートしていたYogiboがさっそうと現れたことによって、暗闇の中を一筋の光が差してが照らされた感はあります。実家のような居心地でゆっくり天心vs武尊を見られる。まさに人をダメにするソファー。
    正直YogiboがTHEMATCHの冠スポンサーになることのメリットはなにひとつないんですよ。地上波もないから広告として広まらないし、汚れちまったイベントですし……。社会的影響がまるでない格闘技ファンの支持を取り付けただけで(笑)、企業イメージとしてはデメリットが生じるかもしれない。そこはもうYogiboの男気ですよね。RIZINの年間冠スポンサーを2年も務めたのは、RIZINが本当に困ってる時期でした。今年のRIZINの年間冠スポンサーが湘南美容外科に変わったことで、あらぬ詮索をされたものですけど。他のスポーツにも目を向ければ、この手の年間スポンサーを3年続けることはそうそうない。格闘技以外のジャンルからPRするはずですから。
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  • DEEP佐伯繁が見た「テレビ格闘技と現実」12000字

    2022-06-10 10:38  
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    DEEP佐伯繁が見た「テレビ格闘技と現実」12000字インタビュー!(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・YUSHI10000字インタビュー「“いけてる感じの男”になる方法」
    ・【牛久、伊澤!!】一言多い有能コーチ・横田一則が語るRIZIN2冠のウラ側
    ・【新・女王】伊澤星花1万字インタビュー「やっぱり浜崎さんはカッコいいですよね!」
    ・RIZINフェザー級王者・牛久絢太郎「偶然じゃないことを証明する」
    ――佐伯さんの体験談を踏まえて「格闘技とテレビ」についてお伺いします。
    佐伯 ……何かテレビでいい思いをしたことないんだけどね(笑)。
    ――ハハハハハハ! どちらかというと火事の現場を目撃している感じですかねぇ。
    佐伯 今回のTHE MATCHのフジテレビ中継がなくなったことでRIZINにも影響が出るんじゃないかと言われてるよね。
    ――まあ、どう考えてもRIZINのフジテレビ中継もやらないでしょうね……。
    佐伯 今回の件も「佐伯さん、いろいろと知ってるんでしょ?」と聞かれるんだけど……こんな大変なときだからこそ、たとえば笹原さんに「あのー、どうなってるんですか?」なんて電話はしづらいでしょ(笑)。もうあちこちから電話がばんばん入ってるんだから。
    ――「佐伯さんは弁当のことだけ心配していてください!」ってガチャ切りされそう(笑)。
    佐伯 笹原さんはツイートでよく俺が弁当ばっかり食べているみたいに書くけど、あれ本気にしている人が出てきてね。
    ――ハハハハハハハハ! そのうち佐伯さん自身もあのツイートに取り込まれて、弁当をバクバク食べだしそう(笑)。
    佐伯 弁当はともかく今回の件を受けて、地上波が必要かどうか議論になってるでしょ。あるかないかでいえば、そりゃあ地上波はあったほうがいいよね。でも、ないとやっていけないかというと、そういう時代でもないかな……って思うんだよね。
    ――ドライなことをいえば、ないもんはないわけだから、考えても意味がないという。
    佐伯 まあ、そうなんだよね。それにRIZINだって毎回地上波をやっていたわけじゃないしね。
    ――地上波は選手の目標や励みになったし、PRIDEがフジテレビから切られたとたん、崩壊の道をたどったから心配する選手や関係者が多いのはよくわかります。
    佐伯 この件で大沢(ケンジ)くんのYouTubeでもしゃべったんだけど。大沢くんが言うには地上波があるからジムの会員が増えてきた面もあるらしいんだよね。俺はジム経営してるわけじゃないし、PRIDEの頃って格闘技ジムが都内にそんなになかったでしょ。和術慧舟會やP's LABくらいかな。
    ――あと高田道場はPRIDEがあるたびに会員が爆発的に増えたと聞いてますけど。
    佐伯 いまは町に出れば、そこら中に格闘技のジムがあるよね。そんな中でもライト層に特化しているジムが一般会員を集めてると思うんだけど、そこの一般会員さんがチケットを買って格闘技の会場に足を運んでるかといえば、そんなことはないと思ってます。それはあの頃と比べると他のイベントも含めて大会数が多いこともあるんだけど。
    ――頻繁に大会があれば、よほどのマニアでもないかぎり観戦回数は限られますよね。
    佐伯  地方だとそこまで開催がないからインストラクターの先生が試合に出るとなれば、見に行くこともあるんだろうけどね。どこまで地上波が格闘技ビジネスに影響を与えるかはすごく難しいと思う。地上波がないからジムが潰れるってわけでもないんじゃないのかと。この先どうなるかは一概には言えないですよ。
    ――経済学と同じで現況の解説はできるけど、先の見通しは難しい。パンクラスや修斗はしばらくABEMAで配信をやってましたが、DEEPはPPVに移行しましたね。
