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  • 【技術解説】那須川天心vs武尊■鈴木秀明

    2022-06-24 21:13
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    現役時代は「ムエタイキラー」として名を馳せ、「キックぼんやり層」にその面白さを解説してくる鈴木秀明氏。今回は那須川天心vs武尊を解説します! 



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    【メイウェザー劇場】「天心くんもやるべきことはやってたんですが……」■鈴木秀明





    ──
    今日は鈴木秀明さんをゲストにお呼びいたしまして、キックぼんやり層に優しい天心vs武尊講座を行ないます。鈴木さん、よろしくお願いします。

    鈴木
     こちらこそよろしくお願いします。

    ──
    鈴木さんはこの試合をどんなかたちでご覧になったのでしょうか?

    鈴木
     ジムの指導があったので、ジムの練習が終わってからすぐに家に帰って、遅れながらのPPV視聴です。

    ──
    ネタバレは大丈夫だったんですか?

    鈴木
     それはもう誰ともその件を話さないように(笑)。

    ──SNSも迂闊にチェックできなかったわけですね(笑)。いろいろとお話を聞きしますが、まず契約体重や試合当日計量など条件設定はどちらが有利だと思われましたか?

    鈴木
     これはどちらが優位というよりも、お互いに勝負できるギリギリの条件なのかなと。武尊選手が55キロまで落とすことは無理だったと思いますし、逆に大きくすると計量後のリカバリーで天心選手が不利になってしまう。ボクは57.5キロが落としどころかなとは思っていたんですけど。

    ――58キロ契約の当日計量が62キロ。

    鈴木
     お互いがいま戦えるラインだったのかなとは思いますね。

    ──
    ここが着地点だったということですね。

    鈴木
     天心選手は55キロにも落ちる選手だし、これから先のボクシングではバンタム級を視野に入れてると思うので。そこを目指してる選手があんまり上げすぎてしまうのはこれから厳しくなってしまう。武尊選手が落とすのにも限界があるってことで、命に負担がかからないように落とせて、なおかつ動けるギリギリの体重なのかなと。

    ──ワンキャッチ・ワンアタックOKはどう思われました?

    鈴木
     世界的にいろいろキックボクシングのルールがある中で、一度でも掴んじゃダメというルールはK-1だけなんですよね。海外のグローリーや他の団体はみんなワンキャッチはありなんですよね。そこを世界標準にしていくのであれば、ワンキャッチルールのほうが世界的にもいいのかなとは思います。

    ──
    ワンキャッチ・ワンアタックを認めていないK-1の武尊選手は、そこの対応は問題のない選手ではあったんですよね。

    鈴木
     だと思いますけど、何年もやってないから、そこはちょっと……。掴んでるところでは、天心選手がうまくクリンチを使いましたよね。

    ──
    そのクリンチが今回ポイントになってくるわけですが……1ラウンド目の動きはどうご覧になりました?

    鈴木
     ボクは武尊選手もある程度ステップを使って、お互いに早い攻防になるのかなと思ったんですが……武尊選手はもう最初から差し違えるぐらいの覚悟を持って、すり足で勝負をかけてきましたよね。対する天心選手はいつもどおりステップを使って、序盤にジャブをうまく当て始める。ミドルキックやボディストレート、左ジャブストレートも変化をつけて散らすように打った。それでも引かずに前に出てくる武尊選手にジャブを合わせていく。天心選手は最初から距離をうまく作りましたよね。うまく主導権を握っているので武尊選手が出した攻撃にすぐリターンしてるんです。自分がやられて終わってない。武尊選手が攻めようとする前の瞬間にジャブ、ちょっと長い技をぱっと当てる。揺さぶって距離を作っていった感じです。

    ──刺し違える覚悟で前に出ていったのは武尊選手なんだけど、天心選手は即対応して攻め手を許さなかったと。

    鈴木
     そうです。ジャブがうまく内側から突けたことで、いい感じに距離をコントロールできた感じです。ジャブをきれいに当てることによって、そこに同じ道ができるというか、左ストレートもすっと入っていける。ワンツーを打ったり、ワンツーからのワンをアッパーから打ったり。

    ──
    それはもう武尊選手も対応がすごく難しくなるんですね……。

    鈴木 攻めたい武尊選手はジャブを食らって中に入って、一気に自分のペースに持っていきたかったんでしょうね。だからジャブをもらう数が多くなっていったのかなと。

    ──
    そして1ラウンド後半に武尊選手のアゴを撃ち抜いてダウンを奪った。

    鈴木
     これ、天心選手の得意技なんですよね。相手が入ってきてパンチを打つ瞬間、そのパンチを潜りながらカウンターをとる。普通はあんな風には取れないんですけど(苦笑)。

    ──
    苦笑いするしかないと(笑)。

    鈴木
     いやあ、なかなか難しいですね。ちょうどお互いの右がクロスしてるんですよね。武尊選手の右のストレートと、天心選手の右のジャブがうまく交差して。交差した次の瞬間に天心選手の頭がすっと一緒に潜っている。武尊選手はそのまま左フックにモーションが入っていることで、身体が少しだけ上がっている。そこを天心選手の左フック。引き込んで決めるこのパターンはいっぱい練習してきたんじゃないかなとは思います。この一撃は本当にすごいですよね。

    ――引き込んで決めるすごさ。 

    鈴木 そこまでの作り込みですよね。武尊選手の動きを読んでるわけだし、武尊選手が強引に欲しがったところで……。

    ──
    武尊選手が強引に欲しがったのは、焦っていたところもあったんでしょうか。

    鈴木
     一気に潰すぐらいのつもりはあったと思うんですが、本当に刺し違えようと思っていたんでしょうね。ボクシングの定石なんですが、ジャブを当てられるんであればジャブで取り返すというか、ジャブの取り合いをよくやるんですね。その取り合いの中でリズムを図り合うってことをするんですけど、武尊選手は今回それはほとんどなく。右を狙ってそのまま左を繋げる自分の得意なパターンに持っていこうとしてたんですよね。

    ──
    最初から強引に。

    鈴木 当ててやろうっていう気持ちがすごく強かったんだと思います。

    ──
    武尊選手のセコンドから「ジャブは捨てろ」という指示があったそうなんですよね。

    鈴木
     あー。

    ──
    その指示は天心選手にも聞こえていて。その冷静さも怖いんですけど。だったらちょっと強めにジャブを入れてやろうと。

    鈴木 ということは武尊選手の狙いと、セコンド側の戦略は一緒だったと。ジャブをいくらもらっても右ストレートを当てる。ジャブをもらってもそのまま強引に巻き込んで、ラッシュに持っていく。どんなに食らってもいいから、そのあとに返していけば、どこかで捕まえられる……っていう考えが武尊選手やセコンドにあったのかもしれないですね。<会員ページへ続く>

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  • UFCファイター平良達郎「素晴らしい会社に就職できたなって思ってます」

    2022-06-24 19:581
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    ──
    沖縄が舞台のNHK朝ドラ『ちむどんどん』は、ごらんになってますか?

    平良 見てないです。「『ちむどんどん』観てます?」って試合が終わってから、もう5回ぐらい聞かれて……。

    ──
    もうウンザリですか(笑)。

    平良
     主演が沖縄の子だし、朝ドラ見たことないけど、見てみようと思って。ネットで買ってみたんですけど……見る前に有効期限が切れてしまって……。

    ──
    ハハハハハハ!

    平良
     せっかくなんで見たいと思ってます。沖縄が舞台なので。

    ──
    ところで沖縄の人って「ちむどんどん」って日常会話で口にするんですか?

    平良
     絶対に言わない(笑)。もう聞いたことないです。

    ──
    えっ!? 

    平良
     「ちむどんどん」の意味もわかりませんでした。


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    ──
    それはビックリですけど、沖縄の地域によって言語も違ってくるんでしょうねぇ。平良選手が所属するパラエストラ沖縄は那覇市の中心地に位置しますが、平良選手のお住まいはジムの近くなんですか?