    佐伯  どこでどう配信するかはそれぞれの団体が考えることなんだけど……ABEMAに限らないことですけど、無料で配信することによってお客さんが増えるとか、スポンサーが付くとか、知名度が上がらないと意味がないと思ったんですよ。前はチケットを買ってた人が「配信でいいや」ってなるでしょ。
    ――佐伯さんは昔からそこを指摘してましたね。
    佐伯 正直ABEMAの総合格闘技イベントの視聴者数は増えてなかったし、会場のお客さんも増えてるようには見えなかったよね。
    ――ただ、修斗やパンクラスはABEMAで配信されることによって「流行ってる」感はあったんですよね。 
    佐伯 なるほどね。大沢くんに言われたんだけど「5年前のDEEPは調子は悪かったですよね」って。でも、そんなに変わってないんだよね。収支はそれほど変わってないし。よく言われるのは「DEEPはRIZIN効果もあって調子がいいですね」とか言われるけど、長南(亮)選手vs桜井隆多選手をやっていた頃のほうがはるかにいいですよ。後楽園ホールの立ち見が300枚出たりね。それがRIZIN効果で戻ってきてるかといえば、戻ってきてないですよ。さっきも言ったけど、あの頃と比べると大会数が多いからね。
    ――PPV路線は好調じゃないんですか?
    佐伯 やっぱりカードによって買うか、買わないか選ぶんですよ。これだったら地方大会はPPVじゃなくて、ワンカメで無料のYouTubeで配信したほうがいいんじゃないかってときもある。RIZINはのぞいて、DEEPも修斗も一般人がどこまで買ってるかはわからないし、そんなに多くはないですよ。で、いまは新しい時代に入っているでしょ。ここ最近は会員制。
    ――サブスクですね。
    佐伯  ネクサスやグラチャンがすでに会員制をやっていて、今度はパンクラスも始めるでしょ。 
    ――RIZINもサブスクを始めそうな雰囲気もあって。
    佐伯 俺は詳しくはわからないけども、RIZINはここ最近の大会の動画をYouTubeで公開してないっていうことは何か考えてるんだろうね。 結論からいうと会員制のほうがいいんですよ。朝倉未来選手のYouTubeみたいにたくさんの人に届けられるわけじゃないし、だったら会員制にして、その会員にサービスしてあげたほうが数字的にいいんじゃないかという。 
    ――じゃあDEEPも会員制に……。
    佐伯  現時点でいえば、すごく悩んでますね……。
    ――なるほど!
    佐伯 ウチも昔、定額制でやっていたんですよ。
    ――『DEEP FIGHT GLOBAL』ですよね。
    佐伯 なんであれをやめたかというと、あいだに入っていた配信会社が……会員になったら、そのコードで何人も見れちゃうような感じだったんだよね。
    ――ええええ!そんな理由で!
    佐伯 データを見てわかった。 誰かひとりでも会員になれば、誰でも見れちゃった。 
    ――次はお気をつけください(笑)。
    佐伯 ただ大沢くんいわく、会員制だといまの時代は広がらなくなるんじゃないかと。 ・会員制は広がらないのか
    ・ノー地上波でPRIDEを目指したDEEP
    ・地上波深夜枠のPRIDE武士道はブレイクせず…
    ・DREAMはゴールデンタイムだったが……
    ・「えっ、このカードでガラガラ」の暗黒時代
    ・非地上波から飛び出した朝倉未来という怪物……12000字インタビューはまだまだ続く
    この続きと、天心vs武尊、平良達郎、渡辺華奈、張り手事件、イリー戴冠…などの6月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2106753この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事130円から購入できます!
     
  • ノアの節目で起きる小島聡のGHC挑戦■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    2022-06-06 18:00  
    130pt
    プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回はノアの節目で起きる小島聡のGHC挑戦です!

    <1記事から¥100から購入できる連載記事! クリックすると試し読みできます!>
    DDT25周年……「文化系」から文武両道プロレスへ
    『至高の三冠王者 三沢光晴』を書いた理由
    新日本プロレスvsノア対抗戦から見えた個人闘争の炎
    令和の横アリ大実験!新日本vsノア対抗戦
    東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞2021
    プロレスと結婚した風間ルミさん
    武田有弘☓小佐野景浩 「これまでのノアと、これからのノア」

    『ゴング』と東スポの元記者が語るプロレスマスコミ黄金時代/小佐野景浩☓寿浦恵一
    【14000字対談】小橋建太☓小佐野景浩「あの頃の全日本プロレスを語ろう」
    北尾はなぜ大成しなかったのか■柴田惣一☓小佐野景浩 マスコミ大御所第2弾柴田惣一☓小佐野景浩 プロレスマスコミ大御所対談「スクープ合戦はガチンコの闘いだった」全日本プロレスの「うっかり八兵衛」が明かす全日本秘話あの日の全日本プロレス、SWSを語ろう■北原光騎×小佐野景浩嗚呼、阿修羅・原……修羅ごときそのレスラー人生!!
    冬木弘道は「俺はやっぱり死ぬんだな」とニヤリと笑った…


    ――サイバーファイトフィスティバル2022が間近に迫っていますが、メインで潮崎豪選手のGHCヘビー級王座に挑戦する小島聡選手は「史上最大のX」という煽りからノアにサプライズ登場。小島選手は現在新日本所属ですが、ノア中継の解説をされている小佐野さんも「史上最大のX」の正体はご存じなかったんですか。
    小佐野 知らなかった。たぶんノアの関係者以外は誰も知らなかったんじゃないかな。
    ――ノアを統括するサイバーファイト取締役の武田(有弘)さんのツイートによれば、配信したABEMAチームも、その正体を知らされずに「史上最大のX」の煽り映像を制作したみたいで。
    小佐野 要するに「史上最大のX」というイメージだけで映像を制作したってことだよね。少なくともマスコミのあいだでも「Xは誰なのか」はまったく見当はついてなかったのは事実。
    ――よく漏れなかったですね。小島さんは会場入りしても人目につく場所には行けなかった。
    小佐野 いまのマスコミは昔と違って控室は自由に出入りはできないし、行けるのはインタビュースペースだけでしょ。小島が注意することは試合前、なにかのついでにマスコミがいるインタビュースペースに姿を現さないことだよね。
    ――マスコミや関係者すらも騙すというか、伏せておくのは面白いですね。
    小佐野 最近の大きな発表はみんなそうなってるよね。唐突にパッと発表する。新日本とノアの対抗戦もそうだったでしょ。いまは外部に漏れないように細心の注意を払ってやってるよね。
    ――昔のプロレス界はまずマスコミにスクープさせるという流れがありましたよね。いまはどこにも噛ませず、いきなり発表のパターン。
    小佐野 昔と違っていまは団体が自ら発信できるから。自分たちだけでもニュースはすぐ広まるから。昔は新聞や雑誌を買ったりしないと情報は入ってこなかったけど、いまはスマホを見れば情報が入ってくる。それに極端なことをいうと、プロレスに力を入れて報道しているのは、『週刊プロレス』と東京スポーツくらいでしょ。
    ――小島さんが「史上最大のX」だったことについてはどう思いました?
    小佐野 「あ、小島なんだ」って意外性はあったと思う。いろんな反応はあったけど、想像する遊びは提供できたのかなって。小島本人は「史上最大のX?いや、それほどでも……」みたいな感じで(笑)。意外に小島本人がいちばん緊張したんじゃないかって。
    ――こうなってくるとレスラーによっては枕詞として「史上最大のXの俺様が!」とかネタとして転がしていってもおかしくないんでしょうけど(笑)。
    小佐野 それこそIWAジャパンに出てきた高野拳磁みたいに「Xで~す!」みたいに(笑)。
    ――そのエピソードはファンを限定しますね(笑)。小島さんは性格的にそういうタイプではないですね。
    小佐野 そこが小島聡らしさだと思うけどね。
    ――1月の新日本とノアの対抗戦が何もなかったことになっている雰囲気の中、全日本にタイガーマスクが上がることになったり、新たな交流のかたちが始まってますね。
    小佐野 いま新日本は所属選手を外に出しているけど、なによりいちばん大きいのは潮崎vs小島聡がサイバーファイトフェスティバルのメインイベントを張るわけでしょ。もともとこのイベントって、サイバーファイト系が新日本を追い抜いて業界第1位を目指すために開催した。そのメインを新日本の小島が張るってことは、なかなか考えるところがあるよね。
    ――新日本vsサイバーファイトの対立構造があったわけですが、業界の雰囲気が変わっていきそうですね。新日本のリングではある意味、やり尽くしたとこあるけど、他のリングではまた違った選手とも戦えて、それがまた新鮮だったり。
    小佐野 せっかくいいもの持ってるんだったら、それを最大限に生かせる場所に行くのがいちばんいいわけだから。とくに小島なんかは第3世代の中でもコンディションがいいわけだし、ポストに置けばなんでもこなせる。それにグランドスラムを狙えるというか、潮崎に勝てばメジャー団体のシングルを制覇できる。
    ――IWGP、三冠に続いてGHCも。
    小佐野 意外に小島がノアに上がるときっての節目なんですよ。小島はいままでGHCに2度挑戦してるんだけど、1回目が2012年12月の両国大会。そのときは森嶋猛に挑戦してるんだけど、その大会で小橋建太が引退を発表して、その大会前に秋山準、潮崎、青木篤志、鈴木鼓太郎たちが退団することが先に報道された。殺伐とした中のメインだった。
    ――カオスな興行を締めたんですね。
    この続きと、天心vs武尊、平良達郎、渡辺華奈、張り手事件、イリー戴冠…などの6月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2106753この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事130円から購入できます!