    平良
     車で5分10分ぐらいのところです。

    ──
    じゃあ、いつでもすぐ練習に来れる感じで。

    平良
     そうです……近いから通ったみたいな(笑)。

    ──
    いや、いちばん重要な動機ですよ!

    平良
     はい、近くにジムになかったら……そこも運命だと思ってます。

    ──
    格闘技以外の趣味って何かあったりするんですか?

    平良
     格闘技以外はいまはないですね……。前はNetflixとかいっぱい観てましたけど、最近は何もしてないです。

    ──
    Netflixは格闘技に集中しても観られるんじゃないですか?

    平良
     観れるんですけど、なんかもう面白いものに出会えなくて……。

    ──ああ、それはありますよね。作品がたくさんありすぎて選べないってやつ。

    平良
     はい。何を見ていいかわかんなくなっちゃって。

    ──
    ちなみに以前はNetflixで何を観てたんですか?

    平良
     『進撃の巨人』とか『NARUTO』、『ONE PIECE』、『DEATH NOTE』とか。ハマったらすごいペースで見ちゃうんですけど、いまはハマれそうなやつがなくて。……『キングダム』にハマろうかなと思ってます。

    ──
    日本のアニメ作品ですね。『鬼滅の刃』はチェックしてないんですか?

    平良
     『鬼滅の刃』は流行ってるので、見とこうかなと思ったんですけど、なんかノレなくて……。途中でリタイヤしちゃいました。ちょっと期待しすぎちゃったのかなって。

    ──
    じゃあ、いまは本当に格闘技に集中してる感じですね。平良選手で印象的だったのは21年11月VTJ試合後の「本気で格闘技を仕事にしたい。これで生活していきたい」というマイクなんですけど。大学4年で卒業まであとちょっとなのに、やめられていたんですよね。

    平良
     この年に頑張らないと卒業できないってのがわかってて。4月からはけっこう意気込んでいて、挽回して卒業するって親とも約束してたんです。でも、4月に修斗のタイトルマッチで決まって、そこに仕上げていく段階で大学の課題がどんどん積もっていって……。

    ――7月の修斗のタイトルマッチ(福田龍彌戦)と、大学の課題がバッティング。

    平良
     とりあえず、課題は試合に勝って終わってから考えよう……みたいなマインドに切り替わっちゃって。勝ってマイクでしゃべっているときに「……よし、大学をやめよう!」みたいな気持ちになりました。

    ──修斗王者になって決めたことは大学中退ですか!(笑)。

    平良
     最初は親に怒られましたけど……。

    ──
    「チャンピオンになった」「おめでとう」「そして大学をやめます」「は?」ってなりますよ(笑)。

    平良
     怒りますよねぇ。でも、「もう好きにしていいよ」みたいな感じになってくれて。

    ──
    念のためですが、卒業する気はあったんですね?

    平良
     ありました。でも、格闘技のほうを……。あと半年頑張っても単位的に卒業できなくて……。

    ――ああ、卒業自体が無理だと。

    平良
     半年ぐらい延長しないと卒業できなかったので。お父さんとお母さんはちゃんと大学を出てほしかったみたいですけど。卒業してもどこに就職したいとか夢もない。「格闘技でチャンピオンになりたい」っていう目標はあったので。

    ──ちなみに何を学んでたんですか?

    平良
     福祉文化学科の健康スポーツというところに通ってました。障害者スポーツ免許とか福祉と繋がってて。それはそれで楽しかったんですけど、やっぱり座学とかは苦手で。大学って90分授業があるんで「……長いな」って思いながらずっと通ってました。

    ――
    5分3ラウンドとは違いますよね。

    平良
     なによりやっぱりモチベーションがないと難しいんだなって。

    ──
    大学4年間ってモラトリアムな時期だったりするんですけど、平良選手が見つけた将来は「総合格闘技」だったということなんでしょうね。

    平良
     そういうことですね、はい。

    ──
    4年生になった段階から就職活動はしてなかったってことですね?

    平良
     それはしてなかったです。両親はもうとりあえず卒業できるか、できないかだけで見てて……。ここまできたら格闘技をやるんだろうなぐらいで見てて。

    ――大学を卒業しても格闘技で食っていくことは松根さんには相談されてたんですか?