     
  • 【殺しのプリンスがヤバイ】風間敏臣さん、チャーオリや青木真也のことは知ってますか?

    2022-06-03 12:00  
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    「ROAD to UFC」に出場する風間敏臣インタビュー! 驚異のフィニッシュ率を誇る寝業師の素顔はいろんな意味でヤバかった……(聞き手/ジャン斉藤)【1記事110円から購入できるバックナンバー】・いま最も刺激的な格闘家!! 修斗世界ライト級王者・西川大和1万字インタビュー
    ・【UFC契約更新!!】ラストワン佐藤天が語る「UFCと北米シーンの過酷な現実」
    ・日本レスリング&MMAの功労者・木口宣昭先生を語ろう■朝日昇
    ・“怪物くん”鈴木博昭インタビュー「そういえば俺はMMAをやりたかったんだよなあ……」
    ──負けたあとのインタビューは精神的にどうなのかなと……(4月24日『パウンドストーム』で齋藤奨司にKO負け)。
    風間 ハハハハハ、全然大丈夫です(笑)。いろいろ聞いていただいて。
    ──「ROAD to UFC」出場は内定……ということでいいんですか?
    風間 そうですね。いや……どうなんだろう。ハッキリしたことは聞いてないです、正直。やる方向で準備はしてるんですけど(後日正式決定)。
    ──現時点で「ROAD to UFC」はいろいろと情報が錯綜してますが……『パウンドストーム』の試合の前から「ROAD to UFC」出場のお話はあったんですよね。
    風間 はい。だから『パウンドストーム』で負けたら、この話はなくなるし……っていう気持ちで。勝つしかないなって緊張感高めの試合ではあったんですけど。
    ──変な話、『パウンドストーム』に出なくてもよかったんですかね?
    風間 いやあ、自分の中では、格闘技の試合で得たお金で生活してこそ、プロ格闘家だって胸を張って言えるんじゃないかなと思ってるんで。試合のチャンスをいただいたからには全然出る気持ちはありましたので。出ないっていう考えはなかったですね。
    ──「ROAD to UFC」出場が消えかねない敗戦は相当落ち込んだというか……まあ負けたらどんな試合でも落ち込むんでしょうけど。
    風間 そうですね(苦笑)。
    ──相当食らった感じはある。
    風間 身体やメンタル的にも……。試合から2週間経ったっすけど、夢にも出てきましたもんね、正直。失神する夢とか全然イヤですよ。
    ──それはキツイですねぇ。
    風間 イヤです、本当に(笑)。けっこう自分の中ではもう吹っ切れたわけじゃないですけど、切り替えていかないといけないんで。「ROAD to UFC」には向いてるんですけど、まだショックは残ってんだなって感じです。
    ──負けて「ROAD to UFC」のチャンスを逃したもんだと思ったわけですかね?
    風間 もう全部なくなったなっていう気持ちはありましたね。
    ──まだ「ROAD to UFC」の線が残っていると聞いたらいつぐらいなんですか?
    風間 試合から1週間経ってからじゃないですかね。大沢(ケンジ)さんから「もしかしたら……」って。
    ──風間さんは和術慧舟會HEARTS所属で。UFCとはシュウ・ヒラタさんが交渉されていたみたいですね。今回の負けで大沢さんから何か言われたことはあります?
    風間 ……大沢さんからは「こんだけのものを失う者はいない」と(笑)。
    ──な、なるほどお(笑)。
    風間 「なかなかできない経験だ」って言われたんですけど。「こういう失敗というか、ショックなことは笑いに変えていこう」って言っていただいて。普通にこうやって話すと軽いように聞こえるんですけど、大沢さんの言ってることはすごく重いことだと思ってて。自分の中ではその言葉に救われたというか、試合直後にそういう話をしていただいて。
    ──笑いにできるような立場になれってことですね。「あんなことがあったなあ」と。
    風間 そうですね。「笑いに変えると、次の週には何もなかったかのように世の中が回ってるから」と言っていただいて。
    ──とは言ってもなかなか大変ですよね。
    風間 そうですね。「数年間はちょっとできなさそうです……」と言ったんですけど(笑)。
    ──それくらい重い敗戦。風間選手といえば脅威のフィニッシュ率を誇る寝業師ですけど。バックボーンの柔術を始めたのはMMAをやりたいとかそういうではないんですよね。
    風間 全然違いますね。出身は茨城なんですけど、高校のときは柔道をやってて、3年生の初めの頃に柔道のプラスになるように柔術を始めたんですよね。もともと寝技が好きだったんですけど、柔道は立ち技がメインなんで、この寝技を活かした競技をやりたいなと思っていたので、そのまま柔術に切り替えた感じです。
    ──寝技が好きになったきっかけはあるんですか?
    風間 小3の終わりぐらいから柔道を始めてるんですけど、自分についててくれてた先生がずっと寝技をメインで教えてくれる、なかなか珍しい感じで。あと自分の通ってた高校は土浦日大なんですけど、そこは寝技が強いと言われてて。小学生のときに教えてもらってた先生も土浦日大とちょっと関わりがあって、その流れで高校までって感じです。
    ──いまの柔道のルールで寝技はそこまで有効ではないんですよね。
    風間 いや、不利だと思いますよ。やっぱり寝技は全然、見てもらえないですもんね(笑)。どうせ見てくんないのに、その土俵で戦っててもしょうがないから、柔術をやろうかなって思いましたね。
    ──やっぱり寝技は強かったんですか?
    風間 いや……まぁ自信はありましたけど、なんて言うんだろう。やっぱり誰からでも一本を取れるほどではなかったですね。
    ──卒業後は就職されたんですか?
    風間 自動車整備の専門学校に。それもホント親には申し訳ないですけど、自動車整備をやりたいからっていうわけじゃなく手に職をつけなければ。みたいな。ちょっとぼんやりした目標の中で行っちゃった感じですよね。いま考えると親に申し訳ないです。全然活かしてないので。
    ──で、平行しながら柔術やって。
    風間 そうです。学校が終わったら柔術の道場に通って、夜まで練習して。
    ──いずれ柔術で何か成し遂げたいという考えもあったんですか?
    風間 自分の中で世界に出てメシを食っていけるようなルートを見つけられればなって思ってまして。ただ、どうすればいいかは全然考えがなかったですね(笑)。
    ──モラトリアムって感じですね(笑)。でも、知識がないからこそできたのかも。
    風間 そうかもしんないですね。ヘタに知ってたら踏み入れられなかったかもしんないです。食うために柔術やるとかなかなか……みんな趣味が多いですもんね。
    ──志を抱いちゃうくらい柔術はうまくハマったってことですか?
    風間 ハマりましたね。なんかこう、めちゃくちゃ面白いなっていう。しかも柔道では見えなかった景色というか、その展開とかも含めいろいろとハマるものがありましたね。ホントやってみてよかったです。
    ──そう簡単に柔術で食えるわけではないことには、いつぐらいに気づきました?
    風間 いやでも世界の選手は食ってるイメージがあったんで。そこまで行けば食えるとは思ってたんで。ただ、具体的にどうすればなれるかは、いまでもわかんない(笑)。
    ――ぼんやりしてたんですね(笑)。
    風間 ホントぼんやりしてて。それこそ柔術の世界大会のムンジアルで優勝しても食えんのかって言われたら、ちょっとわかんないですよね。
    ──それを勲章にしてジムやセミナーを開いたり。
    風間 そうなってくるんですよね。でも、なんか違うんですよね。こうやれば食べれるよみたいなことは言われてたんですけど、それって自分の考えてる格闘家としての人生と違って。「教えて食べる」ことが格闘家なのかってことが自分の中で納得できなくて。
    ──ぼんやりしてるわりにはこだわりが。
    風間 そう、変なプライドがある(笑)。◎サトシのことは……
    ◎チャールズ・オリベイラのことは……◎クレベル・コイケのことは……
    ◎青木真也のことは……寝業師の驚愕の答えは!?
    この続きと、天心vs武尊、平良達郎、渡辺華奈、張り手事件、イリー戴冠…などの6月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2106753この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事130円から購入できます!
     
  • 注射器を持ち込んだデスマッチファイター第2の人生、サムタック・ジャックの場合

    2022-06-03 11:30  
    130pt
    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは注射器を持ち込んだデスマッチファイター第2の人生、サムタック・ジャックの場合です!