    平良
     うーん、「大学どうなの?」みたいな話はちょっとするけど、まあ就職はしないだろうなって思われてました。そこの相談はしなかったですね。大学をやめるって伝えたときは「もったいねー!」「マジで!?」ってずっと言ってました。

    ──
    格闘技1本で食っていくにしろ、大学は出ていたほうがいいってことですね。

    平良
     残り半年のタイミングでやめたんで「あと半年、頑張ればいいじゃん」みたいなこと言ってくれたんですけど。

    ──
    本来だったら卒業していた時期にUFCと契約をしたわけですけど、中退時はどんなビジョンを描いてたんですか?

    平良
     ボクが格闘技で食べていけるようになるまでは、格闘技をやりながらできる仕事やバイトとか探してやってたと思います。

    ──
    そう考えるとUFCと契約できた環境は上々の滑り出しですね。

    平良 最高の滑り出しで。他の大学4年生はみんなスーツを着て就活したり、課題に追われて大変なのかなとか思ったりしたんですけど。春休みとかみんなが遊んでるときにボクはジムで追い込みをやってたんで……それがボクにとっての“就活”じゃないですけど。

    ──
    気分的にはUFCに就職した感じがあるわけですね(笑)。

    平良
     はい。就活してるなあーって(笑)。

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    ──変な話コンテンダーズシリーズからだったら、正社員じゃないわけですもんね。

    平良
     そうですね。UFCに社員として採用してもらいました。

    ──
    平良選手の22歳という年齢だと、格闘技が身近にある世代ではなかったわけですよね。

    平良
     ライブでは見たことないんですけど、ボンヤリはあります。なんか大晦日にチェ・ホンマンが戦ってたなって……。

    ──
    身体がデカイって印象に残るという(笑)。

    平良
     でもPRIDEとかはまったく知らなくて。

    ──最初に知るスポーツというと、やっぱりサッカーや野球になっちゃいますか。

    平良
     ボクは野球ですね。お父さんが大好きだったので、小さい頃からキャッチボールをやってて。野球部に入ってほしいんだろうな……っていうお父さんからのちょっと無言の圧は受けてて(笑)。

    ──
    沖縄は野球が盛んですもんね。

    平良
     はい。お兄ちゃんがサッカーに行っちゃったんですよ。ボクもホントはサッカーのほうが好きだったんですけど……。

    ──
    世代的にサッカーのほうが子供には人気があったりしますね。

    平良
     そうですね。でも野球に行きました。

    ──
    楽しかったですか、野球?

    平良
     野球は野球で楽しかったです。ただ、あんまり向いてないな……って感じてましたね。背も小さかったんであんまり打球も飛ばなかったり。楽しかったですけど、もっと遠くに飛ばしたいなと思いながらやってましたね。

    ──
    高校まで格闘技とはまったく接点がなかったんですよね?

    平良
     まったくなかったです。

    ──
    高校から格闘技を始めて、22歳でUFCと契約ってすごい展開ですね。

    平良
     ボクも全然考えられない感じです。

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    色褪せた入会当時の写真


    ──パラエストラ沖縄に通い始めてから、どの頃から格闘技に手応えを感じたんですか?

    平良
     自分が入門したては、ジムにいたプロシューターは仲宗根武蔵さん1人だけだったので。練習ではすっごい強かったその武蔵さんが、試合で負けちゃう世界なんだ、やっぱり厳しいんだな……って思いながら練習してて。あと先輩たちがみんなアマ修斗のトーナメントに挑戦してる姿を見てきてたので、自分もそうなりたいなと。プロに昇格して、ランキングに入ったぐらいのときから「意外と行けるじゃん」みたいになりましたけど、やっぱりずっと自信はなかったっていうか……。本当に強い先輩たちが負けていくのを見てたりもしてたので、「いずれ負けんだろうな俺も……」と思ったりもしました。だからこそ負けないように練習を頑張ろうと思って。