    <1記事から買えるバックナンバー>・天国へ旅立ったダニー・ハボック……最後の試合は日本のために
    ・また飲酒運転で逮捕! 元祖ディーバ、サニーの“暴走”人生
    ・これは冤罪なのか……WWE/NXT王者・家庭内暴力解雇事件
    ・アメリカインディの雄ROHの始まりと終わり、そしてAEWへ
    「ショーは終わり、台本を閉じる。アンコールはない」
    この言葉は「ドイツが生んだ華麗なるデスマッチアーティスト」サムタック・ジャックが引退を決めたときのものである。2010年10月2日にドイツ・オバーハウゼンで行われた大会で、生涯車椅子生活になる可能性があるほどの致命的なケガを負い、引退を余儀なくされた悲運のデスマッチレスラーだ。
    サムタック・ジャックは、いまどうしているのだろうか? 試合中のケガでリングを去ったことをどう受け止めているのか。
    1985年7月21日、ドイツ・ミュンヘン近郊の街グレーフェルフィングで産まれたサムタック・ジャックこと、アレキサンダー・ベドラナヴスキーは、15歳の時からプロレスの練習を始め、翌年16歳でプロレスラーとしてデビューする。
    「プロレスを始めた頃は、ハードコアマッチで自分の名声を確立しようと思っていたわけではなく、ただなんとなくそうなっただけなんだ。若いからまだ技術もなかったし、普通の試合で観客を沸かせる力がなかったから、突拍子もないハードコアなプロレスをしてたんだ。ハードコアな試合は楽しんでやっていたよ。親は心配したけどね。勘違いしないでほしい、俺たちは痛みが好きというわけではなくて、痛みにうまく対処できるんだ」
    そう語るサムタック・ジャックの名前を一躍、世に知らしめたのが、2007年3月11日に行われたドレイク・ヤンガーとの「SAWデスマッチ」だ。スプラッター映画(ホラーより残酷な映画のこと)「SAW ソウ」から名前を取った過激なデスマッチは、カミソリ付き椅子、ノコギリ、ガラス、電動ドリル、そして無数の注射器を凶器として使用。あまりにも凄惨、残酷すぎて、物議を醸すほどの危険なデスマッチだった。
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  • 【ROAD to UFC】最短契約へGO!! 中村倫也インタビュー

    2022-06-02 18:12  
    130pt
    プロ3戦全勝でROAD to UFCの切符を勝ち取った“伝承者”中村倫也インタビュー(聞き手/ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・岡見勇信が語る世界に勝つ方法「中村倫也にGSPの姿が見えた」
    ・“修斗伝承者”中村倫也 日本格闘技界の歴史と未来を背負う男
    ・レスリングエリートをMMAファイターに育てる方法■宮田和幸インタビュー
    ・運命のバリジャパ、安生道場破り、幻の長州戦真相――中村頼永インタビュー<ヒクソン来襲編>
    ――6月から開幕するUFC契約を懸けたトーナメント「ROAD to UFC」の出場が発表されました。3戦でUFCの道が開けた実感のほどはいかがでしょうか。
    中村 実感というか、ずっと戦いの中にいる感じで……結局ホントにいちばん上に到達するまでは気が休まるってことはないので。「次の試合が早くも始まったな」ぐらいです。
    ――すべてはUFCに繋がっている、と。
    中村 はい。気が休まる感じはしないし、UFCチャンピオンになるのは大変だなと思いながら。こういったチャンスを逃して待つという立場ではないので。
    ――アメリカのコンテンダーズだとワンマッチで査定するじゃないですか。今回はトーナメント形式なので長い戦いとなりますね。
    中村 でもまあ、みんな条件一緒なんで。トーナメントじゃなくても、ケガするタイミングによって、結局ベルトも取れないし。トーナメントの中で選手としてコンディション管理とか、総合力が試されると思うんですけど、そういうのは得意かなって。
    ――そこはレスリングでの経験が活きてくるということですか。
    中村 レスリングもトーナメントですけど、1日でやっちゃうので。なんていうか、世界選手権に出るための日本選手権で勝って、日本選手権に出るための学生選手権で……という意味では結局はトーナメントなので。作り方は一緒かなっていう気もしてるんですよ。
    ――たしかにこういう企画がなくても、UFCを目指すために試合を重ねていきますもんね。
    中村 目に見えてはないけど、トーナメントみたいなもんなんで、結局一緒だなっていう感じです。今回はやりがいがあるというか。どう勝ち上がっていけばUFCにたどり着けるのかが、いまいち見えてなかった中で、3つ勝てばオッケーなのでやりやすいですね。
    ――『パウンドストーム』のカエタノ戦に勝てば「ROAD to UFC」に……という先を見据えていたところはあったんですか?
    中村 そういう考えはないまま戦いに臨んだというか。カエタノがコンテンダーズ出場が確実視されているという情報はあったんで。そのカエタノ選手に勝てば、少なくともUFCの目には止まるだろうなって思いはありましたね。でもまあ過度な期待をすると、もし決まらなかったときに沈んじゃうので……期待はしてなかったですね。
    ――『パウンドストーム』には何人かの対戦候補がいたそうですけど、中村選手とはカエタノ戦でかまわないと。3戦目の中村選手とは相当キャリア差がありましたが……。
    中村 キャリアの差ってなんなのかなってあらためて考えて。パンチを当てた感じの嗅覚というか、そこで畳みかけられるかどうか、スタミナの配分だったりだと思うんですけど。
    ――能力的に測れるものではないと。
    中村 そうですね。お互い目的が一緒な連中同士で潰し合うわけですから、呼吸や目線、表情を読み取りながら、どこを攻められればイヤなのかを考えてやるのはアマチュア競技も一緒なんで。そこをうまく活かせばキャリア差もあんまり感じないだろうなと思ってました。
    ――レスリングのキャリアも活かせるわけですね。
    中村 そのへんは高谷(裕之)さんやコーチといった先人たちの言葉を聞きながら、自分の中でうまく合わせてますね。たとえば頭の中のシミュレーションで勝った負けたを繰り返して。頭の中は無限に戦えるので。
    ――刃牙のvs巨大カマキリみたいです!(笑)。頭の中でイメージトレーニングを繰り返してるんですね。
    中村 そこは常日頃、いかに細かく意識して練習しなきゃいけないですけど。
    ――現実で身体を動かせないと妄想で終わっちゃうということですね。
    中村 身体と心をしっかり運ぶってことは絶対に必要になってきますね。
    ――LDH martial arts取締役でもある岡見(勇信)さんがいうには、今回のカエタノ戦はコンディションが相当よくなかったそうですね。
    中村 ケガもあって正直めちゃくちゃでしたね。練習もできなくて……でも、そういう状態でも戦えたので「ちゃんと作っていけばUFCのトップと戦えるんだろうな」と心の中で思ったので、試合後のマイクでそう言っちゃって。ボクはもともとビックマウスではないんですけど(笑)。
    ――「確信したことは絶対これでUFCのトップに立てるということです」というマイクですね。それぐらい手応えがあったと。
    中村 そうですね。それまではある種、洗脳されたというか、練習といえばガッチガチに身体を動かすことだと思い込んでいて。27年間、自分で自分にそう言い聞かせてやってきて。でも、コンディションの問題で身体が強制的に動けないってなったときに、いままでとは別方向のやり方もできると。自分の可能性にいろいろ気づけたなって。
    ――ある意味、逆境の中に身を置いたからこそ、自分のいろんな可能性が試せたという。
    中村 逆境を受け入れたときに自分の新しい道が切り開けた気がしますね。
    ――試合でいえば、唯一危なかったのはパンチでカットしたところですね。
    中村 相手はリーチがあって変則的な打撃だったんで、ちょっと読みにくいなっていう事前の印象はあったんですけど。右の打撃を警戒してたんですけど、左もコンパクトにカウンターを打ってくると思わなくてビックリしましたが、そこもシミュレーションでもらった打撃なんで「俺、前ももらってるよ?」って(笑)。
    ――頭の中で(笑)。
    中村 そういうケースを想定していたってことですね。
    ――逆にポジティブなイメージばっかりしてるとよくないってこともあるんですか?「俺、パンチをよけてるよ?」みたいな。
    中村 もともとボクはポジティブなイメージをたくさん作ってくるタイプで。ネガティブなイメージを作ると、そっちに寄せられちゃうから。でも現実では起こることなので。頭の中でパンチもいっぱいもらっとこうと思って。
    ――カットで止められる不安はありませんでした?
    中村 その心配はありましたね。ありましたけど、それを考えながら試合すると余計なことが1個増えるん
    で。とりあえず考えないようにしようと。傷口をチェックされたときにドクターから「最後までできないかもね」みたいに言われて。
    ――あ、けっこうギリギリだったんですね。
    中村 そうすると決着つけるしかないのかなと思ったんですけど。カエタノ選手はいままでのキャリアでTKO負けはなかったので、仕留めきるのは難しいかなと思って。それプラス相手が明らかに傷口をパンチで狙うだけの戦い方になって。もう1発もらったらホントに負けると思ったので、傷口に意識を置きながらの戦いになっちゃいました。それで思っていたより行けなかった、パフォーマンスを出しきれなかったっていう。
    ――中村選手がテイクダウンしたら、下から首を抱えてホールドしてきたじゃないですか。何か仕掛ける気配もなかったんですが、あれはどういう狙いだったと思われますか?