    ──格闘技を始めた当初の平良選手には憧れの格闘家がいたり、何か格闘技イベントに影響を受けたんですか? 世代的にTHE OUTSIDERに憧れてるとか。

    平良
     THE OUTSIDERはまったく観てないですね。

    ──
    最近だとRIZINや朝倉兄弟に憧れて格闘技を始める選手は多いですけど、平良選手の場合は誰なのかなと。

    平良
     誰かに衝撃を受けて……とかはないですね。

    ──ジムの先輩方の背中を見てきたという。

    平良
     そうですね。修斗しかなんかわからなくて、あんまり格闘技の知識がなかったので、パンクラスやDEEPの存在もあんまりわからなくて……。それこそ先輩たちが出る興行を見て選手の名前とか知っていって、修斗の選手だけに異常に詳しくなって(ニコニコ)。

    ──
    それは修斗の歴史も含めて……。

    平良
     歴史的にはあまり知らないですねぇ。なんかもうぼんやりというか、松根さんとかから話を聞いて。佐藤ルミナさん、ヒクソンや中井祐樹先生がすごかった話を徐々に知ってきた感じですね。

    ──
    あのー、修斗創始者の佐山聡さんが初代タイマーマスクだったことは知ってますか?

    平良
     はい、知ってます!

    ──
    安心しました!(笑)。高校から始めて圧倒的成長を遂げられたのは、パラエストラ沖縄の環境にも恵まれていたからなんですかね。

    平良
     そうですね。野球のコーチだとミスをすると「何してんだオマエ!!」って怒るんですけど、松根さんや先輩方は怒らない。最初はミドルキックを蹴ることも難しかったですけど、ていねいに教えてくれましたし。ちょっと自由な感じで楽しいなって思えたことで格闘技を続けられましたね。

    ──あんまり怒られるのイヤですか?

    平良
     イヤですね……(ニッコリ)。両親からはいまでも怒られますけど。

    ──
    どんなことで怒られますか?

    平良
     試合になると遠征が多いんですけど、いつも前日の夜にならないと準備にとりかかれない。「前もってやりなさい!」とか。ちょっとのんびり屋ってよく言われます。「なんでダラダラしてんの?なんでお母さんが焦らないといけないの?」みたいな感じで怒られます……。

    ――ハハハハハハ。

    平良
     もう余裕を持ちすぎちゃってバタバタすることはありますね。そこは気をつけたいなって自覚はしてるんですけど。

    ──平良選手って試合ではチャンスを絶対にものにすると評価されてるじゃないですか。日常とは違うわけですね。

    平良
     ああ、たしかに違いますね。

    ──
    試合になるとそこで一気呵成に攻められるのはどういうことなんですかね。<会員ページへ続く>

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  • 飛び立つもの、根を張るもの…那須川天心vs武尊

    2022-06-22 10:226
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    この記事は那須川天心vs武尊語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)


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    ・【こじらせU系・第4弾】中井祐樹「サンキューUWF」



    ある大物プロレスラーが「感覚が激する、それを感激という」と口にしたことがあった。前田日明だったか、忘れてしまったが……2022年6月19日、東京ドーム、那須川天心vs武尊、THE MATCH。世紀の一戦に多くの人間の感覚が激したことだろう。「天心はなぜ打ち合わないんだ!」という無理筋な批判だって感激がなせるわざだ。

    この試合のみ解説席に参加したK-1の中村拓己プロデューサーも感情が乱されていた。武尊敗戦を受けての茫然自失ぶりは、K-1のトップとしてひじょうに正しい。もし天心が負けていたら、RISEの伊藤隆代表も同様の振る舞いだったに違いない。

    我々ファンとしても、応援している選手の勝ち負けは、自分の生き方を肯定・否定されたかのような錯覚に陥る。それだけでその選手に自分を投影したり、愛しているという証でもある。勝利に歓喜したり、敗北に絶望するのは何ものにも代え難い瞬間。自分がなぜ格闘技を見ているのか、なぜ感覚が激するのか……その答えの最大公約数の場がTHE MATCHだった。<会員ページへ続く>

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