    中村 うーん、わかんないですけど……セコンドがポルトガル語で叫んでて、カエタノ選手が角度を変えてグッと締めてきたんですよ。それで極まる態勢ではないんですけど、締められることで血は出てくるので。そこを狙って動いてた感じですね。
    ――要はドクターストップ狙いってことですね。
    中村 ヴァンフルーチョークを取りに行こうと思ったんですけど、力んだときに血が吹き出たんですよ。これはマズイと思ってヒジとヒザで崩していく方向にしましたね。
    ――流血を気にしながらも内容的には完勝でした。
    中村 なんとか、ですけど。やっぱりキャリアがあるって、こういうことなんだろうな……みたいなことはわかりました。さっきも言ったパンチが当たったときの嗅覚なんですかね。やっぱり効いたときはバレるんすよね。効いたか、効いてないかを読み取る力。目や呼吸、あと身体の軸のブレを見たり。
    ――そこが一瞬で判断できる。
    中村 経験がないととぎ澄まされない。それがだんだんキャリアを重ねると行っていいとき、悪いときがわかってくるようになるのかな。そういうキャリアのある相手と、こういう神経戦を経験できたのはよかったです。
    ――「ROAD to UFC」の前に外国人相手にフルラウンド戦えたのは、すごく貴重な経験ですね。
    中村 試合で打撃も初めてもらったというか。「どうなるかな……」と不安はあったんですけど、実際にもらって「あっ、大丈夫だ」と(笑)
    ――打撃の耐性も確認できたと(笑)。3戦やってみて自分の強いところ、足りないところを確認できたと思うんですけど、足りないところはどこになりますか?
    中村 ボクシング、サブミッションともにゴールに向かって組み立てる力がまだ全然弱いなと。
    ――中村選手のデビュー戦はハイキックでKO、2戦目は試合早々飛びヒザを仕掛けてきた相手をパンチで打ち落とし、そのままパウンドで勝ち。
    中村 フィニッシュしてますけど、その場の動きでしかない。そうじゃなくて、ちゃんと明確に組み立ててゴールに向かっていく力ですね。UFCのトップって、5ラウンドマッチでもめちゃくちゃ早いペースで試合するじゃないですか。それはゴールが明確だから、そこに向かって迷いなく全力で走れると思すよね。ボクの場合はまだまだそのイメージが弱いんで……。
    ――ゴールまでの道のりを構築中ってことですね。
    中村 あと、どうにでも戦えそうだなって思っちゃってるが、ゆえに……
    ――それもおそろしい話です!
    中村 ハハハハハハ。これってひとつ決めて戦い続けることをしないといけないなと。この続きと、天心vs武尊、平良達郎、渡辺華奈、張り手事件、イリー戴冠…などの6月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2106753この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事130円から購入できます!

     
  • THE MATCHフジテレビ放送取りやめ…「テレビ格闘技」の最期は唐突に

    2022-06-02 17:45  
    130pt
    この記事はTHE MATCHフジテレビ放送取りやめを語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】・平本蓮vs安保瑠輝也消滅の内幕■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ・DEEPはなぜ好調なのか/ぼんやり層がTHE MATCHを楽しむ方法
    ・【牛久、伊澤!!】一言多い有能コーチ・横田一則が語るRIZIN2冠のウラ側
    ・天心vs武尊ルール問題のポイントは「10-10」の境目■サーバル
    今日の会見でビックリしたのは、榊原さんがフジテレビの反社チェックを受けてシロだったと。「ビックリした」と驚いてる時点で、オマエはどんな目で見てきたんだって話なんですけど。
    この会見のポイントは「フジテレビさん、ボクらは反社チェックをやりましたよね?」ということに尽きますね。反社チェックをクリアしたといっても榊原さんの一方的な説明だと言われれば、それまでだし、理由は明らかにされてないとはいえ「フジテレビが蹴った」というイメージは超悪い。だからといって「フジテレビが放送しない事実は重いぞ!」などと、それを「ただしさ」の剣として斬り込みずらいのは、たとえば「そんなものをABEMAは配信するサイバーエージェントさんはいかがなものでしょうか。K-1やRISEは協力していいんですか。あら、東京ドームも会場を貸しちゃんですか」とドミノ的な面倒くささが発生するからです。フジテレビの判断を世界の「ただしさ」の中心に据えるなら、すべてをやめるしかない。
    フジテレビは理由を明らかにしていないとはいえ、反社報道絡みの影響であることは間違いない。週刊ポストに端を発する今回の騒動が、ひとつの情報の受け取り方にしてもみんなバラバラです。嬉しくてウキウキしている選手、関係者、マスコミもいれば、今後の行く末を心配している人たちもたくさんいる。結局、榊原さんやRIZINが嫌いな人は敵意を持って見るし、逆に好きな人は盲目とまでは言わないけど、好意的に受け止める。今日の会見を受けてさっそく陰謀論がはびこっています。いったいどこまで信じていいのか。感情が入り混じった情報の取り扱いの難しさをあらためて感じます。
    これからボクがしゃべることに関しても、正解でも事実でも中立でもなくも、あちこちで聞いた話の感想です。
    まず『週刊ポスト』の件がなくても今年の大晦日のRIZINはフジテレビ中継はなかったんじゃないかな……というムードは以前から感じていたんですね。
    この続きと、天心vs武尊、平良達郎、渡辺華奈、張り手事件、イリー戴冠…などの6月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事20本の詰め合わせセット」はコチラ https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar2106753この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事130円から購入できます!
     
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    2022-06-01 00:00  
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